もう我慢なんてしません!家族からうとまれていた俺は、家を出て冒険者になります!

をち。「もう我慢なんて」書籍発売中

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サフィ大忙し

依頼がないだと⁈

★お知らせ★
いつもご拝読頂きありがとうございましす!
有り難くも楽しみにして頂いております皆さま、申し訳ございません。。
ストックが尽きたのと、これまでのサフィちゃんのブラッシュアップのため三月中のみ三日に一回の更新となります、、。
4月からは毎日更新に戻ります!しばらくお待ちください。



※※※※


さて。せっかくギルドに来たというのに、俺ができそうな依頼が無い。
依頼自体はあるにはあるんだけど、護衛とか他の町とか長期のものは学校をこれ以上休めないから却下!低ランク向けのものしかなかったのだ。

「そりゃ、当たり前だ。高位の伝説級魔物が四頭もいたんだぜ?中位以上の魔物は食われたか逃げたんだよ!近場に残ってんのは敵にもならん低位の小型だけだ。中級以上のヤツらは少し離れたとこに行ってるぜ?」

なんと!ドラのせいか!
国としては良い事なのだろうけど、冒険者としては獲物がないと困る!S級になれないじゃん!
それで近くで中ランク以上の冒険者を見なかったんだ。みんな遠出してたのですな。

「だけど俺、学校あるもん。一泊までしか無理!これ以上休んだら保護だらけになっちゃう!」

ただでさえドラゴン狩でやすみ、婚約式で休み、なのに!
俺の切実な叫びに、ギルド長が「ふむ」と顎に手を当て首を捻った。

「……ならホーンラビットとか狩るか?巣穴に逃げこんでまだ残ってるぜ?あとは……コボルトは逃げたし……スネークボア系なら……」

ホーンラビット!
ぱああ、と意気込めば、下位ランク冒険者の皆様から祈るような視線が。

「サフィ……すまんが、借り尽くすと……な?」

「何匹くらいまでならよき?200くらい?」

ぶんぶんぶん、とみなさん目に涙で首を振る。

「……100?」

ぶんぶんぶん。

「あー……やっぱさっきのは無しだ!今獲物が減っててな?C以下が狩れるの、ホーンラビットかボアくらいしかいねえんだよ。サフィに無双されちまうと奴らが食えなくなる」

なんと!それは大変だ!
俺はなんだかんだ、食いっぱぐれることはない。S級になりたいだけ。
どちらが切実かといえば、生活がかかっている彼らの方だろう。

キースとゲイルが気の毒そうに俺を見た。
うん。分かってるよ。

「……魔獣が戻ってくるまで、狩りはお休みします……。ダンジョンのお散歩にしとく」

ショボン。
近場のダンジョンもう飽きたし、ほぼ持ってるドロップ品しか出なくなったけど仕方ない。

ギルド長がそっと俺が置いたメダルを手に取った。
ワシワシと俺の頭を撫で、片目を瞑る。

「ドラゴンライダーだな?」
「ギルド長おおおお!!」




狩りはできなかったけど、俺はドラゴンライダーという新しい二つ名を手に入れた。やったあ!!
「A級冒険者、ドラゴンライダーサフィラス!」
めっちゃカッコいい!冒険者って感じだよね!

「ゲイル!キース!これから俺のことはサフィじゃなくて『ライダー』って呼んで!」

ぴょんぴょんと喜びのダンスしながら頼んだらば、キースが苦笑。

「それでいくと俺は『スレイヤー』か?微妙すぎ」

ふむ。確かになんとなくそれはダサい。
じゃあ、パーティー名「グリーンアロー」をもじって「ドラゴンライダーズ」とかにしてみちゃう?
ドラゴンライダーとドラゴンスレイヤーのパーティーなんて珍しいもんね!

はしゃぐ俺をゲイルが捕まえる。

「嬉しいのはわかるが、ドラゴンから離れろ。なんつーか、パーティー名にドラゴン入るとダセェ」

しつれーな!




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