あの子の花に祝福を。

ぽんた

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59.好一対なんだね。

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 自分のものとは思えないほどの甘い啼き声を、ゼインが胸を弄るたびに響かせる。

「ん……ふふ…ちょっと腫れちゃったね…。」

 上手く息を吸うことが出来ないまま舌を吸われ、甘さと快楽に酔い痴れながらも、必死に愛しい人の動きに合わせようとした。

 そのいじらしさに胸を打たれたのか、ゼインは狂おしいほどの熱情と共にルカを胸に掻き抱き、優しくベッドへ仰向けにさせる。

 そして泣きそうに顔を歪めながら叫ぶように告白した。

「……君がっ、愛おしくて愛おしくてたまらないんだ…ッ!
 どうすればルカは私のそばから離れないでいてくれる?どうすれば君の視線を独り占めできる?君に溢れるほど種付けをして孕ませれば私から離れないよね?あぁでも子供の世話をするルカを見ると嫉妬で気が狂いそうだ…!
 君を初めて見たときから私は君しか考えられなくなって、どうすれば君が幸せになれるかを考えてきたのに、危うく君を失うところだったし…!
 君の綺麗なエメラルドの瞳も、光を集めるほど美しい銀の髪も、この柔らかくて甘い香りのする肌も…、全て、文字通り全てだ。
 全てが……愛おしい……。愛してるんだ…っ!君のためなら私はどんなことだってする。夜空に浮かぶ星だって取ってきてあげるし、悪魔だって殺してあげる!…ねぇ、ルカ…。私の…可愛い…愛おしい…天使の子…。」

 激しい愛の告白、それも少しの狂気を含んだ愛に、きっと怯える人は多いのだろう。

 けれど、僕は多分、救えないほどにゼインに溺れてる。

 だからこの震える心を抑えきれないんだ。

「……………っ、ふふ…あぁ…嬉しい、ゼイン…。僕もね、ゼインが望むなら…子供なんて要らないしね、首輪を付けて、僕たちの部屋にずっといることだって嫌じゃないんだぁ…。
 貴方が僕の側にいてくれるだけでいいの。貴方が僕を見つめてくれるだけでいいの。
 例えゼインが僕を殺しても、貴方の心に残り続けられるならそれでいい。ずっと大好きなの。ずっと愛してるの。
 だからゼインの望むこと、すべて叶えてあげたい。
 ……こんな僕でも、引かない…?」

