可愛いっていわないで

まめつぶ文珠

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第一章

第二話

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 三年前の夏、瑞樹は飢えていた。
 夏休みに入ってから中学の給食がなくなり、腹が減っていた。
 母親はほとんど帰らなくなり、愛情にも飢えていた。
 何より辛かったのは、コントロール出来ない性欲だった。

 中三という周りの人間と比べると随分遅くなってから精通を迎えた。無理矢理迎えさせられた。自分はそういうことを見聞きしても何も思わなかったのに、春先に中学の担任に悪戯されてから身体が暴走を始めた。

 担任の名可島は瑞樹の境遇を憐れんでこっそり食事に誘ってくれたり、お菓子をくれたりした。
 成績は良いが家庭の事情から中卒で働くことを考えていた瑞樹に、親身になって相談に乗ってくれた。
 言葉巧みに誘導され、気が付いた時には社会科準備室で足を開いていた。
「大神は可愛いな。俺はお前が大事なんだ」
 可愛い、大事だと言われたのがくすぐったかった。心は女の子みたいに喜んだ。
 肌も未熟な性器も綺麗だと言ってくれた。舐められて反応を返す瑞樹をたくさん褒めてくれた。初めてで訳が分からないまま精通を迎えると、それもまた良く出来たな、と言って頭を撫でてくれたのだ。瑞樹は性的な行為に、そしてその甘やかな言葉にすぐに夢中になった。
 そうやって密やかな関係を続けて、三ヶ月程経った頃だった。
「瑞樹!無事か!?」
 鍵のかかった社会科準備室の扉を蹴破って入ってきたのは雅人と他の教師だった。
 名可島は「こいつが誘ったんだ」と喚いていたが、処分され学校を追放された。
 母親は呼び出され事の次第を聞くと、瑞樹を嫌悪するようになり、益々家に帰らなくなった。
 周りから「可哀想な性的被害者」という憐れみと侮蔑と好奇心の眼差しで見られることに耐えられず、学校は行かなくなった。 

 次は図書館で声を掛けてきたサラリーマンだった。その人はお金をくれる、と言った。
 だからついていった。やっぱり可愛い、綺麗だと言って、一万円もくれたので瑞樹は嬉しかった。
 この頃の瑞樹は、少年から大人へと羽化する直前の危うい色香を自覚もなしに放っていた。瑞樹から声を掛けなくても、誘蛾灯にでもなったかのように男は寄ってくる。
 誰にでもついて行ってしまう瑞樹を見かねて、雅人が常に傍に居るようになった。
 警戒が功を奏し徐々に声を掛けられることはなくなったのに、様子がおかしくなる一方の瑞樹に気付いたのはやはり雅人だった。
 学校から遠ざかり一人で居るはずの瑞樹が、見た事のない男性と腕を組んでホテル街へ歩いて行くのを目撃したそうだ。
「お前また変な男と居ただろ!いい加減にしろ!病気になるぞ!」
 クーラーも付けない自室で、下半身丸出しで自慰に耽りすぎて倒れている瑞樹に向かって雅人は怒った。
「だってお金くれるんだもん……。俺、チュウガクセイだからバイトも雇ってもらえないし。母さんは帰って来ないし。それに……ちんこおさまんない」
 何回も出したせいで固くならない性器をゆるゆると擦る。
「雅人、してくれる?」
 雅人には、最近留学して遠距離恋愛になってしまったが佳乃先輩という溺愛の彼女が居る。彼女のことをそれはそれは大切にしている雅人だから、誘いには乗ってこないはずだった。惨めで間抜けな自分に愛想を尽かして出て行ってくれればいい、と思った。
「お前がちゃんと俺の家で飯を食うならしてやる。ちゃんと食って勉強するなら、ヤってやる」
 そこからの雅人の行動は早かった。瑞樹の家を勝手に漁り荷物を簡単にまとめると、瑞樹の手を引いて本当に雅人宅へ連れて行ってしまった。
 親御さんがダメだと言うに決まっている。玄関で追い出されると思っていたのに、雅人の家族は大歓迎してくれた。
 雅人は性的なことは伏せ、夏の間宿題教えてもらうことになった、と説明した。
「悠にも教えてもらえる?この子は塾にも行きたがらないから」
「……はい。悠がそれで良ければ」
「僕は瑞樹が教えてくれるなら勉強する!ねぇ、僕の部屋に来なよ」
 悠の目を輝かせて腕にしがみついてきた。
「あらあら、瑞樹くん困ってるわよ」
 恐らく、雅人の両親は瑞樹の事情を薄々知っていたと思う。いくら以前からの友達とはいえ、犬猫どころか人間を拾ってきた雅人を両親は叱ることはなかった。

