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第二十四話 ジャックの豆の木は、この世界じゃリアルにあるよでかいよヤバいよ。凄腕魔物ハンターもご登場だよ。
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翌朝、コスヤさんご実家宅のダイニングにて。
「スイカもあるじゃないっすか! ここでも取れるんすね」
「スイカという新種のフルーツは今まで食べたフルーツの中でも三本の指に入るくらいの美味さじゃな。伝道者の哲朗さんには感謝の気持ちでいっぱいじゃ」
「いやいやお父さん、お礼なら開発者のキチアさんに言って下さいよ。この肉も美味過ぎる!」
「こいつは極級魔物のオルトロスの肉じゃ。この村には超一流の凄腕魔物ハンターもけっこうおるんじゃよ。そいつらのおかげで極級魔物の肉も新鮮で安く手に入りやすいんじゃ。極級魔物の肉はロブウトツネの市場でも売られていて、レストランでも味わえる時もあるが、鮮度は落ちとるから、ここで味わう方がずっと美味いぞよ」
「こんな素晴らしいのも味わえるなんて俺、幸せ過ぎますよ♪」
哲朗は地元で取れたてのフルーツや野菜、魔物肉なんかも含まれた朝食をいただき、コリルと観光名所にもなっているジャックの豆の木のもとへ向かって出発。
「ジャックの豆の木まで歩くとちょっと遠いけど、お馬さんに乗ったらあっという間だよ」。
コリルはそう伝え、笛をピィィィ~と鳴らす。
すると、
一頭の馬が、なんと上空からやって来た。
「おう! ペガサスじゃん。馬車で使われるのとは違って、空飛べるのか」
「同じペガサスでも種類が違うからね」
哲朗とコリルがペガサスに跨ると、ペガサスは羽ばたいて上空へ。
「空飛ぶペガサスに乗ったことがある芸人なんて、俺くらいだろうな。芸人仲間に自慢出来るぞ」
ご満悦な哲朗、
数分のち、
「あの木がジャックの豆の木だよ」
「すっげえ~。リアルに天まで届きそうじゃないっすか! 一本だけじゃなく、何本も生えてるじゃん」
前方に見えて来た大木の雄大な姿に、哲朗は大興奮。
「哲朗だぁ! ヤバいよヤバいよ」
「哲朗、サインくれーっ」
地元や観光客の子ども達も大勢、その木に登って遊んでいた。
「葉っぱもめっちゃでかいし、俺も乗れそうだな」
哲朗はペガサスから降り立つと、さっそくジャックの豆の木に駆け寄り巨大な葉っぱに乗っかってみた。
「すげえ乗り心地良い。昼寝も出来そうじゃん」
そして寝転がってみる。
その矢先、
「うおわぁ! くっさ~!」
哲朗の顔面に生き物が飛びついて来た。体長は三〇センチほどあった。
「なにこの俺のいた世界のカメムシをさらにきつくしたようなヤバいにおい。ひょっとしてこいつが昨日モタリさんが言ってたハナモゲラってやつか」
哲朗、苦虫を噛み潰したような表情で呟く。
その通りであった。
キュキュ。
ハナモゲラは慌てるようなしぐさで哲朗から逃げていく。
アハハハハハハハッ!
「さっすが哲朗! またしても体張った!」
周囲にいた子ども達、大人も大爆笑だ。
「哲朗、葉っぱに寝転がったらハナモゲラに標的にされちゃうよ。ジャックの豆の木の葉っぱはハナモゲラの寝床だからね」
「この辺じゃ常識だよ」
「観光ガイドにも注意書きあるよ」
子ども達が伝える。
「少年、俺そんなこと知らないし先に言ってくれよぉ~」
哲朗、嘆きの表情だ。
「だってハナモゲラに襲われる哲朗見れる方が楽しいじゃん」
「哲朗、くっせぇ~」
とか子ども達に言われる。
「これ、洗濯してもにおい取れないやつだろ。臭いよヤバいよ」
においが一向に消えず非常に不快な哲朗、
そんな時、
「哲朗のおじちゃん、このお花を擦り付けたらハナモゲラのにおいが消せるよ」
地元の子らしき小さな女の子が近寄って来て、哲朗の体に黄色いそのお花を擦り付けてくれた。
「ありがとうお嬢ちゃん」
「どういたしまして」
「おう、本当にあっという間に嫌なにおいが消えて、良いにおいになった。魔法のお花っすね」
ともあれ、哲朗は気を付けて、他の子ども達も引き続きジャックの豆の木を楽しむ。
そんな時、
「みんな楽しんでるね。おじさんも子どもの頃、ジャックの豆の木でよく遊んでましたよ」
付近からこんな声が。
そこには、背丈180センチは優に超える恰幅の良い大柄な男がいた。
「おう! たっ、貴乃花さんじゃないっすか!」
哲朗は目を大きく見開き、そのお方の元へ駆け寄っていく。
