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学院生活 波瀾万丈⁈
俺に威厳をくださいませ
結局、レオンとの婚約を公表しても、みんなの俺の扱いは変わらなかった。
王子の婚約者だからと遠慮することもなく、また気を遣うこともなくいつも通り。
廊下を歩けば「サフィちゃん、おはよう」とアメをポケットに突っ込んでくるし、頭を撫でていく。
普通は「王子の婚約者」とはもっと敬意をもって接せられるのではないだろうか。
少なくとも前世の知識ではそうだったのに。
「…………げせぬ………」
思わずもれた俺のつぶやきを聞き逃さず、ミンツが突っ込んできた。
「ええ?サフィ、またなんかしょうもねーこと考えてんのか?」
「ちょっと!俺いつもしょーもないことなんて考えてないでしょ!
俺のナイスアイディアでいろいろグッジョブしてきたんですけどお⁈」
ぶうと頬を膨らませれば、リースが「まあまあ」と膨らませた頬をつつく。
「で?何を考えていたの?サフィ」
穏やかなリース。癒されるなあ。
「あのね、みんな普通だなって。もっとさ、王子の婚約者とかって恐れられたり敬われたりするものなのではないでしょうか?」
「えー?!まさかアンタ、ちやほやされないからって拗ねてるの?嘘でしょ?!」
「そういうことではなく!なんていうかさ、俺に威厳とかがないからなのかなーって」
ブフォっと吹き出す声があちこちから聞こえた。クラスメートたちである。
みんな俺から目をそらして口元を押さえてブルブル震えている。
「ちょっと!目をそらしたってダメ!何がおかしいのっ!威厳ってカッコよだし大事でしょおが!」
ブフォ!
今度はすぐ目の前から。
リース!ミンミンミンツはともかく、リースだけは味方だと思ってたのに!
「ご、ごめん…っ。つづけて……っ」
口元を押さえたまま言われてもねえ……。
気を取り直して話を続ける。
「あのね、ハルトおじ……王様って威厳があるでしょ?レオンも威厳があるときもあるでしょ」
「いや、そこは威厳があるって言ってあげてくれる?サフィが絡まないときは素晴らしい方なんだからね、レオンハルト様。サフィがからむとちょっとおかしくなっちゃうだけで……」
「ミルのほうが酷いこと言ってね?」
「そうね。いくらなんでも『おかしくなっちゃう』はねえ……。まあその通りだけど」
「と、とにかく!レオンには威厳があるでしょ。だから俺にも威厳がなくっちゃだなあって」
「いや、無理だろ」
「無理ね」
「無理でしょ」
「……それは少し難しいんじゃないのかなあ?」
こいつらの辞書にはオブラートにくるむという言葉はないらしい。
「どうしたら威厳ができると思う?」
「おい!またサフィが変なことを言い出したぞ」
「うーん。威厳がある人を見習ったらどうかな?」
「リース!適当なことを言わないの!サフィがそれ信じて『威厳がある人』に付き纏ったらどうするつもり?」
「待って!でも、それあながち間違いでもないと思うわよ?サフィ、誰か身近に心当たりはいないの?」
「………ハルトおじ……王様?」
「いきなり高いハードルきたぜ!てか、ハルトおじ、って呼んでんのかよ…凄えなサフィ」
「もう少しハードルを下げようか?この学院内に絞ってみよう」
「ねえ、サフィって生徒会に行ってるんでしょ。誰かいないの?私的には副会長はどうかと思うんだけど。理知的で素敵よねえ!」
俺は可愛いもの大好き、俺をお膝に乗せて動かないオル先輩を思い出し、胡乱な目になってしまった。
