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第三十六 枯葉に書かれた文字 その二

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作られた物だ、材質はビニールに近い感じだね。

体育館内には二人の人間が居た。

一人は赤いジャージを着ている。

もう一人は青いジャージを着ている。

それぞれ、近くにロボットが待機している。

今回は、このロボットを使うみたいだね。

相棒なのか、監視者なのか?

体育館内には、四隅にそれぞれ小さな小屋が設置されている。

うーん、あれは何だろうな?

焼却炉って可能性もあるな。

或いは道具が隠されているのかも。


天井からのアナウンス「それではルールを説明する。
           各自、隣に居るロボットからルール用紙を
           受け取りなさい」

ルール説明になってないだろ。

二度手間じゃないか。

脳内で悪態を吐きつつ、素直にロボットから、ルール用紙を受け取った。

そのまま目を通す。


・競技参加人数は三名

・約五十万枚の枯葉が置かれている

・枯葉に1~5の数字が書かれた物が
 それぞれ一枚ずつ置かれている

・数字の書かれた枯葉を集めて合計数が5以上になり
 ロボットに申告すると勝ち抜けとなる

・他者への暴力、暴言、脅迫、妨害行動は禁止、
 その場で脱落とする

・競技場内の四隅にはトイレが設置されているので自由に使用可能。
 但し、目に余る使用をした場合、脱落とする
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