「ワタシ、その名前ともたまに間違われますが。ワタシの名前は、ノカナハタです。あなたは芸人の哲朗さんですね、はじめまして。あなたのご活躍ぶりは、雑誌や新聞などで拝見させていただいております」
そのお方はそうおっしゃってふふっと笑う。
「それは光栄でございます」
哲朗はびしっと敬礼。
「ノカナハタさん、サイン下さい」
「握手してぇ~」
「ノカナハタさんはね、魔物を狩る時武器を一切使わないんだよ」
「張り手と投げ飛ばしで魔物を仕留めるの。すごく強いんだよ」
子ども達も大勢駆け寄って来る。大人気のようだ。
「俺のいた世界には、ノカナハタさんが名前を間違えられることもあるという、あなたにそっくりな貴乃花さんというお方がリアルにいまして、充電バイクの旅のゲストとして参加して下さったこともありまして、昔は大相撲の力士という格闘家で、その中でも極々一部の最強の人がなれる横綱だったんすよ」
「へぇ~。どんなお方なのか一度お会いしてみたいですね。大相撲の力士、横綱というものも気になります。ワタシも数年前まで、格闘技をやってたんですよ」
「そうなんすか。とても強そうな見た目どおりっすね」
「格闘技大会にも何度も出て、一番のライバルのボケノアさんと何十回も対戦したことがありまして、対戦成績は全くの互角でした。最初の頃は体格差があまりにもあり過ぎて、ボケノアさんに全く歯が立ちませんでした。ワタシは対抗すべく、体重を無理やり増やして、最後の方はワタシの方が分が良かったです。ただ、無理をし過ぎたせいで内臓と膝を壊してしまって、格闘技からは引退しました。そして健康に過ごすべく半分くらいまで減量もしました。まあ、まだ一般の人基準では重いですが」
「そのエピソードも、貴乃花さんとよく似ていらっしゃいますね」
哲朗が楽しそうに聞き入っていると、
「ノカナハタちゃんが短期間で激やせした時は驚いたよ」
お婆さんが陽気に話に割り込んで来た。
「多くの方々から体調を心配されたんですが、太っていた頃よりもずっと健康でしたよ。引退後は、憧れの父のあとを継ぎ、魔物ハンター一筋です。数年前に亡くなった父も超一流の魔物ハンターだったんですよ」
「そうでございましたか」
「ノカナハタちゃんは、子どもの頃からお父さんに憧れてたんじゃよ。雑誌の記者さんに将来の夢を聞かれた時、『あのね~、ボクね~、大きくなったらね~、パパみたいな魔物ハンターになりたいの。強くてね~、たくましくてね~、勇気があるしね~、人気があるしね~』って」
お婆さんは楽しそうに語る。
「ワタシの子どもの頃の発言、当時を知る人達の昔話によって、雑誌にもネタにされ、当時を知らない今の子ども達や、ムマツラさんのモノマネに使われるくらい、名言になっております」
ノカナハタさんは照れ臭そうに打ち明ける。
「そのエピソードも貴乃花さんと面白いほど似過ぎですよ」
哲朗はふふっと笑った。
「ワタシはこれから魔物狩りに出かけます。狩りをお見せしましから、ここにいる皆さんもよかったらついて来て下さい」
ノカナハタさんがそう言うと、
「ノカナハタさんの狩りが生で見れるなんて、最高!」
「ノカナハタちゃん、期待しとるぞよ」
子ども達や大人、哲朗もついて行くことに。
みんなで森の中へと入って歩き進んでいく。
「哲朗さんがこの国に来た時に使われていたという電動バイクというもの、荷車として重宝しますが、形状的に乗り物として使うのも良さそうな感じですね」
「俺のいた世界では、電動バイクは乗り物としての利用がメインで、荷物運びはおまけみたいな感じなんっすよ」
「そうでしたか」
「電動バイクはガソリンの普通のバイクよりも環境に優しいんですが、バッテリーが、あのぉ、体重重い人からすぐどんどんどんどん、あの、減っちゃいますから、だからたぶん、貴乃花さん、じゃないやノカナハタさんはすぐ減ると思いますけど」
「そうかぁ。充電ってどんなものなのか謎ですけど、面白い仕組みですね。哲朗さん、話は変わりますがこの村のふるさと納税、おススメですよ。キセマ村では返礼品として、ジャックの豆や地元特産のフルーツ、魔物肉などが送られます」
「そりゃいいっすね。喜んで納税しますよ。ふるさと納税を勧める所も、貴乃花さんそっくりっすね」
「その貴乃花さんというお方、一度お会いしてみたいですね」
森の中は、進めば進むほど鬱蒼とした雰囲気に。
「この感じ、そろそろ獲物が出ますね」
ノカタハナさんがそう告げてから、ほどなく……
物陰から魔物が……。
「あれ? 出ませんね。雰囲気的に出るはずなのですが……」