「………あの人はしつこいので無しで!」
「じゃあ、ルーシュ先輩は?ワイルドな感じだし、すげえ強そうじゃね?」
お茶を淹れるのが上手で以外と気遣いや。せっせとお世話を焼いてくれるルーシュ先輩……。
「ルー先輩は意外とママ味が強いのでね」
「「「「ママ味?」」」」
「なあ……サフィに聞くと俺の中での生徒会の評価が変わりそうなんだが……」
「偶然だね、ミンツ。僕も同じことを考えてた」
「うん。これ以上聞かないほうがよさそうだね。ミントが瀕死になっているし」
みんなでいろいろと話し合いをした結果。一番威厳があるのはウルフ先生では、ということになった。
確かにワイルドだし、かっこいいマッチョだし、筋肉は正義だし、威厳があるのかもしれない。
「いい?サフィ。これは大事なことだからよおおく聞くのよ?」
ミントが真剣な表情で指を立てる。
「あのね。ウルフ先生の威厳を保つためにはいくつかお約束があるの。それを守らないと威厳はどこかにいってしまうのよ?分かった?ちゃんと守れる?」
「うん!分かった!ちゃんと守る?」
「じゃあ、一つ。ウルフ先生の尻尾は触らない!」
「ウルフ先生の尻尾はさわらない!」
「二つ!ウルフ先生の耳を噛まない!」
「ウルフ先生の耳を噛まない!」
「三つ!これが一番大事だからね。ウルフ先生をモフらない!」
「ウルフ先生をモフ……ええー?!モフるのもダメなの?!なにそれ拷問?!」
「しょうがないでしょ!あんたがモフると先生くにゃくにゃになっちゃうんだから!」
「えへん!俺の手、ゴッドハンド!」
手を広げてワキワキさせれば「それやめなさい!」とミルくんにごっつんされた。
酷い!
こうして三つのお約束を胸に、授業集も、休憩時間もできる限りウルフ先生の観察を行った。
はあ……はあ……なんて素敵なしっぽ……。
いいなあ……モフりたいなあ……。
は!いかんいかん!威厳威厳!
柱に隠れてみておれば、「お!サフィちゃん、ストーカーしてんのか?頑張れよ!」と声がかけらえる。
みんな俺が威厳のために頑張っているのを応援してくれているのだ。
「うん!頑張る!」
じいいいい。
は!ひらめいた!
ハルトおじ様もあれでなかなかいい筋肉とお胸をお持ちなのだ。
そしてウルフ先生はいうまでもない。鍛えられた上半身についたムキムキの筋肉。
あれが威厳なのではなかろうか。
そう思って見つめれば心なしかお胸のあたりから威厳が発せられている気がする。
「ははあ!」
有難ーく拝んでいると、後ろから襟首をつかまれた。
「ひゃあ!なにい?!」
「こら!サフィ、先生が怯えるからやめなさい!
ほら見てみて!先生のしっぽが足の間に挟まっちゃったでしょ!
観察するはずがなんでそんな変態みたいなことになってるの!」
「ええー?ちゃんと観察してたよ?その結果、威厳の元も突き止めたんだからね!」
「え?ほんとに?どこなの?」
「あそこ!」
俺はババーンと先生のお胸を指さした。
「…………は?」
「だからあ、あそこ!先生の立派なお胸!!!」
「………………馬鹿なの?」
ものすごおく怒られた上に、しばらく接近禁止を言い渡された。げせぬ。
おまけにマッチョな先輩方が俺を見ると胸を隠しながら怯えて逃げていくようになってしまった。大変遺憾である。
後からレオンにこんこんと説教までされた。曰く。
「あのね、サフィ。気持ちは嬉しいんだけど、サフィには威厳は必要ないんだよ?
というか……無理だと思う。サフィはそのまんまで十分強いからね、問題ないよ?
だから、私以外の男に付き纏うのはやめようか?
