もう我慢なんてしません!家族からうとまれていた俺は、家を出て冒険者になります!

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サフィの結婚

結婚式にむけて1

「サフィラスコレクション」というものすごいパワーワードに一瞬頭の中に宇宙が浮かんだが、そんな場合じゃない。
とにもかくにも、この三方向から浴びせられる圧をなんとかせねば!
さあて……どーれーにーしーよーおーかー……って!無理!俺には無理!
唯一選択できたのは、これだけ。

さらば、俺の下僕!一人は選べなくとも、落とす一人だけは何とか選べる!

「リ、リオのは却下でー!それは、ライに着せたらいいと思うっ!」
「はあ?なんで?サフィのために頑張ったのに……っ!」

リオが床に崩れ落ちたのを見て、お母様とミルくんは二人で顔を見合わせがっしと手を組んだ。
ミルくんがキリっとした顔でお母様に提案。

「王妃様。お色直しをしましょう。王太子妃となるのですから、一着では足りませんよっ!」

「そ、そうだわっ!サフィ!私とミルくんの衣装からそれぞれ一着ずつ選びなさいな。式とお披露目で着替えればいいわ!」

これ、明らかにどちらかが落とされないようにってことだよね?
全くもう。
でも、それだけ俺の結婚を楽しみにしてくれてるんだって思うと、素直に嬉しい。
あと、どうでもいいけど、お母様もミルくん呼びになってる。どんだけ仲良しになったのだろうか。

「えっと、じゃあ、式は神聖な感じだから、大人っぽいお母様のところから選びましょう。でもって、可愛いミルくんのはお披露目で着るから!二人とも一番のおススメを教えて。それにします!」

これが一番正解だと思う。
女性とかが「どっちが似合う?」って言うときって、絶対にもう答えは決まってるんだもん。でもって、こっちの出した答えが違うと「えー」「でもお」とか言うの。
女性冒険者からしっかり学んでるんだからね!
なので、この場合もきっと二人の中で自信作、つまり「サフィに着せたいドレス」は決まってるはずなの。

そのはずなんだけど……。え?なんでそんなに不満気?

「一応全部来てみてくれないかしら?せっかく作ったんだもの!サフィが着たところが見てみたいわ。式で着るドレスは除いて、他の衣装の試着会を開催しましょうよ!陛下もゲイルも喜ぶわよ!レオンだって、きっと大喜びするはずだわ。ね?」

「そうそう!サフィが居ない間、こっちは大変だったんだからね!それくらいしてくれてもいいでしょ?」

これは嫌といえないやつ。
結局大変じゃん。しょぼん。
俺は王城に来たばかりの頃に、お母様に服を作ってもらったことを思い出した。
そうだ。あの時もぐったりしちゃったんだった。

すると崩れ落ちたリオが一気にシャキーン!

「もちろん僕のも来てくれるんでしょう?」

俺はいったい何着着ればいいのだろう。
これってば完全に「ショー」だよね?
デザイナーとかがやる「なんたらコレクション」ってやつじゃん。
あ。まさにそのものだ。だって「サフィコレクション」って言ってたし。

でも、俺が衣装着るってだけなのに大喜びできゃっきゃしている三人をみていたら、まあいいやって気になった。
あとね。ちょびっとだけ。ほんのちょびっとだけ、レオンも喜んでくれるかな、って。
ずっと寂しい思いをさせてるから。
レオンが喜んでくれるんなら、がんばってみよう。




※※※※※

いつもご拝読頂きありがとうございます。
実は「キュートな悪役令息」、操作ミスで削除されてしまいましたが
本日復旧いたしました。
急に消えていて「?」となりました読者様、戻っております。ご心配おかけし申し訳ない💦
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