予想外の展開に、ノカタハナさんは苦笑い。
「人が集まり過ぎて、隠れてしまってるんすかね?」
「いやぁ、この辺の魔物は、人に恐れることはなく、むしろ獲物が集まったと喜んで出てくるものですが……そうだ! 哲朗さんに囮になってもらえば」
「いやいやヤバいでしょ、それは、さすがに」
哲朗、苦笑いで即突っ込むも、
「哲朗さん、この肉を体に巻き付けて、魔物を引き寄せてみて下さい」
ノカナハタさんは携帯していた布袋から巨大な肉塊を取り出すと、爽やかな笑顔で命令してくる。
「哲朗、やってやれーっ」
「リアクション芸人の意地を見せてぇ~」
子ども達からも応援され、
「よぉし、やってやろうじゃないっすか。猛獣達と百戦錬磨の僕にお任せ下さい!」
哲朗は乗り気で渡された肉を背負った。
「俺今、シンドバッドの冒険のお話みたいっすね」
そして茂みの道なき所を歩き進んでいく。
ほどなく、
「うぉわっ! ヤバいよヤバいよ」
哲朗の悲鳴。大きな魔物の鋭い爪に捕まえられ、上空へと連れて行かれてしまった。
ギャォォォ~ス、ギャォォォ~ス!
魔物もいい獲物が獲れたと喜んでいるかのような雄たけびを上げる。
「ノカナハタさぁ~ん、俺、今まさに襲われてます。ここままだとこいつにガチで食われそうなんすけど」
「バハムートかぁ。困ったなぁ。空中戦はワタシの戦法外なんですよ」
ノカナハタさんは苦笑い。
「貴乃花、いやノカナハタさん、そりゃないでしょ。いたたたぁ、喰い込んでる、喰い込んでる」
「哲朗さん、そいつの腹を蹴ってみて下さい。そこが弱点ですから」
「届かないっすよ」
哲朗、足を振り動かすもなすすべ無し。
「そっかぁ。どうしよう」
ノカナハタさんは朗らかに笑う。
そんな時、
「哲朗さん、任せて下さい」
村人の一人が弓矢を放ってくれた。
バハムートの顔に見事命中!
ギャォォォ~ン!
バハムートは悲鳴を上げ、哲朗を離してくれた。
「うわぁ~。助かったけど助かってないよヤバいよヤバいよ」
哲朗、真っ逆さまに地面へ。
絶体絶命!
否、
「大丈夫です」
ノカナハタさんが受け止めてくれた。
「マジ焦ったぁ~」
哲朗、安堵の表情へ。
弓矢を放った村人は、バハムート目掛けてさらにもう一本放ち、見事命中させる。
ギャォォォ~ス!
バハムートも地面へ真っ逆さまだ。
「哲朗さん、痛みに耐えてよく頑張った。感動した。おめでとう!」
ノカナハタさんが賞賛の言葉を述べると、
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチッ!
見守っていた他の皆からも拍手喝采。
「その名言、俺のいた世界じゃ小泉元総理から貴乃花さんへの言葉なんすけどね」
哲朗は苦笑い。
「皆さん、ちょうどいい獲物がワタシ達の方を狙ってますよ」
ノカナハタさんが注意を促した視線の先には、
「マジで! 嘘でしょ!」
哲朗、元いた世界では見たことのない蛇にびっくり仰天。
全長十メートルくらいはある、紫色の双頭の蛇だった。
「こいつはアンフィスバエナですね。猛毒を持っていて、大変危険です。しかしワタシにとっては雑魚の獲物です」
ノカナハタさんは爽やかな笑顔で言う。
「ついに狩りが見れる!」
「ノカナハタさん、頑張ってぇ~!」
少し遠くから見守る観客達。
「あんなでかくて強そうなの、武器を使わずに倒すなんて、絶対無理でしょ。武器使っても無理でしょ」
哲朗は心配そうに見守った。
ノカナハタさんは右足を高く上げたのち、地面をずんっと踏みしめた。
続いて左足も。
「出た! ノカナハタさんの狩りをする時のポーズ」
「生で見れたぁ~!」
「芸術的!」
子ども達、大喜び。
「ノカナハタさん、四股を踏んでるじゃん」
「四股?」
「四股ってなぁに?」
子ども達や、
「四股とはいったい?」
ノカナハタさんもぽかんとした表情。
「俺のいた世界じゃ、ノカナハタさんのさっきみたいなポーズをとること、四股を踏むって言うんすよ」
「そうなんですか。獲物を狩る前、大地の豊かさに感謝の意を込めて大地を踏み締めるのですが、特に呼び名はありませんでした。四股ってなかなか良い響きの呼び方ですね。これから使わせて貰います」
ノカナハタさんは朗らかな表情で反応し、中腰姿勢になると、両手の拳を地面につけた。
「構えのポーズも出た!」
観客達、喰い入るように眺める。
「あれは“はっけよいのこった”っすね」
哲朗、思わず顔がほころぶ。
ノカナハタさん、その姿勢から目にも止まらぬ速さで立ち上がると、
パチーンッ!
