419 / 538
ミカミカとキースの結婚式!
二人のなれそめ
ふむふむ、と続きを待つ俺たち。
「…………」
「…………?」
「…………??」
お互いに顔を見合わせ首を傾げ合う。
「………え?キース、続きは?」
「は?え?マジで続き言うやつなのか?これ」
「いやいやいや、そこまで言ったのなら教えて下されよ!だって、俺的にもレオン的にも『いつの間にかくっついてた二人』なんだもん!気になるでしょ。ねえ?」
ゲイルとレオンがしっかりと頷く。
だよねえ!
「で?どっちが好きっていったの?」
いつの間にか、周りでざわざわしてた人達までも固唾を飲んでキースの話を聞く体制に。
「え?この中で言うのか、俺。ミカの家族の前で?」
「うん。何か問題でも?」
世界の真ん中で愛を叫ぶ人がいるのですから、家族の真ん中で愛を叫んだっていいでしょおが!
問題なっしんぐ!
「あー……」
チラリとレオンに視線をやって、俺を見る。
「今は違うからな?ミカ一筋だからな?誤解するなよ?」
「うん。了解しました!」
「ミカもいいか?」
「ああ。家族の真ん中で愛を叫ぶ、だっけ?やってみろよキース」
ニヤリと不敵に笑うミカミカ、最高にかっこよ!
キースもそう思ったみたいで「クソ!負けたぜ」と呟いている。
「ミカミカのオッケーもでましたので、ほら、どうぞ!」
「あー……、言えって言ったのお前らだからな?
………ミカと出会うまで、俺は……あー……サフィに惚れてたんだよ。このことはサフィのレオンも知ってるしゲイルも知っているはずだ。てか、まあ、気付いてたやつも多いだろう。
これでも高ランク冒険者だからな。自慢じゃなく、それなりにモテた。
でも、さっき話した通り、俺は家族を捨てた男だ。まともに人を愛せる気がしなかった。
でもな、たった6つのサフィが俺のそんな気持ちを言い当てたんだよ。
俺が家族を捨てたってことを言い当てたあげく、当たり前に受け入れてこう言ったんだ。
『生まれるところはえらべないから、生まれたあと自分でかぞくをえらんだらいい』
『血がつながっただけの人なら、傷つけてくるだけの人なら、かぞくじゃないってポイしていい』
それでさ、言ってくれたんだ。
『キースもオレといっしょにかぞくになる?』って。
6歳の子供がだぜ?
俺の置かれた状況を教えてもないのに完璧に当てて、おまけにこれだもん。
惚れるだろ?無理だろ、これ」
全員の視線が俺に集中。
何故か「あーあ」「分かる分かる」みたいな、まるで俺が人たらしさんみたいな空気に。
ミカミカまで「うんうん」と頷いている。「サフィだしな……」。
「キース……」と同情するような視線がキースに集まった。
「……あー……俺の息子が、すまん」
ゲイル、そこでゲイルが謝ったら俺が悪いみたくなっちゃうでしょお!俺は悪くない!
「とにかく、俺はサフィに救われたんだよ。
だから、最初は家族として、兄としてサフィを見守っていこうと思ってた。
でも無理だった。どうしようもなく惚れちまった。
だがサフィはまだ子供だったからな。ゆっくり待つつもりだったんだよ。
レオンも同じだと思ってたんだが……まあ、結果的に俺は振られたわけだ」
「私の方が先にサフィと出会って、見守ってきたんだよ?そこは理解してほしい」
「分かってる。だからレオンなら、って引いただろ?お前だから俺は引いたんだぜ?他の奴なら奪ったさ」
な、なんかいたたまれないのですが……!
ミカミカとのなれそめじゃなかったの?!俺、どんな顔して聞いてたらいい?
そっとミカミカの様子を伺えば「気にすんな。知ってるし!」と親指を立てられた。
ミカミカーーー!!
