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第114話 追憶の相手達
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超特殊案件、通称〝ミニ遥ダンジョン〟。
そう名付けた俺達は攻略を続けようと奥へ進んだ。
大量のミニ遥をお供に連れた状態で。
「ミニ遥のせいでほぼ隠密行動ができない。油断しないでくれ」
「うん、わかった! 小声で話さなくてもいいって事だね!」
「つくしはちょっとは遠慮してくれ。それとミニ遥には細心の注意を払うんだ。もし敵対行動をうっかりとってしまうと一気に襲われかねないから」
「おっけぇ~、ならモモっちはいつも通り援護で」
「わかったわ。つくしも杖を振り回さずにいきましょう」
「へい!」
それで俺達はとうとう第二の部屋へ。
すると現れたのは、よりにもよってあのレッドオーク達だった。
まさか遥との対決の際に戦ったあいつらが出てくるとは。
ここはまるで遥の思い出をダンジョンにしたみたいな所だな。
「「「ブッギィ!!!」」」
「やっぱり気付かれたか! よし全員で散開して――え!?」
「え、ちょ!? ええーっ!!?」
だが陣形を整えようとした瞬間、それは起きた。
なんとミニ遥軍団が一斉に突っ込んでいったのだ。
それもつまようじみたいな双剣をいつの間にか取り出して。
しかもレッドオーク軍団に飛び掛かっていく。
集団でフリスビーのように回転して切り刻んでいくぞ!?
つ、強い、レッドオーク達もたくさんいるのにあっという間にミンチだ!
ど、どういう事なんだこれは……!?
「「「デスワ」」」
「もしかしてこのミニ遥ダンジョンっていわゆるボーナスステージなんじゃね?」
「ぼーなすすてーじ……?」
「そそ。特に難しいステージとかの後に来る気休めみたいなのさぁ」
「じゃあなんでそんなのが関東に? ピンポイント過ぎない?」
「理屈はわかんないってぇ。ただほら、もしダンジョンが遥の記憶を辿ってるならぁ、実家がある所に出現したいって思うのも不思議じゃないじゃん?」
「まぁそれはたしかに」
俺が深く考え過ぎなのか?
ここはもしかしてミニ遥をうまく使って攻略する趣向のダンジョンなのだろうか?
それならそれで構わないんだけど。
でもやっぱり遥を模している所が俺にとっては複雑だ。
どうして遥の姿を模した魔物を出す必要があったのかってさ。
そこにとても何者かの意図を感じざるを得ない。
「あ、あっちゃあ……」
「ん、どうしたんだつくし?」
「見て、やられちゃった子がいるみたい」
「あ、ほんとだ……」
それにどうやらミニ遥達も無敵という訳ではなさそうだ。
気付いて見てみれば、ミニ遥が二体ほど地面に転がっているのが見えた。
ニッコリとした表情のまま体が崩れてもう動かない。
見た目はとてもグロテスクだが、なんだかとても感慨深いものを感じる。
「ごめんねぇ、守ってあげられなくて……」
「つくし、お前泣いているのか?」
「う、うん……やっぱりこんな姿でも遥だと思うと辛くってさぁ……」
「そうだな」
つくしがおもむろに蘇生魔法を使っても、崩れたミニ遥が戻る気配はない。
おそらく普通の生物じゃないから効果を発揮しないんだろう。
「デスワ」
「仲間を死なせてごめんねぇ~~~!」
「デスワァァァァァァ!」
「待てつくし、もう一匹始末するつもりか!?」
だからって興奮のままにミニ遥を抱き締めるんじゃない!
強く締めすぎてなんかもう色々飛び出しそうになってるからあああ!