アンフィスバエナの顔面の一つ目掛けて、張り手を食らわした。
パチーン、パチーン、パチーン!
休まずさらに数発。
グォォォ~ン!
アンフィスバエナ、鋭い目つきになり怒りの表情だ。
ビュンッ!
もう一方の頭から、すごい勢いで毒液を飛ばされた。
ノカナハタさん、余裕でかわし、アンフィスバエナの胴体を両手でがっちり掴む。
そして、
投げ飛ばす。
そのさい、ノカナハタさんは一瞬鬼のような表情になった。
アンフィスバエナ、地面に叩き付けられ、絶命!
「狩り成功です」
ノカナハタさん、朗らかな表情で呟く。
「「「「「「「おおおおおおおおおおおっ!」」」」」」」
「ノカナハタさん、恰好いい!」
「すっごぉ~い!」
パチパチパチパチパチッ!
観客達、拍手喝采!
「素晴らしい! 楽勝でしたね。最っ高の横綱相撲っすよ」
哲朗も拍手をまじえて大絶賛だ。
「いやいや、けっこう手こずりました。ボケノアさんならあの程度の魔物、張り手一発で仕留められますよ。ワタシはそこまでの威力はないので、投げ技も併せないと倒せません」
ノカナハタさんは謙遜気味に伝える。
ともあれ、獲れた魔物は地元の一流料理人達によって解体され調理され、村人や観光客達に無料で振舞われることに。
「美味過ぎる。ヤバいよヤバいよ。これが無料なんて大盤振る舞い過ぎでしょ」
哲朗もご満悦。
「この肉料理のフルコースは、ロブウトツネのレストランで食べようと思ったら、軽く二万ララシャ以上はしますね」
ノカナハタさんは爽やかな笑顔で伝える。
「そうなんっすか。ロブウトツネじゃ超高級品なんっすね」
豪華なランチを満喫した哲朗は、キャンプ場にもなっている湖畔へと足を進める。
絵を描いたり、歌を歌ったり踊ったり、楽器を演奏したり、お昼寝したり、昆虫観察をしたり、バーベキューをしたり、釣りをしたり、老若男女問わず多くの村人や観光客達が思い思いに楽しんでいた。
「見たことのない昆虫もいっぱいだし、楽しい所がいっぱいあるし、キセマ村はとっても素晴らしいリゾート地っすね。ずっと住みたいくらいっすよ」
「スビエさんはこの村はつまらないって言ってたけどね。ギャンブル出来る所がないからって」
コリルは爽やかな笑顔で伝える。
「キセマ村は、クリーンな村にするために条例でカジノとかのギャンブル施設は禁止されてるからね」
「スビエさんはオレが村長ならこの場所はボートレース場にするけどなって言って、村長さんを不愉快にさせてたよ」
「あの人らしいっすね」
釣りをしたり、昆虫観察をしたりして楽しみ、哲朗は今夜もあの温泉を楽しむことに。
「押すなよ、押すなよ。“絶対に”押すなよ」
「それーっ!」
「えーい」
「こらぁ、少年少女。押すなって言ったじゃねえか♪」
そしてあの鉄板芸を披露。昨日とは違う顔ぶれも多かったが、またしても大好評だ。
同じ頃、ビーボさんはというと、
「親父ぃ~、リアルガチで怖いだろ。こいつ、オレを食おうとしてる目してるんだよ。降ろしてくれよぉ~」
実家付近の森で、高速で走り回るメガロサウルスに無理やり乗せられていたのだった。
「ビーボのビビり癖、相変わらず治ってないなぁ。子ども達は毎日通学に利用してるぞ」
いっしょに乗っていた父は微笑み顔で言う。
「ビーボさん、大人なのに格好悪ぅ~い」
「ビーボさんのリアクション、とっても面白ぉ~い」
「去年よりもリアクションが面白くなってる。哲朗から芸を教わったんだね」
近くで見ていた子ども達も大笑いする。
(時差の関係でこちらは昼。このやり取りは、現地の言語で交わされている)
「スイカもあるじゃないっすか! ここでも取れるんすね」
「スイカという新種のフルーツは今まで食べたフルーツの中でも三本の指に入るくらいの美味さじゃな。伝道者の哲朗さんには感謝の気持ちでいっぱいじゃ」
「いやいやお父さん、お礼なら開発者のキチアさんに言って下さいよ。この肉も美味過ぎる!」
「こいつは極級魔物のオルトロスの肉じゃ。この村には超一流の凄腕魔物ハンターもけっこうおるんじゃよ。そいつらのおかげで極級魔物の肉も新鮮で安く手に入りやすいんじゃ。極級魔物の肉はロブウトツネの市場でも売られていて、レストランでも味わえる時もあるが、鮮度は落ちとるから、ここで味わう方がずっと美味いぞよ」
