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第2章:旅の始まり
第25話 知らなければならないこと
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「お兄さまは、これまで通り接してくれますか」
「あのな。そんな心配は要らない。ていうか逆だ。あらゆる『何もかも』がお前達を否定しても、俺だけは変わらんよ」
「……!」
食べたか食べてないか分からない食事を終えて。一同はまた車を走らせる。
「セレネは……?」
「今は寝ちゃってます。気疲れでしょう」
「アルテは大丈夫なのか」
「はい。セレネが『感じて』アルテが『考える』のです。……何にせよ、ここを乗り越えたら『組織』に帰れます」
「……ああ。そうだな。前向きに行こう」
変わらない。
そんな、驚愕すべき事実を追い求めているのだ。そもそも初めから。父親を。家族を。
「どうせ知らなきゃならんことだ」
「その通りです」
——
「ん」
「ああ」
都市部から離れ、とある民宿へやってきた。3月末まで車で『逃げる』程度の資金は、なんとか文月の手元にあった。
降りてから、セレネが両手を広げた。
文月はその表情からすぐに察して、彼女を抱き止めた。
ぎゅっと、力強く抱き締められた。
「……フミ兄」
「ああ」
男の話の真偽。信憑性。非現実すぎる回答。信じられないいくつもの要素。
だがこの双子は驚くべき聡明さを持っている。
良い悪い、好き嫌いの感情論とは別に。
心では否定したくとも。
頭ではもう確定している。
自分は人間と、『人間ではない何か』との子供であると。
そしてそれを『分かち合える』のは。
血の繋がった家族しかいない。
「……フミ兄と居たら大丈夫。もっと知りたい。知らなきゃ」
「……そうだな」
——
——
場所と時間は変わり。
文月のアパート前にて。
「こんにちは」
「!」
美裟はここへ毎日通い詰めている——その幾日目かの朝。
あれ以来、正体不明の男どもが数度訪ねてきたが、全て返り討ちにしている。美裟というよりは、主に警察であるが。
取り調べで、『川上文月の妹』である少女達を狙っていることは既に知られていた。
だが、等の『妹達』の情報は、公式には存在しない。川上文月には兄弟姉妹は居らず、この住所も、登録しているのは母である愛月と本人文月のみ。
「このアパートに住んでいる、川上文月という少年に用があるのですが」
「……!」
振り向いた美裟にそう問うたのは、外国人。
白人の男性だった。見た目年齢は、30~40代といった所。金髪は短く切り揃えており、ぴしりと黒スーツを着込み、物腰柔らかながらもそのスーツの奥から筋肉が主張している。身長は180を越えていそうなほどだった。
「また襲撃? 今度は文月? ……それにしても流暢な日本語ね」
今度の敵は強い。美裟は瞬時にそれを見抜き、距離を取った。交代の時間か早朝だからか、今この場に警察は居ない。
戦闘体勢を取る。
「来なさい。返り討ちにしてあげる」
「ふむ……」
それに対し、男性は顎をひと撫でする。美裟の発言と行動で、様々なことを推測で判断できる。
「……坊っちゃんは素晴らしい『恋人』を見付けられたようですね」
「はっ!?」
刹那の出来事だった。少なくとも美裟には、彼の動きが全く捉えられなかった。
ぽん、と。
優しく肩を叩かれた。
数メートル離れていた筈の距離から。
一度も目を離していないのに。
「詳しくお話をお聞かせ願いたく思います。……ここに文月坊っちゃん——と、アルティミシアお嬢様、セレスティーネお嬢様。お三方はいらっしゃいませんね」
「!」
表情は柔らかいまま。スーツも少しも乱れていない。
「申し遅れました。私はアレックス・アルカディアと申します。……川上愛月様の執事——その長を務めております」
「!」
美裟はまだ動けない。
本当に敵ならば、確実に殺されていたからだ。
だがその名前には、聞き覚えがあった。
「……手紙にあった、執事さん……」