あっ。
……それで犠牲者がさらに一匹増えた所で、俺達はまた奥へと進んだ。
もちろん無事だったミニ遥達も同伴状態で。
まだ襲ってくる雰囲気はないから平気ではあるんだろう。
次に待ち構えていたのはゴブリンや人狼といった獣人混成部隊。
到着した時から魔物同士でも争ってはいたが、そこは利用させてもらった。
当然の事ながら、ミニ遥達の圧倒的戦闘力で瞬殺だ。
さらに二匹ほど数を減らしてしまったが、まだまだたくさんいるので問題はない。
「なんかほんと、遥と一緒に戦った時と同じレパートリーの相手ばかりだよね」
「つくしも気付いたんだ。レッドオークが出た所でやっぱり思うよな」
「んだねぇ~。まさに遥の追憶って感じぃ?」
「なら最後に待ち構えてるのも予想がつくわね」
「うん。でもそこはコンと開幕でぶっ放すつもりだから安心して欲しいかな」
それにいざとなったら俺達も戦う。
ミニ遥だけにやらせるだけなのは気が引けてならないし。
特に最後に待ち構えているであろう相手とはもう脳内で何度も再戦している。
もう二度とあんなことがないようにと完封するつもりで。
だから大丈夫だ。もうあんな思いはしない。
それで俺達はさらに先に進んだ。
当然ながら、その先に待ち構えていたのもやはり見た事のある相手ばかり。
しかも決まって混成だから対処も楽で、見ているだけで充分だった。
そうしてさらにその先へ。
するともう記憶にも新しい奴らがお目見えだ。
カエルを含めた水棲魔物のオンパレードである。
サハギンに小さいケートス、ウミウシスライムからワラワラと。
各々は少ないが総数となると百近くいるように見えるな。
「よし、カエルは俺がやる!」
「キュ!」
「あたしもいくよ! もうやる気満々だもんねー!」
「んじゃあーしとモモっちでケートスやっとくさぁ」
「くふふ、また毒まみれにしてやるわ……!」
「なら僕はミニ遥さんをできる限り守ります!」
「デスワ!」
だが問題はない。俺達ももう準備は整っている!
ゆえに今度は俺達もが一緒に飛び出し、戦いを開始した。
そして見事に勝利を果たしたのだった。
しかし高難易度ダンジョンの相手が来たとなれば次の部屋が最後だろう。
となると当然、待っているのはあの厄介な奴だ。
でももう俺達には苦戦するつもりすらない。
完全完封で仕留めてやるぞ!
だから待っていろよな、遥!
そう名付けた俺達は攻略を続けようと奥へ進んだ。
大量のミニ遥をお供に連れた状態で。
「ミニ遥のせいでほぼ隠密行動ができない。油断しないでくれ」
「うん、わかった! 小声で話さなくてもいいって事だね!」
「つくしはちょっとは遠慮してくれ。それとミニ遥には細心の注意を払うんだ。もし敵対行動をうっかりとってしまうと一気に襲われかねないから」
「おっけぇ~、ならモモっちはいつも通り援護で」
「わかったわ。つくしも杖を振り回さずにいきましょう」
「へい!」
それで俺達はとうとう第二の部屋へ。
すると現れたのは、よりにもよってあのレッドオーク達だった。
まさか遥との対決の際に戦ったあいつらが出てくるとは。
ここはまるで遥の思い出をダンジョンにしたみたいな所だな。
「「「ブッギィ!!!」」」
「やっぱり気付かれたか! よし全員で散開して――え!?」
「え、ちょ!? ええーっ!!?」
だが陣形を整えようとした瞬間、それは起きた。
なんとミニ遥軍団が一斉に突っ込んでいったのだ。
それもつまようじみたいな双剣をいつの間にか取り出して。
しかもレッドオーク軍団に飛び掛かっていく。
集団でフリスビーのように回転して切り刻んでいくぞ!?
つ、強い、レッドオーク達もたくさんいるのにあっという間にミンチだ!
ど、どういう事なんだこれは……!?
「「「デスワ」」」
「もしかしてこのミニ遥ダンジョンっていわゆるボーナスステージなんじゃね?」
「ぼーなすすてーじ……?」
「そそ。特に難しいステージとかの後に来る気休めみたいなのさぁ」
「じゃあなんでそんなのが関東に? ピンポイント過ぎない?」
「理屈はわかんないってぇ。ただほら、もしダンジョンが遥の記憶を辿ってるならぁ、実家がある所に出現したいって思うのも不思議じゃないじゃん?」
「まぁそれはたしかに」
俺が深く考え過ぎなのか?