「こんな素晴らしいのも味わえるなんて俺、幸せ過ぎますよ♪」
哲朗は地元で取れたてのフルーツや野菜、魔物肉なんかも含まれた朝食をいただき、コリルと観光名所にもなっているジャックの豆の木のもとへ向かって出発。
「ジャックの豆の木まで歩くとちょっと遠いけど、お馬さんに乗ったらあっという間だよ」。
コリルはそう伝え、笛をピィィィ~と鳴らす。
すると、
一頭の馬が、なんと上空からやって来た。
「おう! ペガサスじゃん。馬車で使われるのとは違って、空飛べるのか」
「同じペガサスでも種類が違うからね」
哲朗とコリルがペガサスに跨ると、ペガサスは羽ばたいて上空へ。
「空飛ぶペガサスに乗ったことがある芸人なんて、俺くらいだろうな。芸人仲間に自慢出来るぞ」
ご満悦な哲朗、
数分のち、
「あの木がジャックの豆の木だよ」
「すっげえ~。リアルに天まで届きそうじゃないっすか! 一本だけじゃなく、何本も生えてるじゃん」
前方に見えて来た大木の雄大な姿に、哲朗は大興奮。
「哲朗だぁ! ヤバいよヤバいよ」
「哲朗、サインくれーっ」
地元や観光客の子ども達も大勢、その木に登って遊んでいた。
「葉っぱもめっちゃでかいし、俺も乗れそうだな」
哲朗はペガサスから降り立つと、さっそくジャックの豆の木に駆け寄り巨大な葉っぱに乗っかってみた。
「すげえ乗り心地良い。昼寝も出来そうじゃん」
そして寝転がってみる。
その矢先、
「うおわぁ! くっさ~!」
哲朗の顔面に生き物が飛びついて来た。体長は三〇センチほどあった。
「なにこの俺のいた世界のカメムシをさらにきつくしたようなヤバいにおい。ひょっとしてこいつが昨日モタリさんが言ってたハナモゲラってやつか」
哲朗、苦虫を噛み潰したような表情で呟く。
その通りであった。
キュキュ。
ハナモゲラは慌てるようなしぐさで哲朗から逃げていく。
アハハハハハハハッ!
「さっすが哲朗! またしても体張った!」
周囲にいた子ども達、大人も大爆笑だ。
「哲朗、葉っぱに寝転がったらハナモゲラに標的にされちゃうよ。ジャックの豆の木の葉っぱはハナモゲラの寝床だからね」
「この辺じゃ常識だよ」
「観光ガイドにも注意書きあるよ」
子ども達が伝える。
「少年、俺そんなこと知らないし先に言ってくれよぉ~」
哲朗、嘆きの表情だ。
「だってハナモゲラに襲われる哲朗見れる方が楽しいじゃん」
「哲朗、くっせぇ~」
とか子ども達に言われる。
「これ、洗濯してもにおい取れないやつだろ。臭いよヤバいよ」
においが一向に消えず非常に不快な哲朗、
そんな時、
「哲朗のおじちゃん、このお花を擦り付けたらハナモゲラのにおいが消せるよ」
地元の子らしき小さな女の子が近寄って来て、哲朗の体に黄色いそのお花を擦り付けてくれた。
「ありがとうお嬢ちゃん」
「どういたしまして」
「おう、本当にあっという間に嫌なにおいが消えて、良いにおいになった。魔法のお花っすね」
ともあれ、哲朗は気を付けて、他の子ども達も引き続きジャックの豆の木を楽しむ。
そんな時、
「みんな楽しんでるね。おじさんも子どもの頃、ジャックの豆の木でよく遊んでましたよ」
付近からこんな声が。
そこには、背丈180センチは優に超える恰幅の良い大柄な男がいた。
「おう! たっ、貴乃花さんじゃないっすか!」
哲朗は目を大きく見開き、そのお方の元へ駆け寄っていく。
「ワタシ、その名前ともたまに間違われますが。ワタシの名前は、ノカナハタです。あなたは芸人の哲朗さんですね、はじめまして。あなたのご活躍ぶりは、雑誌や新聞などで拝見させていただいております」
そのお方はそうおっしゃってふふっと笑う。
「それは光栄でございます」
哲朗はびしっと敬礼。
「ノカナハタさん、サイン下さい」
「握手してぇ~」
「ノカナハタさんはね、魔物を狩る時武器を一切使わないんだよ」
「張り手と投げ飛ばしで魔物を仕留めるの。すごく強いんだよ」
子ども達も大勢駆け寄って来る。大人気のようだ。
