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転生先の世界日常編(?)

48話 オカルト部の合宿

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8月中旬頃、私はあるイベントに参加させられていた。






「ついにこの時が来たぞ諸君! 」
「このくそ早い朝に元気だな…」
「今日は我らダークサイド・ノヴァの年に2回行われる闇の黙示録…共に闇の精霊を召喚し、契約を行うのだ」
「わからん」

要約…つまり通訳すると、今日は年に2回ほど行われるオカルト部の合宿の日でこの山の心霊的な話を集めよう的なことである。
最初からそう言ってくれないかな? まどろっこしくて紛らわしい。

「では早速我がダークサイド・ノヴァの秘密拠点へ移動しようではないか」
「合宿所な、合宿所。」

流石通訳……副部長がいなければ我ら1年組は訳分からんまま合宿が始まろうとしていたという事だ。
副部長グッジョブ!

「副部長合宿所はまだっすか?」
「この山の中腹あたりだよ、君たち1年にとっては記念すべき最初の合宿だから気を引きしてめて取り組んでね」

いや、林間学校やったし。

「(それにしても…1年は私と挙動不審になってるあの編み込みヘアーのロリ巨乳美少女か)」


「ねぇ、キミ名前は?」 
「え?  えっと… エミエル・フランソワ・ラ・エディル……」
「長いねじゃあルーちゃんで」
「ル…ルーちゃん?」

こんな可愛い子がこの学校にいたなんて気づかなかったな~ 

「なんでオカルト部に入ったの? 」
「えっと、気づいたら成り行きで…」
「奇遇、私もあの厨二病バカの勧誘を受け、気づいたら入部届けにサイン書かされて入部させられたんだよね…新手の詐欺かと思ってその後でしばいたんだよ」
「誰か厨二病バカだ誰が! 新手の詐欺じゃない!
それに貴様は1度たりとも来たことがないだろう!」
「今日来たからいいじゃん」
「今日初めてやっときたの間違いだろうが!」
「まあまあ、そんなにカリカリしなさんなカリカリベーコン」
「やかましいわ! 俺の名前はユン…」
「もういい知ってるからいい」
「最後まで言わせろ!」

そんな話をしながら我々が2日合宿に使う小屋に到着。

「小屋やん」
「小屋です」
「もっといいとこなかったの?」
「文句言うな! ここは伝統的なオカルト部の……ゴホンッ ダークサイド・ノヴァの拠点なのだ────って、人の話は本当に最後までだな!?」
「ここさ、踏み抜いたら確実にやばいっすよね」
「そうだよね……去年修理しなかったから今年やるかー」
「ふ、この古さをもわからぬとは貴様はまだまだケツが青い んごぉぅ」

部長が調子に乗ってるから副部長の鼻フックが綺麗に決まった。

「さ! バカは放って置いてこっちで掃除と修復するよー」

1,2年の数人で返事をし、この小屋の掃除が始まろうとするのであった。

「そう言えば副部長1年に2回あるって言うけど2日も含んで2回ってことですか?」
「ううん、夏に1回冬に1回だよ」

冬もやるのか 寒さが余計際立つわ。


「1年は窓拭き残り2年の私達は床を貼り替え作業するから持ち場についてー」

「はーい」と1年組は返事をして掃除に取り掛かった。


「それにしても随分どうしてこんなになるまで誇りが溜まってたんだろうな… 管理人さんは手入れとかしてんのかな…」
「いいや、ここを管理してる管理人は俺の兄貴だよ」

ぶつくさと窓拭きをしているとふと背後に2年の先輩が話しかけてきた。

…てか


「誰…」

ホントに誰だコイツ背後霊の如く突っ立ってたけど…

「あー、初めましてだったね 俺は綴。
北条 つづり よろしくね可愛い可愛い瞳羽」

そう言って私のおでこにキスした。

当然周りは「キャー」という女子の悲鳴が少し聞こえる
普通なら女子は顔を赤くして照れるところだが私は全く別の行動を取っていた。

「何すんだこの変態野郎!」

そう、頭突きだ。


ゴンッといい音がした後にセクハラ先輩はたんこぶを出して倒れそのまま気絶をした。

「だ…大丈夫かーー!?」
「うい、何とか この人石頭かって言うくらい超硬いし痛てぇ…」
「いや、貴様ではない!ノース! 大丈夫か!? 」

ノース? あー、北条だからノースか…いいセンスしてるわ。

「花美咲さんとりあえず頭突きしたんだからあとでちゃんと謝ってね」
「えー、完全なる正当防衛じゃん」
「何をどうしたら正当防衛になるの!? たかがおでこにキスされたくらいで!」
「「たかが」? 私にとっては大事件ですよパイセン! この私のデコにキスなんて罰ゲーム以外じゃ有り得んのですよ!? 」
「…それ自分で言って虚しくなってこない?」

「…全く?」

副部長は可哀想な人と同情するような目を私に向けた。

一体副部長は何を思ってそんな顔をしたのか全くわからなかった。



··········


それから色々あって掃除は完璧に終わった。
部長は途中副部長にしばかれてたが無事この部屋も綺麗になった。

「あー、もうこんな時間か… そろそろ夕ご飯の準備しようか 女子は私と一緒に調理ね
男子はばか…ごほんっ! 部長と飯盒炊爨してね」

副部長の支持で男女別で行動が始まった。


うん? そう言えば副部長なんて言った?女子は調理? は!ふざけんな、私に料理なんて出来るわけ無いし!

よし、髪を少しボサれば童顔の男に見えなく無い

「これで完璧」
「じゃないから! なに逃げようとしてんの!
ほらあんたは女子なんだから」

ズルズルと副部長に引きずられキッチンに連行されるのであった。

ドナドナ~……なんか違ぇな。
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