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魔法その7【フォルファナの初代勇者様】
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「ルルシェ嬢! 」と大声を出し慌てて部屋の中に入るシュヴァン。
「シュヴァン様…」
私が「どうしたんですか?」と尋ねる前に私を思い切り包容…潰れるかと思ったけど。
「目が覚めてよかったよ! あのまま眠り続くと思うと怖くて夜も眠れなかったよ!」
顔にはクマができていた本当に眠れていなかったのね、なんだか申し訳ないわね。
「すみませんシュヴァン様にまでご迷惑をかけてしまって…」
「大丈夫さ、そして目覚めたばかりで悪いが君に合わせたい人がいるんだ」
「合わせたい人…ですか?」
誰が来ているのかと思っていると部屋に入ってきたのは金髪のポニーテールの女の人だった。
「この方は?」
「フォルファナ連合王国の初代勇者様だよ ルーベルハインツ家のこの敷地内に魔物を封印した方だよ」
犯人(?)を連れてきたのね…。
「あの…何故うちの庭にあの塔が…?それになぜ魔物を?私が倒れ事と関係があるのですか?」
「待って待っていっぺんに質問しないでほしいんだけど落ち着いてね、えっとねー…話せば長くなるけどいいかな? 嫌なら掻い摘んで言うねあ!うん!長いところ省くね!」
そして勇者の略称話が始まった。
どうやらあの塔の魔物はイタズラ好きの風を司る魔物で名前は風神名をつけられた犬型の魔物らしい
そしてどうやら今日がその封印が解ける日で再び再封印をしにフォルファナからわざわざ出向いてくれたのだという。
「じゃあ! 私は再封印をしてるからルーちゃんは安静に寝ててね、あ!気になるなら一緒に来る?大丈夫私これでも初代勇者で防護魔法は大得意なの!」
寝てろと言ってたはずなのに何故か着いていくはめに…まあ、少し興味があるといえばあるけど。
私はそのままフォルファナの勇者とシュヴァンと共に茨の塔まで行った。
到着すると扉がガタガタと音を立てていた。
まるで今にも扉を破って出てくる勢いで。
「あの、再封印はどうやって行うのですか?」
「このまま再封印しちゃうと茨の塔が全壊しちゃう可能性があるって言われてるから1度外に解き放たせてから再封印をするんだよ、私としては出てくる前にやった方が楽なんだけどね。」
勇者がそう言った瞬間扉は勢いよく開かられ塔から飛び出したのは狐に近しい小さな動物のようなものだった。
「あれが風神ですか?」
「そ、あの名前をつけたのはチアルタの勇者ジンだよ、酷いネーミングセンスでしょ~?」
何を思って風神なのか…
そう思っていると風神の体から風を纏っている姿を見て名前の意味を納得させられた。
「(なるほどだから風神ね)」
風神は風を纏うだけで襲ってくる気配はなかった。
勇者にとっては好都合だったのだろう勇者は再封印の詠唱を行っていた。
しかし風神は逃げようともせず何故か私の方へとよろよろと向かってきた。
「え?」
勇者も驚いてはいたが再び詠唱を行った。
「(なぜ私の方へ向かって……?)」
向かって来る風神の足元や体を見ると痛々しい傷跡が着いていた。
「あの傷は…?」
「ジンが着けた傷 傷を癒す暇も与えず封印したからねそのダメージがまだ残ってると思う。」
傷を残したまままた再封印をする気なの?
そんなのまたあの子が苦しむだけじゃない!
気づけば私の足は風神に向かって歩き出していた
「ル…ルーちゃん!?」
「ルルシェ嬢?」
2人の制裁を聞かず私は風神の側まで行くと風神はよろよろと歩きながら私の足元まで来るとゆっくりと倒れた。
「ルーちゃん!危ないから早くこっちに戻ってきて!風神はずる賢い魔物なんだから!」
「……しに…」
「え?」
「私にこの子の傷の手当をさせてください!」
「シュヴァン様…」
私が「どうしたんですか?」と尋ねる前に私を思い切り包容…潰れるかと思ったけど。
「目が覚めてよかったよ! あのまま眠り続くと思うと怖くて夜も眠れなかったよ!」
顔にはクマができていた本当に眠れていなかったのね、なんだか申し訳ないわね。
「すみませんシュヴァン様にまでご迷惑をかけてしまって…」
「大丈夫さ、そして目覚めたばかりで悪いが君に合わせたい人がいるんだ」
「合わせたい人…ですか?」
誰が来ているのかと思っていると部屋に入ってきたのは金髪のポニーテールの女の人だった。
「この方は?」
「フォルファナ連合王国の初代勇者様だよ ルーベルハインツ家のこの敷地内に魔物を封印した方だよ」
犯人(?)を連れてきたのね…。
「あの…何故うちの庭にあの塔が…?それになぜ魔物を?私が倒れ事と関係があるのですか?」
「待って待っていっぺんに質問しないでほしいんだけど落ち着いてね、えっとねー…話せば長くなるけどいいかな? 嫌なら掻い摘んで言うねあ!うん!長いところ省くね!」
そして勇者の略称話が始まった。
どうやらあの塔の魔物はイタズラ好きの風を司る魔物で名前は風神名をつけられた犬型の魔物らしい
そしてどうやら今日がその封印が解ける日で再び再封印をしにフォルファナからわざわざ出向いてくれたのだという。
「じゃあ! 私は再封印をしてるからルーちゃんは安静に寝ててね、あ!気になるなら一緒に来る?大丈夫私これでも初代勇者で防護魔法は大得意なの!」
寝てろと言ってたはずなのに何故か着いていくはめに…まあ、少し興味があるといえばあるけど。
私はそのままフォルファナの勇者とシュヴァンと共に茨の塔まで行った。
到着すると扉がガタガタと音を立てていた。
まるで今にも扉を破って出てくる勢いで。
「あの、再封印はどうやって行うのですか?」
「このまま再封印しちゃうと茨の塔が全壊しちゃう可能性があるって言われてるから1度外に解き放たせてから再封印をするんだよ、私としては出てくる前にやった方が楽なんだけどね。」
勇者がそう言った瞬間扉は勢いよく開かられ塔から飛び出したのは狐に近しい小さな動物のようなものだった。
「あれが風神ですか?」
「そ、あの名前をつけたのはチアルタの勇者ジンだよ、酷いネーミングセンスでしょ~?」
何を思って風神なのか…
そう思っていると風神の体から風を纏っている姿を見て名前の意味を納得させられた。
「(なるほどだから風神ね)」
風神は風を纏うだけで襲ってくる気配はなかった。
勇者にとっては好都合だったのだろう勇者は再封印の詠唱を行っていた。
しかし風神は逃げようともせず何故か私の方へとよろよろと向かってきた。
「え?」
勇者も驚いてはいたが再び詠唱を行った。
「(なぜ私の方へ向かって……?)」
向かって来る風神の足元や体を見ると痛々しい傷跡が着いていた。
「あの傷は…?」
「ジンが着けた傷 傷を癒す暇も与えず封印したからねそのダメージがまだ残ってると思う。」
傷を残したまままた再封印をする気なの?
そんなのまたあの子が苦しむだけじゃない!
気づけば私の足は風神に向かって歩き出していた
「ル…ルーちゃん!?」
「ルルシェ嬢?」
2人の制裁を聞かず私は風神の側まで行くと風神はよろよろと歩きながら私の足元まで来るとゆっくりと倒れた。
「ルーちゃん!危ないから早くこっちに戻ってきて!風神はずる賢い魔物なんだから!」
「……しに…」
「え?」
「私にこの子の傷の手当をさせてください!」
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