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3章 ヴィルナタール メイド編
6話 続・準備期間
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ふと、体に重さを感じて目を覚ます。
「おはようございまーす」
私に馬乗りをしているニーナが視界に入る。
鍵閉めたよな?…忘れたのかな…
「お…おはよう…」
「なんでいると思います?」
え…知らないよ。お前が来たからだろ。
「昨日、ナキリが服を自慢してきたんです。部下を引き連れて」
あー、傑作のやつな!
「いい出来だったでしょ!」
ふふん!傑作だからな!似合ってたし!ちなみにナキリに服はちゃんとあげた。
「そうですねー大変いい出来でした」
「ん?」
「いい出来でしたねー」
とんとんと私の鼻を叩く。なんで鼻を触る…さわんな!
「大変いい出来でした」
同じことを言うニーナ。
「ん?」
まだなにか?
「まだわかりませんかー?エル様ー?」
あぁ…欲しいのね。君たちも…。
「あー、わかったよ。じゃあ、協会モドキで待ってて持ってくから…」
私はエルフィリア(ニーナの部隊)の拠点を協会モドキと呼んでいる。
「ふふ、ありがとうございます。エル様」
人差し指を私の唇に押し付けるとご機嫌で帰っていくニーナ。
気安くさわんな!!
はー…あいつらの服か…あんまり気が乗らない。
宗教感あるし、修道服でいいか。
ひと目で危ないやつってわかるように背中にドクロのマークでも刺繍しておこうエルフィリアの文字入りで。禍々しいフォントでな!鈍く光るようにもした。
ネックレスもドクロで。
ベールも作る。
ニーナは良くナイフ使ってるから肩から二の腕あたりくり抜いて置く。
ナイフ入れをつけといてやろう。
ちょっとおしゃれでセクシーになった。うーん、天才的。
あと金の刺繍もつけとけばええやろ。
並んだらエグそうだが、ひと目でやばいと分かるし目立つからいいや。
早速できた服を持って協会モドキへ行く。
はー、幾度憂鬱になるなここ。
「もってきたよー」
ずいずいと寄ってくるエルフィリアの面々。
目がこえーんだよ!はなれろ!!
「はい、どうぞ」
服を渡した瞬間 来ていた服を脱ぎ捨てていくエルフィリアの面々。
「おい、目の前で着替えるんじゃーない」
と言い、後ろを向く。
視界を隠される。
「だーれだ」
知らん…やめてくれ…。
めちゃめちゃ嬉しくない誰だをもらった。
この前あったおちゃらけた子かな。エレーナだっけ。
「え…エレーナ?」
そう答えると視界が明るくなり振り返ると知らない人が下着姿でいた。
「え?だれ?」
こわっマジで怖い。知らない人(下着姿)にだーれだされてみて欲しい。ほんとに怖い。
びっくりしているとふふふと笑われる。
すると笑っていた知らない女性の顔の皮膚が溶ける。
「えっ…」
肉が見えてる。きしょすぎる…。
ドン引きしていると見る見ると皮膚が再生されていった。
「エレーナでーす」
ニコッと笑うエレーナ。
きしょすぎて笑えねーよ。
「よく私ってわかりましたね。エル様」
このこのーと胸辺りをツンツンされる。
さ…さわんな!!
あと、さっさと服を着ろ。
深いため息をついて待っていると着替えが終わったようだ。
「どうでしょうか」
そう言われ振り返ると圧巻だった。
神聖な雰囲気をまとった。6人がそこにいた。
見た目はいい。見た目は。
しかしよく見るとドクロのネックレスをしておりやばいことがひと目でわかる。素晴らしい。
「思ったよりいい!」
「思ったより…?」
怪訝な顔をするニーナ。
「背中がポイントだからね。背中を見せてくれ」
「あらそういうことですか」
ニコッと笑い振り返るエルフィリアの面々。
「あっ」
ベールでドクロとエルフィリアの文字の刺繍が見えない。
後ろで扉が開く。
「おーい、飯じゃぞー」
マオが来た。そして、風も来た。
風と共にベールがめくれ上がる。
そして、鈍く紫に光るドクロとエルフィリアの刺繍。
うーん、かっこいい…が関わりたくはない。
「うん!完璧!!」
「ふふふ、ありがとうございます」
と笑うニーナは妖艶だった。
「儂も部下とお揃いの服が欲しい」
とボソッと呟いたマオだが私には聞こえなかった。
「おはようございまーす」
私に馬乗りをしているニーナが視界に入る。
鍵閉めたよな?…忘れたのかな…
「お…おはよう…」
「なんでいると思います?」
え…知らないよ。お前が来たからだろ。
「昨日、ナキリが服を自慢してきたんです。部下を引き連れて」
あー、傑作のやつな!
