【完結】前世ハイスペックブサメンの俺、今世ではイージーモードを歩みたい

影清

文字の大きさ
132 / 311

129. 豪華バーベキューに参加する俺

しおりを挟む
 ワッドの間のワッドとは、神話に出てくる神の名である。
 この国のイメージと合わせて考えれば、内装は派手で明るい色彩の調度品かと思いきや、とても落ち着いたシックな色合いでまとめられていた。
 季節が夏、ということもあり、青系で統一された調度品はどれも深みがあって、繊細な色をしている。
 ソファの背もたれや肘置きはおそらく、ウォーターヒヤシンスで出来ていて、座面はワッフル生地で通気性が良い素材が使われている。 
 南国風の涼しげなソファ、と言えば想像出来るアレ、だった。
 ソファだけでなく、スツールやサイドテーブルも同じ作りで統一され、開け放たれた窓の向こうには水の張られたプールがあった。
 プールの向こうは、ヤシの木に似た南国の木々が植えられた庭が広く作られ、最高級のリゾート気分が味わえる素晴らしい部屋である。
 ベッドも同じシリーズの物で、寝室は風が良く通り、とても涼しく過ごしやすそうだ。
 アルヴィスと二人で見て回りながら、この家具欲しい、なんて思ってしまった。
「この家具、どこで売ってるんだろ。後で聞いてみよう」
「気に入ったのか?」
「うん!シンプルだけど細部がお洒落で凝ってる。素材も最高級品だよね。夏にすごく良い」
「確かに涼しげだな」
「だろう?工房の作品だろうけど、他の家具も見てみたい」
「滞在期間は長いから、いつでも行けるだろう」
「そうだね!」
 楽しみが増えた、と喜んでいると、居室の扉がノックされた。
 侍女は思っていたよりも早く到着したが、ベテラン侍女ばかりがずらりと並んだ。
 おそらく全員四十は超えていて、侍女長クラスでは?と思われる。
「本日より我々が、ミカエル王子殿下にお仕えさせて頂きます。ご帰国の日まで不自由なくお過ごし頂けますよう、誠心誠意努めます。よろしくお願い申し上げます」
 先頭で頭を下げたのは、五十代と思しき侍女だった。
 頭を下げる角度も喋り方も、はきはきしていて若々しい。
 完璧な角度で頭を下げている侍女達に顔を上げるように言い、ミカエルは他国の王子として恥ずかしくないよう、こちらも完璧な微笑で返す。
「突然のことに驚いたと思うけれど、カノラド王のご配慮に感謝します。しばらくお世話になります。こちらこそ、どうぞよろしく」
 ミカエルの微笑にほんの一瞬だけ、彼女達に動揺が走ったが、表情に出す者は一人もいなかった。

 プロだった。

「光栄にございます。さっそくではございますが、室内の説明と、着替えのお手伝いをさせて頂きたく存じます」
「ああ、ありがとう。着替えまで用意して頂いて、お心遣い傷み入る」
「我が王もお喜びになります」
 アルヴィスは自分に宛がわれた部屋へと着替えに行き、ミカエルも侍女に手伝ってもらって着替えを済ませた。
 カノラド連邦の一流工房が手がけたという服は、アラブとエジプトとファンタジーを融合したような服だった。
 思ったよりも露出が少なく、喉元まできっちりと閉まっているのは、アラブ系の特徴のように思われる。
 下はぴったりとしたズボンに靴だが、ベルトから下はスカートのようなひらひらとした長い布を巻いており、ファンタジーなのか踊り子の服なのかわからない感じになっていたが、形としては美しくまとまっており、格好良かった。
 白系でまとめられた布は軽く、通気性の良い素材で、長袖も緩いので暑苦しくはないものの、王のような露出の多い服を想像していただけに、内心安堵した。
 顔に出ていたわけでもあるまいに、デキる侍女は頭を下げて情報を補足してくれた。
「我が王は、ソウェイサズ王国からお越しになる王子殿下方には、我が国の日差しは強かろう、と、出来るだけ露出を少なくするように、と仰せでした」
「ありがたい。布が涼しいから、暑くはないね」
「安心致しました。大変お美しく、お似合いでございます」
「ありがとう」
 装飾品は、最低限だった。
 頭に被る帽子の指定は特になく、この国では被るも被らないも自由だという話だった。
 簡単に髪も整えてもらえば、推定世界一の超絶美少女の出来上がりである。
 少しずつではあるが背は伸びているし、美少女から美女へと変わりつつある過渡期であると感じる。

