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第73話 俺達は親友……じゃないから
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そう、俺とつくしは親友。
互いに信頼し合える友。
なくてはならない存在。
だからきっと俺にはつくしがずっと特別に見えたんだ。
引き立って、何よりも気になる特別な存在に。
それだけ意識してしまっていたんだろうな。
そうわかって、こうハッキリと言えて俺はとても嬉しい。
人間の親友、いいよな! 俺、とっても憧れていたんだ!
――あれ、なんだ?
つくしからなんか笑顔が消えたぞ?
なんで据わった目で俺を見るの?
「親友、ねぇ。ふーん」
「ち、違うのか?」
「まー違くは無いと思うけどー」
違くないのになんで喜ばないの?
もしかして俺の親友、嫌だったかな……?
い、いやそんな事は無いはず! だってここまで想える仲だし!
「そ、それでさ、ちょっと悩みがあって。聞いて欲しいんだ」
「ん、なになに?」
「俺、親友としてちゃんとやれてるかなって。普段から変な事言ってないかな? 嫌な事言ってないかな? そこ、人付き合いが慣れてないから不安でさ」
だから思い切って聞いてみよう。
俺が本当にちゃんと人として付き合えているのかって。
もし自然に気分を害させてたら嫌だから――
「んーそうですなぁ……まったくダメダメですなぁ!」
「ええっ!?」
な、なんだって!? なんてこった!
や、やっぱりダメなのか、俺の対応の仕方じゃ!?
やっぱり小学生から中学生にかけて人付き合いしなかったのが裏目に……!
「……ほんとダメだなぁ、彼方は」
「う、面目ない」
「でもさぁ、親友ならそういう事は遠慮しちゃダメだと思うよ」
「そ、そうなの?」
「うん。そういう嫌な所も許容できるから親友なんじゃないかなって。たぶんそれはコンちゃんと接するのと同じでイイと思うんだ」
そ、そうなのか!
じゃあ別にそこまで問題はないって事なのか。
でもそれならなんでダメなんだ?
「けどさぁ、そこまで言われたら……あたしも気持ちが抑えらんないじゃん」
「え?」
「本当はさ、深く人と付き合うのは良くないって思ってたんだ。だって変に関係持ったら『借金の肩代わりのために』なんて風に思われかねないからさ」
「そんな!? 俺はそんな事なんてちっとも――」
「んふふっ、そこんとこがもう彼方っぽくて彼方すぎるよね!」
「え、ええ……?」
「でもそんな彼方だからあたしもこれだけ想えたんだと思う」
ん、つくしが立ち上がった?
でもなんだ、俺の前に立って微笑みを向けてくれて。
「それにあたしはね、異性の親友って信じてないんだよね」
それで艶めかしく指を開いた掌を差し出してきて、また万遍な笑みを浮かべる。
そんな彼女はただただ印象的で、返す言葉も浮かばなくて。
俺はただそんなつくしの次の言葉に期待するしかなかったんだ。
「ならあたし達さ、もう付き合っちゃおっか?」
いや、もう言葉なんて必要なかったのかもしれない。
返事も、相槌でさえも、ここまでですべて吐き出してしまった後だから。
だから俺は唖然としつつも、もう無言で彼女の手を取っていた。
それでそのまま互いに引き寄せ合い、思うままにギュッと抱き締め合う。
もう誰も見ていないその中で、互いの体温を確かめ合うように。
……それからの俺達はもう、気持ちが通じ合っていたのかもしれない。
もう会話すらしなくなって、だけど互いに手は取り合ったままで。
その後はつくしに手を引かれ、気付けば彼女の家の前に。
それで入るなり、俺達は気持ちを抑えきれずに唇を重ねた。
とても濃厚に、ただただ思うまま、望むままに。
そして俺達は朝方までずっと愛し合った。
何度も何度も求めてあって、それでも飽きる事無くただひたすらに――
そう愛を交わしてまくってやっとわかったんだ。
俺はつくしの事がもうすでに、好きで好きで好き過ぎていたんだって。
互いに信頼し合える友。
なくてはならない存在。
だからきっと俺にはつくしがずっと特別に見えたんだ。
引き立って、何よりも気になる特別な存在に。
それだけ意識してしまっていたんだろうな。
そうわかって、こうハッキリと言えて俺はとても嬉しい。
人間の親友、いいよな! 俺、とっても憧れていたんだ!
