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第二章 パッショナートな少女と歩く清夏の祭り
第43話 約束のアストロメトリ
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「その契約精霊《フェルクタール》というのが、もしかしてアシュリって言う人?」
アリスはこくりと頷く。
アシュリという人は契約精霊《フェルクタール》の中でも『浄火の大精霊』と呼ばれる力の強い存在だったのだという。
「燃え広がる戦火の中、私はずっと連れ添っていた家族で、親友で、掛け替えのない半身を失った」
実際、姿勢制御を取り戻したのがアシュリのお陰と知ったのは、怪我で病院に担ぎ込まれて、随分後の事だったらしい。機体の残骸から回収したブラックボックスに記録が残っていたのだという。
「私は怪我が回復したのち、軍を辞めた。その後は前に話した通り、各地を転々としていたの」
「もしかして、さっきの花火でそのことを思い出してしまったとか?」
またもアリスは首を縦に振る。
花火の火の粉が、戦地で降り注ぐ火に見えたアリスは、戦地での記憶がフラッシュバックしてしまった。
「アシュリを失った時の哀しみが、まるで洪水の様に溢れてきて、怖くなってしまって、ごめんね。ちゅーちゃん。迷惑かけちゃったね」
「そんなこと無い。それに今のアリスを一人にしておくなんて誰にだって出来ないよ」
「ありがとう。ちゅーちゃん」
精一杯無理して、アリスは微笑んだけど、その奥に潜む哀しみと儚さは全く隠せていなった。
でもそんなアリスに僕は何て声を掛けてあげたらいいのか分からない。
僕がどうすればアリスの哀しみを取り除いてあげることが出来るのだろう。
この場では、いくら考えても出なかった。
「私はもう大丈夫だから、もう皆の処に戻ろう? きっと心配していると思う」
ベンチから立ち上がってアリスは、そのまま僕の顔を見せることなく、皆の処へと戻っていく。そのアリスの目元に薄っすらと光るものが見えたような気がした。
そして僕はアリスの後ろ姿を目で追う。
本当にこのまま何もできないのだろうか?
アリスを助ける事は出来ないのだろうか?
アリスと一緒にこのまま帰っていいのだろうか?
そんな考えが僕の脳裏を交錯する。
いくら考えても埒が上がらない。とにかく声を掛けるんだ。
僕は次の瞬間には、アリスの手を掴み、引き留めていた。
「アリス。僕は死なない。君を残して死ぬことなんて絶対にしない」
自分でも何を言っているのか訳が分からなかった。長命なスペクリム人に叶う筈も無いのに、自分で言っておきながら無謀にもほどがある。
「無理だよ。そんなの、ちゅーちゃんは私より絶対先に逝っちゃう」
「そんなの関係ない。僕は無理でも無茶でも生きて見せる。そして、ずっと君の傍にいる」
「え……」
アリスが漸《ようや》く僕の方へと振り向いてくれた。案の定その瞳には再び涙に溢れている。
「……それって、どういう……」
「え? あ、いや、そういう意味じゃなくて、あ、でも、君の傍にいるって言うのは嘘じゃないんだ。僕が言いたいのはつまり――」
僕の言葉にアリスが不思議そうに首を傾げるのを見て、つい自分がとんでもないことを口走っていたことに気付く。
意味深な言葉を口にしてしまったのも、思えばリシェーラさんが奏でたドラムのお陰かもしれない。いつの間にか野球をやっていたころの情熱が蘇っていた。
「ぷっ――」
言いたい事が整理できず、僕が狼狽していると、その姿を見ていたアリスは突然吹き出した。
「ありがとう。ちゅーちゃん。少し元気出た」
「そ、そっか」
「でも、ずっとは無理なんだよ」
「分かっている。それでも僕は――」
「ううん、違うの。そうじゃないんだ」
僕の情熱に対して残念ながら首を横に振って答えたアリスは、再び僕に背を向ける。
そしてアリスは後ろで手を組んで、徐に空を見上げ、空に映るスペクリムを眺め始める。
「だって、3年後には、この束の間の奇跡は終わってしまうから。そして私達はちゅーちゃん達、地球人の前から消えるの」
何だって? 3年後に消える? アリス達が?
