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サフィ大忙し
見知らぬ冒険者たち2
「ちょっとそこに正座しなさい!!」
怯える野良たちを道路の端っこに並んで正座させた。
「お話をするときはきちんと相手の顔をみましょう!」
俺に注意され、青ざめ小さく震えながらそれでもなんとか必死で顔をあげる野良。
「うむ。では、お耳の穴をかっぽじってよおおおおっく聞きなされ!」
「サフィ、下品だぞ!」
ゲイルのダメ出し。ここで?!
ジロリとゲイルに睨まれ、すごすごと頭を下げる俺。
「こほん。下品な言葉、しつれーしました」
ぺこり。
では改めて。すーーー。はーーーー。
「俺の大好きなゲイルを馬鹿にして、ただで済むとは思わないよね?ね?ゲイルは確かにセクシーだしモテモテなんだけど、誑し込むとかってしつれーです!みんな勝手に誑し込まれるだけでしょおが!それで階級なんて買えるわけないでしょお!ギルドを馬鹿にしないでよねっ、このオタンチン!」
猛烈な勢いで説教じゃ!
「初めてあった人には『はじめまして』『よろしくね』でしょ?!いきなり人を嘘つき呼ばわりとか!こっちの方が『はああ?!』だよ!おまけに俺のゲイルを!!許しませぬ!ゼッキョだから、ゼッキョ!」
言ってたらムカついてきた。ちょっとたくさん手加減したら戦ってみてもよくない?
正々堂々と戦うんだったら良くないでしょおかね?
「ヒール!!」
ぱああああ、っと野良たちの傷がみるみる回復する。
「は、はああああ?!」
「う、嘘だろ?!マジか!!」
手を動かし身体を動かし唖然とする野良たち。
ゲイルとキースも「何えヒールしてんだ?」と違った意味で驚いている。
勿論これにはちゃんとした訳がある。
俺は野良たちに向かって胸を張ってこう言い放った。
「さあ、回復したよね?じゃあ、やりましょお!
一対一で順番に正々堂々と戦おうではないか!ほら、俺の前に並びなされ!ほらほら!
子供とちょっと戦うくらい怖くないよね?大人の強い冒険者さんだもんねえ?
だからA級の俺たちに突っかかってきたりしたんでしょお?
まさか相手の実力も測れずに、とかじゃないよねえ?
まさか、そおんなモブくさい恥ずかしいこと!
大丈夫だよ。ちゃんと手加減してあげるから!
ちょっと焦げたり手とか取れてもすぐにヒールしてあげるからね。最強のヒーラーのゲイルもいるし!
死んだりしないから安心して戦いましょーー!」
ニッコリ笑顔で宣言すれば、ヒールで元気になったはずの冒険者たちが、ガクリと崩れ落ちた。
「ちょ、ちょっとおおお!冒険者でしょおが!戦う意志!それが命運を分けるのですよ!!ほら!頑張って!目を開けなさい!!」
服をもってガクガクと揺さぶるが、ダメ。
いつの間にか集まっていた冒険者たちから「あーあ」だの「なんて命知らずな奴らだ……」だの「公開処刑かよ……。酷えな……」だの言う声が上がる。
「はあ?俺たちは被害者ですが?!礼儀を知らない野良冒険者さんにしっかりと教えてあげないとでしょお!だって、俺のお父様を馬鹿にしたんだよ?!」
猛抗議すれば、納得してくれた。
「ゲイルに触れちまったか……」
「知らねえって、怖えな……」
言い方!俺のことドラゴンみたいな扱いしないでくれるかな?
目の前にはズラリと並んだ料理。
そしてしょんぼりと項垂れすっかり大人しくなった野良たちが。
「……すまなかった。この通りだ!」
「お詫びの気持ちだ。好きなだけ食ってくれ!」
「ゲイル?さん?本当に申し訳なかった。心から謝罪する」
ゲイルは苦笑してその謝罪を受け入れた。
まあ、ゲイルが許したから俺も許してあげる。
二度は無いからね?!ガルルルル!
「まあまあまあ。サフィ、よしよし」
その様子を見たリーダーがゲイルに尊敬のまなざしを送った。
「その猛獣みたいなのをよくそこまで飼い慣らしてんなあ……!すげえよ!」
はあ?!俺だって普段はもっと温厚ですけど?