――あれ、なんだ?
つくしからなんか笑顔が消えたぞ?
なんで据わった目で俺を見るの?
「親友、ねぇ。ふーん」
「ち、違うのか?」
「まー違くは無いと思うけどー」
違くないのになんで喜ばないの?
もしかして俺の親友、嫌だったかな……?
い、いやそんな事は無いはず! だってここまで想える仲だし!
「そ、それでさ、ちょっと悩みがあって。聞いて欲しいんだ」
「ん、なになに?」
「俺、親友としてちゃんとやれてるかなって。普段から変な事言ってないかな? 嫌な事言ってないかな? そこ、人付き合いが慣れてないから不安でさ」
だから思い切って聞いてみよう。
俺が本当にちゃんと人として付き合えているのかって。
もし自然に気分を害させてたら嫌だから――
「んーそうですなぁ……まったくダメダメですなぁ!」
「ええっ!?」
な、なんだって!? なんてこった!
や、やっぱりダメなのか、俺の対応の仕方じゃ!?
やっぱり小学生から中学生にかけて人付き合いしなかったのが裏目に……!
「……ほんとダメだなぁ、彼方は」
「う、面目ない」
「でもさぁ、親友ならそういう事は遠慮しちゃダメだと思うよ」
「そ、そうなの?」
「うん。そういう嫌な所も許容できるから親友なんじゃないかなって。たぶんそれはコンちゃんと接するのと同じでイイと思うんだ」
そ、そうなのか!
じゃあ別にそこまで問題はないって事なのか。
でもそれならなんでダメなんだ?
「けどさぁ、そこまで言われたら……あたしも気持ちが抑えらんないじゃん」
「え?」
「本当はさ、深く人と付き合うのは良くないって思ってたんだ。だって変に関係持ったら『借金の肩代わりのために』なんて風に思われかねないからさ」
「そんな!? 俺はそんな事なんてちっとも――」
「んふふっ、そこんとこがもう彼方っぽくて彼方すぎるよね!」
「え、ええ……?」
「でもそんな彼方だからあたしもこれだけ想えたんだと思う」
ん、つくしが立ち上がった?
でもなんだ、俺の前に立って微笑みを向けてくれて。
「それにあたしはね、異性の親友って信じてないんだよね」
それで艶めかしく指を開いた掌を差し出してきて、また万遍な笑みを浮かべる。
そんな彼女はただただ印象的で、返す言葉も浮かばなくて。
俺はただそんなつくしの次の言葉に期待するしかなかったんだ。
「ならあたし達さ、もう付き合っちゃおっか?」
いや、もう言葉なんて必要なかったのかもしれない。
返事も、相槌でさえも、ここまでですべて吐き出してしまった後だから。
だから俺は唖然としつつも、もう無言で彼女の手を取っていた。
それでそのまま互いに引き寄せ合い、思うままにギュッと抱き締め合う。
もう誰も見ていないその中で、互いの体温を確かめ合うように。
……それからの俺達はもう、気持ちが通じ合っていたのかもしれない。
もう会話すらしなくなって、だけど互いに手は取り合ったままで。
その後はつくしに手を引かれ、気付けば彼女の家の前に。
それで入るなり、俺達は気持ちを抑えきれずに唇を重ねた。
とても濃厚に、ただただ思うまま、望むままに。
そして俺達は朝方までずっと愛し合った。
何度も何度も求めてあって、それでも飽きる事無くただひたすらに――
そう愛を交わしてまくってやっとわかったんだ。
俺はつくしの事がもうすでに、好きで好きで好き過ぎていたんだって。
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