「こほん。
まあ、それで俺はサフィを家族として、兄として、相棒として、護衛として一生支えていこうと決めたわけなんだが……そこでミカと出会った」
おお!ミカミカ!来ましたか!
「ミカの立場って、俺と似たようなもんだろ?だから最初から妙な親近感があったんだよ。
レオンのヤツがサフィと二人になりたがって、結果的に俺とミカで待機、ってことも多かったしな。
でさ。なんというか……お互いに護衛対象に対するスタンスが似てるな、ってな。
護衛とはいえ、俺とサフィ、ミカとレオンも、家族みたいなもんだろ?
つい世話をやいちまうし、間違っていると思えば叱ったりもする。
サフィといると何が起こるのか想像もつかない事態ってのがしょっちゅうある。
だがそれも楽しいと思っている俺がいる。
ミカも俺と同じだった。レオンとサフィに振り回され、走り回って。それが楽しいんだ。幸せなんだ。
俺とミカは同じ方向を向いて、同じ景色を見ている。
それに気づいて……
ミカの側にいるだけで、俺は自分の全てを受け入れられているように感じた。
そして気付いたらレオンと居るサフィを見る時の胸の痛みがなくなっていた。
ミカと話をするうちに、いつの間にかサフィへの気持ちは形を変えていたんだんだ。
いつの間にかミカは……『傍に居た人』から『居て欲しい人』になってた。
認めちまえば、納得できた。
ミカは俺の半身なんだって。こんなにも分かりあえる人は、分かち合える人は他に居ない。
今度は待つのをやめようと思った。
待っていてかっさらわれるのはもう沢山だからな。
ミカだけは誰にも渡したくないと思った。
だから、俺から告白した。俺と一生共に生きてくれ、って。
てことで、サフィの最初の質問の答えは『俺から』だ。俺がミカに告白した」
「…………」
「…………?」
「…………??」
お互いに顔を見合わせ首を傾げ合う。
「………え?キース、続きは?」
「は?え?マジで続き言うやつなのか?これ」
「いやいやいや、そこまで言ったのなら教えて下されよ!だって、俺的にもレオン的にも『いつの間にかくっついてた二人』なんだもん!気になるでしょ。ねえ?」
ゲイルとレオンがしっかりと頷く。
だよねえ!
「で?どっちが好きっていったの?」
いつの間にか、周りでざわざわしてた人達までも固唾を飲んでキースの話を聞く体制に。
「え?この中で言うのか、俺。ミカの家族の前で?」
「うん。何か問題でも?」
世界の真ん中で愛を叫ぶ人がいるのですから、家族の真ん中で愛を叫んだっていいでしょおが!
問題なっしんぐ!
「あー……」
チラリとレオンに視線をやって、俺を見る。
「今は違うからな?ミカ一筋だからな?誤解するなよ?」
「うん。了解しました!」
「ミカもいいか?」
「ああ。家族の真ん中で愛を叫ぶ、だっけ?やってみろよキース」
ニヤリと不敵に笑うミカミカ、最高にかっこよ!
キースもそう思ったみたいで「クソ!負けたぜ」と呟いている。
「ミカミカのオッケーもでましたので、ほら、どうぞ!」
「あー……、言えって言ったのお前らだからな?
………ミカと出会うまで、俺は……あー……サフィに惚れてたんだよ。このことはサフィのレオンも知ってるしゲイルも知っているはずだ。てか、まあ、気付いてたやつも多いだろう。
これでも高ランク冒険者だからな。自慢じゃなく、それなりにモテた。
でも、さっき話した通り、俺は家族を捨てた男だ。まともに人を愛せる気がしなかった。
でもな、たった6つのサフィが俺のそんな気持ちを言い当てたんだよ。
俺が家族を捨てたってことを言い当てたあげく、当たり前に受け入れてこう言ったんだ。
『生まれるところはえらべないから、生まれたあと自分でかぞくをえらんだらいい』
『血がつながっただけの人なら、傷つけてくるだけの人なら、かぞくじゃないってポイしていい』
それでさ、言ってくれたんだ。
『キースもオレといっしょにかぞくになる?』って。
6歳の子供がだぜ?
