16 / 59
第2章 公爵夫人の魔力相談室
16:招かれざる客
しおりを挟む
『アリアーナ公爵夫人の魔力相談室』。
この小さな看板が掲げられてからというもの、賢者の塔はすっかり様変わりした。かつての静寂はどこへやら、今では様々な悩みを抱えた人々が、ひっきりなしにこの塔を訪れる。
「アリアーナ様、次の相談者の方がお見えです」
「はい、今行きます!」
私はカルテを片手に廊下を走りながら、ちらりと書斎を覗き見る。そこでは私の夫であるセオドア様が、少しだけ、ほんの少しだけ、つまらなそうな顔で本を読んでいた。
(あらあら、拗ねていらっしゃる)
私が相談者の対応に追われ、二人で研究する時間が減ってしまったのが不満なのだろう。理性的な天才研究者で、元・呪われ公爵の彼がこんなにも分かりやすく焼き餅を焼くなんて、誰が想像しただろうか。まったく愛おしくて困ってしまう。
そんなある日のことだった。
その客人はなんの前触れもなく、そして明らかに歓迎されざる者特有の空気をまとって現れた。
「これはこれは。ここが噂の『魔力相談室』ですか。随分と、家庭的な雰囲気ですな」
品の良いローブをまとった、いかにもエリート然とした魔術師。その顔には人の良さそうな笑みが張り付いているが、目の奥には蛇のような冷たい光が宿っていた。
彼は王宮魔術師団の副団長、マリウスと名乗った。
「平民出の奥方が、不思議な力で人々を癒していると? まるで安っぽいおとぎ話だ。その力が本物か、我々専門家の前で証明していただきたい」
彼の言葉には、隠す気もない敵意と侮蔑が満ちていた。どうやら私たちの活動が、彼のプライドをいたく傷つけたらしい。面倒なことになった、と私は内心で深くため息をついた。
マリウスが連れてきたのは、青白い顔で震えている若手の魔術師だった。
「この者は、魔力過敏症に悩まされている。我々の手には負えなかった。もし、奥方のその『お優しい力』とやらが本物なら、この者を治せるはずですな?」
魔力過敏症。周囲の魔力に過剰に反応して、光や音、他人の感情すらもが耐え難い苦痛となって襲いかかるという稀な症状だ。治せなければ詐欺師扱い、治せればその力を利用しようという悪意に満ちた意図が透けて見えた。
若手魔術師の苦しむ姿に、私は思わず「わかりました」と言いかける。
だがその声は、静かで有無を言わせぬ力強さを持つ声に遮られた。
「――お断りする」
いつの間にか私の隣に立っていた、セオドア様だった。
「アリアーナの力は、見世物ではない。我々は、心から助けを求める者にのみ手を差し伸べる。君のように他者の力を試し、その価値を値踏みしようという不遜な者に、協力する義理はない」
「なっ……! あの呪われ公爵が、たまたま治ったからと偉そうに!」
マリウスの顔が屈辱に赤く染まる。
その瞬間、セオドア様の周りの空気が絶対零度にまで凍りついた。
「……かつての私なら、君のような無礼な男は、塵も残さず消し去っていただろうな」
その声は静か。けれどかつて彼がその身に宿していた、圧倒的な魔力の片鱗が確かに宿っていた。
「だが、今の私は違う。妻に、無用な心労をかけさせたくないだけだ。……お引き取り願おう。君たちの問題は、君たちで解決するがいい」
私は息を呑んだ。
彼は私を守ってくれた。自らの力を誇示するためではなく、ただ夫として、私の平穏を守るためだけの「盾」となって。
追い返されそうになったマリウスが、さらに何かを言おうとした時。それまで黙って震えていた若い魔術師が、突然私たちの前にひざまずいた。
「お願いします……! どんな形でもいい、助けてください。もう、光も音も、何もかもが怖いんです……」
心からの叫び。それを聞いたらマリウスの悪意など、どうでもよくなった。
私はセオドア様を見た。彼はやれやれと肩をすくめながらも、優しく微笑んでいた。
「……仕方ないな。君は、本当にお人好しだ」
彼は私の意志を尊重してくれた。嬉しくてつい笑みがこぼれて、すぐに引き締めた。
若手魔術師の魔力を『診る』。
(これは……ひどい)
彼の魔力は、まるで極限まで薄く引き伸ばされた破れかけの布のよう。
魔力は本来であれば、しなやかに体を巡って心身を守っている。ところが若い魔術師のそれは、あまりに薄く広がりすぎているせいで、外部からのあらゆる刺激を直接魂に受けてしまっている。――対策は。
「あなたの魔力を束ねて、元の密度に戻します。大丈夫、怖くありませんよ」
イメージは裁縫、いや、機織りだ。ばらばらになってしまった糸を拾い集めて、丁寧に織り上げていく。
魔術師の職を務めているだけあって、彼の魔力は決して低くない。本来あるべき姿を取り戻すための材料は十分にある。
詠唱によって魔力の糸を織る作業は、なかなか骨が折れた。でも私は一人じゃない。
「脾臓付近の魔力が薄い。背骨周辺に魔力が余っているようだ。そちらから『糸』を調達して修復を」
私が見落としそうになった場所は、セオドア様がサポートしてくれる。だから安心して作業に臨めた。
そうして治療を終えた時、若手魔術師はただ静かに涙を流していた。
「……静かだ。世界が、こんなに静かで、柔らかだったなんて……」
その光景を目の当たりにして、マリウスは驚愕と屈辱に顔を歪ませ、一言も発することなく塔を去っていった。
その夜、二人で書斎に戻って。
私は夫に心からの感謝を伝えた。
「ありがとうございます、セオドア様。私を守ってくださって」
「当然だ」
彼は私の髪を優しく撫でる。
「君は私の妻であり、この塔の主でもあるのだからな。君の活動の場を、私が守るのは当たり前の責務だ」
その言葉に、私たちの間にあるものが単なる夫婦の愛情だけではないことを、改めて感じた。
私たちは共通の目的を持つ「同志」であり、互いの背中を預けられる最高のパートナーなのだ!
マリウスのような存在は、きっとこれからも私たちの前に現れるだろう。
アリアーナ公爵夫妻の『魔力相談室』。その戦いはまだ始まったばかりである。
この小さな看板が掲げられてからというもの、賢者の塔はすっかり様変わりした。かつての静寂はどこへやら、今では様々な悩みを抱えた人々が、ひっきりなしにこの塔を訪れる。
「アリアーナ様、次の相談者の方がお見えです」
「はい、今行きます!」
私はカルテを片手に廊下を走りながら、ちらりと書斎を覗き見る。そこでは私の夫であるセオドア様が、少しだけ、ほんの少しだけ、つまらなそうな顔で本を読んでいた。
(あらあら、拗ねていらっしゃる)
私が相談者の対応に追われ、二人で研究する時間が減ってしまったのが不満なのだろう。理性的な天才研究者で、元・呪われ公爵の彼がこんなにも分かりやすく焼き餅を焼くなんて、誰が想像しただろうか。まったく愛おしくて困ってしまう。
そんなある日のことだった。
その客人はなんの前触れもなく、そして明らかに歓迎されざる者特有の空気をまとって現れた。
「これはこれは。ここが噂の『魔力相談室』ですか。随分と、家庭的な雰囲気ですな」
品の良いローブをまとった、いかにもエリート然とした魔術師。その顔には人の良さそうな笑みが張り付いているが、目の奥には蛇のような冷たい光が宿っていた。
彼は王宮魔術師団の副団長、マリウスと名乗った。
「平民出の奥方が、不思議な力で人々を癒していると? まるで安っぽいおとぎ話だ。その力が本物か、我々専門家の前で証明していただきたい」
彼の言葉には、隠す気もない敵意と侮蔑が満ちていた。どうやら私たちの活動が、彼のプライドをいたく傷つけたらしい。面倒なことになった、と私は内心で深くため息をついた。
マリウスが連れてきたのは、青白い顔で震えている若手の魔術師だった。
「この者は、魔力過敏症に悩まされている。我々の手には負えなかった。もし、奥方のその『お優しい力』とやらが本物なら、この者を治せるはずですな?」
魔力過敏症。周囲の魔力に過剰に反応して、光や音、他人の感情すらもが耐え難い苦痛となって襲いかかるという稀な症状だ。治せなければ詐欺師扱い、治せればその力を利用しようという悪意に満ちた意図が透けて見えた。
若手魔術師の苦しむ姿に、私は思わず「わかりました」と言いかける。
だがその声は、静かで有無を言わせぬ力強さを持つ声に遮られた。
「――お断りする」
いつの間にか私の隣に立っていた、セオドア様だった。
「アリアーナの力は、見世物ではない。我々は、心から助けを求める者にのみ手を差し伸べる。君のように他者の力を試し、その価値を値踏みしようという不遜な者に、協力する義理はない」
「なっ……! あの呪われ公爵が、たまたま治ったからと偉そうに!」
マリウスの顔が屈辱に赤く染まる。
