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24 今井誕
しおりを挟む休日の今日、真は今井の家に来ていた。彼の誕生日を祝う為に。
今井はバイトでいないが、上がらせてもらって手料理を作っていた。今井の好きな肉料理で誕生日をお祝いする。この日の為に、真は家でしっかりと練習を重ねてきた。
唐揚げにトンカツに生姜焼き。甘いものが特に好きなわけではない今井には、ケーキではなくガッツリ肉料理を振る舞うのだ。
出来上がった料理をローテーブルに並べる。
時計を見れば、今井のバイトは終わっている時間だった。そろそろ帰ってくるだろう。真は急いで服を脱ぎ、彼を出迎える為の格好になった。それから玄関へ向かい、今井の帰宅を待つ。
落ち着かない気持ちで立ち竦んでいると、それほど時間が経たない内に外側からドアの鍵が開けられた。ドアが開き、今井が入ってくる。
「お、お帰りなさい、今井くんっ」
「おう……っ、っ!?」
今井は真の姿を見て、ギョッと目を見開く。
「おまっ……なんつーカッコしてんだよ……!?」
真はエプロンと下着しか身につけていなかった。今井の視線が突き刺さり、居たたまれなさに真っ赤になって俯く。
「えっと……佐野くんと上原くんが……この格好で待ってたら、今井くんが喜んでくれるって……」
佐野と上原が言っていたのは裸エプロンだが、さすがに下着を脱ぐのは躊躇われた。それでこんな格好になったのだが、やはりやめた方がよかっただろうか。
今井は絶対に喜ぶ、と二人から勧められてそれを真に受けてしまったけれど、真がこんな格好をしても嬉しいはずがない。
誕生日だから彼を喜ばせる事がしたかったが、もっと別の方法を考えるべきだった。
「ご、ごめんね……。僕、服着てくる……っ」
無性に恥ずかしくなってその場を去ろうとしたら、靴を脱いで部屋に上がった今井に腕を掴まれた。
「待て! 何で服着るんだよ」
「な、何でって……だって、こんな格好……」
「俺を喜ばせる為にしたんだろ? だったらそのままでいろ」
「でも、今井くんは嬉しくないだろうし……」
「嬉しくねーなんて、言ってないだろーが」
「え……?」
真に気を遣ってくれているのだろうか。
そっと彼の顔を窺うと、照れ臭そうに頬が赤く染まっていた。
「いいから、そのままでいろ」
「う、ん……」
念押しされ、真は小さく頷いた。
少しは喜んでもらえたのだろうか。恥ずかしいけれど、今井が喜んでくれたのなら嬉しい。
それから、一緒にリビングへと移動した。
並べられた料理を見て、今井は僅かに目を瞠る。
「コレ、全部お前が作ったのか……?」
「うん。今井くんの好きなもの、用意してみたよ。あ、味は今井くんの好みにできたかわかんないけど……」
真は今井と向かい合い、まっすぐに彼を見つめ微笑んだ。
「誕生日、おめでとう。今日はいっぱいお祝いさせてね」
「…………おう。ありがと」
彼がフイッと視線を逸らしてしまったのは、気恥ずかしかったからだろう。うっすらと紅潮する彼の頬を見て、真は笑みを深めた。
「真、こっち来い」
ローテーブルの前に座った今井が、自分の膝の上へと真を引き寄せた。胡座をかく彼の上に横向きの状態で座らされ、真は慌てた。
「い、今井くん、行儀悪いよ……っ」
「別にいーだろ。家ん中なんだし。誰も見てねーんだから」
確かに、誰かに迷惑をかけるわけでもない。しかし、膝の上に座るのは恥ずかしい。エプロンと下着しか身につけていない状態なので余計に。
