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東の国
尋問
心配と安心したのと大泣きしたのと、色々なものがごっちゃになって。
もう大丈夫だって思ったら、怒りが来た。
失いそうになった、って想いがあるからだろうか。
「俺のゲイルなのに」って。
母親を取られたくないと泣く子供みたいな気持ちが湧きおこってくる。
そりゃあさ、俺が結婚したらゲイルがひとりになっちゃうから、ゲイルにも……って気持ちはあった。
それに、すっごく認めたくないけど、それならその相手は公爵なのかなって。
不本意だけど、ゲイルが一番遠慮ないのは公爵に対してだから。
きっと俺のことが無かったら一緒にいたんだろう二人だから。
だから……。
でも!!
でも!!
俺が知らない間に二人だけで婚約となると話は別!
少なくとも公爵は俺に遠慮してよ!もっと、こうさ、「サフィラスのゲイルを私に……」みたいな!
内緒で勝手に婚約して、なし崩し的に認めさせるみたいなのってどうなのさ!
え?
俺ってばゲイルの大事な可愛い息子だよね?
公爵は俺の下僕だよね?
公爵とゲイルを床に座らせ、俺はその前に立ち二人を睥睨する。
「……で、ゲイル。いったいいつから?
てか、俺に相談とかなしに?
俺に言わなくても、せめてキースには言えたでしょ?
なんで内緒にしてたの?
俺たちは家族だよね?婚約っていうのは、家族の一大事じゃないの?
違う?俺、間違ってる?」
怒りを通り越していっそ淡々とゲイルに問えば、ゲイルはしょんぼりしつつもチラリと東国の人を方を見た。
「結界!遮音!
はい、これで向こうの人には聞こえないから」
「あー……」
言いにくそうにボソボソと口を割る。
「サフィが……その……大人になった日があったろ?
あー……その……サフィの成長は親として嬉しい。その気持ちは本当だ。
だが……なんつーか……胸に穴が開いたような気がしてなあ……。
やり切れ姉気持ちを分かち合えるヤツって、こいつしかいねえだろ?
んで……まあ、一晩中飲んでたわけだ。
……で、あー…色々あってだな。こいつと婚約することになったっつー、な?
折を見て話すつもりだったんだぜ?」
「俺が大人になったって……あの日?!ゲイルと公爵がはだかんぼだった日!」
ここでピーンと来た。
まさか、まさか…………っ!
「ゲイルと公爵、えっちなことしたの?!大人のえっちしたの?!」
耳まで赤くなってそっぽを向くゲイル。
「……ノーコメント」
「公爵!!」
ギロリと公爵を睨めば、公爵は目をウロウロとさ迷わせた後、覚悟を決めた表情で言った。
「………愛を交わしたのは確かだ」
ぎゃーーー!!
まさか、あのときそんなことがっ!なんてこったい!
このふたり、大人の後!ジゴだった!
「ふけつっ!!結婚してないのにふけつっ!ダメでしょおがっ!
公爵っ!俺のゲイルになんてことしちゃってんのっ!!
キースっキースっ!お父様が公爵に……えっちなことされたーーーっ!!」
お兄ちゃんもほら、言ってやって!
って、なんで爆笑してるの?笑ってる場合?!
俺たちのお父様が、あんなことやこおんなことされちゃったんだよ?!
セイツーされたんだよ?!
「ふは…っ、は、さ、サフィ……っ、おま、とりあえず連呼すんな……っは、はらが……腹が……痛え……っぶふっ」
「キース!」
目に涙を浮かべたキースは、大きく深呼吸をしたあと、ようやく真面目な顔を作った。
「ごほん。あー、す、すまん。ふーー。んふっ。
あー、サフィ。あのな、いいか、よく聞けよ?これは兄としての言葉だからな?
ゲイルも公爵も大人なんだ。お前とは違う」
「はあ?俺だってもうすぐ大人ですが?」
「ああ。だがそういうことじゃねえ。……分かんだろ?
ゲイルも公爵も、とっくに伴侶が居てもおかしくねえんだよ。
公爵は別としても、ゲイルはまだ未婚だ。つまり引く手あまただ。
でも、ずっとお前の父親であり続けた。母親であり続けた。
俺みたいなデカい子供までできちまってさ。
最高の父親なんだぞ、ゲイルは。こんな人はいない。
お前もそれは分かってるはずだ」
「そんなの当たり前じゃん。ゲイルは最高のお父様だよ。大好きだもん」
「うん。だな。
でも……そろそろいいんじゃねえか?
俺も結婚して、お前ももうじき結婚する。唯一無二の相手ができるんだ。
ゲイルにも甘える相手が出来てもいい頃だろ?
そりゃ、婚約する前に相談してくれたらと思うよ。気持ちは分かる。
だけどな。大人にはどうしようもなく一人で痛くない時ってのがあるんだ。
で、現実として、なし崩し的に……まあそうなっちまうこともある。
それで婚約ってのは、お互いにきちんと相手に対して責任を取ろうとした結果なんだと思うぞ?
順番は違うかもしれないが、結果は同じだろ。
破れ鍋に綴じ蓋ってやつだ。
ゲイルと公爵ならお互いに支え合って補いあえる。俺はそう思う。
お前はどう思う?
