44 / 102
第2章 地下2階層
44話 漫画のネタ集め
しおりを挟む
「そうか……和取おまえ、遂に第1階層の呪縛から抜け出したんだな」
「別に呪いであのフロアに囚われてたわけじゃ無いけどな。まあ、長い時をあそこで過ごしたのは確かだが……運が良かったんだか、悪かったんだか」
麦畑の漫画のネタ集めインタビューという体の雑談で、俺はライザー活動の現状を彼に伝えた。
もちろん、地下階層の事を含めて。
なんとなく、彼には話しておいても大丈夫だと思った。
「なるほどなあ、ユグドラタワーには地下世界があったんだな」
「俺の話を信じてくれるのか?」
「いやまあ、タワーが現れてまだ10年だからな。大昔からこの世界にある古墳の内部や南極の大穴すらも未だに調べきれてないんだ。10年やそこらで仕組みや構造が分かるわけないだろ」
「おお、さすが漫画家。文系っぽい考え方だ」
「どっちかというと理系っぽい分析だと思うが……」
「そうなのか?」
「はっはっは。高卒フリーターには区別がつかないか」
「イラストの専門学校卒じゃ絵の上手さ以外は俺と変わんないだろ」
「たしかに」
いや『たしかに』で良いのかよ。
絵描く以外にも色々勉強してるんじゃないのか? 知らんけど。
「それにしても、新人ライザーのコハルちゃんとやらを助けただけでは飽き足らず、ピクシード族のパモチちゃんにエルハイド族のフェーンちゃんまで……和取おまえ、モテモテじゃないか」
「麦畑、俺の今までの苦労話を聞いたまとめがそれなのか?」
スライム1万匹倒してようやくフロアキーを手に入れた話とか、巨大ゴキブリと激闘した話とか色々したはずなんだが……
「スマンスマン。僕がアシやってる先生の漫画がラブコメ寄りのローファンタジーなもんでな。『いい? ミツルちゃん。ラヴの波動を感じたらどんな些細な事でもメモってアタシに報告よん』ってキツく言われてるんだ」
「麦畑が世話になってる先生って、たしか右肩ダンプ先生だよな……前に男の人って言ってなかったか?」
「見た目は筋肉モリモリマッチョマンの変態でも、心は乙女なんだよ」
「そうか」
まあ、その辺りはあまり深く突っ込まないようにしておこう。
「新人ライザーの主人公がユグドラタワーの地下で出会った、異種族の美少女たち。そして訪れるパンチラ事故、更衣室でバッタリ、ドキドキ混浴イベントの数々……よし、次回作はこれで行こう」
「いや行くなよ。ユグドラセンターに集う人たちの人間模様がどうたらってのはどうなったんだ」
麦畑、やはり右肩ダンプ先生のアシスタントをしているうちに色々と影響されてしまっているのかもしれない。
「まあでも、自分で考えといてなんだがユグドラセンターに焦点を当てた群像劇よりライザーとモン娘のハーレムラブコメの方が需要あるぞ」
アラレちゃんみたいな瓶底デカ眼鏡のフレームをクイッと上げてモンスター娘の需要を力説する麦畑。
そっち方面全然詳しくないから需要があるのかどうかが俺にはイマイチ判断できなかった。
「モン娘ラブコメ界隈に金脈が眠っているっていうのは一応分かったが、俺の経験がモデルになるのはなあ」
「今のところメインヒロインはピクシード族のパモチちゃんだな」
「大穴狙いだなオイ」
この時の俺はまだ知らなかった。
後に麦畑ミツルこと、ペンネーム『巣雷ムゥ』先生が描いた『YouぐどLOVEるっ!』がとある出版社の公募で新人大賞を取り、アニメ化までされる人気作になることを……
「別に呪いであのフロアに囚われてたわけじゃ無いけどな。まあ、長い時をあそこで過ごしたのは確かだが……運が良かったんだか、悪かったんだか」
麦畑の漫画のネタ集めインタビューという体の雑談で、俺はライザー活動の現状を彼に伝えた。
もちろん、地下階層の事を含めて。
なんとなく、彼には話しておいても大丈夫だと思った。
「なるほどなあ、ユグドラタワーには地下世界があったんだな」
