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侍従の1人が応えます。
「今別室で娼館で働く者すべてを取り調べてますが、どうやら昨日は女が買ったようです」
近衛兵の1人が口を挟みました。
「女?」
同じ侍従が応えます。
「ええ、今専門の絵師を呼んで女の似顔絵を描かせてます。そろそろできる頃かと・・・」
コンコン! ここでドアがノックされました。侍従長が応えます。
「どうぞ!」
ドアが開き、1人の侍従が入ってきました。
「失礼します!」
その侍従が前述の侍従にクルクルと筒状にした紙片を渡し、小声で話しをしました。紙片を受け取った侍従はうなずき、そして会議参加者全員を見回しました。
「みなさん、似顔絵が完成しました。昨夜娼婦を買った女はこいつです!」
侍従がその紙片を広げ、みんなに見せました。そこには女の顔が描かれてました。それを見て侍従長が驚きました。
「そ、そいつはグラニ帝国に雇われた魔女!?・・・」
そう、その似顔絵に描かれた顔は、ブリュンだったのです。ヒャッハーなコマンダーは苦虫を噛み潰したような顔になりました。
「やはり魔法で体内に爆弾を仕掛けられていたのか!? くそーっ!・・・」
侍従長。
「準一殿を殺害したとなると、これを機に、やつら、明日一気に攻めて来る可能性があるな?」
侍従長は近衛兵の1人を見て質問。
「今対岸の状況は?」
「間者の報告によると、街中を警備してる兵隊の数が極端に減ったようです」
侍従長。
「う~む、兵隊が見当たらないということは、どこかに兵隊を集めてるということか、密かに?」
侍従長は将軍を見て、
「やはり、明日攻めて来る?」
「今まで以上に沿岸警備を厳重にしましょう!」
会議参加者全員が一斉に応答しました。
「御意!」
さらに夜が更けてきました。ここは姫が籠ってる部屋のドア。その廊下側にはお側ご用人の2人が立ってました。寝ずの番です。
2人の手には小銃が握られてました。姫が我々の世界(時代)に来て、自衛隊から奪っていった小銃です。2人とも一応小銃を撃つ訓練を受けてるようです。
部屋の中では姫がうつむいてました。ずーっとずーっとうつむいてます。
なんであの娼婦を放っておいた? ノルン王国基本法(憲法)では、国王は万が一マナの力を持ってる者を発見した場合は、その者と決闘しないといけないとなってます。
けど、今まで決闘した国王はいません。相手のマナの力は国王のそれの1/10以下。勝負にならないからです。でも、今回だけは決闘すべきだったのかもしれません。
姫はただひたすら準一を思い出してました。
左手を撃ち落とされ瀕死になったとき、準一とキスをして回復したシーン。準一と一緒に箒に乗って報道ヘリコプターを撒いたシーン。スクルド王国の軍艦を2人だけで沈めたシーン・・・
さらに姫は準一の最期を思い浮かべました。あのとき準一の背中の蘇りの魔法円の刺青は、ピカッと光ってました。
魔法円の刺青は機能したはず。なのに準一は蘇ってこない・・・ なんなの、あれ? 蘇りの魔法円て、やっぱウソだったの?・・・
この部屋のドアの外側。廊下。
「ふぁ~・・・」
警護してたお側ご用人の侍従の口から思わずあくびが出ました。が、何かを感じ、慌てて口をふさぎました。
「おおっと、マズイ・・・」
侍従は侍女を見ました。侍女はドア枠を挟んで反対側に立ってました。その眼光はかなり鋭くなってます。
「なんでそんな怖い眼してるんだよ?・・・」
侍従は思わず口を滑らせてしまいました。思ったことがそのまま言葉になってしまったのです。すると侍女が強く反応しました。
「当たり前でしょ。私たちはお側ご用人として王宮に雇われてんのよ! 命を賭けて姫をお守りしないと!」
「今別室で娼館で働く者すべてを取り調べてますが、どうやら昨日は女が買ったようです」
近衛兵の1人が口を挟みました。
「女?」
同じ侍従が応えます。
「ええ、今専門の絵師を呼んで女の似顔絵を描かせてます。そろそろできる頃かと・・・」
コンコン! ここでドアがノックされました。侍従長が応えます。
「どうぞ!」
ドアが開き、1人の侍従が入ってきました。
「失礼します!」
その侍従が前述の侍従にクルクルと筒状にした紙片を渡し、小声で話しをしました。紙片を受け取った侍従はうなずき、そして会議参加者全員を見回しました。
「みなさん、似顔絵が完成しました。昨夜娼婦を買った女はこいつです!」
侍従がその紙片を広げ、みんなに見せました。そこには女の顔が描かれてました。それを見て侍従長が驚きました。
「そ、そいつはグラニ帝国に雇われた魔女!?・・・」
そう、その似顔絵に描かれた顔は、ブリュンだったのです。ヒャッハーなコマンダーは苦虫を噛み潰したような顔になりました。
「やはり魔法で体内に爆弾を仕掛けられていたのか!? くそーっ!・・・」
侍従長。
「準一殿を殺害したとなると、これを機に、やつら、明日一気に攻めて来る可能性があるな?」
侍従長は近衛兵の1人を見て質問。
「今対岸の状況は?」
「間者の報告によると、街中を警備してる兵隊の数が極端に減ったようです」
侍従長。
「う~む、兵隊が見当たらないということは、どこかに兵隊を集めてるということか、密かに?」
侍従長は将軍を見て、
「やはり、明日攻めて来る?」
「今まで以上に沿岸警備を厳重にしましょう!」
会議参加者全員が一斉に応答しました。
「御意!」
さらに夜が更けてきました。ここは姫が籠ってる部屋のドア。その廊下側にはお側ご用人の2人が立ってました。寝ずの番です。
2人の手には小銃が握られてました。姫が我々の世界(時代)に来て、自衛隊から奪っていった小銃です。2人とも一応小銃を撃つ訓練を受けてるようです。
部屋の中では姫がうつむいてました。ずーっとずーっとうつむいてます。
なんであの娼婦を放っておいた? ノルン王国基本法(憲法)では、国王は万が一マナの力を持ってる者を発見した場合は、その者と決闘しないといけないとなってます。
けど、今まで決闘した国王はいません。相手のマナの力は国王のそれの1/10以下。勝負にならないからです。でも、今回だけは決闘すべきだったのかもしれません。
姫はただひたすら準一を思い出してました。
左手を撃ち落とされ瀕死になったとき、準一とキスをして回復したシーン。準一と一緒に箒に乗って報道ヘリコプターを撒いたシーン。スクルド王国の軍艦を2人だけで沈めたシーン・・・
さらに姫は準一の最期を思い浮かべました。あのとき準一の背中の蘇りの魔法円の刺青は、ピカッと光ってました。
魔法円の刺青は機能したはず。なのに準一は蘇ってこない・・・ なんなの、あれ? 蘇りの魔法円て、やっぱウソだったの?・・・
この部屋のドアの外側。廊下。
「ふぁ~・・・」
警護してたお側ご用人の侍従の口から思わずあくびが出ました。が、何かを感じ、慌てて口をふさぎました。
「おおっと、マズイ・・・」
侍従は侍女を見ました。侍女はドア枠を挟んで反対側に立ってました。その眼光はかなり鋭くなってます。
「なんでそんな怖い眼してるんだよ?・・・」
侍従は思わず口を滑らせてしまいました。思ったことがそのまま言葉になってしまったのです。すると侍女が強く反応しました。
「当たり前でしょ。私たちはお側ご用人として王宮に雇われてんのよ! 命を賭けて姫をお守りしないと!」
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