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第四章
18.真との再会
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「っ! 貴様……っ!」
アンドリューの引きつった声が聞こえると同時に、私達もその人影が誰か把握出来た。
「……あれ? どうしたの?」
「真!」
「それこっちのセリフ!!」
「良かったぁ~!」
そこに居たのは真で、予想通りというか真ならではの飄々とした感じで声をかけてきた。
真は、いつでも変わらない。あんな事があったのに、何かあったっけ? と言わんばかりの雰囲気だ。だけれど、こちらとしても久しぶりの再会な上、無事な事が嬉しくて、私達は真に駆け寄った。
……のだが、妙な匂いが立ち込めて、側まで行って足を止めた。
その匂いに気が付いたのは私だけではなかったようで、琴子やキィも顔をしかめて真の方を見ている。
「……あー……」
私達の躊躇いに気が付いたのか、真は自分の姿へと視線を落とす。
服は薄汚れていて、着替えをしていないのが分かる。というか、お風呂は入っていたのだろうか……?
「お風呂入ってる……?」
「いや……水浴びくらい?」
言いたくなった率直な疑問を口にすれば、まさかの返答が返って来た。一体どんなサバイバル生活だよと。
ていうか水って! 水って!!
「不潔は病気の元!」
過酷な状況だったと察する事も出来るのだが、琴子は怒って真の前へ出て、神力で身体を見た。
「どこも病気になっていないようだけれど」
ホッと小さく安堵の息を吐いた後、匂いが気になるのか、琴子は真から一歩下がった。
うん、わかる。
「どこに居たの?」
「そこの森」
あっさりと答える真は、近くを囲っている森を親指で刺す。
あー。灯台下暗し。
国の領土を考えれば、真が差してる方の奥深くは違うのだ。まぁここは思いっきり国の領土に入っているけれど。
「な……っ! 不法侵入者め!」
アンドリューが声を荒げて剣に手を伸ばしたけれど、私達三人から送られる冷ややかな視線に動きを止めた。
「アンドリュー。もう帰って」
「琴子様! そうはいきません!」
「なら黙っていて」
「!」
琴子の一喝で、アンドリューは大人しく引き下がったが、その表情はとても悔しそうだ。琴子の機嫌を損ねまくって護衛騎士から外されたくないのだろうか。……そんな事あるのかは分からないけれど。
いかつい表情で融通が利かず、真面目で、国に忠誠を誓う。騎士としては、とても良い人材なのだろうけれど……。
「あ、家も自分で作ったんだけど、見に来る?」
「……真……」
こちらの心配や出来事なんてよそに、何となくサバイバル生活を満喫しているような真は、楽しそうな表情で提案してきた。
勿論、断る理由なんて一切ないんだけどさ……見てみたいし。
アンドリューの引きつった声が聞こえると同時に、私達もその人影が誰か把握出来た。
「……あれ? どうしたの?」
「真!」
「それこっちのセリフ!!」
「良かったぁ~!」
そこに居たのは真で、予想通りというか真ならではの飄々とした感じで声をかけてきた。
真は、いつでも変わらない。あんな事があったのに、何かあったっけ? と言わんばかりの雰囲気だ。だけれど、こちらとしても久しぶりの再会な上、無事な事が嬉しくて、私達は真に駆け寄った。
……のだが、妙な匂いが立ち込めて、側まで行って足を止めた。
その匂いに気が付いたのは私だけではなかったようで、琴子やキィも顔をしかめて真の方を見ている。
「……あー……」
私達の躊躇いに気が付いたのか、真は自分の姿へと視線を落とす。
服は薄汚れていて、着替えをしていないのが分かる。というか、お風呂は入っていたのだろうか……?
「お風呂入ってる……?」
「いや……水浴びくらい?」
言いたくなった率直な疑問を口にすれば、まさかの返答が返って来た。一体どんなサバイバル生活だよと。
ていうか水って! 水って!!
「不潔は病気の元!」
過酷な状況だったと察する事も出来るのだが、琴子は怒って真の前へ出て、神力で身体を見た。
「どこも病気になっていないようだけれど」
ホッと小さく安堵の息を吐いた後、匂いが気になるのか、琴子は真から一歩下がった。
うん、わかる。
「どこに居たの?」
「そこの森」
あっさりと答える真は、近くを囲っている森を親指で刺す。
あー。灯台下暗し。
国の領土を考えれば、真が差してる方の奥深くは違うのだ。まぁここは思いっきり国の領土に入っているけれど。
「な……っ! 不法侵入者め!」
アンドリューが声を荒げて剣に手を伸ばしたけれど、私達三人から送られる冷ややかな視線に動きを止めた。
「アンドリュー。もう帰って」
「琴子様! そうはいきません!」
「なら黙っていて」
「!」
琴子の一喝で、アンドリューは大人しく引き下がったが、その表情はとても悔しそうだ。琴子の機嫌を損ねまくって護衛騎士から外されたくないのだろうか。……そんな事あるのかは分からないけれど。
いかつい表情で融通が利かず、真面目で、国に忠誠を誓う。騎士としては、とても良い人材なのだろうけれど……。
「あ、家も自分で作ったんだけど、見に来る?」
「……真……」
こちらの心配や出来事なんてよそに、何となくサバイバル生活を満喫しているような真は、楽しそうな表情で提案してきた。
勿論、断る理由なんて一切ないんだけどさ……見てみたいし。
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