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第五節「交錯する想い 友よ知れ 命はそこにある」
~寄道 荷袋 彼女の美観~
怒涛の間食も一時間程を掛けて済ませ、ようやく休憩が終わりを迎える。
最初は戸惑うばかりだった勇も結局、広げられた食べ物をちょこちょこと摘まむ様子を見せていて。
ちゃなもそれが嬉しかったのだろう、満腹である事も相まって万遍の笑みが小顔に浮かぶ。
はたから見ればその様子は普通のデートと変わらない。
ただその事実に二人が気付いていないだけだ。
もしも瀬玲がその現場を見たならば、きっといやらしい笑みを浮かべる事だろう。
ともあれ用事はこれで終わり。
二人は帰路へと就く事に。
大通りを抜け、小さな店が並ぶ路地を行く。
大きな施設ともあって、それだけでも大変なのはもはやご愛敬である。
するとそんな時、ふと何かがちゃなの目に留まり。
思わずその足をピタリと止めさせていて。
勇もそれに気付いて目を向けると―――その視線の先こには一つ店舗が。
それは小さな雑貨店。
恐らくは個人経営の店舗なのだろう。
高名なブランド店とは思えない質素な佇まいで、煌びやかさも大通りの店と比べればイマイチだ。
空きスペースを有効活用する為に誘致された店だとすら思える程に。
けれどその商品はとても独特だ。
店内に並ぶのは小さな小物から大きなバッグ、布や革を使った製品など。
どの商品もそれほど個数が揃えられていない事からハンドメイドを彷彿とさせる。
そのいずれも女の子が好きそうな、可愛い動物をあしらった物ばかりで。
当然キャラクター物では無く、当店のオリジナルデザインといった所か。
やはりちゃなも女の子で、そういう所に惹かれるのだろう。
先程服を選んでいた時も、デザイン性より可愛さを求めていたのかもしれない。
それに今更ながら勇も気付いたから。
「どうせ後帰るだけだし、気になるなら寄ってみる?」
そんな提案を持ちかける事も吝かでは無く。
ちゃなもその進言がとても嬉しかった様で。
堪らず「はわぁ」と惚けながら「くりん」とした目を輝かせる程だ。
「うん、寄りたいです……」
でももう彼女も寄る気満々だったのだろう。
そう答えた時には足を踏み出していて。
勇もその事を訊くまでも無くわかっていたから―――
二人は一緒に店へと足を踏み入れていた。
開放型の店舗とあって、狭くとも広さを感じさせる。
店内には数人の客がおり、少なくとも人気が無い訳では無さそうだ。
商品にあしらえられたデザインは先程の『うさ』シリーズと違って中性的で。
更にトゥーン調ともあって子供にも人気がありそうな物ばかりである。
これなら勇も安心して見ていられるというものだろう。
少なくとも『うさ』シリーズの様なシュールデザインをチョイスする心配はもう無いのだから。
店長であろうオバちゃんの見守る中、ちゃなが商品を手に取り品を見定める。
いっそ纏めて買ってしまおうかと思う程に、いずれもが欲しいと思える物ばかりで。
でも理性がその欲を押し留めて品物を棚に降ろす。
欲しい物をたった一つだけ選び出す為に。
例えお金があろうとも無駄遣いはしてはいけない。
先日の話の折に福留からはそう言われている。
だがそれよりも何よりも、お金の大切さを誰よりも良く知るちゃなだからこそ。
生きていく為に取捨選択を強いられてきた彼女だからこそ、こうして我慢する事が出来るのである。
食欲に関してだけは別な様だが。
そんな時、ちゃなの目がとある商品の姿を捉え。
心の赴くままにその下へと歩み寄っていく。
そこにあったのは、ウサギを象った小さなリュックサック。
ちゃなの小さな背中でも丸々隠れてしまう程のに小さな物であった。
ピンク色のファンシーなウサギを象っていて、外観は惹かれるのもわかる程に可愛い。
頭部と小さな体が鞄本体となっていて、手足が肩掛けとしてあつらえられていて。
耳は飾りとして頭頂部からぶら下がり、ただのデザインパーツとして存在している。
もちろん立たせる事も出来る様で、製作者の遊び心が満載だ。