 美女よりは、イケメン希望です。

 着替えを済ませてやって来たアルヴィスは、同じ様なデザインの服だったが、色は深い青系で全体的にすっきりしており、これまた世界一の超絶美形だった。
 認識阻害の魔術のせいで、この美形を他の人達が見られないのが本当に残念だと思う。

 うちのアルヴィス、すごいイケメンなんですよ!!
 どちらかというと、アルヴィスの顔になりたい人生だった。

「…似合っているな」
「アルも、似合ってるよ!」
 お互いに褒め合い、侍女と侍従に案内されて、昼食を摂る会場へと向かった。
  

 


 会場は、外だった。
 宮殿から一歩外の廊下に出た瞬間、熱気が押し寄せその圧によろめきそうになる。
 強い日差しは明るいというよりもはや眩しく、庭の土は照り返しで白く見え、木々は陽光を照らしてきらきらと…否、ギラギラと輝いている。
 空気も熱く、呼吸をするのが息苦しくなる程だ。
 外を見ていると眩しさで目が灼かれそうになり、慌てて日陰を見ると、影は真っ黒で対比が凄まじい。
「この国の夏は、本当に暑いんだね」
 思わず呟くと、前を歩いていた侍女が振り返り、申し訳なさそうに頭を下げた。
「移動にご不便をおかけし、申し訳ございません。会場は結界を張り、快適にお過ごし頂けるようになってございます。今しばらく、ご辛抱頂けますと幸いにございます」
「いや、大丈夫だよ。この暑さがあるからこそ、育つ植物もあるのだし」
「ありがとうございます」
 白い日差しを横目に見ながら、日焼けしそう、なんて思った。   

 …あ、本気で日焼けしそう。

 日焼け止めとか、作れるのかな。
 作り方、知らないな。
 今日は出来るだけ、日陰にいることにしよう。
 どうにもミカエルの肌は、強い日差しに長時間当たると発疹が出て、痛痒くなってしまうので、真っ黒に日焼け、は無理なのだ。
 

 会場は、庭園のど真ん中だった。
 背が高く太い木々があちこちに生えて木陰を作り、風を受けて枝葉を揺らす。
 たくさんのテーブルとイスが並べられ、さながらパーティ会場のようだった。
 会場を覆う結界が陽光の熱を和らげてくれており、初夏の日差し程に感じられた。
 そこに冷風機の魔道具がそこかしこに置かれて、涼しい風が循環している。
 結界内に入った瞬間、心地良い涼しさに安堵の息を吐いた。
 
 会場を覆う結界の魔道具って、とんでもない値段では?
 魔獣を防ぐのではなく、熱を防ぐだけならば、それ程でもないのだろうか?
     
 それにしても、広範囲の結界だった。
 面白い使い方だな、と思う。
 会場にはすでに多くの男女が揃っており、皆涼しげな格好をしていた。
 端の方にはバーベキューの焼き台がいくつも並び、鉄板を並べた台もいくつもあり、フルーツを大量に乗せた台、パンを乗せた台など、バイキング形式のような雰囲気だったが、言ってしまえば、たくさん屋台が並んでいた。
  
 祭りに来たみたいだ。

 すでにカノラド王と王妃、王族達は着席していた。
「…もしかして、私達が最後だった?」
 ミカエルが気まずい思いで呟くと、侍女が首を振って否定した。
「お気になさいませぬよう。王命でございますので」
「そうなの?」
 侍女の発言を肯定するように、こちらに気づいた王と王妃が立ち上がり、ルシュディーとアーヤ王女を手招きしながら、こちらへと歩いて来た。
「ああ、似合うなミカエル。本当に美しい…。アルヴィス王子も、よく似合っておられる」
「ありがとうございます」
「十年ぶりですわね、ミカエル王子。…ああ本当に、これは…。王宮中から侍女長を緊急召集した理由、納得しましたわ」
「妃殿下、大変ご無沙汰しております。カノラド王にはご配慮頂きました。ありがとうございます」
「陛下は正しいことをしました。御身の安全が第一ですもの」

 やはり全員、侍女長クラスでした。
 全員有能感がすごいと思ったのは、間違いではなかった。

 王妃にも挨拶を返している間に、王子王女がやって来た。
「おっミカ似合うじゃん。…てかまぁ、おまえは何着ても似合うよな。やべぇな写真集出さない?俺監修で。爆売れ必至。保証する」
 王子王女も涼しげな格好をしていた。
 どちらも褐色の肌によく似合う、明るい色の素材をふんだんに使用していた。
「ありがとう、と素直に言おうと思ったのに…出さないよ。嫌な予感しかしないし」
「ちょっと露出するだけじゃん?」
「しないよ」
「チッ」
 
 グラビアは、美女で見たいので遠慮します。

「あぁあ…ま、また私達より美しいのね!もうどうしようもないわねあなた!」
「あ、うん。ありがとう。アーヤ王女も似合っているね」
 サリーのような衣装で、彼女にとても良く似合っていた。
 彼女は本当に漫画に出てくる女子キャラのような人だが、大分わかってきた気がしている。
「わ、私のことはいいのよ…!写真、後で撮らせてちょうだい…!」
「うん、ぜひ一緒に」

 カメラは今や、世界中で普及している。

 最初にマスコミ界隈に革命が起き、魔道具界隈に波及し、そして王侯貴族達から順に、写真を撮る文化が急速に根付いている所だった。
「さぁ、皆に紹介しよう。こちらへ」
 また気づいたら王に手を取られており、促されるまま舞台の上へと共に上がった。
 ミカエルとアルヴィスを中央に、王と王妃が並び、第四王子と第六王女が逆側に並んだ。
 一瞬で会場は静まり返り、王の存在感に感心したのも束の間、全員の視線はミカエルへと突き刺さっていた。
 
「さぁ皆、十年前我が国に遊びに来てくれた、ソウェイサズ王国のミカエル王子と、今回は第二王子であられるアルヴィス王子も一緒だ。前回会えなかった者も多いし、まだ生まれていなかった者もいるだろう。彼らは第四王子と第六王女の留学先での、大切な友人だ。当然、我々の友人でもある。夏期休暇の間、我が国との友好を深める為、滞在してくれる。皆も是非、彼らと友好を深めて欲しい」

 盛大な拍手を受けながら会場を見渡し、驚いた。

 えっ全員、お身内?

 人数が多すぎた。
 ざっと見ただけで数十人はいる。
 王の配偶者と子ども。
 王子達の配偶者と子ども。
 今回参加している王の妃は十人程。
 王子達の妃も複数いる。
 愛人は、参加していない。

 わ、わぁ…。

 それ以外に、言葉は出なかった。

 顔と名前、一致するかな。

 この国の規模の大きさに、圧倒されるミカエルだった。
しおりを挟む
感想 29

あなたにおすすめの小説

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新! Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新! プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

有能すぎる親友の隣が辛いので、平凡男爵令息の僕は消えたいと思います

緑虫
BL
第三王子の十歳の生誕パーティーで、王子に気に入られないようお城の花園に避難した、貧乏男爵令息のルカ・グリューベル。 知り合った宮廷庭師から、『ネムリバナ』という水に浮かべるとよく寝られる香りを放つ花びらをもらう。 花園からの帰り道、噴水で泣いている少年に遭遇。目の下に酷いクマのある少年を慰めたルカは、もらったばかりの花びらを男の子に渡して立ち去った。 十二歳になり、ルカは寄宿学校に入学する。 寮の同室になった子は、まさかのその時の男の子、アルフレート(アリ)・ユーネル侯爵令息だった。 見目麗しく文武両道のアリ。だが二年前と変わらず睡眠障害を抱えていて、目の下のクマは健在。 宮廷庭師と親交を続けていたルカには、『ネムリバナ』を第三王子の為に学校の温室で育てる役割を与えられていた。アリは花びらを王子の元まで運ぶ役目を負っている。育てる見返りに少量の花びらを入手できるようになったルカは、早速アリに使ってみることに。 やがて問題なく眠れるようになったアリはめきめきと頭角を表し、しがない男爵令息にすぎない平凡なルカには手の届かない存在になっていく。 次第にアリに対する恋心に気づくルカ。だが、男の自分はアリとは不釣り合いだと、卒業を機に離れることを決意する。 アリを見ない為に地方に移ったルカ。実はここは、アリの叔父が経営する領地。そこでたった半年の間に朗らかで輝いていたアリの変わり果てた姿を見てしまい――。 ハイスペ不眠攻めxお人好し平凡受けのファンタジーBLです。ハピエン。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした

リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。  仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!  原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!  だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。 「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」  死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?  原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に! 見どころ ・転生 ・主従  ・推しである原作悪役に溺愛される ・前世の経験と知識を活かす ・政治的な駆け引きとバトル要素(少し) ・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程) ・黒猫もふもふ 番外編では。 ・もふもふ獣人化 ・切ない裏側 ・少年時代 などなど 最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。

ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました

あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」 完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け 可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…? 攻め:ヴィクター・ローレンツ 受け:リアム・グレイソン 弟:リチャード・グレイソン  pixivにも投稿しています。 ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。

批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。

妹を救うためにヒロインを口説いたら、王子に求愛されました。

藤原遊
BL
乙女ゲームの悪役令息に転生したアラン。 妹リリィが「悪役令嬢として断罪される」未来を変えるため、 彼は決意する――ヒロインを先に口説けば、妹は破滅しない、と。 だがその“奇行”を見ていた王太子シリウスが、 なぜかアラン本人に興味を持ち始める。 「君は、なぜそこまで必死なんだ?」 「妹のためです!」 ……噛み合わないはずの会話が、少しずつ心を動かしていく。 妹は完璧令嬢、でも内心は隠れ腐女子。 ヒロインは巻き込まれて腐女子覚醒。 そして王子と悪役令息は、誰も知らない“仮面の恋”へ――。 断罪回避から始まる勘違い転生BL×宮廷ラブストーリー。 誰も不幸にならない、偽りと真実のハッピーエンド。

「役立たず」と追放された神官を拾ったのは、不眠に悩む最強の騎士団長。彼の唯一の癒やし手になった俺は、その重すぎる独占欲に溺愛される

水凪しおん
BL
聖なる力を持たず、「穢れを祓う」ことしかできない神官ルカ。治癒の奇跡も起こせない彼は、聖域から「役立たず」の烙印を押され、無一文で追放されてしまう。 絶望の淵で倒れていた彼を拾ったのは、「氷の鬼神」と恐れられる最強の竜騎士団長、エヴァン・ライオネルだった。 長年の不眠と悪夢に苦しむエヴァンは、ルカの側にいるだけで不思議な安らぎを得られることに気づく。 「お前は今日から俺専用の癒やし手だ。異論は認めん」 有無を言わさず騎士団に連れ去られたルカの、無能と蔑まれた力。それは、戦場で瘴気に蝕まれる騎士たちにとって、そして孤独な鬼神の心を救う唯一の光となる奇跡だった。 追放された役立たず神官が、最強騎士団長の独占欲と溺愛に包まれ、かけがえのない居場所を見つける異世界BLファンタジー!

処理中です...