 夏の間だけお世話になろう、と決めて瑞樹は懸命に手伝った。食事の支度や掃除、洗濯、買い出しにも率先して出掛けた。約束通り雅人と悠の宿題を見てあげながら自分の勉強もした。
 雅人の父である太郎は医者で、母の遥子は看護師をしている都合上、どうしても不規則な生活で家事を手伝う瑞樹は殊の外ありがたがられた。
 三食きちんと食べ、安全に規則正しく過ごすと、暴走していた性欲に苛まれることも減ってきた。それでもどうしても我慢出来ない日は来る。
 その日、雅人の両親は夜勤で、悠はサマーキャンプで留守だった。
 悠は瑞樹と居たいからキャンプには行きたくないとごねていたが、雅人に一喝され渋々出掛けて行った。
 毎晩、皆が寝静まったのを見計らって抜いてもらう。雅人が乗り気じゃない日も、足を開いて自慰するところを見てもらった。
 でももうそれだけでは刺激が得にくくなっている。
 瑞樹は支度をして、塾から帰ってくる雅人を待つ。この家の人は信じられないことに、瑞樹が一人で在宅することに反対しないし、鍵だって買い物用の財布だって気軽に預けてしまう。
「おかえり」
「おう」
 リビングで洗濯物を畳んでいると、雅人が帰ってきた。ごくり、と喉を鳴らす。
「あのさ」
「言うな。分かってる」
 雅人は瑞樹の言いかけたことをピシャリと撥ね付けると、そのまま風呂へと向かった。やがてドライヤーをかける音が聞こえ、すぐにリビングのドアが開いた。
「来いよ」
「ご、ご飯は食べないの」
「食ってきた」
 瑞樹は色んな人としてきたのに、雅人だって初めてじゃないのに、二人とも緊張しきっていた。
 雅人はベッドに座ると、瑞樹を引き寄せた。
「佳乃には内緒だからな」
「絶対に死んでも言わない」
「死人に口はないけどな」
「あのさ、どこまで出来る?」
「どこまでって?」
「その、キスは嫌とか入れるのは無理とか」
「気にすんな。瑞樹がしたいなら出来る」
「嫌な事は先に教えて?俺、雅人に嫌われたくない」
「嫌わないって。もう、黙れ」
 雅人の口で口を塞がれた。腰を抱かれて、雅人の膝に跨って座るような体勢になる。おずおずと雅人の肩に手を回して唇を吸うと、歯磨き粉の味がした。
 雅人はこれまでの人のように、可愛いとか綺麗なんて言わない。シャツの中に手を入れ、何かを確かめるように無言で身体に触れて、口付けたり吸ったりした。
「そこはいい」
 もう蜜を垂らして期待に反っている下半身に手が伸びて、下生えをそっとなぞられた。
「ここが気持ち良くない奴なんて居ないだろ」
「ちがう。もう出ちゃう」
「これだけで?」
「あの……俺もするから雅人も気持ち良くなって」
 雅人の膝から降り、足の間に身を滑らせる。雅人の雄芯もカチカチだった。こんな身体でも興奮してくれることにホッとして、口淫を施した。
 雅人の性器は今までの人よりうんと大きくて、半分も口に入れることが出来なかった。舌を動かして、裏筋を食む。
「ねぇ、頭押さえて」
「こうか?」
 髪に手を入れられて少し乱暴に扱われると、触れていない瑞樹の性器はふるふると興奮に揺れた。んぐんぐ、とくぐもった声が漏れてしまう。
「……瑞樹っ。もういい」
 ベッドに仰向けに寝かされる。その時、瑞樹は急に我に返った。
 雅人が着たままだった瑞樹のシャツを捲り、秘所を暴こうとしていた。
「待って!待って、ダメ!」
「何だよ」
「見ないで」
「見なきゃなんにも出来ないだろ」
「俺、さっきちゃんと準備したから!触んなくても入るから!」
「触られるのが嫌なのか?」
「そうじゃないけど……」
 雅人は彼女もいる性的嗜好としては全くのノーマルだ。今はシャツで隠れている瑞樹の男の部分を見たら、その気がなくなってしまうかもしれない。雅人は優しいからそう思ったとしても言わないだろうけれど。
「ったく。また余計なこと考えてるだろ」
「えっ、あっダメっ」
 いつの間にかぬめりを帯びた指が、無遠慮に瑞樹の中に入ってくる。
「準備した、ねぇ」
「あっあっ」
「何でこんな濡れてんだよ」
「……も、らったぁ……ゼリー入れたぁ」
 体温で溶けるゼリーを仕込んだ後孔は、ちゅぷっと音が鳴る程に濡れていた。よく解しておいたから痛みもなく、あるのは興奮と戸惑い。
 右手で中の感触を確かめながら、左手が瑞樹の性器を握る。
「お願いっ……もう、入れて……」
 息も絶え絶えになって懇願すると、足の向こうでコンドームのパッケージを切る音がした。
「んぅ……!」
「……きっつ」
 身体を返され後ろからぐっと押し込まれた時、瑞樹の胸に溢れたのは、雅人に対する感謝と大変なことをさせてしまったという罪悪感だった。
 自分の性欲がコントロール出来ないばかりに、雅人に秘密を持たせてしまった。悠や雅人の両親が今にも帰ってくるかもしれない。佳乃先輩が今ドアをノックするかもしれない。瑞樹はシーツに突っ伏し、溢れてくる涙を堪えた。
「ごめん……ごめん、雅人」
「泣くなよ、大丈夫だから」
 雅人は身体を倒して、両肘を瑞樹の頭の横に突く。涙を隠そうとした腕を優しく開かれる。雅人の顔が近づく。
「泣くな」
「……キス、しないで」
 そう答えるのが、瑞樹のせめてもの罪滅ぼしだった。