遂にはそれを手に取りまじまじと眺め始め。
「はわぁ」と小さな声を上げて笑顔を浮かべている。
どうやらこのリュックサックがいたく気に入った様子。
感銘を受けた時に見せるその表情が言わずとも教えてくれるかの様で。
勇も「このデザインなら可愛いし安心だな」などと思ってならない。
だが、そう思っていたのも柄の間。
勇はこの時気付く事となる。
このリュックサックに秘められし闇の部分に。
―――え、あれ? なんか違和感が―――
それはちゃなが中身を開いた時の事。
頭頂部と言える部分を閉じるファスナーを解き、内部を開き見る。
ちなみに場所的に言えば、耳飾りの前である。
「わぁ、赤くて可愛い」
すると途端に赤い内装が一面に広がり、ちゃなの更なる感心を呼び込んでいて。
でもそれが、勇にこれと無い嫌悪感を呼ぶ事となる。
そう、赤いのだ。
しかも妙に赤黒い。
店舗の照明が暗めだからという訳では無いし、雰囲気という訳でもない。
まるでそれは内部を演出するかの如く。
おまけにクッションを仕込む為の刺繍跡が白く、それが妙に筋っぽく連なって見える。
念入りに仕込まれているのは内包物を守る為だろうが、その内包物とは一体何を示しているのか。
更に手足の継ぎ目跡も当然白く、かつ太く象られていて。
詰まる所、それは骨幹的なパーツだという事なのだろう。
どう見ても造りがかなりわざとらしい。
何も知らない小さな子が買ったら直後に泣き出してしまいそうだ。
その出来栄えは勇が思わず「ゾッ」としてしまう程。
「これはヤバイ」と脳内で連呼してしまう程にエグのである。
その瞬間に勇が背後へと振り向けば、そこには万遍の笑みを浮かべた店長のオバちゃんがいて。
彼女も勇が事実を察した事に気付いたのだろうか、妙に力強いサムズアップを見せつける。
勇がこの時どれほどオバちゃんを憎たらしいと思ったかは計り知れない。
「田中さんこれは―――」
「凄い可愛いですよね。 すいません、これください!」
「毎度ありがとうございますぅ~!」
だがもう止める事も叶わない。
勇が止めようと思った時には既に擦れ違い、ちゃなはもうレジの前に。
もはやサムズアップすら勇の気を逸らす為の策略かと思える程の手際である。
「うふふ~この鞄ねぇ、私の自信作なのよォ~!! 」
「そうなんですね。 凄く可愛くて気に入りました」
「まぁ!! ありがとうねぇ~!! 長く使ってあげてね」
とはいえ、知らぬが仏とも言う訳で。
外観は確かに可愛い訳で、中身まで気にする人間はほとんど居ないだろう。
本人が可愛いと思っているならそれでいいかと、勇も半ば諦め気味だ。
「そうそう、内装は色んな色があるけど、この色でいいかしら?」
「あ、はい。 赤色好きなのでこれでお願いします」
〝それは赤色じゃなくて臙脂色だよ〟
そう突っ込みたい勇ではあったが言い出せるはずも無く。
そう思いつつも、「他の色ってどういう事だろうか」と別の商品に手を伸ばし。
脳天―――もとい取り出し口を開いて見てみれば、そこには明るい黄色の生地が。
ちゃなの着るカーディガンと同じ色である。
―――こっちの方が絶対似合うのになぁ―――
この事実を前には勇もそう思ってならない。
さすがにお節介過ぎるので言い出せる訳も無いが。
つまり、内部的なデザインに見えたのはたまたま偶然で。
製作者であろうオバちゃんへの「残酷表現主義」という嫌疑は晴れる事となる。
ただちゃなが結果的にシュールなデザインとなってしまった商品を気に入っただけに過ぎない。
そうもわかれば今度は自分にガッカリで。
堪らずガクリと項垂れる姿が。
戦いの連続で思考も血に塗れてしまったのだろうか。
妙な連想をしてしまった事に嫌気が差してならない勇なのであった。
それから後―――
その商品の「可愛さとシュールさを重ね揃える良デザイン」という噂が瞬く間に広がりを見せ。
ハンドメイドながら人気が殺到し、遂にはプレミアが付く事となる。
ちゃながその事実を知る事は無い。
だが今回の事がキッカケで店長のオバちゃんとも顔見知りとなった様で。