「いい出来だったでしょ!」
ふふん!傑作だからな!似合ってたし!ちなみにナキリに服はちゃんとあげた。
「そうですねー大変いい出来でした」
「ん?」
「いい出来でしたねー」
とんとんと私の鼻を叩く。なんで鼻を触る…さわんな!
「大変いい出来でした」
同じことを言うニーナ。
「ん?」
まだなにか?
「まだわかりませんかー?エル様ー?」
あぁ…欲しいのね。君たちも…。
「あー、わかったよ。じゃあ、協会モドキで待ってて持ってくから…」
私はエルフィリア(ニーナの部隊)の拠点を協会モドキと呼んでいる。
「ふふ、ありがとうございます。エル様」
人差し指を私の唇に押し付けるとご機嫌で帰っていくニーナ。
気安くさわんな!!
はー…あいつらの服か…あんまり気が乗らない。
宗教感あるし、修道服でいいか。
ひと目で危ないやつってわかるように背中にドクロのマークでも刺繍しておこうエルフィリアの文字入りで。禍々しいフォントでな!鈍く光るようにもした。
ネックレスもドクロで。
ベールも作る。
ニーナは良くナイフ使ってるから肩から二の腕あたりくり抜いて置く。
ナイフ入れをつけといてやろう。
ちょっとおしゃれでセクシーになった。うーん、天才的。
あと金の刺繍もつけとけばええやろ。
並んだらエグそうだが、ひと目でやばいと分かるし目立つからいいや。
早速できた服を持って協会モドキへ行く。
はー、幾度憂鬱になるなここ。
「もってきたよー」
ずいずいと寄ってくるエルフィリアの面々。
目がこえーんだよ!はなれろ!!
「はい、どうぞ」
服を渡した瞬間 来ていた服を脱ぎ捨てていくエルフィリアの面々。
「おい、目の前で着替えるんじゃーない」
と言い、後ろを向く。
視界を隠される。
「だーれだ」
知らん…やめてくれ…。
めちゃめちゃ嬉しくない誰だをもらった。
この前あったおちゃらけた子かな。エレーナだっけ。
「え…エレーナ?」
そう答えると視界が明るくなり振り返ると知らない人が下着姿でいた。
「え?だれ?」
こわっマジで怖い。知らない人(下着姿)にだーれだされてみて欲しい。ほんとに怖い。
びっくりしているとふふふと笑われる。
すると笑っていた知らない女性の顔の皮膚が溶ける。
「えっ…」
肉が見えてる。きしょすぎる…。
ドン引きしていると見る見ると皮膚が再生されていった。
「エレーナでーす」
ニコッと笑うエレーナ。
きしょすぎて笑えねーよ。
「よく私ってわかりましたね。エル様」
このこのーと胸辺りをツンツンされる。
さ…さわんな!!
あと、さっさと服を着ろ。
深いため息をついて待っていると着替えが終わったようだ。
「どうでしょうか」
そう言われ振り返ると圧巻だった。
神聖な雰囲気をまとった。6人がそこにいた。
見た目はいい。見た目は。
しかしよく見るとドクロのネックレスをしておりやばいことがひと目でわかる。素晴らしい。
「思ったよりいい!」
「思ったより…?」
怪訝な顔をするニーナ。
「背中がポイントだからね。背中を見せてくれ」
「あらそういうことですか」
ニコッと笑い振り返るエルフィリアの面々。
「あっ」
ベールでドクロとエルフィリアの文字の刺繍が見えない。
後ろで扉が開く。
「おーい、飯じゃぞー」
マオが来た。そして、風も来た。
風と共にベールがめくれ上がる。
そして、鈍く紫に光るドクロとエルフィリアの刺繍。
うーん、かっこいい…が関わりたくはない。
「うん!完璧!!」
「ふふふ、ありがとうございます」
と笑うニーナは妖艶だった。
「儂も部下とお揃いの服が欲しい」
とボソッと呟いたマオだが私には聞こえなかった。
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