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五年後
ジゴの事故
どうやら俺のセイツーに耐えられなくなったゲイルが、公爵を呼びつけ飲んだくれていたようだ。
俺だってもうじき成人。大人になるのですよ。
寂しんぼだなあ、全く!
だからって吐くまで飲むのはダメ。
ヒールだって使えるんだから、せめて適度にヒールを。
いや、むしろクリーンこそするべきだった。
そうすれば俺にはだかんぼご披露しなくてすんだのに。
てゆーか、ゲイルのは既知だけど、公爵!チラッと見た公爵の公爵、違った!
俺のと全然違うのはもちろん、ゲイルのとも違う!なにアレ?
なんか……でかかった。
俺のがウインナーなら、レオンがフランクフルト?
でもって公爵は…俺の腕?
公爵って、もしや……人外?
じーっと見つめてしまったようで、公爵がしっかりとシーツを巻き付け(ご令嬢でもなかろうに)後ろを向いた。
「こら、サフィ!フィオの股間を見るな!はしたねえぞ!」
「えー?だって見えたんだもん。そんなの公爵がはだかんぼでいたのがいけないんでしょおが!
ねえ、公爵の、ゲイルのと違った!ちょっと見ただけだけど。
個人差?そういうもの?っセイツーすると小さくな……
言いかけたら「わーーー!!わーーーー!!」と大声を出したゲイルにお口を両手でふさがれた。
「ん゛ん゛!!」
ちょっとお!いきなり何するの、ゲイル!情緒不安定すぎや致しませぬか?
抗議の意味を込めてペシペシとゲイルの手を叩けば、ちょっと涙目のゲイルが弱弱しい声で嘆願してくる。
「……サフィ……お父様の心はもう限界だ……。頼むからちょっと黙ろうな?」
そ、そこまで?
いや、ゲイルをハートブレイクさせてまで公爵の公爵を追求するつもりはありませぬぞ?
ちょっと気になっただけで、もともと俺はそこまで公爵に興味ないもん。
不本意だけど仕方なくこくこくと頷けば、ようやくゲイルが手を離してくれた。
ふう!
ゲイルってばきっと息子が大人になったことで精神が不安定になっておるに違いない。
俺のこと大好きだもんね。
だけど、本当ならみんなもっと早くネヤしてるみたいだし。
確かに恥ずかしかったけど、俺のおしっこ、いや、セイツーぺろりしたレオンはすごく幸せそうだったから、頑張った甲斐はあったと思う。
まだまだ練習して15歳には本番だから、ゲイルにも「大人な俺」に慣れて行ってもらわないとね。
ゲイルが自ら公爵に「寂しいから助けて」してたのにはびっくりだけど、ちょっと安心したのもある。
この人親としては最低だったしダメダメだったけど、この10年で割といい方向に仕上がったもん。
俺には献身的だし、ゲイルのために上司であるパパに逆らってまでゲイルを庇ったのは、評価爆上がり。
少なくとも俺の周りでゲイルが気を許していて、ゲイルに頼るんじゃなくて「ゲイルを護ろう」とするのってこの人くらいだもん。
俺がこれまで程は傍にいてあげられない分、ゲイルの側にいてあげて欲しい。
そう思って感慨深く公爵を見れば……
まだパンツを探しておる。
さっさと吐けといってるのに!
見当違いの方向で下着を探しているので、俺の足元にあったのをひょいっとつかんで投げてあげた。
するとなんと、ゲイルにものすごい剣幕で手を掴まれた。
「サフィ!フィオといえど、男のパンツを掴むな!クリーン!!」
「ええー……。洋服とかも全部クリーンしたからキレイだよ?
ゲイルってばまだ公爵にオコ?
俺はもういいっていったでしょ?
俺が結婚したら、ゲイル寂しくなるもん。だから公爵に居て貰わなきゃなのに、そこまで『公爵汚い』しなくても……。たとえ公爵だっていないよりはマシでしょ?」
庇ってあげれば上げるほど、なぜか公爵の眉がどんどん垂れてゆく。
ど、どうした?行動だけじゃなくてメンタルまで乙女化?
「………私は……これでも清潔には心掛けているのだが……そんなに汚いだろうか?
居ないよりはマシだと思って貰えるのは嬉しいのだが……」
めっちゃくちゃしょんぼりしてしまった!
「ほおら、ゲイル!汚いなんて言っちゃうから、公爵こんなんなっちゃったじゃん!」
ビシっと指させば、ゲイルが慌ててフォロー。
「いや、んなこと言ってねえだろ?
フィオ、汚いとか思ってねえからな?!てか思ってたらあんなことしねえっての!」
そうだった。酔っぱらって吐いたあげくはだかんぼで一緒に寝てたんでした、この人たち。(ダメな大人だなあ、もう!)
確かに汚いと思ってたら一緒に寝ない。うむ。その通りです。
ゲイルが困ったようにガシガシと頭を掻く。
「つまり、俺が言いたかったのは……サフィももう……あー、レオンと結婚すんだろ?
下着ってのはプライベートなもんだからな。サフィが他の男のパンツに触れるなんてのは、レオンが面白くねえだろ?な?そういうことだ」
「レオン、俺がパンツ触るのオコ?」
「ああ。オコだな。俺のでギリかもしれん」
そんなことない、という返事を期待したのに、神妙な顔で肯定されてしもうた!
パンツ触っただけで怒られるの?俺。
それってあまりにも理不尽なのでは?
いや、別に俺だって人のパンツを好んで触りたいわけじゃないけれども!
