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ほんとうにごめん。
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なんだか、凄い長い夢を見ていたようだ。
僕は今、よく分からない状態とともに、僕と話している。
*
彼(僕?)いわく、僕の人格の一部が彼で僕の人格にまた戻るため、だという。
一度捨てた人格を、なぜ入れなければいけないんだ。そんな過去はひきづりたくない。
「だから、分かりますか?僕も頑張ってここに戻ってきたんですから。」
「・・・なんで、戻ってきたんですか。。。」
「やり直したいからですよ。僕をもう一度。」
「今の僕はそんな事思わないです。。。お願いですから帰って下さい・・・。」
「嫌です、僕はあなたが良いと言ってくれるまで待ちます。」
「帰って下さいって言ってるじゃないですか!!!!!!!」
僕はその場を離れた。
*
「どうしたの?元気ないじゃん。」
「志桜・・・。ほっといてくれ。」
「ふーん。じゃあ、先に部活行ってるね。久しぶりだし、海翔も来なよ。」
「分かった。」
なかなか行く気にもなれない。僕は『写真部』に所属しているんだが、部員は2人。色々あって顧問の先生も付いていない為、部活は決められた時にしかない。
でも、こんなこと言われたら行く気にもなれない。まぁ、残り少ないかもしれない時間を無駄に使いたくはなかった。
そして、加藤先生がいない部室に、今日も足を運んだ。
*
「おっ、きたきた。」
相変わらず、加藤先生の謎は解けていない。吉村曜との関係があるのかも、分からない。でも、たったひとつの事実を言うなら、加藤先生はまだいる。
そういうことに決めたんだ。
「なにかあったのー。言ってみてよ。」
そう言って志桜は僕の方に寄ってくる。
この話を志桜は信じてくれるだろうか。志桜に言う意味は何のか。志桜に話したら、なにか分かるのか。
『言う』って事だけでも、言葉が詰まった。
「言ってごらん。」
志桜は、はにかんだ優しい顔でこちらを見る。
「実は・・・。この部活には顧問の先生がいたんだ。」
「え・・・。」
混乱している志桜に、僕はまだ続ける。
「その、顧問の先生と一回だけ写真を撮ったことがあってね。これがその写真。」
そういって僕は写真を取り出し、志桜に見せる。
「少し、消えてるじゃん。」
僕と同じ事に気づく。
「この、消えてるのが『吉村曜』の事と関係あるのかもしれない。」
「ああ、前言ってた子の事か。それなら、私も少し調べたんだよ。」
「そうなの?どんなことが分かった?」
「これ!っていうものはなくて。部活は入ってなくてみんな名前を覚えてないだとか・・・。」
「それなら、僕も聞かれたよ。『私の事・・・覚えてますか?』だったかな。」
「そうなんだ、私は何も言われてないけど。」
「でも、関係ないことないはずなんだ。」
「ずっと、待っていた気がするんだ。君を。」
「ふぇ・・?あ、あたし・・?」
「好きだよ、志桜。」
::
僕は今、よく分からない状態とともに、僕と話している。
*
彼(僕?)いわく、僕の人格の一部が彼で僕の人格にまた戻るため、だという。
一度捨てた人格を、なぜ入れなければいけないんだ。そんな過去はひきづりたくない。
「だから、分かりますか?僕も頑張ってここに戻ってきたんですから。」
「・・・なんで、戻ってきたんですか。。。」
「やり直したいからですよ。僕をもう一度。」
「今の僕はそんな事思わないです。。。お願いですから帰って下さい・・・。」
「嫌です、僕はあなたが良いと言ってくれるまで待ちます。」
「帰って下さいって言ってるじゃないですか!!!!!!!」
僕はその場を離れた。
*
「どうしたの?元気ないじゃん。」
「志桜・・・。ほっといてくれ。」
「ふーん。じゃあ、先に部活行ってるね。久しぶりだし、海翔も来なよ。」
「分かった。」
なかなか行く気にもなれない。僕は『写真部』に所属しているんだが、部員は2人。色々あって顧問の先生も付いていない為、部活は決められた時にしかない。
でも、こんなこと言われたら行く気にもなれない。まぁ、残り少ないかもしれない時間を無駄に使いたくはなかった。
そして、加藤先生がいない部室に、今日も足を運んだ。
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「おっ、きたきた。」
相変わらず、加藤先生の謎は解けていない。吉村曜との関係があるのかも、分からない。でも、たったひとつの事実を言うなら、加藤先生はまだいる。
そういうことに決めたんだ。
「なにかあったのー。言ってみてよ。」
そう言って志桜は僕の方に寄ってくる。
この話を志桜は信じてくれるだろうか。志桜に言う意味は何のか。志桜に話したら、なにか分かるのか。
『言う』って事だけでも、言葉が詰まった。
「言ってごらん。」
志桜は、はにかんだ優しい顔でこちらを見る。
「実は・・・。この部活には顧問の先生がいたんだ。」
「え・・・。」
混乱している志桜に、僕はまだ続ける。
「その、顧問の先生と一回だけ写真を撮ったことがあってね。これがその写真。」
そういって僕は写真を取り出し、志桜に見せる。
「少し、消えてるじゃん。」
僕と同じ事に気づく。
「この、消えてるのが『吉村曜』の事と関係あるのかもしれない。」
「ああ、前言ってた子の事か。それなら、私も少し調べたんだよ。」
「そうなの?どんなことが分かった?」
「これ!っていうものはなくて。部活は入ってなくてみんな名前を覚えてないだとか・・・。」
「それなら、僕も聞かれたよ。『私の事・・・覚えてますか?』だったかな。」
「そうなんだ、私は何も言われてないけど。」
「でも、関係ないことないはずなんだ。」
「ずっと、待っていた気がするんだ。君を。」
「ふぇ・・?あ、あたし・・?」
「好きだよ、志桜。」
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