「見た目が天使みたいだったからすっかり騙された!大魔王だもんなあ……」
「こんな怖えの、魔獣でも見たことねえ」
「さすがはドラゴンライダー」
おやおや!いい人じゃないか!
怯える野良たちを道路の端っこに並んで正座させた。
「お話をするときはきちんと相手の顔をみましょう!」
俺に注意され、青ざめ小さく震えながらそれでもなんとか必死で顔をあげる野良。
「うむ。では、お耳の穴をかっぽじってよおおおおっく聞きなされ!」
「サフィ、下品だぞ!」
ゲイルのダメ出し。ここで?!
ジロリとゲイルに睨まれ、すごすごと頭を下げる俺。
「こほん。下品な言葉、しつれーしました」
ぺこり。
では改めて。すーーー。はーーーー。
「俺の大好きなゲイルを馬鹿にして、ただで済むとは思わないよね?ね?ゲイルは確かにセクシーだしモテモテなんだけど、誑し込むとかってしつれーです!みんな勝手に誑し込まれるだけでしょおが!それで階級なんて買えるわけないでしょお!ギルドを馬鹿にしないでよねっ、このオタンチン!」
猛烈な勢いで説教じゃ!
「初めてあった人には『はじめまして』『よろしくね』でしょ?!いきなり人を嘘つき呼ばわりとか!こっちの方が『はああ?!』だよ!おまけに俺のゲイルを!!許しませぬ!ゼッキョだから、ゼッキョ!」
言ってたらムカついてきた。ちょっとたくさん手加減したら戦ってみてもよくない?
正々堂々と戦うんだったら良くないでしょおかね?
「ヒール!!」
ぱああああ、っと野良たちの傷がみるみる回復する。
「は、はああああ?!」
「う、嘘だろ?!マジか!!」
手を動かし身体を動かし唖然とする野良たち。
ゲイルとキースも「何えヒールしてんだ?」と違った意味で驚いている。
勿論これにはちゃんとした訳がある。
俺は野良たちに向かって胸を張ってこう言い放った。
「さあ、回復したよね?じゃあ、やりましょお!
一対一で順番に正々堂々と戦おうではないか!ほら、俺の前に並びなされ!ほらほら!
子供とちょっと戦うくらい怖くないよね?大人の強い冒険者さんだもんねえ?
だからA級の俺たちに突っかかってきたりしたんでしょお?
まさか相手の実力も測れずに、とかじゃないよねえ?
まさか、そおんなモブくさい恥ずかしいこと!
大丈夫だよ。ちゃんと手加減してあげるから!
ちょっと焦げたり手とか取れてもすぐにヒールしてあげるからね。最強のヒーラーのゲイルもいるし!
死んだりしないから安心して戦いましょーー!」
ニッコリ笑顔で宣言すれば、ヒールで元気になったはずの冒険者たちが、ガクリと崩れ落ちた。
「ちょ、ちょっとおおお!冒険者でしょおが!戦う意志!それが命運を分けるのですよ!!ほら!頑張って!目を開けなさい!!」
服をもってガクガクと揺さぶるが、ダメ。
いつの間にか集まっていた冒険者たちから「あーあ」だの「なんて命知らずな奴らだ……」だの「公開処刑かよ……。酷えな……」だの言う声が上がる。
「はあ?俺たちは被害者ですが?!礼儀を知らない野良冒険者さんにしっかりと教えてあげないとでしょお!だって、俺のお父様を馬鹿にしたんだよ?!」
猛抗議すれば、納得してくれた。
「ゲイルに触れちまったか……」
「知らねえって、怖えな……」
言い方!俺のことドラゴンみたいな扱いしないでくれるかな?
目の前にはズラリと並んだ料理。
そしてしょんぼりと項垂れすっかり大人しくなった野良たちが。
「……すまなかった。この通りだ!」
「お詫びの気持ちだ。好きなだけ食ってくれ!」
「ゲイル?さん?本当に申し訳なかった。心から謝罪する」
ゲイルは苦笑してその謝罪を受け入れた。
まあ、ゲイルが許したから俺も許してあげる。
二度は無いからね?!ガルルルル!
「まあまあまあ。サフィ、よしよし」
その様子を見たリーダーがゲイルに尊敬のまなざしを送った。
「その猛獣みたいなのをよくそこまで飼い慣らしてんなあ……!すげえよ!」
はあ?!俺だって普段はもっと温厚ですけど?
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