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新たな目標
レオン体制
なんだかんだ、まだ婚約したばかりだというのに、レオンと俺のためのいわば「レオン体制」は着々と組織されつつあります。
実はこれってほぼ「青田買い」に近い。
だってまだみんな学生なんだもの。
しかも半数は入学したばかり。まだたったの10歳なんだよ?
先輩たちだって12歳。初等部だもん。
普通はここを卒業して、高等部に行ってから声をかけるもの。
だって王様はまだまだ、まだまだまだ現役バリバリ。
仮にあと5年後に俺とレオンが結婚したとして、それでもまだ王様は全然引退する年齢なんかではない。
王様の側近たち、今の首脳陣のおっちゃんたちもまだまだギラギラしてるしね。
数年前までは王様VS.貴族はでバチバチしておりましたが、今ではすっかり仲良くなって、和気あいあいと政治を執り行ってくれている。
王妃様のお茶会どころか、オッちゃんたちが集まった「茶飲み会」という名の実質「サフィちゃんを守り隊王城支部」の活動も続いているようですし。
にもかかわらず、こんなに早くがっちりしっかり囲い込みをしている理由は……
きっと俺のため。
レオンの過保護発動。
俺の仲良しを早いとこ確保して絶対になんとしても俺のそばに留め置くつもりなのでしょう。
それでもって「学園に居る間は君たちがサフィの責任を持つように」という圧力。
ウチのレオンがほんとすみません。
ちょいちょい呼びつけてお話して、教育が始まっているのも、俺のため。
俺がもう実質政治的なお仕事に首突っ込んじゃってるせいですね。
正直、ミルくんたちはいつメンなのでしょうがないとして、先輩たちはある種巻き込まれたようなもの。
ルーシュ先輩たちにはメリットもあるのだけれど、それでも俺の誠意は伝えておきたい。
「本来なら学生生活エンジョイしているはずなのに、子供が考えなくていいようなこと考えさせてごめんなさい。
でも、その代わりちゃんと責任を持つから!
レオンと俺についてきてくれたら、絶対にお腹空かせたり行き倒れたりなんてすることがないようにしますので!」
これは会社でいうなら未来の副社長としての決意表明のようなもの。
会社がヤバくなっても、いざというときには俺が働いてみんなを養うという心構えです。
結構な決意でもって宣言したのですが、みんななぜか感動してくれるどころかスン顔に。
「……お腹空かせたり行き倒れたりする可能性があるのか?」
「一応僕も貴族の生まれだから……それは……きついかなあ……」
いやいやいや!ここ感動するところだったよね?
「だから、養うっていってるでしょお?!いざって時には俺が冒険者として依頼を受けまくってみんなを食べさせるから!決して不自由はさせませんので!
安心してスカウトを受けてくださいませ!」
拳を握って力説すれば、リオにポンと肩を叩かれた。
「あのね、サフィ。いざって時、ってつまり王国自体が危ないときっていうことだよね?
それはダメでしょ?そうならないようにみんなスカウトされたんだよね?
少なくとも、みんなサフィとレオンを支えて王国を繁栄させるつもりでいるんだけど?
責任の取り方が違うでしょ?」
!!そうでした!!
俺は大きく深呼吸をし、改めて言い直した。
「俺とレオンで王国をもっともっと幸せな国にします!どこにもお腹を空かせる人も、行き倒れる人もいないような国にしますので、安心してスカウトを受けてください!みんな、手を貸して!」
今度はみんな笑顔で頷いてくれた。
「最初からそう言えばいいんだって!」
「あのね、私たちの国のこともあるけれど……サフィちゃんの作る未来を見てみたいと思うの。
サフィちゃんといるとワクワクするのだもの!」
「……ですね。大変なのも目に見えていますけど。それ以上に毎日がとても楽しそうだ。
確かにこんなに早く将来が決まるとは思ってもいませんでしたが……今から準備に取り掛かれると考えればいいんです」
やったあ!前向き!!