真はもじもじと身動ぎする。
「でも、重くない? 食べにくくない?」
「うるせーな。いいからじっとしてろ。俺の誕生日祝ってくれんだろ」
「うぅ……」
果たして膝の上に座るのが誕生日のお祝いになるのだろうか。けれど、今井がそうしたいのなら真も強くは拒めなかった。
「いただきます」
「う、うん……」
今井が唐揚げを箸で掴んで口に運ぶ。真はそれをドキドキしながら見守った。
揚げたての唐揚げを、サクサクと音を立てて咀嚼する。しっかりと味わってから、今井は言った。
「ん……ウマイ」
「っほんと!? 良かったぁ……っ」
安堵からへにゃりと頬を緩める。もちろん味見はしたけれど、きちんと彼の好みの味付けにできているか不安だったのだ。
「お前も食えよ」
そう言って、今井は真の口元に唐揚げを差し出してくる。
食べさせてもらうなんて照れ臭いけれど、彼が折角あーんしてくれているのだから頂く事にする。
そっと開いた口に、唐揚げが押し込まれる。
「あふぅ……!!」
唐揚げの熱に舌を焼かれ、真は思わず吐き出していた。唐揚げが胸元にコロリと転がる。
「お前、吐き出すなよ……」
「ご、ごめっ……熱くて……つい……」
揚げてからまだそれほど時間が経っていないのだ。しっかりと湯気の立った唐揚げは真には熱すぎた。
「ったく……」
呆れたように息を吐き、今井は真の胸元へ顔を近づけた。そしてエプロンの上に転がる唐揚げをパクリと食べてしまう。
「あっ、ダメだよそんなっ……僕が食べるからっ」
「もう食っちまったからおせーよ」
今井がゴクンと飲み込むのを見て、恥ずかしいやら申し訳ないやら、居たたまれない気持ちになる。
それから今井はトンカツや生姜焼きも美味しいと言って食べてくれた。真の口にも運びながら、用意した料理を殆ど食べ尽くした。
テーブルの上を片付け、食後のお茶を二人で飲む。今井の観たいと言っていた映画をテレビで流し、まったりとした時間を過ごしていた。
食事をしていた時と変わらず、真は今井の膝の上に乗せられている。
気恥ずかしいけれど、彼とこうしてくっついていられるのは嬉しい。体に回された彼の腕の感触も心地よい。
彼の胸に頬をすり寄せる。今井の匂いと体温が感じられて、心が満たされた。
すごくドキドキするのに、心から安心できる。不思議な感覚だった。
こんな風に彼の傍にいられる事が、堪らなく嬉しい。
彼を好きだという気持ちが込み上げてきて、思わず抱きついてしまう。
「……真、お前さっきから全然観てね―だろ」
「っは……ご、ごめん……っ」
最初はちゃんと今井と映画を観ていたはずなのに、いつの間にか意識が映画から今井へと向けられてしまっていた。
「別に、怒ってねーよ」
「ンッ……」
くしゃりと頭を撫でられる。口調は乱暴でも、真に触れる彼の手はいつも優しい。真はうっとりと目を細めた。
今井の唇が、額に触れる。嬉しくて、じわじわと全身の体温が上がった。
お返しのように、真も彼の頬に唇を寄せた。軽く触れ合わせ、それだけで心臓がドキドキと高鳴った。
「真……」
彼に名前を呼ばれ見つめられ、真の思考は蕩けていく。彼の事だけで埋め尽くされる。
「今井く……んっ……」
引かれ合うように唇が重なった。啄むようなキスを繰り返し、徐々に深くなっていく。
「ンふっ……んんっ……」
薄く開いた唇に、今井の舌が入ってくる。嬉々としてそれを迎え入れた。
舌先で上顎を擦られ、ぞくぞくっと背筋に快感が駆け抜ける。
「はっ……んっ……ふぅっんんっ」
とろりと香る甘い香りに頭がくらくらした。彼の腕にしがみつく。
回された彼の手が、するりと真の背中を撫でた。素肌に触れられ、ぞくんっと仰け反る。
そういえば、エプロンと下着しか身につけていないのだったと思い出す。ずっとこの格好でいたからいつの間にか忘れていた。意識するとまた恥ずかしくなってくる。
「んぁ……今井、く……エプロン、脱いでいい……?」
「あ? 何でだよ」
「恥ずかし、から……」
「今更何言ってんだ」
「そ、なんだけど……」
「脱ぐなら下着だけ脱げ」
「ええ……っ」
今井に下着を脱がされ、裸エプロン姿にされてしまう。
「う……恥ずかし……」
「どうせすぐに気になんなくなるだろ」
「んんっ」
再びキスをされて、彼の舌で口の中を掻き回される。舌に舌が絡み付き、擦れ合う感触に陶然となった。
今井の言う通り、羞恥心は快楽に塗り潰されていく。彼の舌にちゅうちゅうと吸い付き、すっかりキスに夢中になっていた。
「んっ……ぁ……今井く、んっ……」
エプロンの隙間から差し込まれた手に胸元を探られる。彼の指が乳輪を撫でた。それだけで、乳首が期待するようにぷくりと膨らんでしまう。すっかり愛撫される事を覚えたそこは、刺激をねだって疼いた。
「今井、くぅっ……おねが、そこ……してぇ……」
「『そこ』ってどこだよ?」
真の求めるものがわかっているだろうに、彼は意地悪く乳首を避けて胸を触る。
「んゃ……っ、ち、くびが、いいっ」
「ここか?」
「あんっ」
軽く乳頭を指の腹で擦られ、少しの刺激にも過敏に反応してしまう。
「そこっ、あぁっ、す、きっ……」
「そんな好きなのか、ここ弄られんの?」
「ぅンッ、好き、すきぃっ……あっあぁっ、大好き、今井くん……っ」
「っ、っ……クソ、可愛いんだよ、お前……ッ」
「ひっ、あぁんっ」
きゅうっと乳首をつままれて、待ち望んだ快感が駆け抜け甲高い声が漏れた。
頬を赤く染めた今井は噛みつくように真の唇にキスをし、クリクリと乳首を捏ね回す。
「んっ、ふぁっ、ンッんんんぅっ」
ぢゅうっと舌を吸われながら胸の突起を弄られて、快感に全身がビクビクッと震える。
「ぁンッ、きもち、ぃっ、んんっ」
「スゲーエロい顔……」
「んゃっ、恥ずかしい、よ……っ」
今井の熱の籠った視線が突き刺さり、思わず顔を背けようとすればすぐに止められる。
「ちゃんと見せろ、お前の感じてる顔」
「でも……」
「そしてお前もちゃんと俺の事見てろ」
「う……」
そっと目を向ければ、こちらをまっすぐに見つめる彼と目が合った。
情欲を孕んだ彼の視線に、ぶるっと背中が震える。見つめ合うだけでぞくぞくして、堪らなく興奮した。
「今井、くん……」
恥ずかしいのに、彼に見られると官能を刺激されどんどん体が火照っていく。
またキスをされ、指で乳首を弄られる。頭を擡げたペニスがエプロンを押し上げていた。じわりと先端が濡れ、エプロンの薄い布に染み込んでいく。
無意識に腰がガクガク揺れて、気づいた今井がニヤリと唇を歪めた。
「はっ……エプロンに染みてんじゃねーか。エロいな、コレ……」
「んひぁっ」
ペニスの先端を布越しに指先で撫でられ、ビクンッと大袈裟に体が跳ねた。
「あんっ、だ、めぇっ、いじっちゃ、あっあぁっ」
「ダメじゃね―だろ。気持ちよさそうな声出してんじゃね―か」
エプロンの上から亀頭を擦られる。ひっきりなしに先走りが溢れだし、ぬちゃぬちゃといやらしい音を立てた。
「んあぁんっ、んっ、ひっあっ、きもちぃっ、あっあっ」
エプロンが真の体液で汚れていく。白い布が張り付き、ペニスのピンク色が透けているのが目に入る。卑猥な光景に羞恥が込み上げると同時に激しい興奮を覚えた。
「ひっんあっ、あっ、そんなに、いじったら、ぁあっ、ひぅうん……っ」
先走りを塗り込めるようにくちゅくちゅと先端を撫で回される。布越しに与えられるもどかしいような快楽に、はしたなく腰が浮いた。
へこへこと腰を上下する真を、今井は熱を帯びた双眸で見つめる。彼の視線に更に感じてしまい、とろとろと新たな蜜が溢れた。
「スゲーぬるぬるになってんな」
「んぁっ、きもち、よくてっ……ぬるぬる、でちゃうぅっ」
「先っぽ撫でてるだけなのに、もうイきそうになってんのか?」
「あンッ、んっ、も、い、いきそう、んっ、あっあっ、だめぇっ、そんなに強く、こすったら、あっあっあぁっ、いく、いっちゃ……っ」
「イけよ、ほら」
「ひんっ、んっ、ん~~~~っ」
ペニスの先端をエプロンの上から掌で包み込まれ、ぐちゅぐちゅと激しく擦られて真は射精する。吐き出した精液が、じゅわ……っとエプロンに染み込む。
射精しても真の体は満足できない。寧ろ蓄積した熱が一層疼きはじめる。
「今井く、ん……」
真はすり……と彼に頬をすり寄せる。甘えるように彼に口づけた。
「中も……中もして……? 今井くんにしてほしい……。中、ぐちゅぐちゅって、今井くんにされたい……」
脚を開き、彼の手を取ってエプロンの中へと導く。
今井は僅かに顔を赤くし、息を呑んだ。
「っお、まえはホント……。恥ずかしがってるかと思ったら、そういうエロい誘い方してくるよな……」
「ご、め……だめだった……?」
「ダメなんて言ってねーだろ」
「ぅンッ……」
はむりと唇を食まれる。そのままちゅうっと吸い付かれ、甘やかすような彼のキスにうっとりと目を細めた。
エプロンの中に入り込んだ彼の手が、脚の間へと伸ばされる。ペニスを通り過ぎ、その奥に指が触れた。
「んぁっ……」
「ここも、もうぐちょぐちょだな……」
蜜を滴らせる蕾を指で撫で、今井は熱い息を吐いた。
「うんっ……そこ……ほしくてっ……いっぱい、濡れちゃ、あっあっああぁっ」
ぬぷぬぷぬぷ……と指が中に差し込まれる。
「はっ……スゲーな、自分から飲み込んで……。欲しがりすぎ、だろ……」
「ひっあっ……ほしっの……ぐちゅぐちゅって、してぇっ、あんっ、あっあっあっ」
「自分で腰動かして気持ちよくなってんじゃねーか」
「んゃあっ、こし、うごいちゃ……んんんっ、やっ、今井くぅっ、んっ、今井くんっ、ぐちゅぐちゅしてぇっ、今井くんにされたいぃ……っ」
カクカクと腰を揺らしながら、真は必死にねだる。そんな真を見下ろし、今井はゴクリと喉を鳴らした。
「ホント、エロくて……可愛いすぎんだよ……っ」
「ひあぁっ、あぁんっ」
挿入された今井の指が曲げられ、敏感な膨らみを擦り上げる。
強烈な快感に襲われ、真は目を見開き背中を弓なりに反らせた。
「あっあっ、きもち、いいぃっ、ゆびっ、今井くんの、ゆびっ、あぁっあっ、きもちいっ、んんっ、すき、すきっ、あっあっあーっ」
こりゅこりゅと前立腺を捏ねられる気持ちよさに、再びペニスが勃ち上がる。とぷとぷと溢れる蜜でペニスも後孔もしとどに濡れる。
肉壁が彼の指をきゅうきゅうと締め付けた。その動きに、今井が唇の端を吊り上げる。
「一本じゃ物足りねーのか?」
「んひっああぁっ」
指がもう一本追加され、悦ぶように内部がうねった。
二本の指が胎内を動き回り、的確に快楽を与えてくる。
「あぁっあっ、きもちいぃっ、んっあっ、今井くんに、されるのきもちいっ、あっあっあぅうんっ、うれしっ、んんっんっ、今井く、ぅんんっ」
顔を近づけキスをねだれば、激しく唇を貪られた。
「んぅっんっ、ぁ……ふぅっ……んんっ」
今井は真の舌を吸い上げながら、中に挿入した指をじゅぽじゅぽと抜き差しした。
充満する甘い香りに包まれ、真は陶然と与えられる快楽を享受する。
気づけば彼の指は三本に増やされていて、濡れそぼった後孔は柔らかく解されていく。肉襞が指に絡み付き、もっと奥へと誘うように蠕動を繰り返した。
「んんぁっ、んっ……ら、めっ……また、いっちゃぁうっ」
真はかぶりを振って今井の手を止めた。
「何がダメなんだよ。イけばいいだろ」
「やっ……一人じゃ……。今井くんと、一緒に、気持ちよくなるのが、いい……っ」
お願い……と瞳を潤ませれば、今井はぐぅっと小さく呻いた。
「クソッ……お前のせいでチンコ痛いんだよ……っ」
「えっ? ご、ごめん……?」
「……クソッ」
「ああっ」
今井は後孔から指を抜いた。
真は彼の上からからおろされ、膝立ちになる。ローテーブルに手をつき、ぷるぷる震える体を支えた。
後ろから腰を掴まれ、それだけで期待に胎内が疼く。ぐりっと、熱塊が後孔に押し付けられた。
「んあっ……今井、く……っ」
「はっ……押し付けただけで、口開けて……吸い付いてくんな、お前の、ここ……」
「んっ……今井くんの、おち、んち……ほしくて……ぁんっ……なっちゃうの……っ」
「っ、クソエロすぎんだろ、お前は……っ」
「ああぁっ……」
ぬぐぐ……っと亀頭がめり込んでくる。後孔はそれを悦んで受け入れ、媚びるように絡み付く。早くもっと奥までほしいと言わんばかりに肉襞が蠢いた。
ねっとりとしゃぶりついてくる肉筒に、今井は耐えるように息を詰める。
「っは……スゲ、真ン、中……っ」
「あっんっんっ……今井く、ぅ、んんっ」
ずちゅっずちゅっと肉棒を動かされ、腸壁を擦られる快感は真に愉悦をもたらした。亀頭で前立腺を抉るように擦られると、気持ちよくて目の前がチカチカした。
「んひっ、あぁっあっあっ、きもちいっ、あっあっあっ、んぅうううっ」
勃起したペニスがエプロンを持ち上げ、腰を突き上げられる動きに合わせて揺れる。ぴゅっぴゅっとペニスから少量の体液が漏れ、既にぐっしょりと濡れているエプロンを更に濡らしていく。
「今井くぅんっ、ンッ、あっあっ、あぁっ、きもちいぃっ……ひあぁっ、あっ」
後ろから回された今井の手がエプロンの中に差し込まれ、乳首をつまむ。
「んあっああぁっ、らめっ、ちくび、いっしょに、しちゃ、あっあっんんんっ」
「ダメじゃね―だろ。感じまくってるくせに」
「ひっあっあぁっ、それ、かんじすぎちゃ、あっあっあーっ」
乳頭をカリカリと爪の先で刺激され、痺れるような快楽に身をくねらせる。ぶるぶると内腿を震わせ、埋め込まれた陰茎をきつく締め付けた。
「っ、すげ、締まる……っ」
「んひっ、ひっあっ、らめっ、いくっ、いっちゃ……っ」
前立腺を亀頭で捏ねられながら乳首を優しく引っ掛かれ、真は絶頂へと追い上げられる。
「いく、いくっ、うぅっ、~~~~~~っ」
激しく全身を痙攣させ、真は絶頂を迎えた。強烈な快感に目の前が真っ白になる。
きゅんきゅんと胎内を締め付け、絶頂の余韻にびくびくと震えた。
気持ちいいけれど、真の体は満足しない。彼の精で腹の中を満たしてほしい。
真は後ろに両手を伸ばし、陰茎が嵌められたままの後孔を指で広げる。
「今井くぅ……奥、奥まで入れて……僕の中、いっぱいに、して……今井くんの精液、ほしいぃ……っ」
「っ、お前は、マジで煽りすぎなんだっつの……!」
「ひああぁ……っ」
ぐいっと両腕を掴まれ、深く楔をねじ込まれた。最奥に亀頭がどちゅんっと突き入れられ、衝撃に目を見開く。
後ろに手を引かれ、ばちゅっばちゅっと激しく腰を打ち付けられる。
煽るつもりはなかったけれど、彼が余裕をなくし求めてくれるのは堪らなく嬉しい。
「ああっあっ、今井くっ、ひあっあっ、おくぅっ、おくまで、いっぱいぃっ、あっ、うれしっ、すき、すきっ、今井くうぅっ」
「真っ……」
ぐぽぐぽと奥を何度も貫かれ、真は終わらない絶頂の波に飲み込まれただ喘ぐ事しかできない。ひたすらに気持ちよくて、それを与えてくれる相手が今井である事にこの上ない喜びを感じる。
「きもち、いっ、あっあっ、すきっ、今井く、ぅンッ、んっ、あっひっ、あっあっ、すきぃっ」
「っく……真、真っ」
求めるように名前を呼ばれ、愉悦にぞくぞくと背筋が震えた。
穿たれるスピードが速くなり、彼も限界が近いのだと伝わってくる。精液を催促するように肉壁がうねり、陰茎を締め付けた。
今井が小さく呻き、一際強く最奥を突き上げる。
「ンひっ、あっ、あ~~~~っ」
胎内の奥深くで熱が弾け、蕩けるように甘い精気の味が広がり真も深い絶頂を迎えた。くらくらするほど美味しい精気を全身で味わう。
好きな相手の精気で満たされるこの瞬間は、真にとって堪らなく幸せなひとときだった。
力の抜けた真の体を後ろから支え、今井は床に座る。
抱き締められ、ぴったりと体がくっつく。今井の体温に包まれ、心地よさにうっとりと目を細める。
体に回された今井の手をぎゅっと握った。
「今井くん、大好き」
「…………知ってる」
今井らしいぶっきらぼうな相槌に、真は笑みを零した。
「誕生日おめでとう、今井くん」
「なんだよ。さっきも聞いたって」
「うん。でも、まだまだ足りないから……。大好きな今井くんが生まれた大切な日だから、たくさんお祝いさせて」
今井は変な呻き声を上げ、隠すように真の肩に顔を埋める。真を抱き締める腕にぐぐ……っと力が込められた。
「くそっ……あんまハズイこと言うな……」
どうやら照れているらしい。彼の言動からそれが伝わってきて、真は頬を緩めた。
「大好き、今井くん……」
彼を思う気持ちが溢れて、何度もその言葉を口にしてしまう。
体に回された腕に更に力が入る。そして今井の顔が肩に押し付けられた。
きっと彼の顔は赤くなっているのだろう。この状態では見られないけれど想像できて、真は笑みを深めた。
こんな風に照れている今井は可愛いと思う。そんな事を口にしたら怒られてしまうだろうけど。
自分の言動で彼がこんな反応をしてくれる事が嬉しい。
もう一度好きだと伝えようとしたけれど、それよりも先に今井が口を開いた。
「…………愛してる」
「……………………っ、っ!?」
彼の言葉を脳内で反芻し、時間をかけて意味を理解する。その瞬間、真は火を噴いたように顔を赤くする羽目になった。
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