ツンデレの姉は末の妹が大好きで仕方がない

どんぐりの背比べ

｢ドドガ女エムオンという言葉に本気で聞き覚えがないか？｣

｢はぁ？ エムオン学園長となんの関係があるのよ!?｣

どうやら本気で言っているようで周りの令嬢は驚きを通り過ごし呆れている。


｢……貴族学お前学んだはずだよな？｣

｢勉強なんて嫌いだから読み書き以外は受けていないわ｣

と、ドヤ顔でいうアイリーン・テミー子爵令嬢にもう絶句するしか無かった。


｢お前まじか、ていうかお前もう帰れ｣

｢はぁ？ ない言って……ああ！分かったわ！勉強ばかりのガリ勉の貴女は私のような美しい美貌を持つこの私に嫉妬しているのね！ 可哀想………いだだだだだだだだだだだ!! ちょ、何よ！本当のこと言っただけでしょ!?   ていうか淑女がこんな乱暴していいと思ってるの!?｣

｢何言ってるんだ私だから許されるんだよ｣

｢何様よ！｣

｢シャシャ・フォゼット公爵令嬢兼インベンター発明家様だよひれ伏せドドガ女｣


この騒ぎは教師の方々が駆けつけるまで続きシャシャとアイリーンは１ヶ月の謹慎処分となった。
流石に第三者目線から見れば乱闘に見えたようで…。

帰宅した後に両親に叱られ諭されたのであった。





｢私は制裁を与えただけだ何も悪くない｣

｢よくやったと言ってやりたいけどやりすぎよ…｣


姉シャルロットと茶をしばきながらシャシャは不服そうに紅茶を飲んだ。