OSAMU

YAKIRI

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ある男の話

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今夜は本麒麟でも呑みながら配信するか…。タバコをふかしながらそんなことを考えていた。俺の日課は毎晩配信アプリPisponで配信する事だ。
住む場所も年齢もバラバラの仲間達が毎日俺の配信を心待ちにしている。だから休む訳にはいかない。自分の睡眠時間、体調を犠牲にしたとしても「枠」のみんなが楽しい時を過ごせるなら喜んでそうしよう。そして枠の仲間達を傷つけるような輩が現れたときには持てる力全てで叩き潰す!それが「千葉ー!いつまで休憩してるんだ!早く戻れ!」

店長の怒鳴り声で我に帰る。まだ勤務中だったのだ。
俺の職場はバンキホーテ。大手のスーパーだ。主にお酒コーナーを担当している。
仕事が終わり帰路に着く。仕事は車通勤だ。
自宅に着くや否やすぐさまシャワーを浴び夕食を済ませ、スマートフォンと本麒麟片手に配信を始める。
「こんばん!」「お疲れ~」いつものメンバーが顔を出し始めた。Pisponではコールというシステムがあり、希望者を音声で参加させる機能がある。通称「上がる」と呼ばれるものだ。俺の枠ではいつも決まったメンバーが上がることが多い。
弟分のMAKIRI、可愛げのある男子高校生たぐ、幼稚園教諭のかおり、みんなのアイドルきめらちゃん、歌唱力の高い中学生ぼあよー、料理上手な兄貴分コンソメパンチ。他にも素敵な仲間が居るが特にこのメンバーは一緒に枠をすることが多い。今日はMAKIRIとたぐがすぐに上がってきた。楽しい枠になりそうだ。
女が少ないのが気になるが…。
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