我輩はタルトタタン!探偵だ!

syarin

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3: カイヌシの名は月藤綺輝!

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靴を脱ぐキキの脛にすりころすりころとデコを擦り付ける俺に、キキが腰トントンの御奉仕をしてくれる♪ぁぁぁぁぁ……堪らん!そうそう、その力加減…♡良きかな良きかな…ぁー……ええ侍従を持ったな……。

腰トントンに続いて顎の下すりすりのご奉仕を受け、俺は盛大に喉を鳴らして可愛いキキを誉めてやった。



今日のキキのご飯は人参だそうだ。人参を切ってポン酢で炒めて食べるだけ。人参3本食べて満足そうにしているキキの横で、俺はのんびり本枯れ節と花かつおの食べ比べセットを味わっていた。

(いや、人参だけ3本て!人参だけ3本て!!)

マイコーがソファの上でブランケットをもみもみしながらツッコミを入れる。

(彼女の名誉の為に言えば、本来なら肉を焼いて米も食べる筈だったんだ。人参とポン酢の組合せが麻薬的に美味だったのがいけないのだよ……。)

(ハン、あんな奇抜な色した根っこの何処が良いんだか……。
ポン酢とやらもあのツンと鼻に来る嫌らしい黒い水だろ??うちのママもよく使うけど、本当に人間て食べ物のセンスが壊滅的だよな……。)

俺はマイコーの言葉に、少しニンゲンが哀れになって擁護してやることにした。

(まぁ、そういってやるなよ……。カブトムシが腐葉土を喰らうように、雑食で草やら実やらも食べるニンゲンて生き物は、俺達とは味覚の構造が根本的に違うんだよ…。)

俺の言葉にマイコーがフン、と鼻を鳴らして爪を噛った。
会話は終わり、カツオブシを堪能した俺はゆーっくり毛繕いし、一眠り。

普段俺達が会話しているご近所会話サークルの上の上のサークル、遥か高みの種族サークルとリンクして、俺はノーブルでファビュラスな方々とウィットに富んだ会話を楽しむことにした。

あ、因みに、起きている時の会話サークルと違い、眠って入る種族サークルは、ニンゲンの言葉でいうと、不思議な美しい空間に幽体離脱でてれぽーてーしょんする。といった感じだと思う。
厳密に言うと色々違うけど、君達ニンゲンには理解できにゃいだろうから、そう理解しておけばじゅーぶんである。
……又噛んでしまった。


「やぁ、仔猫君、又逢ったね。」

さて、今宵はどんな猫様方がいらっしゃるかな?とキョロキョロする俺を、ムルーンと高貴にして艶のある鳴き声で俺を呼び止めたのは、神秘的な金と紫の混在する瞳を持つ長毛タキシード猫だった。

「あ、アレキサンダー…殿……。」

彼の放つ香り高い花のような芳香に、俺の鼓動がドキドキと五月蝿く喚く。

「久し振りだね。大きくなって……。こっちにおいで♪一緒に少し歩こう。」

その言葉に俺は、しおしおと大人しい仔猫の様に従った。
アレキサンダー殿が俺の鼻に鼻をつけ、匂いを嗅ぎ、額に額を合わせてくれる。はゎゎゎゎ……。溶けちゃう……。

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