幾度と無くその店へと足を運んだ事で、知らぬ間に優待客として扱われる様になったのだという。
最初は戸惑うばかりだった勇も結局、広げられた食べ物をちょこちょこと摘まむ様子を見せていて。
ちゃなもそれが嬉しかったのだろう、満腹である事も相まって万遍の笑みが小顔に浮かぶ。
はたから見ればその様子は普通のデートと変わらない。
ただその事実に二人が気付いていないだけだ。
もしも瀬玲がその現場を見たならば、きっといやらしい笑みを浮かべる事だろう。
ともあれ用事はこれで終わり。
二人は帰路へと就く事に。
大通りを抜け、小さな店が並ぶ路地を行く。
大きな施設ともあって、それだけでも大変なのはもはやご愛敬である。
するとそんな時、ふと何かがちゃなの目に留まり。
思わずその足をピタリと止めさせていて。
勇もそれに気付いて目を向けると―――その視線の先こには一つ店舗が。
それは小さな雑貨店。
恐らくは個人経営の店舗なのだろう。
高名なブランド店とは思えない質素な佇まいで、煌びやかさも大通りの店と比べればイマイチだ。
空きスペースを有効活用する為に誘致された店だとすら思える程に。
けれどその商品はとても独特だ。
店内に並ぶのは小さな小物から大きなバッグ、布や革を使った製品など。
どの商品もそれほど個数が揃えられていない事からハンドメイドを彷彿とさせる。
そのいずれも女の子が好きそうな、可愛い動物をあしらった物ばかりで。
当然キャラクター物では無く、当店のオリジナルデザインといった所か。
やはりちゃなも女の子で、そういう所に惹かれるのだろう。
先程服を選んでいた時も、デザイン性より可愛さを求めていたのかもしれない。
それに今更ながら勇も気付いたから。
「どうせ後帰るだけだし、気になるなら寄ってみる?」
そんな提案を持ちかける事も吝かでは無く。
ちゃなもその進言がとても嬉しかった様で。
堪らず「はわぁ」と惚けながら「くりん」とした目を輝かせる程だ。
「うん、寄りたいです……」
でももう彼女も寄る気満々だったのだろう。
そう答えた時には足を踏み出していて。
勇もその事を訊くまでも無くわかっていたから―――
二人は一緒に店へと足を踏み入れていた。
開放型の店舗とあって、狭くとも広さを感じさせる。
店内には数人の客がおり、少なくとも人気が無い訳では無さそうだ。
商品にあしらえられたデザインは先程の『うさ』シリーズと違って中性的で。
更にトゥーン調ともあって子供にも人気がありそうな物ばかりである。
これなら勇も安心して見ていられるというものだろう。
少なくとも『うさ』シリーズの様なシュールデザインをチョイスする心配はもう無いのだから。
店長であろうオバちゃんの見守る中、ちゃなが商品を手に取り品を見定める。
いっそ纏めて買ってしまおうかと思う程に、いずれもが欲しいと思える物ばかりで。
でも理性がその欲を押し留めて品物を棚に降ろす。
欲しい物をたった一つだけ選び出す為に。
例えお金があろうとも無駄遣いはしてはいけない。
先日の話の折に福留からはそう言われている。
だがそれよりも何よりも、お金の大切さを誰よりも良く知るちゃなだからこそ。
生きていく為に取捨選択を強いられてきた彼女だからこそ、こうして我慢する事が出来るのである。
食欲に関してだけは別な様だが。
そんな時、ちゃなの目がとある商品の姿を捉え。
心の赴くままにその下へと歩み寄っていく。
そこにあったのは、ウサギを象った小さなリュックサック。
ちゃなの小さな背中でも丸々隠れてしまう程のに小さな物であった。
ピンク色のファンシーなウサギを象っていて、外観は惹かれるのもわかる程に可愛い。
頭部と小さな体が鞄本体となっていて、手足が肩掛けとしてあつらえられていて。
耳は飾りとして頭頂部からぶら下がり、ただのデザインパーツとして存在している。
もちろん立たせる事も出来る様で、製作者の遊び心が満載だ。
遂にはそれを手に取りまじまじと眺め始め。
「はわぁ」と小さな声を上げて笑顔を浮かべている。
どうやらこのリュックサックがいたく気に入った様子。