俺の置かれた状況を教えてもないのに完璧に当てて、おまけにこれだもん。
惚れるだろ?無理だろ、これ」
全員の視線が俺に集中。
何故か「あーあ」「分かる分かる」みたいな、まるで俺が人たらしさんみたいな空気に。
ミカミカまで「うんうん」と頷いている。「サフィだしな……」。
「キース……」と同情するような視線がキースに集まった。
「……あー……俺の息子が、すまん」
ゲイル、そこでゲイルが謝ったら俺が悪いみたくなっちゃうでしょお!俺は悪くない!
「とにかく、俺はサフィに救われたんだよ。
だから、最初は家族として、兄としてサフィを見守っていこうと思ってた。
でも無理だった。どうしようもなく惚れちまった。
だがサフィはまだ子供だったからな。ゆっくり待つつもりだったんだよ。
レオンも同じだと思ってたんだが……まあ、結果的に俺は振られたわけだ」
「私の方が先にサフィと出会って、見守ってきたんだよ?そこは理解してほしい」
「分かってる。だからレオンなら、って引いただろ?お前だから俺は引いたんだぜ?他の奴なら奪ったさ」
な、なんかいたたまれないのですが……!
ミカミカとのなれそめじゃなかったの?!俺、どんな顔して聞いてたらいい?
そっとミカミカの様子を伺えば「気にすんな。知ってるし!」と親指を立てられた。
ミカミカーーー!!
「こほん。
まあ、それで俺はサフィを家族として、兄として、相棒として、護衛として一生支えていこうと決めたわけなんだが……そこでミカと出会った」
おお!ミカミカ!来ましたか!
「ミカの立場って、俺と似たようなもんだろ?だから最初から妙な親近感があったんだよ。
レオンのヤツがサフィと二人になりたがって、結果的に俺とミカで待機、ってことも多かったしな。
でさ。なんというか……お互いに護衛対象に対するスタンスが似てるな、ってな。
護衛とはいえ、俺とサフィ、ミカとレオンも、家族みたいなもんだろ?
つい世話をやいちまうし、間違っていると思えば叱ったりもする。
サフィといると何が起こるのか想像もつかない事態ってのがしょっちゅうある。
だがそれも楽しいと思っている俺がいる。
ミカも俺と同じだった。レオンとサフィに振り回され、走り回って。それが楽しいんだ。幸せなんだ。
俺とミカは同じ方向を向いて、同じ景色を見ている。
それに気づいて……
ミカの側にいるだけで、俺は自分の全てを受け入れられているように感じた。
そして気付いたらレオンと居るサフィを見る時の胸の痛みがなくなっていた。
ミカと話をするうちに、いつの間にかサフィへの気持ちは形を変えていたんだんだ。
いつの間にかミカは……『傍に居た人』から『居て欲しい人』になってた。
認めちまえば、納得できた。
ミカは俺の半身なんだって。こんなにも分かりあえる人は、分かち合える人は他に居ない。
今度は待つのをやめようと思った。
待っていてかっさらわれるのはもう沢山だからな。
ミカだけは誰にも渡したくないと思った。
だから、俺から告白した。俺と一生共に生きてくれ、って。
てことで、サフィの最初の質問の答えは『俺から』だ。俺がミカに告白した」
あなたにおすすめの小説
結婚式の翌朝、夫に「皇太子の愛人だろう」と捨てられました――ですが私は、亡き国王の娘です
柴田はつみ
恋愛
母の遺した薬草店を守りながら、慎ましく暮らしていたアンリ。
そんな彼女に求婚してきたのは、国内でも名高い騎士にして公爵家当主、アルファだった。
