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不穏な影
ホウレンソウのお約束
お兄様の話を聞いて俺は困った。助けてあげたい気持ちと、そうできない気持ちとで板挟みになってしまったから。下手をすれば俺一人の問題じゃない。国を巻き込む大問題どころか戦争にまで発展しかねない。
「……困ったな。まあ、俺はレオンとサフィの味方だからね。レオンの言うことは正しいと思う。だけど、サフィの気持ちも聞いておきたいと思う。サフィはどうしたいの?とりあえず、いろいろな問題はおいておいて、どうしたいかだけ言ってみな?」
ミカミカが俺の頭をポンと優しく叩いた。無力感にさいなまれ、こぼれそうな涙を耐えながらミカミカを見上げると、大丈夫だよというように力強く微笑んでくれる。
「……あのね。俺は、お兄様とかゲイルとか、みんなに心配かけたくない。迷惑もかけたくない」
俺の言葉にナージャの顔が絶望に染まり、ガクリと崩れ落ちたのが見える。
だけどね。
「それでも、俺はナージャのお母様を助けたい。だって、他人事とは思えないんだもん。俺だって魔力が多すぎてお母様を……。お母様を亡くしてみんなが悲しんで苦しんできたのを見てきたの」
お兄様の目がハッとしたように見開かれた。
「サフィ。サフィのせいではないよ?ゲイルだって公爵だってみんなそう思っているはずだよ?」
俺をぎゅうっと抱きしめてくれるお兄様。
この腕が俺をずっと抱きしめてくれた。俺にはゲイルとお兄様がいたから、だから大丈夫。だけど、それでもお母様を救いたかった気持ちは消せないの。この罪悪感はずうっと俺が抱えていかなきゃいけないものなんだよ。
「うん。わかってる。でも、聞いて?」
お兄様、ごめんね。俺を心配してくれてるのはわかってるの。その気持ちは嬉しいの。
だけどこれが俺の正直な気持ち。
「あのね、俺のときにはお母様を救えなかった。だけど、ナージャは違うの。たぶんだけど、俺とゲイルが一緒なら助けられる気がするの。ナージャのお母様はまだ助けられるんだよ?間に合うんだよ?だったら、放っておきたくない。俺と同じ思いをナージャにさせたくない」
「っ!」
ナージャの喉から悲鳴みたいな声が漏れた。両目からドバっと蛇口が壊れたみたいに涙があふれ出して、ボトボトと水たまりを作る。黒豹みたいな侍従さんが、自身も溢れそうな涙をこらえながらナージャの背をそっと撫でてあげていた。
この膠着状態を破ったのは……
「サフィ!お父様が来たぞ!うちの息子を返してもらうぞこのクソ野郎ども!!」
まさかのゲイル登場!
お父様!俺が困ったときにはいつも助けに来てくれる俺のヒーロー!
お兄様が開けた穴からババアーンと登場したゲイルの目に入ったのは……
「…………ってどういう状況なんだ、これは?」
椅子に座る不機嫌そうなお兄様。と、そのお膝で困り顔で抱きしめられている俺。
その横ではミカミカが苦笑し、その向こうには号泣するナージャとその侍従さん。
ゲイルの激怒の形相は一瞬でスン顔に。
「……サフィがサフィに懸想する輩に連れ去られたと聞いたんだが……なんでそいつ泣いてんだ?てか誰?それとこの俺が入ってきた穴はどうした?」」
首をひねっているが、分かるよその気持ち!いろいろとカオスだよね!
「とりあえず、サフィをよこせ」
お兄様のお膝からお父様の抱っこへと移された俺は。
「……ゲイル……!ゲイルううううう!」
説明しなきゃと思うのに、お父様の匂いを嗅いだとたん心底ほっとしちゃって思わず泣きだしてしまったのでした平気なつもりだったけど、お兄様が来てくれるまでやっぱりちょっと怖かったんだもん。
そんな俺をゲイルは黙ってポンポンしてくれて「大丈夫だぞ、お父様が来たからな。もう大丈夫だ」って言い続けてくれた。
わんわん泣きだした俺に、お兄様が悔しそうにつぶやいた。
「……はあ。サフィが一番安心するのはゲイルか。私もまだまだゲイルには敵わないね。悔しいなあ……」
俺は慌てて涙をぬぐう。これは絶対に言わなきゃ!
「お、おに…っさま…もっ…だいすきっ……!助けに…来てくれてありがとっ!俺ね、お兄様が来てくれるって信じてたの。おリボンちゃんとしてたもん!だから、我慢できたの」
ゲイルの腕の中からお兄様に向かって手を伸ばす。ゲイルが苦笑してお兄様のところに俺を移した。
「ほら、抱っこしてやってくれ。レオン、サフィを守ってくれてありがとう」
お兄様は俺をぎゅうっとして、ふう、と息をついた。
「無事でよかった。サフィ」
うえーん、と俺はまたまた号泣して、それを見てナージャもまたまた号泣。
「す、すまなかった……サフィ!巻き込んでごめん……でも、でも……お母様があああああ!」
あちこちで子供が涙するという大惨事になってしまった。
号泣の俺はまたしてもゲイルの腕に引き取られ、思う存分甘えながら泣いた。
ナージャも黒豹さんに抱きしめられながらわんわん泣いた。
俺とナージャは泣きながらもゲイルに事情を説明。頑張って話をしたんだけど、泣きながらだからよくわかんない部分は黒豹さんとお兄様とミカミカが補足してくれた。
大変な苦労の末、ようやくゲイルは今の現状を理解したのでした。
全て話を聞き終えたゲイルは、俺を抱っこしたままナージャの前に立ち厳しい声で叱った。
「俺の息子を利用しようとするものを俺は許さん!覚悟しろよ!」
ナージャは「はい!」と言ってぎゅうっと目をつぶる。
「ゲイ、ゲイル!俺は大丈夫だから!」
「いいや!許さん!」
ゲイルは手を大きく振り上げ……ビシっとデコピンした。
「!!痛いっ!………え?こ、これ……」
「まあ、サフィに免じて今回だけはこれで見逃してやる。次もこれだと思うなよ?」
片目をつぶるゲイル。ゲイル!好き!
ゲイルはほんの少し語調を緩め、今度はなだめるようにナージャに語り掛けた。
「他国に頼る前に、どうして父親や母親の親族に相談しなかった?お前はまだ子供だろう。大人に頼るべきだったんだ」
「だ、だって!だって!誰に頼れと⁈だから、だから私がやるしか……っ!」
するとゲイルは呆れたようにこう言った。
「あのなあ!お前の母上ってのは、王妃である前に聖女なんだろ?次代の聖女はまだ赤子だって言ってたよな?ここで国として聖女を失うわけにはいかないんじゃないのか?」
「!!」
ナージャの涙が止まった。
「王妃を助けさせるんじゃない。『聖女を助けてほしい』と訴えかければいいんだよ。側妃の派閥ばっかじゃねえだろ?宰相や国の重鎮には聖女を失うことを危惧するやつがいるはずだ。そいつらを味方につけろ。特に、聖獣はお前の側についてるんだろ?それも利用するんだ。『次代の聖女が育たぬいま今代の聖女を失えば聖獣の加護をも失うことになる』、そう訴えろ。そのうえで、うちの国の『最大のヒールの能力を持つという優秀な医者と、それと同じ能力を持つその息子』に助けを依頼するよう手を回せ。それができれば助けてやる」
ゲイルはそう言って、今度は俺に向かってニヤリと笑う。
「これでいいか、サフィ?」
「うん!うん!それで、それでいいっ!ありがとうゲイル!俺のお父様がゲイルでよかった!」
俺は嬉しくて嬉しくて、ゲイルに抱き着いた。そのままゲイルにほっぺすりすりとチュウ!
ナージャも侍従さんと抱き合ってうれし涙をこぼしている。
お兄様は髪をかき上げながら大きくため息をついた。
「……こうなるんじゃないかと思っていた。ここで見捨てればサフィは後悔するんだろう?サフィを悲しませたくないからね、不本意だが私も協力しよう。その代わり、私も付いていく。それが条件だ。私から父上に頼んでみよう。ナージャ殿下の帰国に乗じて『帝国との親睦を深めるため、帝国の文化を学びに』私も同行する。その際に、同行者として私の側近であるミカエルと信頼できる医者の親子を連れて行こうと思うのだが……。どうだろう?ああ、医者の護衛としてS級冒険者のキースにも依頼を出して同行させよう。ミカ、どうだ?」
「俺は問題ないぜ?学校には休学届を出しておく。どうせなら、子供たちは体験留学ってことにして、リオネルもつれていくのはどうだ?あいつも優秀な氷魔法の使い手だし。子供が二人いれば向こうの警戒も緩むだろ?」
お兄様!ミカミカ!
