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52話 多分きっと恐らくかもしれないだろう
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教室に残ったのが、誠と凪紗、梨央の他に、先のカミングアウトに無関係な生徒だけになった頃を見計らって、誠は安堵に大きく息を吐いた。
「ふー……なんとかなったか。凪紗先輩、柿原先輩、大丈夫ですか?」
「私は大丈夫だけど……」
梨央はどうかと凪紗が視線を向ければ。
「私も平気よ。追い払ってくれてありがとうね、椥辻くん」
って言うか、とすぐに。
「思い切り「凪紗の彼氏だ」って公言しちゃったけど……大丈夫なの?」
「そ、そうだよ。学園内じゃ内緒にするんじゃなかったの?」
凪紗もそれを懸念した。
あんなおおっぴらに言ってしまったら、明日にはもう先程のことは全校生徒の知るところになるだろう。
「すみません凪紗先輩。……あんな光景見てて、我慢ならなかったので」
凪紗の都合や気持ちなどお構いなしに自分勝手な主張ばかりする"城塞攻略者”に苛立ちを、そしてそんな凪紗が困っている状況を前にして見てみぬフリをしようとした自分に怒りを覚えたのだ。
するとタイミングを窺っていたらしい結依も「失礼します」と一言断ってから教室に入ってきた。
「先輩方、大丈夫ですか?」
梨央と結依は初対面なので、香美屋のアルバイトの一人であることを凪紗が説明してから。
「ごめんね新條さん、見苦しいところを見せたね」
苦笑しつつ頭を下げる凪紗に「わわ、わたしは気にしてませんから」と慌てて頭を上げさせる結依。
「その、椥辻先輩と、速水先輩のことなんですが……」
前後の流れから行き先がほぼ同じと言うことで、誠、凪紗、梨央、結依は四人で下校していた。
香美屋関係者はこのままセンター街に向かうが、梨央はセンター街に入る前に途中で別れるつもりだ。
「新條さんも、二人の関係は知っていたのね?」
梨央は結依に目を向ける。
「は、はい。文化祭の片付けの日に、椥辻先輩からRINEで」
緊張しつつも頷く結依。顔見知りである凪紗の友人であるとは言え、二個上の先輩が相手では彼女が緊張するのも無理もない。
「……とは言え、明日からどうしようか」
若干遠い目をして、凪紗はそう呟いた。
明日は真偽を確かめるための質疑応答と言う無駄な行為で一日――いや下手をすれば数日を要するだろう。
「こうなった以上はもう、訊かれたら堂々と「付き合ってます」って言うしかないですね。……自分で提案しておいて自分で台無しにした俺の口から言うのもなんですが」
とは言え誠自身、先程の彼氏宣言をしたことを後悔するつもりはなかった。
遅かれ早かれ、いずれ二人の関係は知れ渡ることになるのは分かっていた。それが少しだけ――否、破滅的なまでに早まっただけだ。
「ねぇ椥辻くん、その……大丈夫?」
すると不意に梨央が、案ずるように声をかけてきた。
「俺は大丈夫ですよ、柿原先輩」
「いや、そうじゃなくて……学園中の男子全員敵に回したようなものだし、もういっそ、明日から休学した方がいいんじゃないかって」
「…………………………あー、そっちですか」
梨央が案じたのは、誠の生命安全だった。
"不攻不落の速水城塞”の陥落の報を聞けば、"城塞攻略者”の半分近くは、「なんであんな奴が」と誠に後ろ指を指して、不満をこぼすだけこぼしたら、"不攻不落の速水城塞”に執着していたことなどすぐに忘れる。
が、問題は残りのもう半分だ。
"城塞攻略者”達も一枚岩のソレではない、中には本気で凪紗に惚れ込んだ者もいるだろう。凪紗から有象無象と一緒くたにされている時点で哀れとしか言いようがないが。
所謂、B.S.S.――「僕が先に好きだったのに」が続出するだろう、と言うことだ。
そこできっぱりと凪紗のことを諦めるのならそれでいいが、その凪紗からどういう目で見られているのか理解出来ていない彼らが、そう簡単に諦めるとも思えない。
とは言え既に付き合っている相手がいる凪紗に今更言い寄ったところで、希望的観測でも限りなく0%に近い。
であればその不満の矛先がどこへ向けられるのか――凪紗の彼氏である誠に向けられるだろう。
故に梨央は、休学した方が良いのではないかと言ったのだが。
「まぁ……命までは取られないでしょう」
多分、きっと、恐らく、かもしれない、だろう。
不確定系の五段活用を挙げてもまだ足りないくらいには、誠も明日からの身の危険は自覚していた。
「命までは取られないでしょうって、殺されなければいいみたいな言い方はやめなさい。……冗談じゃ済まされないから」
梨央も真顔になって誠を窘める。
偏執的なまでに凪紗に執着している男子がいたら、そいつからは本気で死なない程度に殺されるかもしれない。
殺されないだけマシなのか、いっそ殺してくれた方がマシなのか。どっちにしたって最悪である。
「誠、休学するなら私も一緒に休学するから。そしたら一日中ずっといられるし」
「なんでそんなノリノリで休学しようとするんですか、ダメでしょう」
休学を理由に誠と一緒に過ごす時間を稼ごうとする凪紗だったが、その誠からぴしゃりとダメを押された。
