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67.魔獣

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とりあえず一段落ついたので、
ここ最近たまっていた洗濯や水の補給にルー君と湖に行った。

もう夏も終わり秋きに入っていたので風が心地よい。
お義兄様は、肉が食べたいらしく狩りに、
ルイード様は、島の西側でこの前色々見つけた薬草やキノコなど、
魔法薬の素材を採取しに取りに行って貰った。

洗濯や水の補給も済んだので、果物採取をしながら湖の周りの森の探索をして帰る。
森の中心部は、危険な動物もいるらしいけど湖の周りなら安全だろう。
いざとなったらルー君もいるし。

少し森の中に入ると栗の木を見つけたので、
木の周りに落ちている味を探して一応鑑定をかけて確認をする。

【鑑定結果】
名称:栗
分類:植物
取得可能場所:森全体
その他:食料、建築材

(建築材か、そう言えば転生前に縄文時代の人達が栽培していたと聞いた事があるわね、
桃栗三年、柿八年って聞いた事があるし、拠点の前で栽培しよう)

暫らく定期的に採取する事に決めて、今日の所は落ちている実を足で踏んで栗の実を取って帰る事にした。


「ただいま」
コンテナの中で遅めの昼食の準備をしていると、
お義兄様の声が聞こえたので、一旦手を止めて外に出た。

「おかえりなさい…って何ですかそれ」
「魔獣だよ」

お義兄様の足元には、大きな牙と角が生えた大きなイノシシの様な生き物のが倒れていた。

「そうか、ルシエルは転生して来たから知らないのも無理はない。
この世界は、通常の獣の他に魔獣と呼ばれる生き物がいるんだ。
通常の獣より凶暴だが素材としても丈夫な物が取れる、
この前靴が欲しいと言っていたから丁度良さげなので狩ってきた」
「ありがとうございます」

お義兄様は、私の履き物為にわざわざ、そのまま持って来てくれたみたいだ。
確かに、この大きさなら裁縫しなくても、丈夫な紐があれば十分足を覆える。

お義兄様は、私の足のサイズを確認すると、
魔獣を魔法鞄にいれてルイード様と共にダンさんの所に行って、
ダンさんが素材毎に分解して貰って帰って来た。

お礼に牙と肉を少しわけてあげたらしいけど、
あまり聖女様の顔色が良くなかったみたいなので、
契約魔法が解除されたら、同居は無理でも近くに住んで貰いたいと、
二人にお願いしてみた。

本格的な家は無理でも、今日栗の木を見て思い出した竪穴式住居なら、
能力や魔法を使えば比較的短期間で出来ると思う。
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