 それから瑞樹は少しずつ、雅人の優しさを削っていった。最初こそ恋人にするような優しさを見せてくれた雅人だが、閨事に我が儘を言う瑞樹に苛立つようになった。我が儘の内容ではなく、何故瑞樹がそんなことを言い出すのかを理解して苛立っていた。

 それでも雅人は何も言わず瑞樹の望む不機嫌な王様になってくれた。
 キスしないで、と言えば滅多に触れないようになった。
 身体を見ないで、と言えば萎えるから見ないと言ってくれた。
 触られないままイキたい、と言えば乳首と後孔だけで達せるように躾けてくれた。
 口を使う愛撫は瑞樹はするけれど、雅人にはさせなかった。それでも時折、雅人が舐めたり噛んだりしてくれる時はどうしようもなく感じてしまって、嫌だと言いながら達してしまう。
 一つだけ、しないでとどうしても言えなかったのは抱き締めてもらうことだった。なるべく瑞樹からはしないように気をつけていたけれど、雅人は必ずあの大きな腕で包んでくれた。
 暖かくて眠くなってしまうような心地良さだけは手放せなかった。

 夏休みも終わりに近づいた日。
 リビングで雅人と悠と瑞樹の三人でおやつを食べていると、悠がアイスを食べながらボソっと呟いた。
「今日変な人に声掛けられた」
「なんて?」
「君もウリやってるの?って」
 ぞわっと背筋に悪寒が走った。
「気持ち悪いと思って無視して逃げた。誰かと間違えたのかな」
 雅人がほんの一瞬こちらを見た気がした。
「人違いかもしれなくても気をつけろよ。瑞樹?」
「瑞樹、どうしたの?顔が真っ青だよ」
「…………」
 瑞樹は食べかけのアイスもそのままに、上の階へ走った。
『どうしよう、絶対俺のせいだ』
 瑞樹に与えられている客間の隅で瑞樹はカチカチと歯を鳴らし震えた。
 夏休み中、雅人が塾に行っている間は悠と過ごすことが多かった。一緒に買い物や遊びに出掛けた際、瑞樹の過去を知る誰かに姿を見られたのかもしれなかった。
「瑞樹、大丈夫か」
 襖を開けて入ってきた雅人が、瑞樹を驚かさないようそっと様子を伺った。
「雅人……どうしよう。悠が、悠が危険な目に合うかもしれない。俺がこの家に居たら悠が危ない!俺出ていく!急がないと!」
 慌てて立ち上がる瑞樹を、雅人は抱き止めた。
「どこ行くんだよ。落ち着けって」
「落ち着いてるよ!悠は「君も」って言われたんだ!絶対俺のことだよ!悠が襲われたりしたらどうしよう!」
「全然落ち着いてねえよ。いいから、座れ」
 座らされ、向かい合わせに抱っこされる形になると、瑞樹の呼吸が落ち着くまで雅人は背中を撫でてくれた。
「いいか?悠は声をかけられただけだ。まだ危険なことは起きてない」
「でも……」
「俺がなんとかしてやる」
「雅人まで危ない目にあったら嫌だよ」
「大丈夫、任せとけ」
 しばらく黙って抱き合っていると徐々に落ち着いてきた。力の入っていた全身が弛緩して、安心に包まれていく。お日様みたいな匂いと、いつも瑞樹より少し高めの体温。
 雅人の「大丈夫」は魔法みたいだ。
 急にパニックを起こして、悠も心配しているというので、謝らなくちゃと立ち上がろうとした時だった。
「瑞樹?」
 襖の向こうから声が掛かる。まだ抱き合った体勢だったので、身体を離そうとしたが一瞬早く襖が開けられた。
「……何それ」
 自分の兄とその男友達が中三にもなって抱き合っていたら、それは異常な行為に見えるだろう。
「あの、これは……」
 焦って立ちあがろうとすると突然腕を掴まれ、雅人に噛みつかれるように口付けられた。
 驚き、固まる瑞樹を雅人は乱暴に畳に押し倒した。悠には目もくれず、瑞樹の服の下に手を入れてくる。瑞樹は口を塞がれたまま抗議する。
「んー!!」
「これからヤるんだから、出てけよ」
 雅人は瑞樹の足の間で意味深に腰を振ってみせる。
「…………」
 悠の目は瑞樹だけを見ていた。瞬きすることなくじっと見ていた。感情の見えない虚の眼差しだった。
 やがて視線は逸らされ、トンと力なく襖が閉められた。
 瑞樹は雅人を突き飛ばし怒った。
「何するんだよ!」
「まぁ任せとけって」
 雅人は鷹揚に笑ってみせた。