「俺のいた世界には、ノカナハタさんが名前を間違えられることもあるという、あなたにそっくりな貴乃花さんというお方がリアルにいまして、充電バイクの旅のゲストとして参加して下さったこともありまして、昔は大相撲の力士という格闘家で、その中でも極々一部の最強の人がなれる横綱だったんすよ」
「へぇ~。どんなお方なのか一度お会いしてみたいですね。大相撲の力士、横綱というものも気になります。ワタシも数年前まで、格闘技をやってたんですよ」
「そうなんすか。とても強そうな見た目どおりっすね」
「格闘技大会にも何度も出て、一番のライバルのボケノアさんと何十回も対戦したことがありまして、対戦成績は全くの互角でした。最初の頃は体格差があまりにもあり過ぎて、ボケノアさんに全く歯が立ちませんでした。ワタシは対抗すべく、体重を無理やり増やして、最後の方はワタシの方が分が良かったです。ただ、無理をし過ぎたせいで内臓と膝を壊してしまって、格闘技からは引退しました。そして健康に過ごすべく半分くらいまで減量もしました。まあ、まだ一般の人基準では重いですが」
「そのエピソードも、貴乃花さんとよく似ていらっしゃいますね」
哲朗が楽しそうに聞き入っていると、
「ノカナハタちゃんが短期間で激やせした時は驚いたよ」
お婆さんが陽気に話に割り込んで来た。
「多くの方々から体調を心配されたんですが、太っていた頃よりもずっと健康でしたよ。引退後は、憧れの父のあとを継ぎ、魔物ハンター一筋です。数年前に亡くなった父も超一流の魔物ハンターだったんですよ」
「そうでございましたか」
「ノカナハタちゃんは、子どもの頃からお父さんに憧れてたんじゃよ。雑誌の記者さんに将来の夢を聞かれた時、『あのね~、ボクね~、大きくなったらね~、パパみたいな魔物ハンターになりたいの。強くてね~、たくましくてね~、勇気があるしね~、人気があるしね~』って」
お婆さんは楽しそうに語る。
「ワタシの子どもの頃の発言、当時を知る人達の昔話によって、雑誌にもネタにされ、当時を知らない今の子ども達や、ムマツラさんのモノマネに使われるくらい、名言になっております」
ノカナハタさんは照れ臭そうに打ち明ける。
「そのエピソードも貴乃花さんと面白いほど似過ぎですよ」
哲朗はふふっと笑った。
「ワタシはこれから魔物狩りに出かけます。狩りをお見せしましから、ここにいる皆さんもよかったらついて来て下さい」
ノカナハタさんがそう言うと、
「ノカナハタさんの狩りが生で見れるなんて、最高!」
「ノカナハタちゃん、期待しとるぞよ」
子ども達や大人、哲朗もついて行くことに。
みんなで森の中へと入って歩き進んでいく。
「哲朗さんがこの国に来た時に使われていたという電動バイクというもの、荷車として重宝しますが、形状的に乗り物として使うのも良さそうな感じですね」
「俺のいた世界では、電動バイクは乗り物としての利用がメインで、荷物運びはおまけみたいな感じなんっすよ」
「そうでしたか」
「電動バイクはガソリンの普通のバイクよりも環境に優しいんですが、バッテリーが、あのぉ、体重重い人からすぐどんどんどんどん、あの、減っちゃいますから、だからたぶん、貴乃花さん、じゃないやノカナハタさんはすぐ減ると思いますけど」
「そうかぁ。充電ってどんなものなのか謎ですけど、面白い仕組みですね。哲朗さん、話は変わりますがこの村のふるさと納税、おススメですよ。キセマ村では返礼品として、ジャックの豆や地元特産のフルーツ、魔物肉などが送られます」
「そりゃいいっすね。喜んで納税しますよ。ふるさと納税を勧める所も、貴乃花さんそっくりっすね」
「その貴乃花さんというお方、一度お会いしてみたいですね」
森の中は、進めば進むほど鬱蒼とした雰囲気に。
「この感じ、そろそろ獲物が出ますね」
ノカタハナさんがそう告げてから、ほどなく……
物陰から魔物が……。
「あれ? 出ませんね。雰囲気的に出るはずなのですが……」
予想外の展開に、ノカタハナさんは苦笑い。
「人が集まり過ぎて、隠れてしまってるんすかね?」
「いやぁ、この辺の魔物は、人に恐れることはなく、むしろ獲物が集まったと喜んで出てくるものですが……そうだ! 哲朗さんに囮になってもらえば」
「いやいやヤバいでしょ、それは、さすがに」