「……サフィを抱っこするのを諦めれば私も仲間に加えて貰えるだろうか?」
「……それはまたレオンに応相談で……?」
実はこれってほぼ「青田買い」に近い。
だってまだみんな学生なんだもの。
しかも半数は入学したばかり。まだたったの10歳なんだよ?
先輩たちだって12歳。初等部だもん。
普通はここを卒業して、高等部に行ってから声をかけるもの。
だって王様はまだまだ、まだまだまだ現役バリバリ。
仮にあと5年後に俺とレオンが結婚したとして、それでもまだ王様は全然引退する年齢なんかではない。
王様の側近たち、今の首脳陣のおっちゃんたちもまだまだギラギラしてるしね。
数年前までは王様VS.貴族はでバチバチしておりましたが、今ではすっかり仲良くなって、和気あいあいと政治を執り行ってくれている。
王妃様のお茶会どころか、オッちゃんたちが集まった「茶飲み会」という名の実質「サフィちゃんを守り隊王城支部」の活動も続いているようですし。
にもかかわらず、こんなに早くがっちりしっかり囲い込みをしている理由は……
きっと俺のため。
レオンの過保護発動。
俺の仲良しを早いとこ確保して絶対になんとしても俺のそばに留め置くつもりなのでしょう。
それでもって「学園に居る間は君たちがサフィの責任を持つように」という圧力。
ウチのレオンがほんとすみません。
ちょいちょい呼びつけてお話して、教育が始まっているのも、俺のため。
俺がもう実質政治的なお仕事に首突っ込んじゃってるせいですね。
正直、ミルくんたちはいつメンなのでしょうがないとして、先輩たちはある種巻き込まれたようなもの。
ルーシュ先輩たちにはメリットもあるのだけれど、それでも俺の誠意は伝えておきたい。
「本来なら学生生活エンジョイしているはずなのに、子供が考えなくていいようなこと考えさせてごめんなさい。
でも、その代わりちゃんと責任を持つから!
レオンと俺についてきてくれたら、絶対にお腹空かせたり行き倒れたりなんてすることがないようにしますので!」
これは会社でいうなら未来の副社長としての決意表明のようなもの。
会社がヤバくなっても、いざというときには俺が働いてみんなを養うという心構えです。
結構な決意でもって宣言したのですが、みんななぜか感動してくれるどころかスン顔に。
「……お腹空かせたり行き倒れたりする可能性があるのか?」
「一応僕も貴族の生まれだから……それは……きついかなあ……」
いやいやいや!ここ感動するところだったよね?
「だから、養うっていってるでしょお?!いざって時には俺が冒険者として依頼を受けまくってみんなを食べさせるから!決して不自由はさせませんので!
安心してスカウトを受けてくださいませ!」
拳を握って力説すれば、リオにポンと肩を叩かれた。
「あのね、サフィ。いざって時、ってつまり王国自体が危ないときっていうことだよね?
それはダメでしょ?そうならないようにみんなスカウトされたんだよね?
少なくとも、みんなサフィとレオンを支えて王国を繁栄させるつもりでいるんだけど?
責任の取り方が違うでしょ?」
!!そうでした!!
俺は大きく深呼吸をし、改めて言い直した。
「俺とレオンで王国をもっともっと幸せな国にします!どこにもお腹を空かせる人も、行き倒れる人もいないような国にしますので、安心してスカウトを受けてください!みんな、手を貸して!」
今度はみんな笑顔で頷いてくれた。
「最初からそう言えばいいんだって!」
「あのね、私たちの国のこともあるけれど……サフィちゃんの作る未来を見てみたいと思うの。
サフィちゃんといるとワクワクするのだもの!」
「……ですね。大変なのも目に見えていますけど。それ以上に毎日がとても楽しそうだ。
確かにこんなに早く将来が決まるとは思ってもいませんでしたが……今から準備に取り掛かれると考えればいいんです」
やったあ!前向き!!
「……サフィを抱っこするのを諦めれば私も仲間に加えて貰えるだろうか?」
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