ゲイルと公爵の婚約に、反対なのか?」
もう大丈夫だって思ったら、怒りが来た。
失いそうになった、って想いがあるからだろうか。
「俺のゲイルなのに」って。
母親を取られたくないと泣く子供みたいな気持ちが湧きおこってくる。
そりゃあさ、俺が結婚したらゲイルがひとりになっちゃうから、ゲイルにも……って気持ちはあった。
それに、すっごく認めたくないけど、それならその相手は公爵なのかなって。
不本意だけど、ゲイルが一番遠慮ないのは公爵に対してだから。
きっと俺のことが無かったら一緒にいたんだろう二人だから。
だから……。
でも!!
でも!!
俺が知らない間に二人だけで婚約となると話は別!
少なくとも公爵は俺に遠慮してよ!もっと、こうさ、「サフィラスのゲイルを私に……」みたいな!
内緒で勝手に婚約して、なし崩し的に認めさせるみたいなのってどうなのさ!
え?
俺ってばゲイルの大事な可愛い息子だよね?
公爵は俺の下僕だよね?
公爵とゲイルを床に座らせ、俺はその前に立ち二人を睥睨する。
「……で、ゲイル。いったいいつから?
てか、俺に相談とかなしに?
俺に言わなくても、せめてキースには言えたでしょ?
なんで内緒にしてたの?
俺たちは家族だよね?婚約っていうのは、家族の一大事じゃないの?
違う?俺、間違ってる?」
怒りを通り越していっそ淡々とゲイルに問えば、ゲイルはしょんぼりしつつもチラリと東国の人を方を見た。
「結界!遮音!
はい、これで向こうの人には聞こえないから」
「あー……」
言いにくそうにボソボソと口を割る。
「サフィが……その……大人になった日があったろ?
あー……その……サフィの成長は親として嬉しい。その気持ちは本当だ。
だが……なんつーか……胸に穴が開いたような気がしてなあ……。
やり切れ姉気持ちを分かち合えるヤツって、こいつしかいねえだろ?
んで……まあ、一晩中飲んでたわけだ。
……で、あー…色々あってだな。こいつと婚約することになったっつー、な?
折を見て話すつもりだったんだぜ?」
「俺が大人になったって……あの日?!ゲイルと公爵がはだかんぼだった日!」
ここでピーンと来た。
まさか、まさか…………っ!
「ゲイルと公爵、えっちなことしたの?!大人のえっちしたの?!」
耳まで赤くなってそっぽを向くゲイル。
「……ノーコメント」
「公爵!!」
ギロリと公爵を睨めば、公爵は目をウロウロとさ迷わせた後、覚悟を決めた表情で言った。
「………愛を交わしたのは確かだ」
ぎゃーーー!!
まさか、あのときそんなことがっ!なんてこったい!
このふたり、大人の後!ジゴだった!
「ふけつっ!!結婚してないのにふけつっ!ダメでしょおがっ!
公爵っ!俺のゲイルになんてことしちゃってんのっ!!
キースっキースっ!お父様が公爵に……えっちなことされたーーーっ!!」
お兄ちゃんもほら、言ってやって!
って、なんで爆笑してるの?笑ってる場合?!
俺たちのお父様が、あんなことやこおんなことされちゃったんだよ?!
セイツーされたんだよ?!
「ふは…っ、は、さ、サフィ……っ、おま、とりあえず連呼すんな……っは、はらが……腹が……痛え……っぶふっ」
「キース!」
目に涙を浮かべたキースは、大きく深呼吸をしたあと、ようやく真面目な顔を作った。
「ごほん。あー、す、すまん。ふーー。んふっ。
あー、サフィ。あのな、いいか、よく聞けよ?これは兄としての言葉だからな?
ゲイルも公爵も大人なんだ。お前とは違う」
「はあ?俺だってもうすぐ大人ですが?」
「ああ。だがそういうことじゃねえ。……分かんだろ?
ゲイルも公爵も、とっくに伴侶が居てもおかしくねえんだよ。
公爵は別としても、ゲイルはまだ未婚だ。つまり引く手あまただ。
でも、ずっとお前の父親であり続けた。母親であり続けた。
俺みたいなデカい子供までできちまってさ。
最高の父親なんだぞ、ゲイルは。こんな人はいない。
お前もそれは分かってるはずだ」
「そんなの当たり前じゃん。ゲイルは最高のお父様だよ。大好きだもん」
「うん。だな。
でも……そろそろいいんじゃねえか?
俺も結婚して、お前ももうじき結婚する。唯一無二の相手ができるんだ。
ゲイルにも甘える相手が出来てもいい頃だろ?
そりゃ、婚約する前に相談してくれたらと思うよ。気持ちは分かる。
だけどな。大人にはどうしようもなく一人で痛くない時ってのがあるんだ。
で、現実として、なし崩し的に……まあそうなっちまうこともある。
それで婚約ってのは、お互いにきちんと相手に対して責任を取ろうとした結果なんだと思うぞ?
順番は違うかもしれないが、結果は同じだろ。
破れ鍋に綴じ蓋ってやつだ。
ゲイルと公爵ならお互いに支え合って補いあえる。俺はそう思う。
お前はどう思う?
ゲイルと公爵の婚約に、反対なのか?」
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