極悪ヒロインVS性悪妹の争いは見てて飽きないむしろもっとやれ

みさにゃんにゃん

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第1部

その59 アーサーが残った理由…ただの事情聴取じゃねぇか!

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残ったのはルッソと何故かアーサー…。
つーかなんで、アーサー残ったん? すごい嫌な予感がするんだが…。

「さて、リリアナ話してもらおうか真実を」

「はい?」

いきなり真実話せってどういう事? もしかしてメイリンちゃんが何かを口を滑らせて転生者という事を話し……

「熊に襲われたのは虚言だよね? 本当の事を言いなさい。」  

あ、そっちか……ていうか嘘ついてるのバレてたんだ…
流石アーサー…こいつに隠し事は無理だな、転生の事もいつバレるかわからんし……まあ、そんときゃそん時か!

私はアーサーやルッソにヒロインにされた事を包み隠さず話した。

勿論マリアンナの婚約者がおかしくなったことや会長の事もね。

「にわかに信じ難い、がリリアナが嘘をつける子じゃないのは分かってはいるが、証拠がないし、もし見つけたとしてもマーブルはしらばっくれるだろうね」

それには私も同感っす。

「そう言えばルッソ殿下、どうして貴方はあの娼婦……マーブルと一時期一緒にいた時は記憶が無いと言っていたがその後マーブルに近づいて何か変わったことは?」

「いえ、全く アレからあの女が近づいてきても例の2人のようになったという話は聞いてないです。」

「なるほど」

アーサーは考えるようなポーズで何かを考えてはいたが答えは教えてくれなかった。

きっと自分の中で出たんだろう、消して我々には教えてくれないくそ兄貴であった。

こんなこと口に出して言ったら殺されそう。


「とりあえず僕も出来るだけ協力はするよ多分、なにか分かったら報告はするしあっちにも多少は注意するかもね。」

それに注意されて応じてくれる素直でいいこちゃんだったら最初からこんな苦労はしとらん。


「さてと、僕はそろそろみんなのところに戻らないと行けないから後は若い2人でごゆっくりどうぞ」

「兄様!? それは一体!」

アーサーはニヤニヤと笑いながらテントから出ていき、今度は本格的に正真正銘のテントで二人っきりとなってしまった。


いや…せめて引き取って欲しかった…。

まあ、気持ちは受け取っておいてやるか、アーサーなりのやさしさと気遣いだったに違いないけど

「ごめんなさいルッソ様兄様が訳の分からないことを言ってしまって…」

「いや、大丈夫だよ…………それに2人っきりにしてくれてむしろ都合がいい…。」

「え?ルッソ様?」

「暫くここには人は来ないだろうその間少しだけ君を独占させて?」

ど…どどどど……独占!?

な…ナニをする気なんだ!?  いや、ナニもさせやしないけどな!

暫くルッソは私に寄りかかって甘えていた………って!
甘えてただけかい! 紛らわしい!
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