「俺、俺、すっごくすっごくうれしい!お兄様もミカミカも大好き!協力してくれてありがとう!」
ナージャも涙ぐみながら深々と頭を下げる。
「私からも礼を言わせてほしい。サフィ、本当にありがとう。魔法封じなどという汚い手を使って申し訳なかった。私の事情に巻き込んでしまった皆さんにも、心から謝罪いたします。本当に申し訳なかった。どうか…どうかご協力願います」
「最初からそう言えばいいんだよ。誘拐なんてのは最悪の悪手だ。サフィでなきゃほだされてはくれねえぞ?いいか?これからは俺たちは協力者だ。サフィのいうホウレンソウ。報告・連絡・相談。これが一番大事なんだからな。隠してることがあるなら全部話せ。悪いようにはしねえ。ここだけの話にしといてやっから!俺のヒールは最強だ。俺の息子も最強だ。俺たちならお前の母上を救ってやれる。信じろ!」
ゲイルが言うと全部なんとかなりそうに聞こえる!なんてったってゲイルも聖女様だしね!
ふたりでビカビカーッてしてこよう!そんで、ナージャとお母様を救うんだ!
「……困ったな。まあ、俺はレオンとサフィの味方だからね。レオンの言うことは正しいと思う。だけど、サフィの気持ちも聞いておきたいと思う。サフィはどうしたいの?とりあえず、いろいろな問題はおいておいて、どうしたいかだけ言ってみな?」
ミカミカが俺の頭をポンと優しく叩いた。無力感にさいなまれ、こぼれそうな涙を耐えながらミカミカを見上げると、大丈夫だよというように力強く微笑んでくれる。
「……あのね。俺は、お兄様とかゲイルとか、みんなに心配かけたくない。迷惑もかけたくない」
俺の言葉にナージャの顔が絶望に染まり、ガクリと崩れ落ちたのが見える。
だけどね。
「それでも、俺はナージャのお母様を助けたい。だって、他人事とは思えないんだもん。俺だって魔力が多すぎてお母様を……。お母様を亡くしてみんなが悲しんで苦しんできたのを見てきたの」
お兄様の目がハッとしたように見開かれた。
「サフィ。サフィのせいではないよ?ゲイルだって公爵だってみんなそう思っているはずだよ?」
俺をぎゅうっと抱きしめてくれるお兄様。
この腕が俺をずっと抱きしめてくれた。俺にはゲイルとお兄様がいたから、だから大丈夫。だけど、それでもお母様を救いたかった気持ちは消せないの。この罪悪感はずうっと俺が抱えていかなきゃいけないものなんだよ。
「うん。わかってる。でも、聞いて?」
お兄様、ごめんね。俺を心配してくれてるのはわかってるの。その気持ちは嬉しいの。
だけどこれが俺の正直な気持ち。
「あのね、俺のときにはお母様を救えなかった。だけど、ナージャは違うの。たぶんだけど、俺とゲイルが一緒なら助けられる気がするの。ナージャのお母様はまだ助けられるんだよ?間に合うんだよ?だったら、放っておきたくない。俺と同じ思いをナージャにさせたくない」
「っ!」
ナージャの喉から悲鳴みたいな声が漏れた。両目からドバっと蛇口が壊れたみたいに涙があふれ出して、ボトボトと水たまりを作る。黒豹みたいな侍従さんが、自身も溢れそうな涙をこらえながらナージャの背をそっと撫でてあげていた。
この膠着状態を破ったのは……
「サフィ!お父様が来たぞ!うちの息子を返してもらうぞこのクソ野郎ども!!」
まさかのゲイル登場!
お父様!俺が困ったときにはいつも助けに来てくれる俺のヒーロー!
お兄様が開けた穴からババアーンと登場したゲイルの目に入ったのは……
「…………ってどういう状況なんだ、これは?」
椅子に座る不機嫌そうなお兄様。と、そのお膝で困り顔で抱きしめられている俺。
その横ではミカミカが苦笑し、その向こうには号泣するナージャとその侍従さん。
ゲイルの激怒の形相は一瞬でスン顔に。
「……サフィがサフィに懸想する輩に連れ去られたと聞いたんだが……なんでそいつ泣いてんだ?てか誰?それとこの俺が入ってきた穴はどうした?」」
首をひねっているが、分かるよその気持ち!いろいろとカオスだよね!
「とりあえず、サフィをよこせ」
お兄様のお膝からお父様の抱っこへと移された俺は。
「……ゲイル……!ゲイルううううう!」
説明しなきゃと思うのに、お父様の匂いを嗅いだとたん心底ほっとしちゃって思わず泣きだしてしまったのでした平気なつもりだったけど、お兄様が来てくれるまでやっぱりちょっと怖かったんだもん。
そんな俺をゲイルは黙ってポンポンしてくれて「大丈夫だぞ、お父様が来たからな。もう大丈夫だ」って言い続けてくれた。
わんわん泣きだした俺に、お兄様が悔しそうにつぶやいた。
「……はあ。サフィが一番安心するのはゲイルか。私もまだまだゲイルには敵わないね。悔しいなあ……」
俺は慌てて涙をぬぐう。これは絶対に言わなきゃ!