あとね、お胸とかいう言葉もやめよう?あらぬ誤解を生むからね?どうしても触れたいときには抱っこしてあげるから、私の胸を触るといい。いいかい?」
怖かった。近年まれにみる怖さだった。
そんなに悪いことしてないのに……。げせぬ。
あとレオンの抱っこは好きだけど、お胸はそこまでフカフカではないので結構です。お気持ちだけ頂いておきますね。
王子の婚約者だからと遠慮することもなく、また気を遣うこともなくいつも通り。
廊下を歩けば「サフィちゃん、おはよう」とアメをポケットに突っ込んでくるし、頭を撫でていく。
普通は「王子の婚約者」とはもっと敬意をもって接せられるのではないだろうか。
少なくとも前世の知識ではそうだったのに。
「…………げせぬ………」
思わずもれた俺のつぶやきを聞き逃さず、ミンツが突っ込んできた。
「ええ?サフィ、またなんかしょうもねーこと考えてんのか?」
「ちょっと!俺いつもしょーもないことなんて考えてないでしょ!
俺のナイスアイディアでいろいろグッジョブしてきたんですけどお⁈」
ぶうと頬を膨らませれば、リースが「まあまあ」と膨らませた頬をつつく。
「で?何を考えていたの?サフィ」
穏やかなリース。癒されるなあ。
「あのね、みんな普通だなって。もっとさ、王子の婚約者とかって恐れられたり敬われたりするものなのではないでしょうか?」
「えー?!まさかアンタ、ちやほやされないからって拗ねてるの?嘘でしょ?!」
「そういうことではなく!なんていうかさ、俺に威厳とかがないからなのかなーって」
ブフォっと吹き出す声があちこちから聞こえた。クラスメートたちである。
みんな俺から目をそらして口元を押さえてブルブル震えている。
「ちょっと!目をそらしたってダメ!何がおかしいのっ!威厳ってカッコよだし大事でしょおが!」
ブフォ!
今度はすぐ目の前から。
リース!ミンミンミンツはともかく、リースだけは味方だと思ってたのに!
「ご、ごめん…っ。つづけて……っ」
口元を押さえたまま言われてもねえ……。
気を取り直して話を続ける。
「あのね、ハルトおじ……王様って威厳があるでしょ?レオンも威厳があるときもあるでしょ」
「いや、そこは威厳があるって言ってあげてくれる?サフィが絡まないときは素晴らしい方なんだからね、レオンハルト様。サフィがからむとちょっとおかしくなっちゃうだけで……」
「ミルのほうが酷いこと言ってね?」
「そうね。いくらなんでも『おかしくなっちゃう』はねえ……。まあその通りだけど」
「と、とにかく!レオンには威厳があるでしょ。だから俺にも威厳がなくっちゃだなあって」
「いや、無理だろ」
「無理ね」
「無理でしょ」
「……それは少し難しいんじゃないのかなあ?」
こいつらの辞書にはオブラートにくるむという言葉はないらしい。
「どうしたら威厳ができると思う?」
「おい!またサフィが変なことを言い出したぞ」
「うーん。威厳がある人を見習ったらどうかな?」
「リース!適当なことを言わないの!サフィがそれ信じて『威厳がある人』に付き纏ったらどうするつもり?」
「待って!でも、それあながち間違いでもないと思うわよ?サフィ、誰か身近に心当たりはいないの?」
「………ハルトおじ……王様?」
「いきなり高いハードルきたぜ!てか、ハルトおじ、って呼んでんのかよ…凄えなサフィ」
「もう少しハードルを下げようか?この学院内に絞ってみよう」
「ねえ、サフィって生徒会に行ってるんでしょ。誰かいないの?私的には副会長はどうかと思うんだけど。理知的で素敵よねえ!」
俺は可愛いもの大好き、俺をお膝に乗せて動かないオル先輩を思い出し、胡乱な目になってしまった。
「………あの人はしつこいので無しで!」
「じゃあ、ルーシュ先輩は?ワイルドな感じだし、すげえ強そうじゃね?」