 その数日後、弁護士という人がやってきた。さらに数日後には警察が来て、事情聴取を受けた。
 担任だった男、名可島が逮捕されたらしい。
 家庭内暴力で捕まり、その調べを進める中で瑞樹の写真やデータが山程出てきたとのことだった。
 瑞樹は名前を問われた時に返事をしただけで、後は一切何も聞かされず、事は片付いたらしかった。
「使えるモンは使わなきゃな」
 どういうことなのか問いただす瑞樹に、雅人はくくっと笑った。
「あの弁護士は親父の親友だよ。ちょっと困ってるって言ったら速攻動いてくれた」
「そんな……俺、弁護士代なんて払えないよ」
「心配すんな。悠の安全の為でもあるんだから」
 日曜の午後、窓際でくつろぐ太郎の所へ瑞樹は飛んで行った。平身到底で謝ると
「心配要らないよ。悠の為でもあるのだから」
 と雅人と同じことを言われた。
 今度はキッチンに立つ遥子の所へ行き、謝るとやはり同じことを言われた。
「瑞樹くんが無事で良かったわ」
 とも。
 狐につままれた気分で、悠の所へ行くと謝る前に
「もう心配ないね。瑞樹が危険な目に合わなくてよかった」
 とにっこりされた。
 最終的に雅人の所へ戻り、皆で同じことを言うように示し合ったのかと尋ねると雅人はまた、くくっと笑った。

 夏休み最終日、帰り支度をしていると悠が客間に現れた。
「瑞樹、本当に帰っちゃうの?」
「うん。沢山迷惑かけてごめんな」
「迷惑なんてかかってないけどさ……」
「ずっと居てよ。父さんも母さんも居ていい言ってただろ」
「それじゃ俺がダメなんだよ」
「……雅人がいやらしいことするから?」
 悠に二人のしていることを見せつけてから、雅人は悠の前では隠さなくなった。さすがに本番まではいかないが、わざとキスしたり、下着の中に手を入れたりする。
「変なとこ見せてごめんな。雅人は悪くないんだ。俺が言えたことじゃないんだけど、佳乃先輩には秘密にしてほしい」
「なんで雅人を庇うの?」
「庇ってるわけじゃない」
 悠は面白くなさそうな顔だったけれど、佳乃には言わないと約束してくれた。
「ねぇ、オレもぎゅってしていい?」
 背後から抱きしめられ、瑞樹は笑ってしまう。
「ははっ。悠は甘えただな」
 悠は不満気なため息をついた。

 雅人の両親も引き止めてくれたが、何度もお礼を伝え固辞した。学校も行くと約束した。
 大人にならないと、と思った。柳家の人々に返しきれない優しさを与えてもらい、瑞樹の心は癒えた。ままならないことはあるけれど、それらとも上手く付き合っていかなければいけない、と考えられるようになった。
「身体のことは何とかしてやるから、他の奴とヤんなよ」
 雅人は至極真面目に言った。悠が目の前に居るのに、そんなことを言うので雅人の口を塞がなければいけなかった。
 アパートに帰った後、母に電話をした。それは今まで何度も躊躇い、出来なかったことだった。母親が自分に関心がないことをまた思い知るのがずっと怖かった。でも覚悟を決めて、電話をかける。
 生活費が足りないこと、高校には行くことを伝えると、金は出すと言って電話は切れた。三十秒にも満たない会話だった。
 瑞樹は心配していた程には傷付かなかった自分に、ほっと息をついた。

 二学期に入り、約束通り学校には通った。好奇心丸出しの視線と、嫌悪を示す視線には気付かないフリをした。常に隣に雅人が居たおかげもあって、静かに学校生活は流れて行く。
 秋には特待生枠で入れる高校を見つけ、無事合格した。
 高校ではバイトをしながら勉学に励んだ。身体の方は結局我慢出来ず、三日に一度は雅人の部屋を訪れる有様だった。自己嫌悪に陥って連絡しないでいると、雅人から有無を言わさず呼び出された。
 そのように高校生活は過ぎていった。
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