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3 相談しよう。そうしよう。
しおりを挟む「お前、頭打ったんだって? だいじょうぶか?」
まずは、この先どうするかを考えていたら、幼馴染みのカインがやってきた。
よくある茶色の髪に、茶色い目。モブなんだなあって、目に優しい色合いw
悩みは人と話すと整理がつくというし、こいつでもいいかと話してみた。
同い年ということもあって、小さい頃から何でも話せる仲である。
「あのね、昨日頭打って思い出したんだけど、前世違う世界の主婦だったんだ」
「ふうん、前世、普通な。姫とか勇者とか言わないところが、お前らしいな」
ほっとけ。
「で、ここって、娘がやってたゲームの世界なのさ。
魔法の才能があると分かった私が、王立学園に入学し学園生活を送りながらイケメン達と恋に落ちるんだけど、どうしたらいいかなあ?」
「んんん????、お前、頭けっこう打ったんだねえ。もう少し、寝とけ」
怪訝そうな顔で、カインが私をみる。
うんうん。そういうよねえ。あやしいよねえ。
私でも、そういう。
「王立学園に行ってイケメン達と恋に落ちるんなら、ウハウハじゃないの? 何困ってるのさ」
嫌そうな顔でカインが言う。
いやいや、乙女の妄想じゃないって。
「魔法が使えて学園に行けるのは、いいんじゃないか? まあ、魔法の才能があればだけどな」
まず、学園へ行くか?
確かに、勉学はしたい。ここでは平民は学校へ行けない。
あと、せっかく魔法が使える世界に生まれたのなら、魔法は使いたいし習いたい。
魔法を使えれば、いろいろ生活に役立ちそうだし、お金も稼げそう。
「そうだよねえ、白魔法を覚えれば、ちょっとしたお医者さんがわりだもんね」
「火の魔法を使えれば、燃料代節約だ」と、カイン
「水の魔法で、水くみ楽ちんだ」と、私。
「魔法カモン、手に職だ。蓄えもできる! 私ってば、かしこーい」
カインから、頭にチョップを受けた。
「いやいや、私、頭打って寝てるんだって。これ以上バカになったら、どうすんのっ?」
「これ以上は、無理だろう」
なんだとー
「とりあえず、寝ろ!」と、肩をポンポンと叩くと、カインは帰って行った。
信じてないな。まあ、私が逆の立場でも信じないけどな。
ベッドで一人で考える。
学園ライフも楽しみたい。
でも、貴族との恋愛はしたくない。
おばさんだったからいろいろ経験してるけど、家柄に差があると実際問題たいへんなんだ。
愛があれば乗り越えられるっていうけど、乗り越えられないこといっぱいもある。
前世の友達の由美ちゃんは、玉の輿にのったけどいろいろたいへんそうだった。
上流階級であればあるほど礼儀やしきたりやおつきあい、しがらみや足のひっぱいあいなど、どろどろなのだ。
由美ちゃんは結局、子供を連れて出戻ってた。
ゲームでうふふと、見てる分にはすてきだけど、実際、平民の娘が王族や貴族と恋愛したら、遊ばれて終わりかよくて愛人だ。
愛人なんか作るヤツは、愛人なんて飽きたらポイだ。
おばさんは夢なんか見ないのだ。
そもそも精神年齢がアラフィフなのに、なにが悲しくて十代に手をださないといけないのか。
だいたい、我が子より年下だ。
教師もダメだ。生徒に手を出す先生って、何者? アンモラルだ。おばさんは、許しませんっ!
男は働き者で、誠実な人が一番。さらに優しかったらいうことがないね。
イケメンは見るのは楽しいけど、婚約者がいるのにほかの女性に手を出すチャラ男はお断りだ。
こっちも婚約者がいる男に手を出す趣味はない。
しかも、女同士のドロドロはもっとお断り。
ということで、基本方針は2つ
・ 学校で魔法を覚えよう、学園ライフを楽しもう!
・ 攻略は、しないで、平穏にくらそう!
だ。
でも、なんで私、娘がやってたゲームの世界に生まれたんだろう??
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