その瞬間、セオドア様の周りの空気が絶対零度にまで凍りついた。
「……かつての私なら、君のような無礼な男は、塵も残さず消し去っていただろうな」
その声は静か。けれどかつて彼がその身に宿していた、圧倒的な魔力の片鱗が確かに宿っていた。
「だが、今の私は違う。妻に、無用な心労をかけさせたくないだけだ。……お引き取り願おう。君たちの問題は、君たちで解決するがいい」
私は息を呑んだ。
彼は私を守ってくれた。自らの力を誇示するためではなく、ただ夫として、私の平穏を守るためだけの「盾」となって。
追い返されそうになったマリウスが、さらに何かを言おうとした時。それまで黙って震えていた若い魔術師が、突然私たちの前にひざまずいた。
「お願いします……! どんな形でもいい、助けてください。もう、光も音も、何もかもが怖いんです……」
心からの叫び。それを聞いたらマリウスの悪意など、どうでもよくなった。
私はセオドア様を見た。彼はやれやれと肩をすくめながらも、優しく微笑んでいた。
「……仕方ないな。君は、本当にお人好しだ」
彼は私の意志を尊重してくれた。嬉しくてつい笑みがこぼれて、すぐに引き締めた。
若手魔術師の魔力を『診る』。
(これは……ひどい)
彼の魔力は、まるで極限まで薄く引き伸ばされた破れかけの布のよう。
魔力は本来であれば、しなやかに体を巡って心身を守っている。ところが若い魔術師のそれは、あまりに薄く広がりすぎているせいで、外部からのあらゆる刺激を直接魂に受けてしまっている。――対策は。
「あなたの魔力を束ねて、元の密度に戻します。大丈夫、怖くありませんよ」
イメージは裁縫、いや、機織りだ。ばらばらになってしまった糸を拾い集めて、丁寧に織り上げていく。
魔術師の職を務めているだけあって、彼の魔力は決して低くない。本来あるべき姿を取り戻すための材料は十分にある。
詠唱によって魔力の糸を織る作業は、なかなか骨が折れた。でも私は一人じゃない。
「脾臓付近の魔力が薄い。背骨周辺に魔力が余っているようだ。そちらから『糸』を調達して修復を」
私が見落としそうになった場所は、セオドア様がサポートしてくれる。だから安心して作業に臨めた。
そうして治療を終えた時、若手魔術師はただ静かに涙を流していた。
「……静かだ。世界が、こんなに静かで、柔らかだったなんて……」
その光景を目の当たりにして、マリウスは驚愕と屈辱に顔を歪ませ、一言も発することなく塔を去っていった。
その夜、二人で書斎に戻って。
私は夫に心からの感謝を伝えた。
「ありがとうございます、セオドア様。私を守ってくださって」
「当然だ」
彼は私の髪を優しく撫でる。
「君は私の妻であり、この塔の主でもあるのだからな。君の活動の場を、私が守るのは当たり前の責務だ」
その言葉に、私たちの間にあるものが単なる夫婦の愛情だけではないことを、改めて感じた。
私たちは共通の目的を持つ「同志」であり、互いの背中を預けられる最高のパートナーなのだ!
マリウスのような存在は、きっとこれからも私たちの前に現れるだろう。
アリアーナ公爵夫妻の『魔力相談室』。その戦いはまだ始まったばかりである。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】悪の尋問令嬢、″捨てられ王子″の妻になる。
Y(ワイ)
ファンタジー
尋問を生業にする侯爵家に婿入りしたのは、恋愛戦略に敗れた腹黒王子。
白い結婚から始まる、腹黒VS腹黒の執着恋愛コメディ(シリアス有り)です。
ベテラン精霊王、虐げられ皇子の子育てに励みます
はんね
ファンタジー
大陸で最も広大な領土と栄華を誇るアストラニア帝国。
その歴史は、初代皇帝ニコラスと精霊王バーティミアスが“疫病王ヴォラク”を討ち倒したことから始まった。ニコラスとバーティミアスは深い友情を結び、その魂を受け継ぐ皇子たちを永遠に見守り、守護する盟約を交わした。
バーティミアスは幾代もの皇帝を支え、帝国は長き繁栄を享受してきた。しかし、150年の眠りから目覚めた彼の前に現れた“次の皇帝候補”は、生まれたばかりの赤ん坊。しかもよりにもよって、十三番目の“虐げられ皇子”だった!
皮肉屋で老獪なベテラン精霊王と、世話焼きで過保護な月の精霊による、皇帝育成(?)奮闘記が、いま始まる——!
