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第39話 生ビューチューバー!
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大分空港に降り立った俺達は、そのまま現場直行のバスへと乗り込む事に。
そしてそれからおおよそ三〇分ほど走った先、とある市街地の中心部へと辿り着いた。
周りには家がたくさんあったが、現場に着くともう即席の壁に覆われている。
おそらく住宅街のど真ん中にダンジョンが出現したって事なんだろう。
以前は空き地とか公園の駐車場だったのだけど、こういう事もあり得るんだな。
「なんや、まだドリルロール軍団来とらんやんけ」
「なら東北チームと打ち合わせるには丁度いいんじゃない? 彼等ももういるし」
そんな壁の中に入ったのだけど、集まっている人数はそれほどではない。
東北チームと思われる団体が六人ほどと、あとは委員会関連の人達かな。
それでバスを降り、さっそく東北チームと合流。
匠美さんが率先して間に立ってくれたおかげですぐに話が付いた。
「な? あいつらイイ奴らやったろ?」
「ええ、頼りになりそうで助かりますよ」
「ははっ! この調子でドリルロールいてこましたろ!」
「でも入るまではちょっと別に動いた方がいいかもね。あいつらに気取られて必要以上に結託されると面倒やし」
「ですねぇ~んじゃ入る時によろしくぅ!」
「おう! あと澪奈ちゃん後でRAIN交換――」
「タ・ク! 行くわよ!」
「わ、わかったて!」
はは、匠美さんは相変わらずだなぁ。
澪奈部長が苦笑いするほどの勢いだし。
でもあの感じだと、匠美さんは凜さんと付き合っているんだろうな。
あの二人、なんか見ててほっこりするよ。活き活きしてるし。
いいな、恋人っていうのは。
「彼方!」
「え!?」
「何ニヤニヤしてんの~? もしかして凜さんの事いいなーとか思ってた?」
「いや違うよ。あの二人、すごいお似合いだなって。うらやましいって思った」
「……そだね。いいよね、ああいうの」
「? つくしはああいうの嫌いなのか?」
「え!? いやそういう訳じゃ……ははは、うらやましいなー!」
「つくし……」
でもなんだろう、彼等を見るつくしの目はなんか悲しそうにも見えた。
うらやましくはあるのだろうけど、それでいて遠くを見るような感じで。
……やっぱり女の子の考えている事はまだよくわからない。
魔物みたいにはいかないな。
「あ、別チームも来たっぽい!」
本当だ、バスが二台同時にやってきた。
よく見れば中の人数も多いし、なんだかすごいな……。
「あれは四位と五位だねー、見た事あるー!」
「しかも人数が多い……たしか五位が数で押すタイプって話よ」
バスが止まったと思うとゾロゾロ出てきたぞ。
二チーム合わせてもう三〇人近いんだが……。
あ、匠美さん達が彼等に近づいていく。
挨拶しているみたいだ。さすがに礼節はわきまえてる人なんだな。
澪奈部長もそれに気付いて同じく挨拶しに行ったようだ。
それで、話した感触はどうだろうか?
「みんな割といい人達だったねぇ。やっぱトップスは余裕があるわー」
「まー澪奈パイセン人当たりいいしねー。話し易いから相手も安心できるんじゃないかなー。たぶん彼方が行ったらそうもいかないかも!」
「くっ、図星だから何も言い返せない! まだ人付き合いの練習中なんだよぉ……!」
「ホントに口下手な人と比べたら話せる方だからへーきへーき!」
うん、澪奈部長はたしかに話し易いよな。わかるよ。
でも俺の態度の事は関係無いから話題に出さないで!
愛想よくするための練習してる最中なの!
「やーやー宝春学園のみなさん、今日も元気だねー!」
でもそんな葛藤をしていたら知らない人が声をかけてきた。
誰だ? まるで知ったかのような話しぶりだけど。
「あ! すえつぐじゃん! 生すえつぐー!」
「ハハハ! ネオ~ッすえつぐ、ですっ!」
「おお~生挨拶きたわぁ~!」
「本物を前にすると違うわね……!」
すえつぐ……?
あ、あの動画の人か!
実際会ってみると意外に気付けないもんだなぁ。
……でもあれ?
こうして前に立ってみると、誰かに似ているような。
うーん、メガネが似合いそうな雰囲気もあるが、誰だったか。
「今日は宝春学園ダンジョン部のみんなが来ると聞いてね、思い立ってすぐ撮影の許可をまたもらったんだ。君達にはこの間の動画でお世話になったからね、今回も君達をクロ~ズア~ップしていくつもりだから期待しててくれ!」
「おおー! すえつぐがあたし達の味方になったー!」
「もちろんさぁ! いやーきっかけになったあの動画では結構稼がせて頂きましたし! もうそのお礼は存分にさせていただきますよぉ!」
「いいねいいねぇ~! これならバトラー田辺にも負けないんじゃね!?」
おお、ビューチューバーが俺達の後援をしてくれるのか!
これは心強い。
どれだけ心強いかはさっぱりわからないけど。
「あ、あぁ~……司条遥さんとの対決の話は僕も聞いているよ。うん……」
「あ、すえつぐいきなり弱気になった」
「そりゃね!? ビューチューバー対決にもなったらさすがにビビるって! 相手はあのバトラー田辺よ!? 僕の憧れの人の一人だよ!?」
「んならコラボっちゃえばいいんじゃね?」
「そ、そうだねーははは……」
くっ! この男、思ったより頼りない感じだぞ。
テンションがいきなりネオじゃない頃に戻り始めている。
本当に大丈夫なの、俺達の活躍をコイツに映させても!?