「おや。坊っちゃんは貴女にそれほど心をお許しにしているのですね。もしや『魔術』についても既に?」
「…………!」
「そうですか。ならば要らぬ説明を省き、話を早く進められますね」
この問答で。
彼らはお互いに『信用に足る本物』だと確信できた。
「どこかでお話はできますか?」
「……そこ(文月の部屋)で良いわよ」
「不在では?」
「鍵、持ってるから」
「おやまあ」
まだ、心臓が高鳴っている。
この男アレックスの実力を見れば。
『組織』と、その長『川上愛月』の『程度』が測れる。
相当、強力な組織であるらしい。
——
「お名前をお訊きしても?」
「…………萩原美裟……です」
「美裟さん。良い名ですね。ああ、敬語は結構ですよ。坊っちゃんの恋人であれば、いずれ誰もが貴女へ頭を垂れます」
「……いや別に、恋人じゃないですよ」
「『親しい女性の友人』」
「う。……うーん……」
「ならばやはり敬語は不要ですとも」
「…………」
にこにことしながら、その筋肉は隠せておらず、佇まいは歴戦の武術家を思わせる。アンバランスなアレックスの存在感に、美裟は気圧されていた。
「……じゃあ適当に座ってください。お茶でも——」
「結構です。というより、逆です。場所だけ仰ってくだされば、私が全て行います」
「えっ……」
気圧されていた。
「——いえ。『私が』アレックスさんをもてなします。遙々日本までようこそお越しくださいました」
「!」
だが。
「話を聞きたいのは『私の』方です。アレックスさんは『お客様』です。お座りください」
美裟は、それで大人しく引き下がるような女ではなかった。
「……分かりました。それではお言葉に甘えます」
「はい。と言っても、大したもてなしはできませんが」
その様子を見て、アレックスは安心した。
まだ見ぬ『坊っちゃん』——その人間性、交友関係、恋人選び。普段の暮らしや生活。
それは、美裟を見ていれば『測れる』。
「……手紙では、3月末。卒業を待ってから、とありましたが」
湯飲みを並べ、アレックスと向かいに座った美裟が切り出した。
現在は1月である。
「ええ。そのつもりでしたが……刻一刻と状況が変わる以上、予定は常に変化し得るのです」
「……戦争?」
「ええ。……よくお分かりに」
「アルテちゃんとセレネちゃんは一度、誘拐されました。その後、現在までは文月と一緒に彼の車で逃げている、筈です」
「ふむ。……車」
「このアパートにも、変な集団が何回か来ました」
「なるほど」
アレックスは落ち着いた様子で、湯飲みを傾けながら話を聞いている。
「あの子達は、どうして狙われているんですか?」
「……ふむ」
美裟の話し振りと様子から、急を要していないことを把握したアレックス。
湯飲みをことりと卓袱台に置き、口を開く。
「『狙ってくる輩』。傍目から見ればどれも同じに見えますが、その目的は大きく3つ、あるでしょう」
「3つ?」
3本、指を立てる。
「『始末』『利用』『取引』。この3つですね」
「…………始末」
「そのどれもが、『彼女達の特異性』を考慮したものです」
「魔術ってことですか? でもそれは、練習すれば誰でもって……」
「美裟さん貴女は、練習すれば本当に『あんなこと』ができると思いますか?」
「!」
ふたりの視線の先に——紐があった。無造作に、床に落ちていた。
あの時『風が発生した』紐が。
「誰でも魔術が使える。それは当時の教育係が幼い彼女達に対して吐いた、残酷で優しい嘘のひとつです」
「……何故、そんな嘘を?」
「自分達は特別。そんな残酷な事実を受け入れるには幼すぎたのです。ですが今頃はもう、気付いているでしょうね」
「…………じゃあ、その『特異性』というのは」
「ええ。彼女達はふたりとも、『人間と悪魔のハーフ』であるということ」
「!!」
「その事実を知り。一神教の過激派は『始末』を。邪教徒達は『利用』を。第三者はそれら宗教組織との『取引』を。ざっくり簡単に説明するならば、そのような感じですね」
「……一神教?」
「ええ。主にキリスト、イスラム、ユダヤですが……合わせて約40億を越える人口がそのまま、お嬢様達にとって『敵』ということです。何せ悪魔ですから」