感銘を受けた時に見せるその表情が言わずとも教えてくれるかの様で。
勇も「このデザインなら可愛いし安心だな」などと思ってならない。
だが、そう思っていたのも柄の間。
勇はこの時気付く事となる。
このリュックサックに秘められし闇の部分に。
―――え、あれ? なんか違和感が―――
それはちゃなが中身を開いた時の事。
頭頂部と言える部分を閉じるファスナーを解き、内部を開き見る。
ちなみに場所的に言えば、耳飾りの前である。
「わぁ、赤くて可愛い」
すると途端に赤い内装が一面に広がり、ちゃなの更なる感心を呼び込んでいて。
でもそれが、勇にこれと無い嫌悪感を呼ぶ事となる。
そう、赤いのだ。
しかも妙に赤黒い。
店舗の照明が暗めだからという訳では無いし、雰囲気という訳でもない。
まるでそれは内部を演出するかの如く。
おまけにクッションを仕込む為の刺繍跡が白く、それが妙に筋っぽく連なって見える。
念入りに仕込まれているのは内包物を守る為だろうが、その内包物とは一体何を示しているのか。
更に手足の継ぎ目跡も当然白く、かつ太く象られていて。
詰まる所、それは骨幹的なパーツだという事なのだろう。
どう見ても造りがかなりわざとらしい。
何も知らない小さな子が買ったら直後に泣き出してしまいそうだ。
その出来栄えは勇が思わず「ゾッ」としてしまう程。
「これはヤバイ」と脳内で連呼してしまう程にエグのである。
その瞬間に勇が背後へと振り向けば、そこには万遍の笑みを浮かべた店長のオバちゃんがいて。
彼女も勇が事実を察した事に気付いたのだろうか、妙に力強いサムズアップを見せつける。
勇がこの時どれほどオバちゃんを憎たらしいと思ったかは計り知れない。
「田中さんこれは―――」
「凄い可愛いですよね。 すいません、これください!」
「毎度ありがとうございますぅ~!」
だがもう止める事も叶わない。
勇が止めようと思った時には既に擦れ違い、ちゃなはもうレジの前に。
もはやサムズアップすら勇の気を逸らす為の策略かと思える程の手際である。
「うふふ~この鞄ねぇ、私の自信作なのよォ~!! 」
「そうなんですね。 凄く可愛くて気に入りました」
「まぁ!! ありがとうねぇ~!! 長く使ってあげてね」
とはいえ、知らぬが仏とも言う訳で。
外観は確かに可愛い訳で、中身まで気にする人間はほとんど居ないだろう。
本人が可愛いと思っているならそれでいいかと、勇も半ば諦め気味だ。
「そうそう、内装は色んな色があるけど、この色でいいかしら?」
「あ、はい。 赤色好きなのでこれでお願いします」
〝それは赤色じゃなくて臙脂色だよ〟
そう突っ込みたい勇ではあったが言い出せるはずも無く。
そう思いつつも、「他の色ってどういう事だろうか」と別の商品に手を伸ばし。
脳天―――もとい取り出し口を開いて見てみれば、そこには明るい黄色の生地が。
ちゃなの着るカーディガンと同じ色である。
―――こっちの方が絶対似合うのになぁ―――
この事実を前には勇もそう思ってならない。
さすがにお節介過ぎるので言い出せる訳も無いが。
つまり、内部的なデザインに見えたのはたまたま偶然で。
製作者であろうオバちゃんへの「残酷表現主義」という嫌疑は晴れる事となる。
ただちゃなが結果的にシュールなデザインとなってしまった商品を気に入っただけに過ぎない。
そうもわかれば今度は自分にガッカリで。
堪らずガクリと項垂れる姿が。
戦いの連続で思考も血に塗れてしまったのだろうか。
妙な連想をしてしまった事に嫌気が差してならない勇なのであった。
それから後―――
その商品の「可愛さとシュールさを重ね揃える良デザイン」という噂が瞬く間に広がりを見せ。
ハンドメイドながら人気が殺到し、遂にはプレミアが付く事となる。
ちゃながその事実を知る事は無い。
だが今回の事がキッカケで店長のオバちゃんとも顔見知りとなった様で。
幾度と無くその店へと足を運んだ事で、知らぬ間に優待客として扱われる様になったのだという。
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