「お、おに…っさま…もっ…だいすきっ……!助けに…来てくれてありがとっ!俺ね、お兄様が来てくれるって信じてたの。おリボンちゃんとしてたもん!だから、我慢できたの」
ゲイルの腕の中からお兄様に向かって手を伸ばす。ゲイルが苦笑してお兄様のところに俺を移した。
「ほら、抱っこしてやってくれ。レオン、サフィを守ってくれてありがとう」
お兄様は俺をぎゅうっとして、ふう、と息をついた。
「無事でよかった。サフィ」
うえーん、と俺はまたまた号泣して、それを見てナージャもまたまた号泣。
「す、すまなかった……サフィ!巻き込んでごめん……でも、でも……お母様があああああ!」
あちこちで子供が涙するという大惨事になってしまった。
号泣の俺はまたしてもゲイルの腕に引き取られ、思う存分甘えながら泣いた。
ナージャも黒豹さんに抱きしめられながらわんわん泣いた。
俺とナージャは泣きながらもゲイルに事情を説明。頑張って話をしたんだけど、泣きながらだからよくわかんない部分は黒豹さんとお兄様とミカミカが補足してくれた。
大変な苦労の末、ようやくゲイルは今の現状を理解したのでした。
全て話を聞き終えたゲイルは、俺を抱っこしたままナージャの前に立ち厳しい声で叱った。
「俺の息子を利用しようとするものを俺は許さん!覚悟しろよ!」
ナージャは「はい!」と言ってぎゅうっと目をつぶる。
「ゲイ、ゲイル!俺は大丈夫だから!」
「いいや!許さん!」
ゲイルは手を大きく振り上げ……ビシっとデコピンした。
「!!痛いっ!………え?こ、これ……」
「まあ、サフィに免じて今回だけはこれで見逃してやる。次もこれだと思うなよ?」
片目をつぶるゲイル。ゲイル!好き!
ゲイルはほんの少し語調を緩め、今度はなだめるようにナージャに語り掛けた。
「他国に頼る前に、どうして父親や母親の親族に相談しなかった?お前はまだ子供だろう。大人に頼るべきだったんだ」
「だ、だって!だって!誰に頼れと⁈だから、だから私がやるしか……っ!」
するとゲイルは呆れたようにこう言った。
「あのなあ!お前の母上ってのは、王妃である前に聖女なんだろ?次代の聖女はまだ赤子だって言ってたよな?ここで国として聖女を失うわけにはいかないんじゃないのか?」
「!!」
ナージャの涙が止まった。
「王妃を助けさせるんじゃない。『聖女を助けてほしい』と訴えかければいいんだよ。側妃の派閥ばっかじゃねえだろ?宰相や国の重鎮には聖女を失うことを危惧するやつがいるはずだ。そいつらを味方につけろ。特に、聖獣はお前の側についてるんだろ?それも利用するんだ。『次代の聖女が育たぬいま今代の聖女を失えば聖獣の加護をも失うことになる』、そう訴えろ。そのうえで、うちの国の『最大のヒールの能力を持つという優秀な医者と、それと同じ能力を持つその息子』に助けを依頼するよう手を回せ。それができれば助けてやる」
ゲイルはそう言って、今度は俺に向かってニヤリと笑う。
「これでいいか、サフィ?」
「うん!うん!それで、それでいいっ!ありがとうゲイル!俺のお父様がゲイルでよかった!」
俺は嬉しくて嬉しくて、ゲイルに抱き着いた。そのままゲイルにほっぺすりすりとチュウ!
ナージャも侍従さんと抱き合ってうれし涙をこぼしている。
お兄様は髪をかき上げながら大きくため息をついた。
「……こうなるんじゃないかと思っていた。ここで見捨てればサフィは後悔するんだろう?サフィを悲しませたくないからね、不本意だが私も協力しよう。その代わり、私も付いていく。それが条件だ。私から父上に頼んでみよう。ナージャ殿下の帰国に乗じて『帝国との親睦を深めるため、帝国の文化を学びに』私も同行する。その際に、同行者として私の側近であるミカエルと信頼できる医者の親子を連れて行こうと思うのだが……。どうだろう?ああ、医者の護衛としてS級冒険者のキースにも依頼を出して同行させよう。ミカ、どうだ?」
「俺は問題ないぜ?学校には休学届を出しておく。どうせなら、子供たちは体験留学ってことにして、リオネルもつれていくのはどうだ?あいつも優秀な氷魔法の使い手だし。子供が二人いれば向こうの警戒も緩むだろ?」
お兄様!ミカミカ!
「俺、俺、すっごくすっごくうれしい!お兄様もミカミカも大好き!協力してくれてありがとう!」
ナージャも涙ぐみながら深々と頭を下げる。
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