哲朗、苦笑いで即突っ込むも、
「哲朗さん、この肉を体に巻き付けて、魔物を引き寄せてみて下さい」
ノカナハタさんは携帯していた布袋から巨大な肉塊を取り出すと、爽やかな笑顔で命令してくる。
「哲朗、やってやれーっ」
「リアクション芸人の意地を見せてぇ~」
子ども達からも応援され、
「よぉし、やってやろうじゃないっすか。猛獣達と百戦錬磨の僕にお任せ下さい!」
哲朗は乗り気で渡された肉を背負った。
「俺今、シンドバッドの冒険のお話みたいっすね」
そして茂みの道なき所を歩き進んでいく。
ほどなく、
「うぉわっ! ヤバいよヤバいよ」
哲朗の悲鳴。大きな魔物の鋭い爪に捕まえられ、上空へと連れて行かれてしまった。
ギャォォォ~ス、ギャォォォ~ス!
魔物もいい獲物が獲れたと喜んでいるかのような雄たけびを上げる。
「ノカナハタさぁ~ん、俺、今まさに襲われてます。ここままだとこいつにガチで食われそうなんすけど」
「バハムートかぁ。困ったなぁ。空中戦はワタシの戦法外なんですよ」
ノカナハタさんは苦笑い。
「貴乃花、いやノカナハタさん、そりゃないでしょ。いたたたぁ、喰い込んでる、喰い込んでる」
「哲朗さん、そいつの腹を蹴ってみて下さい。そこが弱点ですから」
「届かないっすよ」
哲朗、足を振り動かすもなすすべ無し。
「そっかぁ。どうしよう」
ノカナハタさんは朗らかに笑う。
そんな時、
「哲朗さん、任せて下さい」
村人の一人が弓矢を放ってくれた。
バハムートの顔に見事命中!
ギャォォォ~ン!
バハムートは悲鳴を上げ、哲朗を離してくれた。
「うわぁ~。助かったけど助かってないよヤバいよヤバいよ」
哲朗、真っ逆さまに地面へ。
絶体絶命!
否、
「大丈夫です」
ノカナハタさんが受け止めてくれた。
「マジ焦ったぁ~」
哲朗、安堵の表情へ。
弓矢を放った村人は、バハムート目掛けてさらにもう一本放ち、見事命中させる。
ギャォォォ~ス!
バハムートも地面へ真っ逆さまだ。
「哲朗さん、痛みに耐えてよく頑張った。感動した。おめでとう!」
ノカナハタさんが賞賛の言葉を述べると、
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチッ!
見守っていた他の皆からも拍手喝采。
「その名言、俺のいた世界じゃ小泉元総理から貴乃花さんへの言葉なんすけどね」
哲朗は苦笑い。
「皆さん、ちょうどいい獲物がワタシ達の方を狙ってますよ」
ノカナハタさんが注意を促した視線の先には、
「マジで! 嘘でしょ!」
哲朗、元いた世界では見たことのない蛇にびっくり仰天。
全長十メートルくらいはある、紫色の双頭の蛇だった。
「こいつはアンフィスバエナですね。猛毒を持っていて、大変危険です。しかしワタシにとっては雑魚の獲物です」
ノカナハタさんは爽やかな笑顔で言う。
「ついに狩りが見れる!」
「ノカナハタさん、頑張ってぇ~!」
少し遠くから見守る観客達。
「あんなでかくて強そうなの、武器を使わずに倒すなんて、絶対無理でしょ。武器使っても無理でしょ」
哲朗は心配そうに見守った。
ノカナハタさんは右足を高く上げたのち、地面をずんっと踏みしめた。
続いて左足も。
「出た! ノカナハタさんの狩りをする時のポーズ」
「生で見れたぁ~!」
「芸術的!」
子ども達、大喜び。
「ノカナハタさん、四股を踏んでるじゃん」
「四股?」
「四股ってなぁに?」
子ども達や、
「四股とはいったい?」
ノカナハタさんもぽかんとした表情。
「俺のいた世界じゃ、ノカナハタさんのさっきみたいなポーズをとること、四股を踏むって言うんすよ」
「そうなんですか。獲物を狩る前、大地の豊かさに感謝の意を込めて大地を踏み締めるのですが、特に呼び名はありませんでした。四股ってなかなか良い響きの呼び方ですね。これから使わせて貰います」
ノカナハタさんは朗らかな表情で反応し、中腰姿勢になると、両手の拳を地面につけた。
「構えのポーズも出た!」
観客達、喰い入るように眺める。
「あれは“はっけよいのこった”っすね」
哲朗、思わず顔がほころぶ。
ノカナハタさん、その姿勢から目にも止まらぬ速さで立ち上がると、
パチーンッ!