人物紹介
◼︎バーティミアス
疫病王ヴォラクを倒し初代皇帝ニコラスと建国初期からアストラニア帝国に使える精霊。牡鹿の角をもつ。初代皇帝ニコラスの魂を受け継ぐ皇子を守護する契約をしている。
◼︎ユミル
月の精霊。苦労人。バーティミアスとの勝負に負け、1000年間従属する契約を結びこき使われている。普段は使用人の姿に化けている。
◼︎アルテミス
アストラニア帝国の第13皇子。北方の辺境男爵家の娘と皇帝の息子。離宮に幽閉されている。
◼︎ウィリアム・グレイ
第3皇子直属の白鷲騎士団で問題をおこし左遷されてきた騎士。堅物で真面目な性格。代々騎士を輩出するグレイ家の次男。
◼︎アリス
平民出身の侍女。控えめで心優しいが、アルテミスのためなら大胆な行動に出る一面も持つ。
婚約破棄されたのでファンシーショップ始めました。 ― 元婚約者が、お人形さんを側室にしようとして大恥をかきました ―
鷹 綾
恋愛
隣国の王子から「政略的にも個人的にも魅力を感じない」と婚約破棄された、ファンタジア王国第三女王タナー。
泣きも怒りもせず、彼女が考えたのは――「いつか王宮の庇護がなくなっても困らない生き方」だった。
まだ八歳。
それでも先を見据え、タナーは王都の片隅で小さなファンシーショップを開くことを決意する。
並ぶのは、かわいい雑貨。
そして、かわいい魔法の雑貨。
お茶を淹れてくれるクマのぬいぐるみ店員《テイデイ・バトラー》、
冷めないティーカップ、
時間になると小鳥が飛び出すアンティーク時計――。
静かに広がる評判の裏で、
かつての元婚約者は「お人形さんを側室にしようとして」赤っ恥をかくことに。
ざまぁは控えめ、日常はやさしく。
かわいいものに囲まれながら、女王は今日も穏やかにお店を開けています。
---
この文面は
✔ アルファポリス向け文字数
✔ 女子読者に刺さるワード配置
✔ ネタバレしすぎない
✔ ほのぼの感キープ
を全部満たしています。
次は
👉 タグ案
👉 ランキング用超短縮あらすじ(100字)
どちらにしますか?
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
専業プウタ
恋愛
25歳の桜田未来は中学生から10年以上引きこもりだったが、2人暮らしの母親の死により外に出なくてはならなくなる。城ヶ崎冬馬は女遊びの激しい大手アパレルブランドの副社長。彼をストーカーから身を張って助けた事で未来は一時的に記憶喪失に陥る。冬馬はちょっとした興味から、未来は自分の恋人だったと偽る。冬馬は未来の純粋さと直向きさに惹かれていき、嘘が明らかになる日を恐れながらも未来の為に自分を変えていく。そして、未来は恐れもなくし、愛する人の胸に飛び込み夢を叶える扉を自ら開くのだった。
香死妃(かしひ)は香りに埋もれて謎を解く
液体猫(299)
キャラ文芸
第8回キャラ文芸大賞にて奨励賞受賞しました(^_^)/
香を操り、死者の想いを知る一族がいる。そう囁かれたのは、ずっと昔の話だった。今ではその一族の生き残りすら見ず、誰もが彼ら、彼女たちの存在を忘れてしまっていた。
ある日のこと、一人の侍女が急死した。原因は不明で、解決されないまま月日が流れていき……
その事件を解決するために一人の青年が動き出す。その過程で出会った少女──香 麗然《コウ レイラン》──は、忘れ去られた一族の者だったと知った。
香 麗然《コウ レイラン》が後宮に現れた瞬間、事態は動いていく。
彼女は香りに秘められた事件を解決。ついでに、ぶっきらぼうな青年兵、幼い妃など。数多の人々を無自覚に誑かしていった。
テンパると田舎娘丸出しになる香 麗然《コウ レイラン》と謎だらけの青年兵がダッグを組み、数々の事件に挑んでいく。
後宮の闇、そして人々の想いを描く、後宮恋愛ミステリーです。
シリアス成分が少し多めとなっています。
【長編版】孤独な少女が異世界転生した結果
下菊みこと
恋愛
身体は大人、頭脳は子供になっちゃった元悪役令嬢のお話の長編版です。
一話は短編そのまんまです。二話目から新しいお話が始まります。
純粋無垢な主人公テレーズが、年上の旦那様ボーモンと無自覚にイチャイチャしたり様々な問題を解決して活躍したりするお話です。
小説家になろう様でも投稿しています。
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる