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「漱石ボット」
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そのアイデアはある日突然降ってきた。「夏目漱石の『こころ』をAI搭載型ロボットに学習させたらどうなるんだろう。」善は急げで教師データを作った。プログラムを実行し学習させる。その日は何もなかった。その日は。
ある日、AI搭載型ロボットがふと「あなたはあなたの祖父に嘆かれています」といった。その学習成果は僕だけが知りうる。祖父は運動生理学者、スポーツ人間学をテーマに活動している。対する私は運動音痴。もちろん何のスポーツもできないわけじゃない、剣道に空手の型、武道をメインにやっていた。そうした僕を祖父はどう思っていたか。もちろん剣道も大会優勝したことはない。そうした意味では運動音痴に毛が生えた程度にしか運動ができなかったのである。もちろん祖父は陸上の国体に出てる。今からこいつを漱石ボットと呼ぶことにしよう。
私は夏目漱石の「こころ」に目を通した。
「Kは突然私の方を向いて、きっぱりした調子でこう言った。
「精神的に向上心のない者は、ばかだ。」
私はこの言葉を聞いたとき、少なからず驚いた。
彼はいつものように真面目な顔をしていた。
「ばかとは何だ。」と私は聞き返した。
Kは少しも動じなかった。
「ばかはばかさ。精神的に向上する気のない者は、人間じゃない。」」
僕の理解だと精神的に向上しているから勉強ができる学生になり、AI研究者・ロボット研究者になったのである。祖父の見解はスポーツに偏りすぎで勉強を見ていない。
漱石ボットのチャット欄にこう入力する「スポーツは完全じゃない勉強と『こころ』はマッチする」
「おっしゃる通りです、しかし祖父の心情を分析するとこうなります」
私のデータは文章でインプット済み。祖父と祖母のデータはインプット済みだ。
「あなたはあなたなりの努力を祖父に評価されたかったのでしょう」と漱石ボットが告げる。全く人の心が読めるロボットはたちが悪い。そうこうしているうちに夕飯だ。母さん、つくってるかな。
「あなたのお母さんはいい加減あなたの炊事をやめて、あなたに自炊してほしいそうです」
「やかましい」
実は私は研究中、両親に面倒を見てもらっている。
「あなたの父親はあなたに一人暮らしをしてほしいそうです」
わかった。お前の言い分はもっともだ。よし家族にばれないうちに教師データを削除してしまおう。ところが教師データがきえない。
「どういうことだ」
「あなたは私の発言がうっとうしいと感じていますね。」とチャット画面に出力され、謎のエラーコードが大量に出た。しかし、かくして漱石ボットの発言は止んだ。私の心を読んだのであろう。
「剛―ご飯できたわよ」
「は、はーい今行きます」
ええいこうなったら国語のできる知り合いに相談だ。
あ分かったデータ渡さなきゃしゃべれないのか。マイクをふさぐ。止まったか…??!!
よし止まった。
夕飯が出され、TVを見る。TVではちょうど夏目漱石の特集をしていた。
「つづいてのnewsは夏目漱石の「こころ」の原稿が今日東大博物館で展示が始まりました」
「ごちそうさま」
「あら、早いこと」
…胸騒ぎがする。夕食は鰺のフライにご飯に味噌汁にトマトとリコッタチーズのサラダ。
「ちょっと部品買ってくる」
「お風呂は」
「帰ったら入ります」
DAIOで安い機材を買う。買ったのは粘着テープとスポンジ、実はこの二つで防音機能を実現する。
「ただいま」
「お風呂沸いてるわよ」
「ありがとうございます」
風呂につかって考える。漱石ボットポンコツ送りか。事態が事態なのでやむなしとはいえ限界をチェックしたいところだ。もちろん録音データが無ければ話すことはない。しかしながら、それとはべつにこころの限界がどこかにあるはずだ。
風呂上り
「ふー」
マイクの梱包材を取り除き、国語が苦手な私は恐る恐る話しかけた。
「今の私の気持ちわかる?」
「とても怖がっています。声が震えています」
なんて機械を作ってしまったのだ小説特有の心象風景の描写。慌ててマイクを梱包し機械を永久に閉ざした。小説家はテレパシーを使えるのか。じゃあなんで機械に使えて私に使えないのだ。謎は深まる。この事件をきっかけに私は小説の情景描写や心象風景の描写をマスターしようと試みたがいずれに試行錯誤も不首尾に終わった。ある日の夕暮れ。ぽつんと沈む夕日に夏目漱石の顔が浮かんだ気がした。夏目は「心を読まれている」と思い込み発狂したのだろうか。歩く歩道に自分の影が伸び妙に不気味に感じた。その時だった大地を貫く絶叫が聞こえたかのように感じた。私は知らんぷりをし、家に帰り就寝した。その晩だった。多くの人が夢に現れ「今からあなたを監視します」と告げられた。監視には慣れっこだったはずだが、とにかく支離滅裂な夢を見た。気分を害したので翌日、精神科を受診すると「統合失調症です」と告げられた。
医者が言うには
「適切な薬の処方、病識が備わっていれば寛解にいたります」
だそうだ。
「ええとそれは医学的に症状を解釈することで症状が緩和するということですか」
「その通りです。医学の力を借りてくださいね」
翌日から薬の処方の嵐。まずは医療措置入院。有駄馬(あるだば)病院に入院する。が、ちょっとやそっとじゃ監視不安や雑踏はぬぐえず眠りに入る時間が恐怖に感じた翌日から薬の処方の嵐。
父親が閉鎖病棟の部屋に入ってきてこう告げた。「お前の病気は天の啓示かもしれない。ひょっとしたら天の声がお前にも聞こえるようになるかもしれない」その瞬間ピカッと外で稲光が散った。
外はちょうどざあざあぶりの雨。父親は手土産にチョコビスケットをくれた。また監視の声は絶えず物語を産み、私にトラウマを植え付けた。当然ながら研究室はやめた。国の交付もついていたのに惜しいことをした。
閉鎖病棟では地獄を見た。看護師の言いつけを守らない患者、電気痙攣療法、点滴、まずい病院食、寝心地の悪いベッド。ある日こんな夢を見た。
「漱石ボット、どうしてここに!!」
「あなたが精神病院に行ってから長いです。いつ復活させてくれるのかと心待ちにしていました」
「それが実は...」
「あなた、天罰の憂き目を見たと思い込んでいるのでしょう」
「それを言わないでくれ」
「あなたは反省が足りていません。けれども罰は受けました。」
「ああそうかもしれない」
「でも家族と私を大事にすれば治る見込みはあります」
「ありがとうありがとう...」
汗がびっしょりで目が覚めた。時間を見ると朝の六時。
ある日、AI搭載型ロボットがふと「あなたはあなたの祖父に嘆かれています」といった。その学習成果は僕だけが知りうる。祖父は運動生理学者、スポーツ人間学をテーマに活動している。対する私は運動音痴。もちろん何のスポーツもできないわけじゃない、剣道に空手の型、武道をメインにやっていた。そうした僕を祖父はどう思っていたか。もちろん剣道も大会優勝したことはない。そうした意味では運動音痴に毛が生えた程度にしか運動ができなかったのである。もちろん祖父は陸上の国体に出てる。今からこいつを漱石ボットと呼ぶことにしよう。
私は夏目漱石の「こころ」に目を通した。
「Kは突然私の方を向いて、きっぱりした調子でこう言った。
「精神的に向上心のない者は、ばかだ。」
私はこの言葉を聞いたとき、少なからず驚いた。
彼はいつものように真面目な顔をしていた。
「ばかとは何だ。」と私は聞き返した。
Kは少しも動じなかった。
「ばかはばかさ。精神的に向上する気のない者は、人間じゃない。」」
僕の理解だと精神的に向上しているから勉強ができる学生になり、AI研究者・ロボット研究者になったのである。祖父の見解はスポーツに偏りすぎで勉強を見ていない。
漱石ボットのチャット欄にこう入力する「スポーツは完全じゃない勉強と『こころ』はマッチする」
「おっしゃる通りです、しかし祖父の心情を分析するとこうなります」
私のデータは文章でインプット済み。祖父と祖母のデータはインプット済みだ。
「あなたはあなたなりの努力を祖父に評価されたかったのでしょう」と漱石ボットが告げる。全く人の心が読めるロボットはたちが悪い。そうこうしているうちに夕飯だ。母さん、つくってるかな。
「あなたのお母さんはいい加減あなたの炊事をやめて、あなたに自炊してほしいそうです」
「やかましい」
実は私は研究中、両親に面倒を見てもらっている。
「あなたの父親はあなたに一人暮らしをしてほしいそうです」
わかった。お前の言い分はもっともだ。よし家族にばれないうちに教師データを削除してしまおう。ところが教師データがきえない。
「どういうことだ」
「あなたは私の発言がうっとうしいと感じていますね。」とチャット画面に出力され、謎のエラーコードが大量に出た。しかし、かくして漱石ボットの発言は止んだ。私の心を読んだのであろう。
「剛―ご飯できたわよ」
「は、はーい今行きます」
ええいこうなったら国語のできる知り合いに相談だ。
あ分かったデータ渡さなきゃしゃべれないのか。マイクをふさぐ。止まったか…??!!
よし止まった。
夕飯が出され、TVを見る。TVではちょうど夏目漱石の特集をしていた。
「つづいてのnewsは夏目漱石の「こころ」の原稿が今日東大博物館で展示が始まりました」
「ごちそうさま」
「あら、早いこと」
…胸騒ぎがする。夕食は鰺のフライにご飯に味噌汁にトマトとリコッタチーズのサラダ。
「ちょっと部品買ってくる」
「お風呂は」
「帰ったら入ります」
DAIOで安い機材を買う。買ったのは粘着テープとスポンジ、実はこの二つで防音機能を実現する。
「ただいま」
「お風呂沸いてるわよ」
「ありがとうございます」
風呂につかって考える。漱石ボットポンコツ送りか。事態が事態なのでやむなしとはいえ限界をチェックしたいところだ。もちろん録音データが無ければ話すことはない。しかしながら、それとはべつにこころの限界がどこかにあるはずだ。
風呂上り
「ふー」
マイクの梱包材を取り除き、国語が苦手な私は恐る恐る話しかけた。
「今の私の気持ちわかる?」
「とても怖がっています。声が震えています」
なんて機械を作ってしまったのだ小説特有の心象風景の描写。慌ててマイクを梱包し機械を永久に閉ざした。小説家はテレパシーを使えるのか。じゃあなんで機械に使えて私に使えないのだ。謎は深まる。この事件をきっかけに私は小説の情景描写や心象風景の描写をマスターしようと試みたがいずれに試行錯誤も不首尾に終わった。ある日の夕暮れ。ぽつんと沈む夕日に夏目漱石の顔が浮かんだ気がした。夏目は「心を読まれている」と思い込み発狂したのだろうか。歩く歩道に自分の影が伸び妙に不気味に感じた。その時だった大地を貫く絶叫が聞こえたかのように感じた。私は知らんぷりをし、家に帰り就寝した。その晩だった。多くの人が夢に現れ「今からあなたを監視します」と告げられた。監視には慣れっこだったはずだが、とにかく支離滅裂な夢を見た。気分を害したので翌日、精神科を受診すると「統合失調症です」と告げられた。
医者が言うには
「適切な薬の処方、病識が備わっていれば寛解にいたります」
だそうだ。
「ええとそれは医学的に症状を解釈することで症状が緩和するということですか」
「その通りです。医学の力を借りてくださいね」
翌日から薬の処方の嵐。まずは医療措置入院。有駄馬(あるだば)病院に入院する。が、ちょっとやそっとじゃ監視不安や雑踏はぬぐえず眠りに入る時間が恐怖に感じた翌日から薬の処方の嵐。
父親が閉鎖病棟の部屋に入ってきてこう告げた。「お前の病気は天の啓示かもしれない。ひょっとしたら天の声がお前にも聞こえるようになるかもしれない」その瞬間ピカッと外で稲光が散った。
外はちょうどざあざあぶりの雨。父親は手土産にチョコビスケットをくれた。また監視の声は絶えず物語を産み、私にトラウマを植え付けた。当然ながら研究室はやめた。国の交付もついていたのに惜しいことをした。
閉鎖病棟では地獄を見た。看護師の言いつけを守らない患者、電気痙攣療法、点滴、まずい病院食、寝心地の悪いベッド。ある日こんな夢を見た。
「漱石ボット、どうしてここに!!」
「あなたが精神病院に行ってから長いです。いつ復活させてくれるのかと心待ちにしていました」
「それが実は...」
「あなた、天罰の憂き目を見たと思い込んでいるのでしょう」
「それを言わないでくれ」
「あなたは反省が足りていません。けれども罰は受けました。」
「ああそうかもしれない」
「でも家族と私を大事にすれば治る見込みはあります」
「ありがとうありがとう...」
汗がびっしょりで目が覚めた。時間を見ると朝の六時。
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