「そ、その……お二人とも、頑張ってください……」
結依のその言葉の通りでしかなく、誠と凪紗、思いやられる先の見えなさに梨央も、大きな溜め息をつくだけだった。
「ふー……なんとかなったか。凪紗先輩、柿原先輩、大丈夫ですか?」
「私は大丈夫だけど……」
梨央はどうかと凪紗が視線を向ければ。
「私も平気よ。追い払ってくれてありがとうね、椥辻くん」
って言うか、とすぐに。
「思い切り「凪紗の彼氏だ」って公言しちゃったけど……大丈夫なの?」
「そ、そうだよ。学園内じゃ内緒にするんじゃなかったの?」
凪紗もそれを懸念した。
あんなおおっぴらに言ってしまったら、明日にはもう先程のことは全校生徒の知るところになるだろう。
「すみません凪紗先輩。……あんな光景見てて、我慢ならなかったので」
凪紗の都合や気持ちなどお構いなしに自分勝手な主張ばかりする"城塞攻略者”に苛立ちを、そしてそんな凪紗が困っている状況を前にして見てみぬフリをしようとした自分に怒りを覚えたのだ。
するとタイミングを窺っていたらしい結依も「失礼します」と一言断ってから教室に入ってきた。
「先輩方、大丈夫ですか?」
梨央と結依は初対面なので、香美屋のアルバイトの一人であることを凪紗が説明してから。
「ごめんね新條さん、見苦しいところを見せたね」
苦笑しつつ頭を下げる凪紗に「わわ、わたしは気にしてませんから」と慌てて頭を上げさせる結依。
「その、椥辻先輩と、速水先輩のことなんですが……」
前後の流れから行き先がほぼ同じと言うことで、誠、凪紗、梨央、結依は四人で下校していた。
香美屋関係者はこのままセンター街に向かうが、梨央はセンター街に入る前に途中で別れるつもりだ。
「新條さんも、二人の関係は知っていたのね?」
梨央は結依に目を向ける。
「は、はい。文化祭の片付けの日に、椥辻先輩からRINEで」
緊張しつつも頷く結依。顔見知りである凪紗の友人であるとは言え、二個上の先輩が相手では彼女が緊張するのも無理もない。
「……とは言え、明日からどうしようか」
若干遠い目をして、凪紗はそう呟いた。
明日は真偽を確かめるための質疑応答と言う無駄な行為で一日――いや下手をすれば数日を要するだろう。
「こうなった以上はもう、訊かれたら堂々と「付き合ってます」って言うしかないですね。……自分で提案しておいて自分で台無しにした俺の口から言うのもなんですが」
とは言え誠自身、先程の彼氏宣言をしたことを後悔するつもりはなかった。
遅かれ早かれ、いずれ二人の関係は知れ渡ることになるのは分かっていた。それが少しだけ――否、破滅的なまでに早まっただけだ。
「ねぇ椥辻くん、その……大丈夫?」
すると不意に梨央が、案ずるように声をかけてきた。
「俺は大丈夫ですよ、柿原先輩」
「いや、そうじゃなくて……学園中の男子全員敵に回したようなものだし、もういっそ、明日から休学した方がいいんじゃないかって」
「…………………………あー、そっちですか」
梨央が案じたのは、誠の生命安全だった。
"不攻不落の速水城塞”の陥落の報を聞けば、"城塞攻略者”の半分近くは、「なんであんな奴が」と誠に後ろ指を指して、不満をこぼすだけこぼしたら、"不攻不落の速水城塞”に執着していたことなどすぐに忘れる。
が、問題は残りのもう半分だ。
"城塞攻略者”達も一枚岩のソレではない、中には本気で凪紗に惚れ込んだ者もいるだろう。凪紗から有象無象と一緒くたにされている時点で哀れとしか言いようがないが。
所謂、B.S.S.――「僕が先に好きだったのに」が続出するだろう、と言うことだ。
そこできっぱりと凪紗のことを諦めるのならそれでいいが、その凪紗からどういう目で見られているのか理解出来ていない彼らが、そう簡単に諦めるとも思えない。
とは言え既に付き合っている相手がいる凪紗に今更言い寄ったところで、希望的観測でも限りなく0%に近い。
であればその不満の矛先がどこへ向けられるのか――凪紗の彼氏である誠に向けられるだろう。
故に梨央は、休学した方が良いのではないかと言ったのだが。
「まぁ……命までは取られないでしょう」
多分、きっと、恐らく、かもしれない、だろう。
不確定系の五段活用を挙げてもまだ足りないくらいには、誠も明日からの身の危険は自覚していた。
「命までは取られないでしょうって、殺されなければいいみたいな言い方はやめなさい。……冗談じゃ済まされないから」
梨央も真顔になって誠を窘める。
偏執的なまでに凪紗に執着している男子がいたら、そいつからは本気で死なない程度に殺されるかもしれない。
殺されないだけマシなのか、いっそ殺してくれた方がマシなのか。どっちにしたって最悪である。
「誠、休学するなら私も一緒に休学するから。そしたら一日中ずっといられるし」
「なんでそんなノリノリで休学しようとするんですか、ダメでしょう」
休学を理由に誠と一緒に過ごす時間を稼ごうとする凪紗だったが、その誠からぴしゃりとダメを押された。
「そ、その……お二人とも、頑張ってください……」
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