 その瞬間、ゼインの瞳がキラキラと光を灯し、恍惚とした表情で音にならない声を出した。

「~~~~っっ!!!……やっぱり、私達は好一対なんだね…!同じ事を考えてる…。」

 あぁ、僕達はやっぱり運命なんだ。

 僕が前世で酷いことをされてたのも、きっとゼインに会うための準備だったんだね。

 それなら僕は、もう貴方達に縛られることもなくなりそうだ。














 それからの僕達は、日が傾くまで互いの体を高めさせて何度も吐精した。
 残念なことに最後までは頑なにさせてくれなかったけれど。

 最後の方、僕はほとんど意識がなくなっていて、ゼインがただ只管愛を囁いていたのしか覚えていない。























 ✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿























 ~ゼインSide~




 やりすぎた。

 身体を繋げることができない代わりにと、その欲をルカにぶつけるように延々とイカせ続けてしまった…。

 そのせいか気を失ったルカの体温はほんのりと高くなっており、これからの体調が芳しくないことを示唆しているかのようで。

 すると、タイミングを見計らったかのようにノックの音が聞こえてきた。

『殿下、そろそろ。』

 その声にようやく私は最愛を抱きとめていた腕を解き、綺麗なシーツに包んだ。

 こんなに情交のような跡が残ったシーツに、いつまでもルカを置いておくわけには行かない。

 枕元にある紐を引っ張ると、すぐに使用人たちが汚れてしまったものたちを引っ剥がしていった。

「…殿下、ルカ様は…。」

  ロバートと共に姿を見せ、気遣わしげに尋ねたのはルイス。

「すまない。この子に無理を強いた。風邪薬…はあとでいいか。栄養のあるものを用意してくれ。この子が起きたら食べさせようと思う。」

「…っ、だからあれだけ無理強いをしないでくださいませと…!」

 語気を荒げる彼に申し訳なく思い謝罪を口にしようとした瞬間

「ん……あんまりおこっちゃだめ、だよ…るいす…。」

 寝ているはずのルカがぼんやりとしながらそう言った。

 私が横抱きにしているため、顔は私の胸にもたれるようになっているが、そのせいかルカの吐息があたり、少しくすぐったいような気持ちになる。

「ですがルカ様…………無理やりでは、ないのですね?」

「ぅん……、ぼくがね、おねがいしたんだよ…。だからゼインはわるくないの。……ね、るいす…。だめ…だよ……。」

 すぅ、すぅ、とそのまま再び眠りの渦に落ちると、ルイスは困ったように息を吐いた。

「一侍従が出過ぎたことを申しました。大変申し訳ございません。…ですが、どうか。……どうか、ルカ様を真綿に包むようにしてください。」

 あぁ、わかっている。

 この子は至高の存在で、私の唯一。

 天に選ばれたことの反動なのか、体はひどく脆い。

 だから無理をさせてはいけないのだ。

「そうだな。ロバート、ルイスと共に食事の準備と薬の準備を頼めるか。」

「かしこまりました。」

 そう答えると、彼はルイスを連れて部屋を出ていった。

 腕の中で静かに息をする愛し子に手を当てる。

 ほんの少し熱が高くなってきたが、この上がり方はおそらくすぐに治るものだろう。

「……可愛い、可愛い、私の天使。このまま穢れを知らないでいてくれとは願うけれど…。
 でも、君はきっとそれを許さないね。自分の過去に関係のあることだから、自分にできることだから…。そう言って全力で飛び込んでくるんだ。
 ふふ…愛おしい子…。私達はそんな君が大好きなんだよ…。ルカ、至上の天使、私の運命…。」

 子守唄のように。

 この子を守る呪いまじないのように。

 真っ白なシーツから覗く額に、そっと口づけを落とした。




















 ※※※※※※※※※※※※※




 はい、皆様。

 大変申し訳ございません。

 数カ月ぶりでしょうかね。

 あの…私ニート脱出しまして。9月から働いております。

 それに伴い自動車学校にも通って免許取得を目指しております。

 言い訳にしかなりませんし、自動車学校なんてもう3ヶ月くらい行ってるのにまだ第一段階クリアしてないんす。効果測定やりたくなさすぎて。

 勉強やだああああ😭😭😭😭😭😭


 はい。というわけでね。暇があれば書いてますので、気長にお待ちください。

 ていうか展開大丈夫ですか?ついてこれてますか?

 私的には早く主人公本番やってほしいなぁと思うんですけどね。
 心の中でまだ待て、ともう一人の自分が囁いております。

 なのでもうしばしお待ちください。

 今後とも皆様どうぞご贔屓に。






 ぽんた
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感想 8

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みんなの感想(8件)

月愛ママ
2025.03.01 月愛ママ

更新楽しみにしています。

解除
yun.
2025.02.10 yun.

楽しみになってます♡

わたしもフェスってました!しかも白でした♡
お疲れ様でした!

更新楽しみに待ってます!

2025.02.10 ぽんた

ありがとうございます!

フェスの結果楽しみですね!

白インク楽しかったー!

解除
わんっ
2025.02.06 わんっ

昨日に引き続きちょびっと感想を🙂‍↕️

もう!ルカとゼインがかわいくて!
ほのぼのしてます😆

今日の番外編は、みんなが悲しみながら、それでもちゃんと生きていったのねーと、切ないけど好きな話です。
ゼインとルカが会うところも良かったです。


猫ちゃんたちのことも教えてくださってありがとうございます😊

解除

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