10 / 12
頭の良くなる制服その10
しおりを挟む
何だそりゃ、モロモロでモに置き換える事を思い出したのか。そうまでして態々言い換える必要性が無いだろうと、僕は思うんだけどね。
「それでエプロンじゃなかった、モプロンは『制服』としてどんな効果を付けたんですか?」
言い直す必要無いだろう、本当に。どんな拘りだよ。『モ』に窮地でも助けられたのかい?
「エプロンには『他人の気持ちが少し分かる』そんな機能を付けておいたんだよ、あのままだと黒部郎少年が母親からの重圧で潰されかねない状態だったからね」
「そんな母親がまだ居るんですね、世の中には。知り合いの話なんですけど、話しますね。
その人の母親は趣味のサークルにのめり込んでまして、のめり込んだのはその人が生まれるよりも前なんですけどね。趣味のサークルを優先するあまり、授業参観にも来なかったそうですよ。子供の誕生日の祝いはおろか誕生日そのものも覚えていなかったらしいです。無論、仕事もせずに趣味に夢中になっていて、そもそもその人を産んだのだって育児に専念するからって建前で、仕事をしないが為の言い訳として産んだみたいなんです。実際は育児放棄してたみたいですけど」
「ちょっと理解が追いつかないんだけど。整理すると、趣味の時間を作る為に就職したくない、就職しない理由として妊娠出産育児をした、これで合ってるかな?」
「それでエプロンじゃなかった、モプロンは『制服』としてどんな効果を付けたんですか?」
言い直す必要無いだろう、本当に。どんな拘りだよ。『モ』に窮地でも助けられたのかい?
「エプロンには『他人の気持ちが少し分かる』そんな機能を付けておいたんだよ、あのままだと黒部郎少年が母親からの重圧で潰されかねない状態だったからね」
「そんな母親がまだ居るんですね、世の中には。知り合いの話なんですけど、話しますね。
その人の母親は趣味のサークルにのめり込んでまして、のめり込んだのはその人が生まれるよりも前なんですけどね。趣味のサークルを優先するあまり、授業参観にも来なかったそうですよ。子供の誕生日の祝いはおろか誕生日そのものも覚えていなかったらしいです。無論、仕事もせずに趣味に夢中になっていて、そもそもその人を産んだのだって育児に専念するからって建前で、仕事をしないが為の言い訳として産んだみたいなんです。実際は育児放棄してたみたいですけど」
「ちょっと理解が追いつかないんだけど。整理すると、趣味の時間を作る為に就職したくない、就職しない理由として妊娠出産育児をした、これで合ってるかな?」
0
あなたにおすすめの小説
ノースキャンプの見張り台
こいちろう
児童書・童話
時代劇で見かけるような、古めかしい木づくりの橋。それを渡ると、向こう岸にノースキャンプがある。アーミーグリーンの北門と、その傍の監視塔。まるで映画村のセットだ。
進駐軍のキャンプ跡。周りを鉄さびた有刺鉄線に囲まれた、まるで要塞みたいな町だった。進駐軍が去ってからは住宅地になって、たくさんの子どもが暮らしていた。
赤茶色にさび付いた監視塔。その下に広がる広っぱは、子どもたちの最高の遊び場だ。見張っているのか、見守っているのか、鉄塔の、あのてっぺんから、いつも誰かに見られているんじゃないか?ユーイチはいつもそんな風に感じていた。
14歳で定年ってマジ!? 世界を変えた少年漫画家、再起のノート
谷川 雅
児童書・童話
この世界、子どもがエリート。
“スーパーチャイルド制度”によって、能力のピークは12歳。
そして14歳で、まさかの《定年》。
6歳の星野幸弘は、将来の夢「世界を笑顔にする漫画家」を目指して全力疾走する。
だけど、定年まで残された時間はわずか8年……!
――そして14歳。夢は叶わぬまま、制度に押し流されるように“退場”を迎える。
だが、そんな幸弘の前に現れたのは、
「まちがえた人間」のノートが集まる、不思議な図書室だった。
これは、間違えたままじゃ終われなかった少年たちの“再スタート”の物語。
描けなかった物語の“つづき”は、きっと君の手の中にある。
生贄姫の末路 【完結】
松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。
それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。
水の豊かな国には双子のお姫様がいます。
ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。
もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。
王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。
「いっすん坊」てなんなんだ
こいちろう
児童書・童話
ヨシキは中学一年生。毎年お盆は瀬戸内海の小さな島に帰省する。去年は帰れなかったから二年ぶりだ。石段を上った崖の上にお寺があって、書院の裏は狭い瀬戸を見下ろす絶壁だ。その崖にあった小さなセミ穴にいとこのユキちゃんと一緒に吸い込まれた。長い長い穴の底。そこにいたのがいっすん坊だ。ずっとこの島の歴史と、生きてきた全ての人の過去を記録しているという。ユキちゃんは神様だと信じているが、どうもうさんくさいやつだ。するといっすん坊が、「それなら、おまえの振り返りたい過去を三つだけ、再現してみせてやろう」という。
自分の過去の振り返りから、両親への愛を再認識するヨシキ・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる