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ミカミカとキースの結婚式!
飲めや歌えや
その後は、飲めや歌えや大騒ぎの大宴会になだれ込んだ。
ミカミカとキースの周りには次々と人が来て「おめでとう」だの「幸せにな」だの祝いの言葉をかけていく。
中には「君たちのお陰で私も恋人と入籍できそうだ。ありがとう」という人もいた。
うんうん。よきよきですな!
辺境勢は泣き上戸に笑い上戸、最後にはミカミカに抱き着いて号泣していた。
「に、兄さんは……っ、兄さんは……うれしいぞ……っ!ま、まさかきちんと……入籍……式までをして頂けるとは……っううっ…王家の皆さまには……感謝しかっ感謝しかない……っ!」
辺境で強引に式を挙げたのは、王都では同性婚は歓迎されないと思いこんでいたからだったそうな。
家族だけでも歓迎しているのだと、なんとか二人に示そうとした結果のフライングだったみたい。
もう!脳筋すぎ!
でも、悪気はないから憎めないのですよね、辺境の人。
考えてみたらミカミカはこの暑苦し……じゃない、深い愛情に包まれて育ってきたからこそ色々なものが鍛えられて今のミカミカになった。
そういう意味では辺境には感謝すべきなのかも。
コッソリとキースに「ねえ、辺境のゴリラとうまくやっていけそう?」って聞いてみたら、キースは一瞬「は?」と目をぱちくりした後、ふわっと優しく微笑んだ。
「ミカが愛されて育ったのがよくわかるだろ?あの人たちさ、良くも悪くもストレートなんだ。それに、家族愛が強いってことだしな。ああいうの……いいよな」
嬉しそうなのにどこかちょこっとだけ寂しそうにも見えた俺は、思わず叫んだ。
「ゲイル!ティガー!マリー!しゅうごー!!」
「な、なんだなんだ?!どうした、サフィ?!」さすがのゲイルがすぐにすっ飛んできた。
「サフィラス様、どうされました?!」とティガマリも僅差で到着。
「キースに家族みんなのハグを贈ります!さあみんな、キースをぎゅーーー!!」
ああ、と破顔したゲイルが大きく手を広げた。
「キース、お父様の胸に飛び込んで来い!」
「はあ?何言ってんだ、ゲイル?!」
「ほらほら!サフィも来い!」
「はーい!ほら、キース、一緒にいくよー、ぎゅーーーー!!」
ゲイルに向かってキースをドーン!
「うわあ!」
すかさずゲイルがぎゅうっと俺ごとキースを抱きしめた。
「私たちもぎゅーですう!」
「はい!」
後ろからマリーとティガーが俺とキースに抱き着いた。
結果的に、真ん中に俺とキースを挟んで四方からゲイル、ティガー、マリーが俺たちを抱きしめるという「グリフィス団子」ができあがりました!
「あははは!狭い狭いっ!」
「……ぶはっ!ははははは!なんだよこれ?なんで俺こんなんされてんだ?」
「んー?そりゃあお前、キースが俺の大事な長男だからだろ?息子が結婚するんだ。ハグくらいさせろよ。お前こんなんでもなきゃ、抱っこさせてくんねえだろ?ほおら、お父様のハグだぞおおお!甘えとけ甘えとけ!」
「私たちはあ、キースのお姉さまとお兄さまですよおおお?」
「ふふふ。私が兄、いいですねえ。困ったときには遠慮なくこの兄を頼ってくださいね?」
「お姉さまだって頼りになりますからねっ」
「えー?ティガーはともかく、マリーってば頼りになるの?」
「サフィさまひどいですよお!」
「ごめんごめん、うそうそ!マリーは強いもんね!
あのね、キース。俺もいるんだから、忘れないでね?俺はツエエですし、相棒ですので!!」
「………」
「……キース?え?嫌だった?ご、ごめんね?」
「……………っず……っ、ずず…………っ」
「………キース?……ははは。でっけえ子供だなあ、キースは」
ゲイルがそっとキースの頭を抱え込んだ。
赤子にでもするように、ゆさゆさと優しくゆさぶる。
「なあ、キース。お前がウチに来てくれてさ、サフィの相棒になってくれて、ほんとに感謝してるんだ。
サフィと俺は、実の親子じゃない。だが、本当の親子以上に親子だと思ってる。
お前もだぞ、キース。お前と俺も、れっきとした親子だ。お前も俺の可愛い息子なんだよ。
グリフィスはお前の実家だ。いつでも帰って来い。
俺はお前の父親だ。頼れよ?分かったか?…………おめでとう、俺の息子。愛してるぞ」
「……ああ。ありがとう………父さん」
「……ってことは、サフィは俺の小姑か?頼むから嫁いびりはしないでくれよ?」
ぎゅっとミカミカが飛びついてきた。
「ヨメ!そうか!ミカミカと俺が兄弟になるってことしか考えてなかったけど、兄ヨメじゃんミカミカって!
えへへへー。ヨメいびりかあ……いいね、それ!」
ニヤニヤと茶化せば、一気に空気が明るいものに。
「キース、お前のヨメが弟にいびられてんぞ!助けろ!」
「は?なんだよそれ、サフィがそんなことするわけないだろ?」
「はあ?お前、どっちの味方だよ?」
わいわい大騒ぎの俺たちにゲイルが冷静なツッコミを入れた。
「こら、兄弟げんかはやめろ」
「「「兄弟げんか!!」」」
「……そうか、これが兄弟げんかか……いいな」
正確には違うけどね?キースとミカミカは夫婦だから。
でも、キースが嬉しそうだからそういうことにしておく。
と思ったらば。
「いや、俺とお前は夫夫だからな?!」
ミカミカのツッコミが入りました!残念、キース!