お茶を淹れるのが上手で以外と気遣いや。せっせとお世話を焼いてくれるルーシュ先輩……。
「ルー先輩は意外とママ味が強いのでね」
「「「「ママ味?」」」」
「なあ……サフィに聞くと俺の中での生徒会の評価が変わりそうなんだが……」
「偶然だね、ミンツ。僕も同じことを考えてた」
「うん。これ以上聞かないほうがよさそうだね。ミントが瀕死になっているし」
みんなでいろいろと話し合いをした結果。一番威厳があるのはウルフ先生では、ということになった。
確かにワイルドだし、かっこいいマッチョだし、筋肉は正義だし、威厳があるのかもしれない。
「いい?サフィ。これは大事なことだからよおおく聞くのよ?」
ミントが真剣な表情で指を立てる。
「あのね。ウルフ先生の威厳を保つためにはいくつかお約束があるの。それを守らないと威厳はどこかにいってしまうのよ?分かった?ちゃんと守れる?」
「うん!分かった!ちゃんと守る?」
「じゃあ、一つ。ウルフ先生の尻尾は触らない!」
「ウルフ先生の尻尾はさわらない!」
「二つ!ウルフ先生の耳を噛まない!」
「ウルフ先生の耳を噛まない!」
「三つ!これが一番大事だからね。ウルフ先生をモフらない!」
「ウルフ先生をモフ……ええー?!モフるのもダメなの?!なにそれ拷問?!」
「しょうがないでしょ!あんたがモフると先生くにゃくにゃになっちゃうんだから!」
「えへん!俺の手、ゴッドハンド!」
手を広げてワキワキさせれば「それやめなさい!」とミルくんにごっつんされた。
酷い!
こうして三つのお約束を胸に、授業集も、休憩時間もできる限りウルフ先生の観察を行った。
はあ……はあ……なんて素敵なしっぽ……。
いいなあ……モフりたいなあ……。
は!いかんいかん!威厳威厳!
柱に隠れてみておれば、「お!サフィちゃん、ストーカーしてんのか?頑張れよ!」と声がかけらえる。
みんな俺が威厳のために頑張っているのを応援してくれているのだ。
「うん!頑張る!」
じいいいい。
は!ひらめいた!
ハルトおじ様もあれでなかなかいい筋肉とお胸をお持ちなのだ。
そしてウルフ先生はいうまでもない。鍛えられた上半身についたムキムキの筋肉。
あれが威厳なのではなかろうか。
そう思って見つめれば心なしかお胸のあたりから威厳が発せられている気がする。
「ははあ!」
有難ーく拝んでいると、後ろから襟首をつかまれた。
「ひゃあ!なにい?!」
「こら!サフィ、先生が怯えるからやめなさい!
ほら見てみて!先生のしっぽが足の間に挟まっちゃったでしょ!
観察するはずがなんでそんな変態みたいなことになってるの!」
「ええー?ちゃんと観察してたよ?その結果、威厳の元も突き止めたんだからね!」
「え?ほんとに?どこなの?」
「あそこ!」
俺はババーンと先生のお胸を指さした。
「…………は?」
「だからあ、あそこ!先生の立派なお胸!!!」
「………………馬鹿なの?」
ものすごおく怒られた上に、しばらく接近禁止を言い渡された。げせぬ。
おまけにマッチョな先輩方が俺を見ると胸を隠しながら怯えて逃げていくようになってしまった。大変遺憾である。
後からレオンにこんこんと説教までされた。曰く。
「あのね、サフィ。気持ちは嬉しいんだけど、サフィには威厳は必要ないんだよ?
というか……無理だと思う。サフィはそのまんまで十分強いからね、問題ないよ?
だから、私以外の男に付き纏うのはやめようか?
あとね、お胸とかいう言葉もやめよう?あらぬ誤解を生むからね?どうしても触れたいときには抱っこしてあげるから、私の胸を触るといい。いいかい?」
怖かった。近年まれにみる怖さだった。
そんなに悪いことしてないのに……。げせぬ。
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