「……!!」
美裟は。
気圧された。
「あのな。そんな心配は要らない。ていうか逆だ。あらゆる『何もかも』がお前達を否定しても、俺だけは変わらんよ」
「……!」
食べたか食べてないか分からない食事を終えて。一同はまた車を走らせる。
「セレネは……?」
「今は寝ちゃってます。気疲れでしょう」
「アルテは大丈夫なのか」
「はい。セレネが『感じて』アルテが『考える』のです。……何にせよ、ここを乗り越えたら『組織』に帰れます」
「……ああ。そうだな。前向きに行こう」
変わらない。
そんな、驚愕すべき事実を追い求めているのだ。そもそも初めから。父親を。家族を。
「どうせ知らなきゃならんことだ」
「その通りです」
——
「ん」
「ああ」
都市部から離れ、とある民宿へやってきた。3月末まで車で『逃げる』程度の資金は、なんとか文月の手元にあった。
降りてから、セレネが両手を広げた。
文月はその表情からすぐに察して、彼女を抱き止めた。
ぎゅっと、力強く抱き締められた。
「……フミ兄」
「ああ」
男の話の真偽。信憑性。非現実すぎる回答。信じられないいくつもの要素。
だがこの双子は驚くべき聡明さを持っている。
良い悪い、好き嫌いの感情論とは別に。
心では否定したくとも。
頭ではもう確定している。
自分は人間と、『人間ではない何か』との子供であると。
そしてそれを『分かち合える』のは。
血の繋がった家族しかいない。
「……フミ兄と居たら大丈夫。もっと知りたい。知らなきゃ」
「……そうだな」
——
——
場所と時間は変わり。
文月のアパート前にて。
「こんにちは」
「!」
美裟はここへ毎日通い詰めている——その幾日目かの朝。
あれ以来、正体不明の男どもが数度訪ねてきたが、全て返り討ちにしている。美裟というよりは、主に警察であるが。
取り調べで、『川上文月の妹』である少女達を狙っていることは既に知られていた。
だが、等の『妹達』の情報は、公式には存在しない。川上文月には兄弟姉妹は居らず、この住所も、登録しているのは母である愛月と本人文月のみ。
「このアパートに住んでいる、川上文月という少年に用があるのですが」
「……!」
振り向いた美裟にそう問うたのは、外国人。
白人の男性だった。見た目年齢は、30~40代といった所。金髪は短く切り揃えており、ぴしりと黒スーツを着込み、物腰柔らかながらもそのスーツの奥から筋肉が主張している。身長は180を越えていそうなほどだった。
「また襲撃? 今度は文月? ……それにしても流暢な日本語ね」
今度の敵は強い。美裟は瞬時にそれを見抜き、距離を取った。交代の時間か早朝だからか、今この場に警察は居ない。
戦闘体勢を取る。
「来なさい。返り討ちにしてあげる」
「ふむ……」
それに対し、男性は顎をひと撫でする。美裟の発言と行動で、様々なことを推測で判断できる。
「……坊っちゃんは素晴らしい『恋人』を見付けられたようですね」
「はっ!?」
刹那の出来事だった。少なくとも美裟には、彼の動きが全く捉えられなかった。
ぽん、と。
優しく肩を叩かれた。
数メートル離れていた筈の距離から。
一度も目を離していないのに。
「詳しくお話をお聞かせ願いたく思います。……ここに文月坊っちゃん——と、アルティミシアお嬢様、セレスティーネお嬢様。お三方はいらっしゃいませんね」
「!」
表情は柔らかいまま。スーツも少しも乱れていない。
「申し遅れました。私はアレックス・アルカディアと申します。……川上愛月様の執事——その長を務めております」
「!」
美裟はまだ動けない。
本当に敵ならば、確実に殺されていたからだ。
だがその名前には、聞き覚えがあった。
「……手紙にあった、執事さん……」
「おや。坊っちゃんは貴女にそれほど心をお許しにしているのですね。もしや『魔術』についても既に?」
「…………!」
「そうですか。ならば要らぬ説明を省き、話を早く進められますね」
この問答で。
彼らはお互いに『信用に足る本物』だと確信できた。