そしてそれからおおよそ三〇分ほど走った先、とある市街地の中心部へと辿り着いた。
周りには家がたくさんあったが、現場に着くともう即席の壁に覆われている。
おそらく住宅街のど真ん中にダンジョンが出現したって事なんだろう。
以前は空き地とか公園の駐車場だったのだけど、こういう事もあり得るんだな。
「なんや、まだドリルロール軍団来とらんやんけ」
「なら東北チームと打ち合わせるには丁度いいんじゃない? 彼等ももういるし」
そんな壁の中に入ったのだけど、集まっている人数はそれほどではない。
東北チームと思われる団体が六人ほどと、あとは委員会関連の人達かな。
それでバスを降り、さっそく東北チームと合流。
匠美さんが率先して間に立ってくれたおかげですぐに話が付いた。
「な? あいつらイイ奴らやったろ?」
「ええ、頼りになりそうで助かりますよ」
「ははっ! この調子でドリルロールいてこましたろ!」
「でも入るまではちょっと別に動いた方がいいかもね。あいつらに気取られて必要以上に結託されると面倒やし」
「ですねぇ~んじゃ入る時によろしくぅ!」
「おう! あと澪奈ちゃん後でRAIN交換――」
「タ・ク! 行くわよ!」
「わ、わかったて!」
はは、匠美さんは相変わらずだなぁ。
澪奈部長が苦笑いするほどの勢いだし。
でもあの感じだと、匠美さんは凜さんと付き合っているんだろうな。
あの二人、なんか見ててほっこりするよ。活き活きしてるし。
いいな、恋人っていうのは。
「彼方!」
「え!?」
「何ニヤニヤしてんの~? もしかして凜さんの事いいなーとか思ってた?」
「いや違うよ。あの二人、すごいお似合いだなって。うらやましいって思った」
「……そだね。いいよね、ああいうの」
「? つくしはああいうの嫌いなのか?」
「え!? いやそういう訳じゃ……ははは、うらやましいなー!」
「つくし……」
でもなんだろう、彼等を見るつくしの目はなんか悲しそうにも見えた。
うらやましくはあるのだろうけど、それでいて遠くを見るような感じで。
……やっぱり女の子の考えている事はまだよくわからない。
魔物みたいにはいかないな。
「あ、別チームも来たっぽい!」
本当だ、バスが二台同時にやってきた。
よく見れば中の人数も多いし、なんだかすごいな……。
「あれは四位と五位だねー、見た事あるー!」
「しかも人数が多い……たしか五位が数で押すタイプって話よ」
バスが止まったと思うとゾロゾロ出てきたぞ。
二チーム合わせてもう三〇人近いんだが……。
あ、匠美さん達が彼等に近づいていく。
挨拶しているみたいだ。さすがに礼節はわきまえてる人なんだな。
澪奈部長もそれに気付いて同じく挨拶しに行ったようだ。
それで、話した感触はどうだろうか?
「みんな割といい人達だったねぇ。やっぱトップスは余裕があるわー」
「まー澪奈パイセン人当たりいいしねー。話し易いから相手も安心できるんじゃないかなー。たぶん彼方が行ったらそうもいかないかも!」
「くっ、図星だから何も言い返せない! まだ人付き合いの練習中なんだよぉ……!」
「ホントに口下手な人と比べたら話せる方だからへーきへーき!」
うん、澪奈部長はたしかに話し易いよな。わかるよ。
でも俺の態度の事は関係無いから話題に出さないで!
愛想よくするための練習してる最中なの!
「やーやー宝春学園のみなさん、今日も元気だねー!」
でもそんな葛藤をしていたら知らない人が声をかけてきた。
誰だ? まるで知ったかのような話しぶりだけど。
「あ! すえつぐじゃん! 生すえつぐー!」
「ハハハ! ネオ~ッすえつぐ、ですっ!」
「おお~生挨拶きたわぁ~!」
「本物を前にすると違うわね……!」
すえつぐ……?
あ、あの動画の人か!
実際会ってみると意外に気付けないもんだなぁ。
……でもあれ?
こうして前に立ってみると、誰かに似ているような。
うーん、メガネが似合いそうな雰囲気もあるが、誰だったか。
「今日は宝春学園ダンジョン部のみんなが来ると聞いてね、思い立ってすぐ撮影の許可をまたもらったんだ。君達にはこの間の動画でお世話になったからね、今回も君達をクロ~ズア~ップしていくつもりだから期待しててくれ!」
「おおー! すえつぐがあたし達の味方になったー!」
「もちろんさぁ! いやーきっかけになったあの動画では結構稼がせて頂きましたし! もうそのお礼は存分にさせていただきますよぉ!」
「いいねいいねぇ~! これならバトラー田辺にも負けないんじゃね!?」
おお、ビューチューバーが俺達の後援をしてくれるのか!
これは心強い。
どれだけ心強いかはさっぱりわからないけど。
「あ、あぁ~……司条遥さんとの対決の話は僕も聞いているよ。うん……」
「あ、すえつぐいきなり弱気になった」
「そりゃね!? ビューチューバー対決にもなったらさすがにビビるって! 相手はあのバトラー田辺よ!? 僕の憧れの人の一人だよ!?」
「んならコラボっちゃえばいいんじゃね?」
「そ、そうだねーははは……」
くっ! この男、思ったより頼りない感じだぞ。
テンションがいきなりネオじゃない頃に戻り始めている。
本当に大丈夫なの、俺達の活躍をコイツに映させても!?
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