「……なんか、面倒だね……」
ため息履いちゃったのは許して欲しい。
俺だってもうじき成人。大人になるのですよ。
寂しんぼだなあ、全く!
だからって吐くまで飲むのはダメ。
ヒールだって使えるんだから、せめて適度にヒールを。
いや、むしろクリーンこそするべきだった。
そうすれば俺にはだかんぼご披露しなくてすんだのに。
てゆーか、ゲイルのは既知だけど、公爵!チラッと見た公爵の公爵、違った!
俺のと全然違うのはもちろん、ゲイルのとも違う!なにアレ?
なんか……でかかった。
俺のがウインナーなら、レオンがフランクフルト?
でもって公爵は…俺の腕?
公爵って、もしや……人外?
じーっと見つめてしまったようで、公爵がしっかりとシーツを巻き付け(ご令嬢でもなかろうに)後ろを向いた。
「こら、サフィ!フィオの股間を見るな!はしたねえぞ!」
「えー?だって見えたんだもん。そんなの公爵がはだかんぼでいたのがいけないんでしょおが!
ねえ、公爵の、ゲイルのと違った!ちょっと見ただけだけど。
個人差?そういうもの?っセイツーすると小さくな……
言いかけたら「わーーー!!わーーーー!!」と大声を出したゲイルにお口を両手でふさがれた。
「ん゛ん゛!!」
ちょっとお!いきなり何するの、ゲイル!情緒不安定すぎや致しませぬか?
抗議の意味を込めてペシペシとゲイルの手を叩けば、ちょっと涙目のゲイルが弱弱しい声で嘆願してくる。
「……サフィ……お父様の心はもう限界だ……。頼むからちょっと黙ろうな?」
そ、そこまで?
いや、ゲイルをハートブレイクさせてまで公爵の公爵を追求するつもりはありませぬぞ?
ちょっと気になっただけで、もともと俺はそこまで公爵に興味ないもん。
不本意だけど仕方なくこくこくと頷けば、ようやくゲイルが手を離してくれた。
ふう!
ゲイルってばきっと息子が大人になったことで精神が不安定になっておるに違いない。
俺のこと大好きだもんね。
だけど、本当ならみんなもっと早くネヤしてるみたいだし。
確かに恥ずかしかったけど、俺のおしっこ、いや、セイツーぺろりしたレオンはすごく幸せそうだったから、頑張った甲斐はあったと思う。
まだまだ練習して15歳には本番だから、ゲイルにも「大人な俺」に慣れて行ってもらわないとね。
ゲイルが自ら公爵に「寂しいから助けて」してたのにはびっくりだけど、ちょっと安心したのもある。
この人親としては最低だったしダメダメだったけど、この10年で割といい方向に仕上がったもん。
俺には献身的だし、ゲイルのために上司であるパパに逆らってまでゲイルを庇ったのは、評価爆上がり。
少なくとも俺の周りでゲイルが気を許していて、ゲイルに頼るんじゃなくて「ゲイルを護ろう」とするのってこの人くらいだもん。
俺がこれまで程は傍にいてあげられない分、ゲイルの側にいてあげて欲しい。
そう思って感慨深く公爵を見れば……
まだパンツを探しておる。
さっさと吐けといってるのに!
見当違いの方向で下着を探しているので、俺の足元にあったのをひょいっとつかんで投げてあげた。
するとなんと、ゲイルにものすごい剣幕で手を掴まれた。
「サフィ!フィオといえど、男のパンツを掴むな!クリーン!!」
「ええー……。洋服とかも全部クリーンしたからキレイだよ?
ゲイルってばまだ公爵にオコ?
俺はもういいっていったでしょ?
俺が結婚したら、ゲイル寂しくなるもん。だから公爵に居て貰わなきゃなのに、そこまで『公爵汚い』しなくても……。たとえ公爵だっていないよりはマシでしょ?」
庇ってあげれば上げるほど、なぜか公爵の眉がどんどん垂れてゆく。
ど、どうした?行動だけじゃなくてメンタルまで乙女化?
「………私は……これでも清潔には心掛けているのだが……そんなに汚いだろうか?
居ないよりはマシだと思って貰えるのは嬉しいのだが……」
めっちゃくちゃしょんぼりしてしまった!
「ほおら、ゲイル!汚いなんて言っちゃうから、公爵こんなんなっちゃったじゃん!」
ビシっと指させば、ゲイルが慌ててフォロー。
「いや、んなこと言ってねえだろ?
フィオ、汚いとか思ってねえからな?!てか思ってたらあんなことしねえっての!」
そうだった。酔っぱらって吐いたあげくはだかんぼで一緒に寝てたんでした、この人たち。(ダメな大人だなあ、もう!)
確かに汚いと思ってたら一緒に寝ない。うむ。その通りです。
ゲイルが困ったようにガシガシと頭を掻く。
「つまり、俺が言いたかったのは……サフィももう……あー、レオンと結婚すんだろ?
下着ってのはプライベートなもんだからな。サフィが他の男のパンツに触れるなんてのは、レオンが面白くねえだろ?な?そういうことだ」
「レオン、俺がパンツ触るのオコ?」
「ああ。オコだな。俺のでギリかもしれん」
そんなことない、という返事を期待したのに、神妙な顔で肯定されてしもうた!
パンツ触っただけで怒られるの?俺。
それってあまりにも理不尽なのでは?
いや、別に俺だって人のパンツを好んで触りたいわけじゃないけれども!
「……なんか、面倒だね……」
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