ミカミカとキースの周りには次々と人が来て「おめでとう」だの「幸せにな」だの祝いの言葉をかけていく。
中には「君たちのお陰で私も恋人と入籍できそうだ。ありがとう」という人もいた。
うんうん。よきよきですな!
辺境勢は泣き上戸に笑い上戸、最後にはミカミカに抱き着いて号泣していた。
「に、兄さんは……っ、兄さんは……うれしいぞ……っ!ま、まさかきちんと……入籍……式までをして頂けるとは……っううっ…王家の皆さまには……感謝しかっ感謝しかない……っ!」
辺境で強引に式を挙げたのは、王都では同性婚は歓迎されないと思いこんでいたからだったそうな。
家族だけでも歓迎しているのだと、なんとか二人に示そうとした結果のフライングだったみたい。
もう!脳筋すぎ!
でも、悪気はないから憎めないのですよね、辺境の人。
考えてみたらミカミカはこの暑苦し……じゃない、深い愛情に包まれて育ってきたからこそ色々なものが鍛えられて今のミカミカになった。
そういう意味では辺境には感謝すべきなのかも。
コッソリとキースに「ねえ、辺境のゴリラとうまくやっていけそう?」って聞いてみたら、キースは一瞬「は?」と目をぱちくりした後、ふわっと優しく微笑んだ。
「ミカが愛されて育ったのがよくわかるだろ?あの人たちさ、良くも悪くもストレートなんだ。それに、家族愛が強いってことだしな。ああいうの……いいよな」
嬉しそうなのにどこかちょこっとだけ寂しそうにも見えた俺は、思わず叫んだ。
「ゲイル!ティガー!マリー!しゅうごー!!」
「な、なんだなんだ?!どうした、サフィ?!」さすがのゲイルがすぐにすっ飛んできた。
「サフィラス様、どうされました?!」とティガマリも僅差で到着。
「キースに家族みんなのハグを贈ります!さあみんな、キースをぎゅーーー!!」
ああ、と破顔したゲイルが大きく手を広げた。
「キース、お父様の胸に飛び込んで来い!」
「はあ?何言ってんだ、ゲイル?!」
「ほらほら!サフィも来い!」
「はーい!ほら、キース、一緒にいくよー、ぎゅーーーー!!」
ゲイルに向かってキースをドーン!
「うわあ!」
すかさずゲイルがぎゅうっと俺ごとキースを抱きしめた。
「私たちもぎゅーですう!」
「はい!」
後ろからマリーとティガーが俺とキースに抱き着いた。
結果的に、真ん中に俺とキースを挟んで四方からゲイル、ティガー、マリーが俺たちを抱きしめるという「グリフィス団子」ができあがりました!
「あははは!狭い狭いっ!」
「……ぶはっ!ははははは!なんだよこれ?なんで俺こんなんされてんだ?」
「んー?そりゃあお前、キースが俺の大事な長男だからだろ?息子が結婚するんだ。ハグくらいさせろよ。お前こんなんでもなきゃ、抱っこさせてくんねえだろ?ほおら、お父様のハグだぞおおお!甘えとけ甘えとけ!」
「私たちはあ、キースのお姉さまとお兄さまですよおおお?」
「ふふふ。私が兄、いいですねえ。困ったときには遠慮なくこの兄を頼ってくださいね?」
「お姉さまだって頼りになりますからねっ」
「えー?ティガーはともかく、マリーってば頼りになるの?」
「サフィさまひどいですよお!」
「ごめんごめん、うそうそ!マリーは強いもんね!
あのね、キース。俺もいるんだから、忘れないでね?俺はツエエですし、相棒ですので!!」
「………」
「……キース?え?嫌だった?ご、ごめんね?」
「……………っず……っ、ずず…………っ」
「………キース?……ははは。でっけえ子供だなあ、キースは」
ゲイルがそっとキースの頭を抱え込んだ。
赤子にでもするように、ゆさゆさと優しくゆさぶる。
「なあ、キース。お前がウチに来てくれてさ、サフィの相棒になってくれて、ほんとに感謝してるんだ。
サフィと俺は、実の親子じゃない。だが、本当の親子以上に親子だと思ってる。
お前もだぞ、キース。お前と俺も、れっきとした親子だ。お前も俺の可愛い息子なんだよ。
グリフィスはお前の実家だ。いつでも帰って来い。
俺はお前の父親だ。頼れよ?分かったか?…………おめでとう、俺の息子。愛してるぞ」
「……ああ。ありがとう………父さん」
「……ってことは、サフィは俺の小姑か?頼むから嫁いびりはしないでくれよ?」
ぎゅっとミカミカが飛びついてきた。
「ヨメ!そうか!ミカミカと俺が兄弟になるってことしか考えてなかったけど、兄ヨメじゃんミカミカって!
えへへへー。ヨメいびりかあ……いいね、それ!」
ニヤニヤと茶化せば、一気に空気が明るいものに。
「キース、お前のヨメが弟にいびられてんぞ!助けろ!」
「は?なんだよそれ、サフィがそんなことするわけないだろ?」
「はあ?お前、どっちの味方だよ?」
わいわい大騒ぎの俺たちにゲイルが冷静なツッコミを入れた。
「こら、兄弟げんかはやめろ」
「「「兄弟げんか!!」」」
「……そうか、これが兄弟げんかか……いいな」
正確には違うけどね?キースとミカミカは夫婦だから。
でも、キースが嬉しそうだからそういうことにしておく。
と思ったらば。
「いや、俺とお前は夫夫だからな?!」
ミカミカのツッコミが入りました!残念、キース!
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