「どこかでお話はできますか?」
「……そこ(文月の部屋)で良いわよ」
「不在では?」
「鍵、持ってるから」
「おやまあ」
まだ、心臓が高鳴っている。
この男アレックスの実力を見れば。
『組織』と、その長『川上愛月』の『程度』が測れる。
相当、強力な組織であるらしい。
——
「お名前をお訊きしても?」
「…………萩原美裟……です」
「美裟さん。良い名ですね。ああ、敬語は結構ですよ。坊っちゃんの恋人であれば、いずれ誰もが貴女へ頭を垂れます」
「……いや別に、恋人じゃないですよ」
「『親しい女性の友人』」
「う。……うーん……」
「ならばやはり敬語は不要ですとも」
「…………」
にこにことしながら、その筋肉は隠せておらず、佇まいは歴戦の武術家を思わせる。アンバランスなアレックスの存在感に、美裟は気圧されていた。
「……じゃあ適当に座ってください。お茶でも——」
「結構です。というより、逆です。場所だけ仰ってくだされば、私が全て行います」
「えっ……」
気圧されていた。
「——いえ。『私が』アレックスさんをもてなします。遙々日本までようこそお越しくださいました」
「!」
だが。
「話を聞きたいのは『私の』方です。アレックスさんは『お客様』です。お座りください」
美裟は、それで大人しく引き下がるような女ではなかった。
「……分かりました。それではお言葉に甘えます」
「はい。と言っても、大したもてなしはできませんが」
その様子を見て、アレックスは安心した。
まだ見ぬ『坊っちゃん』——その人間性、交友関係、恋人選び。普段の暮らしや生活。
それは、美裟を見ていれば『測れる』。
「……手紙では、3月末。卒業を待ってから、とありましたが」
湯飲みを並べ、アレックスと向かいに座った美裟が切り出した。
現在は1月である。
「ええ。そのつもりでしたが……刻一刻と状況が変わる以上、予定は常に変化し得るのです」
「……戦争?」
「ええ。……よくお分かりに」
「アルテちゃんとセレネちゃんは一度、誘拐されました。その後、現在までは文月と一緒に彼の車で逃げている、筈です」
「ふむ。……車」
「このアパートにも、変な集団が何回か来ました」
「なるほど」
アレックスは落ち着いた様子で、湯飲みを傾けながら話を聞いている。
「あの子達は、どうして狙われているんですか?」
「……ふむ」
美裟の話し振りと様子から、急を要していないことを把握したアレックス。
湯飲みをことりと卓袱台に置き、口を開く。
「『狙ってくる輩』。傍目から見ればどれも同じに見えますが、その目的は大きく3つ、あるでしょう」
「3つ?」
3本、指を立てる。
「『始末』『利用』『取引』。この3つですね」
「…………始末」
「そのどれもが、『彼女達の特異性』を考慮したものです」
「魔術ってことですか? でもそれは、練習すれば誰でもって……」
「美裟さん貴女は、練習すれば本当に『あんなこと』ができると思いますか?」
「!」
ふたりの視線の先に——紐があった。無造作に、床に落ちていた。
あの時『風が発生した』紐が。
「誰でも魔術が使える。それは当時の教育係が幼い彼女達に対して吐いた、残酷で優しい嘘のひとつです」
「……何故、そんな嘘を?」
「自分達は特別。そんな残酷な事実を受け入れるには幼すぎたのです。ですが今頃はもう、気付いているでしょうね」
「…………じゃあ、その『特異性』というのは」
「ええ。彼女達はふたりとも、『人間と悪魔のハーフ』であるということ」
「!!」
「その事実を知り。一神教の過激派は『始末』を。邪教徒達は『利用』を。第三者はそれら宗教組織との『取引』を。ざっくり簡単に説明するならば、そのような感じですね」
「……一神教?」
「ええ。主にキリスト、イスラム、ユダヤですが……合わせて約40億を越える人口がそのまま、お嬢様達にとって『敵』ということです。何せ悪魔ですから」
「……!!」
美裟は。
気圧された。
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