アリスが言う奇跡というのは多分、地球とスペクリムの空に互いの姿が映し出される現象の事だ。
でも、それがどうしたというのだろうか? だって――
「でも、ギュゲースゲートがあるじゃないか? 見えなくなったって、交流は出来るだろう?」
「……それが、駄目なんだ。今のギュゲースゲートは、この現象の原因である銀河の中心からの重力波を増幅させて使用しているの。だからこの現象が終われば交流が出来なくなるんだ」
アリスが束の間と言った理由が分かった。
3年――長寿であるアリス達にとっては束の間の奇跡にしか過ぎない。
だったら何だ?
それだったら決まっているじゃないか。
アリスが僕を助けてくれた時、言ってくれた事がある。
スペクリムがある場所はオールト雲を越えてすぐ、地球から光の速さで行けば2年で着くと、そして生まれ変わった僕には何だって出来ると言ってくれた。
「だったら、僕は宇宙飛行士になるよ。そしていつか君に会いに行く」
「え……」
アリスは僕の方へと振り返った。その瞳は大きく開かれ驚きに満ち溢れている。
「3年後直ぐってわけにはいかないけど、10年、20年掛かっても、絶対僕は君のいる透明な世界に辿り着いて見せる」
「本当に?」
「ああ。絶対だ。約束する」
「――っ‼」
マリンブルーの瞳が煌き、満面の笑みを僕へ向けてきたアリスが、突然僕に飛び込んで抱きしめてきた。
「ちょ、ちょっと⁉ あああアリスっ⁉ ななななにしてんのっ⁉」
女の子の柔らかい感触が伝わってきて、僕の身体が一瞬の内に全身の筋肉が硬直する。
「嬉しいっ‼ 絶対だよっ‼ 必ず会いに来てねっ‼ 約束だからねっ‼」
無邪気に僕の胸で燥ぐアリスを見ていると、僕はなんだかアリスの事が愛おしくてたまらなくなってしまい、そのことがとても嬉しく思えてならなかった。
ああ、そうか。僕はもう――
いや、出会った時から僕はアリスに恋をしていたんだ。
「ああ、約束だ。アリス。きっと君に会いに行くよ」
僕は無垢な彼女を抱きしめて、そっと耳元に囁いた。
アリスはこくりと頷く。
アシュリという人は契約精霊《フェルクタール》の中でも『浄火の大精霊』と呼ばれる力の強い存在だったのだという。
「燃え広がる戦火の中、私はずっと連れ添っていた家族で、親友で、掛け替えのない半身を失った」
実際、姿勢制御を取り戻したのがアシュリのお陰と知ったのは、怪我で病院に担ぎ込まれて、随分後の事だったらしい。機体の残骸から回収したブラックボックスに記録が残っていたのだという。
「私は怪我が回復したのち、軍を辞めた。その後は前に話した通り、各地を転々としていたの」
「もしかして、さっきの花火でそのことを思い出してしまったとか?」
またもアリスは首を縦に振る。
花火の火の粉が、戦地で降り注ぐ火に見えたアリスは、戦地での記憶がフラッシュバックしてしまった。
「アシュリを失った時の哀しみが、まるで洪水の様に溢れてきて、怖くなってしまって、ごめんね。ちゅーちゃん。迷惑かけちゃったね」
「そんなこと無い。それに今のアリスを一人にしておくなんて誰にだって出来ないよ」
「ありがとう。ちゅーちゃん」
精一杯無理して、アリスは微笑んだけど、その奥に潜む哀しみと儚さは全く隠せていなった。
でもそんなアリスに僕は何て声を掛けてあげたらいいのか分からない。
僕がどうすればアリスの哀しみを取り除いてあげることが出来るのだろう。
この場では、いくら考えても出なかった。
「私はもう大丈夫だから、もう皆の処に戻ろう? きっと心配していると思う」
ベンチから立ち上がってアリスは、そのまま僕の顔を見せることなく、皆の処へと戻っていく。そのアリスの目元に薄っすらと光るものが見えたような気がした。
そして僕はアリスの後ろ姿を目で追う。
本当にこのまま何もできないのだろうか?
アリスを助ける事は出来ないのだろうか?
アリスと一緒にこのまま帰っていいのだろうか?