アンフィスバエナの顔面の一つ目掛けて、張り手を食らわした。
パチーン、パチーン、パチーン!
休まずさらに数発。
グォォォ~ン!
アンフィスバエナ、鋭い目つきになり怒りの表情だ。
ビュンッ!
もう一方の頭から、すごい勢いで毒液を飛ばされた。
ノカナハタさん、余裕でかわし、アンフィスバエナの胴体を両手でがっちり掴む。
そして、
投げ飛ばす。
そのさい、ノカナハタさんは一瞬鬼のような表情になった。
アンフィスバエナ、地面に叩き付けられ、絶命!
「狩り成功です」
ノカナハタさん、朗らかな表情で呟く。
「「「「「「「おおおおおおおおおおおっ!」」」」」」」
「ノカナハタさん、恰好いい!」
「すっごぉ~い!」
パチパチパチパチパチッ!
観客達、拍手喝采!
「素晴らしい! 楽勝でしたね。最っ高の横綱相撲っすよ」
哲朗も拍手をまじえて大絶賛だ。
「いやいや、けっこう手こずりました。ボケノアさんならあの程度の魔物、張り手一発で仕留められますよ。ワタシはそこまでの威力はないので、投げ技も併せないと倒せません」
ノカナハタさんは謙遜気味に伝える。
ともあれ、獲れた魔物は地元の一流料理人達によって解体され調理され、村人や観光客達に無料で振舞われることに。
「美味過ぎる。ヤバいよヤバいよ。これが無料なんて大盤振る舞い過ぎでしょ」
哲朗もご満悦。
「この肉料理のフルコースは、ロブウトツネのレストランで食べようと思ったら、軽く二万ララシャ以上はしますね」
ノカナハタさんは爽やかな笑顔で伝える。
「そうなんっすか。ロブウトツネじゃ超高級品なんっすね」
豪華なランチを満喫した哲朗は、キャンプ場にもなっている湖畔へと足を進める。
絵を描いたり、歌を歌ったり踊ったり、楽器を演奏したり、お昼寝したり、昆虫観察をしたり、バーベキューをしたり、釣りをしたり、老若男女問わず多くの村人や観光客達が思い思いに楽しんでいた。
「見たことのない昆虫もいっぱいだし、楽しい所がいっぱいあるし、キセマ村はとっても素晴らしいリゾート地っすね。ずっと住みたいくらいっすよ」
「スビエさんはこの村はつまらないって言ってたけどね。ギャンブル出来る所がないからって」
コリルは爽やかな笑顔で伝える。
「キセマ村は、クリーンな村にするために条例でカジノとかのギャンブル施設は禁止されてるからね」
「スビエさんはオレが村長ならこの場所はボートレース場にするけどなって言って、村長さんを不愉快にさせてたよ」
「あの人らしいっすね」
釣りをしたり、昆虫観察をしたりして楽しみ、哲朗は今夜もあの温泉を楽しむことに。
「押すなよ、押すなよ。“絶対に”押すなよ」
「それーっ!」
「えーい」
「こらぁ、少年少女。押すなって言ったじゃねえか♪」
そしてあの鉄板芸を披露。昨日とは違う顔ぶれも多かったが、またしても大好評だ。
同じ頃、ビーボさんはというと、
「親父ぃ~、リアルガチで怖いだろ。こいつ、オレを食おうとしてる目してるんだよ。降ろしてくれよぉ~」
実家付近の森で、高速で走り回るメガロサウルスに無理やり乗せられていたのだった。
「ビーボのビビり癖、相変わらず治ってないなぁ。子ども達は毎日通学に利用してるぞ」
いっしょに乗っていた父は微笑み顔で言う。
「ビーボさん、大人なのに格好悪ぅ~い」
「ビーボさんのリアクション、とっても面白ぉ~い」
「去年よりもリアクションが面白くなってる。哲朗から芸を教わったんだね」
近くで見ていた子ども達も大笑いする。
(時差の関係でこちらは昼。このやり取りは、現地の言語で交わされている)
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