ここはもしかしてミニ遥をうまく使って攻略する趣向のダンジョンなのだろうか?
それならそれで構わないんだけど。
でもやっぱり遥を模している所が俺にとっては複雑だ。
どうして遥の姿を模した魔物を出す必要があったのかってさ。
そこにとても何者かの意図を感じざるを得ない。
「あ、あっちゃあ……」
「ん、どうしたんだつくし?」
「見て、やられちゃった子がいるみたい」
「あ、ほんとだ……」
それにどうやらミニ遥達も無敵という訳ではなさそうだ。
気付いて見てみれば、ミニ遥が二体ほど地面に転がっているのが見えた。
ニッコリとした表情のまま体が崩れてもう動かない。
見た目はとてもグロテスクだが、なんだかとても感慨深いものを感じる。
「ごめんねぇ、守ってあげられなくて……」
「つくし、お前泣いているのか?」
「う、うん……やっぱりこんな姿でも遥だと思うと辛くってさぁ……」
「そうだな」
つくしがおもむろに蘇生魔法を使っても、崩れたミニ遥が戻る気配はない。
おそらく普通の生物じゃないから効果を発揮しないんだろう。
「デスワ」
「仲間を死なせてごめんねぇ~~~!」
「デスワァァァァァァ!」
「待てつくし、もう一匹始末するつもりか!?」
だからって興奮のままにミニ遥を抱き締めるんじゃない!
強く締めすぎてなんかもう色々飛び出しそうになってるからあああ!
あっ。
……それで犠牲者がさらに一匹増えた所で、俺達はまた奥へと進んだ。
もちろん無事だったミニ遥達も同伴状態で。
まだ襲ってくる雰囲気はないから平気ではあるんだろう。
次に待ち構えていたのはゴブリンや人狼といった獣人混成部隊。
到着した時から魔物同士でも争ってはいたが、そこは利用させてもらった。
当然の事ながら、ミニ遥達の圧倒的戦闘力で瞬殺だ。
さらに二匹ほど数を減らしてしまったが、まだまだたくさんいるので問題はない。
「なんかほんと、遥と一緒に戦った時と同じレパートリーの相手ばかりだよね」
「つくしも気付いたんだ。レッドオークが出た所でやっぱり思うよな」
「んだねぇ~。まさに遥の追憶って感じぃ?」
「なら最後に待ち構えてるのも予想がつくわね」
「うん。でもそこはコンと開幕でぶっ放すつもりだから安心して欲しいかな」
それにいざとなったら俺達も戦う。
ミニ遥だけにやらせるだけなのは気が引けてならないし。
特に最後に待ち構えているであろう相手とはもう脳内で何度も再戦している。
もう二度とあんなことがないようにと完封するつもりで。
だから大丈夫だ。もうあんな思いはしない。
それで俺達はさらに先に進んだ。
当然ながら、その先に待ち構えていたのもやはり見た事のある相手ばかり。
しかも決まって混成だから対処も楽で、見ているだけで充分だった。
そうしてさらにその先へ。
するともう記憶にも新しい奴らがお目見えだ。
カエルを含めた水棲魔物のオンパレードである。
サハギンに小さいケートス、ウミウシスライムからワラワラと。
各々は少ないが総数となると百近くいるように見えるな。
「よし、カエルは俺がやる!」
「キュ!」
「あたしもいくよ! もうやる気満々だもんねー!」
「んじゃあーしとモモっちでケートスやっとくさぁ」
「くふふ、また毒まみれにしてやるわ……!」
「なら僕はミニ遥さんをできる限り守ります!」
「デスワ!」
だが問題はない。俺達ももう準備は整っている!
ゆえに今度は俺達もが一緒に飛び出し、戦いを開始した。
そして見事に勝利を果たしたのだった。
しかし高難易度ダンジョンの相手が来たとなれば次の部屋が最後だろう。
となると当然、待っているのはあの厄介な奴だ。
でももう俺達には苦戦するつもりすらない。
完全完封で仕留めてやるぞ!
だから待っていろよな、遥!
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