そんな考えが僕の脳裏を交錯する。
いくら考えても埒が上がらない。とにかく声を掛けるんだ。
僕は次の瞬間には、アリスの手を掴み、引き留めていた。
「アリス。僕は死なない。君を残して死ぬことなんて絶対にしない」
自分でも何を言っているのか訳が分からなかった。長命なスペクリム人に叶う筈も無いのに、自分で言っておきながら無謀にもほどがある。
「無理だよ。そんなの、ちゅーちゃんは私より絶対先に逝っちゃう」
「そんなの関係ない。僕は無理でも無茶でも生きて見せる。そして、ずっと君の傍にいる」
「え……」
アリスが漸《ようや》く僕の方へと振り向いてくれた。案の定その瞳には再び涙に溢れている。
「……それって、どういう……」
「え? あ、いや、そういう意味じゃなくて、あ、でも、君の傍にいるって言うのは嘘じゃないんだ。僕が言いたいのはつまり――」
僕の言葉にアリスが不思議そうに首を傾げるのを見て、つい自分がとんでもないことを口走っていたことに気付く。
意味深な言葉を口にしてしまったのも、思えばリシェーラさんが奏でたドラムのお陰かもしれない。いつの間にか野球をやっていたころの情熱が蘇っていた。
「ぷっ――」
言いたい事が整理できず、僕が狼狽していると、その姿を見ていたアリスは突然吹き出した。
「ありがとう。ちゅーちゃん。少し元気出た」
「そ、そっか」
「でも、ずっとは無理なんだよ」
「分かっている。それでも僕は――」
「ううん、違うの。そうじゃないんだ」
僕の情熱に対して残念ながら首を横に振って答えたアリスは、再び僕に背を向ける。
そしてアリスは後ろで手を組んで、徐に空を見上げ、空に映るスペクリムを眺め始める。
「だって、3年後には、この束の間の奇跡は終わってしまうから。そして私達はちゅーちゃん達、地球人の前から消えるの」
何だって? 3年後に消える? アリス達が?
アリスが言う奇跡というのは多分、地球とスペクリムの空に互いの姿が映し出される現象の事だ。
でも、それがどうしたというのだろうか? だって――
「でも、ギュゲースゲートがあるじゃないか? 見えなくなったって、交流は出来るだろう?」
「……それが、駄目なんだ。今のギュゲースゲートは、この現象の原因である銀河の中心からの重力波を増幅させて使用しているの。だからこの現象が終われば交流が出来なくなるんだ」
アリスが束の間と言った理由が分かった。
3年――長寿であるアリス達にとっては束の間の奇跡にしか過ぎない。
だったら何だ?
それだったら決まっているじゃないか。
アリスが僕を助けてくれた時、言ってくれた事がある。
スペクリムがある場所はオールト雲を越えてすぐ、地球から光の速さで行けば2年で着くと、そして生まれ変わった僕には何だって出来ると言ってくれた。
「だったら、僕は宇宙飛行士になるよ。そしていつか君に会いに行く」
「え……」
アリスは僕の方へと振り返った。その瞳は大きく開かれ驚きに満ち溢れている。
「3年後直ぐってわけにはいかないけど、10年、20年掛かっても、絶対僕は君のいる透明な世界に辿り着いて見せる」
「本当に?」
「ああ。絶対だ。約束する」
「――っ‼」
マリンブルーの瞳が煌き、満面の笑みを僕へ向けてきたアリスが、突然僕に飛び込んで抱きしめてきた。
「ちょ、ちょっと⁉ あああアリスっ⁉ ななななにしてんのっ⁉」
女の子の柔らかい感触が伝わってきて、僕の身体が一瞬の内に全身の筋肉が硬直する。
「嬉しいっ‼ 絶対だよっ‼ 必ず会いに来てねっ‼ 約束だからねっ‼」
無邪気に僕の胸で燥ぐアリスを見ていると、僕はなんだかアリスの事が愛おしくてたまらなくなってしまい、そのことがとても嬉しく思えてならなかった。
ああ、そうか。僕はもう――
いや、出会った時から僕はアリスに恋をしていたんだ。
「ああ、約束だ。アリス。きっと君に会いに行くよ」
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