真っすぐな想いを向けられ、彼を信じて結婚したアンリ。
けれど幸せなはずの結婚式の翌朝、夫は冷たく言い放つ。
「君を愛していると本気で思っていたのかい? 」
彼はアンリが第一皇太子と深い仲にあり、自分との結婚は身を隠すための偽装だと誤解していたのだ。
アンリは実は、亡き国王の婚外子。
皇太子にとっては、隠して守らなければならない妹だったのである。
何もしなかっただけです
希臘楽園
ファンタジー
公爵令嬢であり王太子の婚約者であった私は、「地味だ」という理由で婚約を破棄され、王宮を去った。
それまで私が担っていた役目を、誰も知らないまま。
――ただ何もしなくなっただけで、すべては静かに崩れていく。
AIに書かせてみた第14弾は、「追放ざまぁ」系の短編。
あなたの愛したご令嬢は俺なんです
久野字
BL
「愛しい令息と結ばれたい。お前の家を金銭援助するからなんとかしろ」
没落寸前の家を救うため、強制的な契約を結ばれたアディル。一年限りで自分の体が令嬢に変わる秘薬を飲まされた彼は、無事に令息と思いを通じ合わせることに成功するが……
「お前がいると息が詰まる」と追放された令嬢——翌週から公爵家の予定が全て狂った
歩人
ファンタジー
クラリッサは公爵家の日程管理を一手に担う令嬢。前世の社畜経験を活かし、行事計画、来客対応、予算管理まで完璧にこなしていた。
だが婚約者ヴィクトルは言った。「お前がいると息が詰まる。もっと華やかな女がいい」
追放されたクラリッサが去った翌週、公爵家の予定が全て狂い始める。
舞踏会の招待状は届かず、外交晩餐会の料理は手配されず、決算書類は行方不明。
一方クラリッサは、若き領主の元で「定時退社」という夢を叶えていた。
「もう、残業はしません」
「通訳など辞書で足りる」と追放された令嬢——三国会談で、婚約者は一言も話せなくなった
歩人
ファンタジー
宮廷通訳官エレノーラは五つの言語を操り、婚約者クラウスの外交を陰で支えてきた。
だがクラウスは言った。「通訳など辞書で足りる。お前は要らない」
追放されたエレノーラは隣国で新たな道を歩み始める。
一方、クラウスは三国会談の場で辞書片手に立ち往生。
誤訳が外交問題に発展し、窮地に陥ったその場に、隣国の通訳官として現れたのは——。
「その言葉は、もう翻訳できません」
悪役令嬢にされたので婚約破棄を受け入れたら、なぜか全員困っています
かきんとう
恋愛
王城の大広間は、いつも以上に華やいでいた。
磨き上げられた床は燭台の光を反射し、色とりどりのドレスが揺れるたびに、まるで花畑が動いているかのように見える。貴族たちの笑い声、楽団の優雅な旋律、そして、ひそやかな噂話が、空気を満たしていた。
その中心に、私は立っていた。
――今日、この瞬間のために。
「エレノア・フォン・リーベルト嬢」
高らかに呼ばれた私の名に、ざわめきがぴたりと止む。
「仲睦まじい夫婦」であるはずのわたしの夫は、わたしの葬儀で本性をあらわした
ぽんた
恋愛
サヤ・ラドフォード侯爵夫人が死んだ。その葬儀で、マッケイン王国でも「仲睦まじい夫婦」であるはずの彼女の夫が、妻を冒涜した。その聞くに堪えない本音。そんな夫の横には、夫が従妹だというレディが寄り添っている。サヤ・ラドフォードの棺の前で、夫とその従妹はサヤを断罪する。サヤは、ほんとうに彼らがいうような悪女だったのか?
※ハッピーエンド確約。ざまぁあり。ご都合主義のゆるゆる設定はご容赦願います。