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せめて、嫌な所でも見つけれたら諦められるのにと、淡い期待を抱く。反面、嫌われたくないと自分の仕草に、指先まで気を配る。
なんて矛盾しているのだろう。
十代でもないのに、緊張と浮足立つ気持ちが抑えられない。
「こっちかな」
スマホの地図を見ながら、ロイさんが先導するのに、斜め後ろをついて歩く。
身長は180cmちょい位だろうか、158cmの私は少し見上げる程で、ジーッと背中を眺めていれば、後ろを気にするように少し歩けば振り返るロイさんに気が付いた。
そんな小さな優しさや気遣いに、心が躍りそうになるも、勘違いしてはいけないと自分に言い聞かす。
「そういえば、あのゲーム会社、別の新しいゲームをリリースするみたいだね」
「そうなの!? 次はどんなゲームなんだろう」
「なんか、同じようなMMOなんだけど、キャラメイク出来て何人も動かせるというより、一人のストーリーを進めていくみたいで」
ゲームの話で盛り上がり、初対面とは思えない程に会話が弾む。
まぁ、メッセージ上のやり取りと同じようなものだと思えば、それは盛り上がるものだけれど、今は顔を合わせているのだ。
ロイさんは、後ろを気にしながら歩いているのに、気が付けば半歩下がって隣に並ぶよう歩き始める。
ドキドキと心臓の音が自分で分かる程に跳ね上がり、その音が聞こえないか心配になる。
いい年齢の女が、こんな事で浮かれあがるなんて気持ち悪いとか思われないかなと、平静を装うようにする。けれど、周囲からは恋人同士に見えるかな、なんて考えれば、なかなか心臓が静まってくれない。
一人だけ内心パニック状態になりながら会話を続けていれば、あっと言う間にアニマルカフェへと着いた。
「うわぁ! 可愛い!」
ふくろうにハムスター、うさぎや小鳥。何より、ひよこ!
「凄い! 手に乗ってくる!」
手のひらに餌を乗せて、ひよこにあげれば、勢いよく何羽も手に乗ってくる。
ふわふわな感覚に、とても癒される。
「餌、追加で買ってこようか!」
「え、良いよ」
遠慮して答えたけれど、ロイさんは首を左右に振った。
「俺がもっとあげたい!」
言うなり、ロイさんは追加で餌を4つ程買ってきた。
スマホ片手に撮影しながら餌をあげて楽しんでいる様子に、可愛いなぁと思い、笑顔が零れる。
「ふくろう、腕に乗せられるみたいだよ」
「あ、乗せてみたい!」
「じゃあ、写真撮るね~」
「後で送ってね!」
分厚い手袋を嵌め、スタッフの人が言う通りにして待っていれば、ふくろうが私の手にのってくる。
「撫でても良いですよ」
「ホントですか!?」
なんて矛盾しているのだろう。
十代でもないのに、緊張と浮足立つ気持ちが抑えられない。
「こっちかな」
スマホの地図を見ながら、ロイさんが先導するのに、斜め後ろをついて歩く。
身長は180cmちょい位だろうか、158cmの私は少し見上げる程で、ジーッと背中を眺めていれば、後ろを気にするように少し歩けば振り返るロイさんに気が付いた。
そんな小さな優しさや気遣いに、心が躍りそうになるも、勘違いしてはいけないと自分に言い聞かす。
「そういえば、あのゲーム会社、別の新しいゲームをリリースするみたいだね」
「そうなの!? 次はどんなゲームなんだろう」
「なんか、同じようなMMOなんだけど、キャラメイク出来て何人も動かせるというより、一人のストーリーを進めていくみたいで」
ゲームの話で盛り上がり、初対面とは思えない程に会話が弾む。
まぁ、メッセージ上のやり取りと同じようなものだと思えば、それは盛り上がるものだけれど、今は顔を合わせているのだ。
ロイさんは、後ろを気にしながら歩いているのに、気が付けば半歩下がって隣に並ぶよう歩き始める。
ドキドキと心臓の音が自分で分かる程に跳ね上がり、その音が聞こえないか心配になる。
いい年齢の女が、こんな事で浮かれあがるなんて気持ち悪いとか思われないかなと、平静を装うようにする。けれど、周囲からは恋人同士に見えるかな、なんて考えれば、なかなか心臓が静まってくれない。
一人だけ内心パニック状態になりながら会話を続けていれば、あっと言う間にアニマルカフェへと着いた。
「うわぁ! 可愛い!」
ふくろうにハムスター、うさぎや小鳥。何より、ひよこ!
「凄い! 手に乗ってくる!」
手のひらに餌を乗せて、ひよこにあげれば、勢いよく何羽も手に乗ってくる。
ふわふわな感覚に、とても癒される。
「餌、追加で買ってこようか!」
「え、良いよ」
遠慮して答えたけれど、ロイさんは首を左右に振った。
「俺がもっとあげたい!」
言うなり、ロイさんは追加で餌を4つ程買ってきた。
スマホ片手に撮影しながら餌をあげて楽しんでいる様子に、可愛いなぁと思い、笑顔が零れる。
「ふくろう、腕に乗せられるみたいだよ」
「あ、乗せてみたい!」
「じゃあ、写真撮るね~」
「後で送ってね!」
分厚い手袋を嵌め、スタッフの人が言う通りにして待っていれば、ふくろうが私の手にのってくる。
「撫でても良いですよ」
「ホントですか!?」
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