極悪ヒロインVS性悪妹の争いは見てて飽きないむしろもっとやれ

みさにゃんにゃん

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第1部

その64 リチャードさんの印象

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とりあえず私は運動着に着替え教室に向かってます。
あいっ変わらず立てば芍薬座れば牡丹…もうこのくだりいいか、どんでん返しは面白くないしね。


「大変でしたねリリアナ様 まさかヒロインがあんな真似をするなんて」

「ええ、でも周りの女子はヒロインに近づかないおかげで茶会にも誘いに来ないからそれはそれで好都合だけど…」

「それだとイベントに影響が出ますからね…それに、ヒロインが誰からもお茶会に誘われていないところを見るとこれはヒロインバッドエンドに向かいますよ?」

このことはヒロイン分かっているのだろうか?


「まあ、なる直前であの子のことだから慌てるか私に罪をなすり付けるわね。」

「多分コゼットは「自分は学生でまだ子供だからこういう意地悪は許される」とか思い込んでそうですね」

どこまで馬鹿なんだアイツ、それが許されるのは日本だけだし、ここは異世界で常識感覚が違うってことくらいアホの子でもわかることなのに…

まあ、まだ決めつけるのは早いよね。


「それでリチャード様を見た感想はどうでしたか?」

「ああ、それなら…」




それは遡ること1時間前…。


『ペルーインドイマール国からの留学生リチャード・スノーフレーク・オブ・シディアンさんです ペルーインドイマール国は宝石が取れる大国で有名でスノーフレーク・オブ・シディアンさんは…』

『教官殿、余の名前は長いそのうち舌を噛む、シディアンと呼べその方が効率がよかろう。』

『そ…そうですね』

なんだアイツ…それにあの喋り方王族か?

『皆の者ただいま紹介預かった改めてリチャード・スノーフレーク・オブ・シディアンだ。
余のこの国の滞在期間は半年が限界なのだ、これでもあっちでは仕事仕事で学び舎とヤラで学ぶ機会が無かったのでな、これを機に半年間皆と共に青春とやらを謳歌して良き思い出を作りとうぞ』



「一言で言うならどっかの国の王様が学校に授業参観しに来た気分だったわ。」

「あはは!授業参観!それは面白い例えですね!
でも王族というのは当たりです」

やはりそうか、だって結構ロイヤルな感じが出てたし漂う王者の風格というものが…いや、どうでもいい!

「ふっふっ!これで続編へと扉は開かれましたね!」

「ああ、そう言えば続編は第3ヒロインが出てくるって言う情報がありましたね、私はやってなかったので分からないのですがどういう方です?」

するとメイリンちゃんはニッコリと私に微笑みかけてきた。

え、なに?なんなん?その不気味な微笑み…
まさか私の知ってる人? たしかにほかの令嬢とはかなり交流やら面識はあるけどヒロインらしい子なんてどこにも…。


「勿体ぶらずに言ってくださいません?」

「リリアナ様鈍感すぎです!」

ふぁ?何故鈍感言われなあかんの?

「……! まさか!」

「そのまさかです!」

「嘘でしょ…? まさか第3ヒロインが…アーサーだなんて!」

「んなわけないやろがい!」


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