「俺の話を信じてくれるのか?」
「いやまあ、タワーが現れてまだ10年だからな。大昔からこの世界にある古墳の内部や南極の大穴すらも未だに調べきれてないんだ。10年やそこらで仕組みや構造が分かるわけないだろ」
「おお、さすが漫画家。文系っぽい考え方だ」
「どっちかというと理系っぽい分析だと思うが……」
「そうなのか?」
「はっはっは。高卒フリーターには区別がつかないか」
「イラストの専門学校卒じゃ絵の上手さ以外は俺と変わんないだろ」
「たしかに」
いや『たしかに』で良いのかよ。
絵描く以外にも色々勉強してるんじゃないのか? 知らんけど。
「それにしても、新人ライザーのコハルちゃんとやらを助けただけでは飽き足らず、ピクシード族のパモチちゃんにエルハイド族のフェーンちゃんまで……和取おまえ、モテモテじゃないか」
「麦畑、俺の今までの苦労話を聞いたまとめがそれなのか?」
スライム1万匹倒してようやくフロアキーを手に入れた話とか、巨大ゴキブリと激闘した話とか色々したはずなんだが……
「スマンスマン。僕がアシやってる先生の漫画がラブコメ寄りのローファンタジーなもんでな。『いい? ミツルちゃん。ラヴの波動を感じたらどんな些細な事でもメモってアタシに報告よん』ってキツく言われてるんだ」
「麦畑が世話になってる先生って、たしか右肩ダンプ先生だよな……前に男の人って言ってなかったか?」
「見た目は筋肉モリモリマッチョマンの変態でも、心は乙女なんだよ」
「そうか」
まあ、その辺りはあまり深く突っ込まないようにしておこう。
「新人ライザーの主人公がユグドラタワーの地下で出会った、異種族の美少女たち。そして訪れるパンチラ事故、更衣室でバッタリ、ドキドキ混浴イベントの数々……よし、次回作はこれで行こう」
「いや行くなよ。ユグドラセンターに集う人たちの人間模様がどうたらってのはどうなったんだ」
麦畑、やはり右肩ダンプ先生のアシスタントをしているうちに色々と影響されてしまっているのかもしれない。
「まあでも、自分で考えといてなんだがユグドラセンターに焦点を当てた群像劇よりライザーとモン娘のハーレムラブコメの方が需要あるぞ」
アラレちゃんみたいな瓶底デカ眼鏡のフレームをクイッと上げてモンスター娘の需要を力説する麦畑。
そっち方面全然詳しくないから需要があるのかどうかが俺にはイマイチ判断できなかった。
「モン娘ラブコメ界隈に金脈が眠っているっていうのは一応分かったが、俺の経験がモデルになるのはなあ」
「今のところメインヒロインはピクシード族のパモチちゃんだな」
「大穴狙いだなオイ」
この時の俺はまだ知らなかった。
後に麦畑ミツルこと、ペンネーム『巣雷ムゥ』先生が描いた『YouぐどLOVEるっ!』がとある出版社の公募で新人大賞を取り、アニメ化までされる人気作になることを……
10
あなたにおすすめの小説
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。
名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。
スキルハンター~ぼっち&ひきこもり生活を配信し続けたら、【開眼】してスキルの覚え方を習得しちゃった件~
名無し
ファンタジー
主人公の時田カケルは、いつも同じダンジョンに一人でこもっていたため、《ひきこうもりハンター》と呼ばれていた。そんなカケルが動画の配信をしても当たり前のように登録者はほとんど集まらなかったが、彼は現状が楽だからと引きこもり続けていた。そんなある日、唯一見に来てくれていた視聴者がいなくなり、とうとう無の境地に達したカケル。そこで【開眼】という、スキルの覚え方がわかるというスキルを習得し、人生を大きく変えていくことになるのだった……。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる