地球防衛チームテレストリアルガードの都合!? 10章

のどか

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第10章 侵略者を撃つな!

侵略者を撃つな! 56

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 真田希望のぞみの脳裏に以前目撃した、金目ひなたたち4人が公園の植え込みの陰で山際怜子から5,000円巻き上げるシーンが思い浮かんできました。
「くそーっ、あれをスマホで撮っておけばよかった・・・」
 真田希望のぞみはほぞを噛むしかありませんでした。

 この日は結局全校1時間目で終了となりました。校門から次々と児童たちが出てきます。
 校門の外では急遽駆け付けたマスコミ数社が子どもたちにマイクを向けてます。が、期待する応えはまったく得られてないようです。
 真田希望のぞみはそれに気づくと、思い切ってインタビューを受け事実を公表したい気分になりました。けど、証拠を何も提示できなければ意味がありません。ヘタに公表したら、弟たちに迷惑がかかってしまいます。
 真田希望のぞみははがゆい思いで校門を離れていきました。

 住宅街の帰路をとぼとぼと歩く真田希望のぞみ。と、何かが真田希望のぞみの前に立ちふさがりました。はっとして顔を上げると、そこには広川雫が。真田希望の顔はあっという間に鬼の形相に変わりました。
「広川ーっ!」
 こいつ、何をぬけぬけと私の眼の前に現れたんだよーっ!?
 真田希望のぞみは反射的に広川雫の襟首を両手で攫みました。そのまま重ね餅になって倒れる2人。マウントポジションを取った真田希望のぞみはそれだけでは我慢できません。
「お前ーっ!」
 と言うと、右拳を大きく振り上げました。それに対する広川雫の応えは、
「いいよ。殴りなよ」
 広川雫は覚悟を決めてここに来たようです。
 真田希望のぞみはほんとうに殴る気です。けど、その瞬間、真田希望のぞみは背後から視線を感じました。横眼でその方向を見ると、そこには数人の児童の姿がありました。
 児童たちは全員ランドセルを背負っていて、黄色い帽子を被ってます。どうやら下の学年の子のようです。みんな、重ね餅になった2人を見て驚いてます。
「ちっ!」
 後輩にこんな姿を見せたら・・・ そう思うと、真田希望のぞみは立ち上がりました。そして倒れたままの広川雫を見て、
「来な!」
 2人は歩き始めました。

 ここは公園、金目ひなたたちが毎日毎日山際怜子から5,000円巻き上げていた公園のその場所です。
 真田希望のぞみは公園に着くまで広川雫に何を訊こうか? それともいっそうのことボコボコに殴ってしまおうか、ずーっと考えてました。が、公園に着くと先に広川雫の方が切り出しました。
「証拠、あるんだ」
 突然の発言に真田希望のぞみびっくり。
「え?」
 広川雫は自分のスマホを取り出し、それを真田希望のぞみに見せました。
「これに録画してあるんだ。私たちが山際れいちゃんに何をしたのか、これを見れば全部わかるよ」
 もしそれが真実なら、それは真田希望のぞみが喉から手がでるほど欲しがってたもの。
 真田希望のぞみは反射的に手を伸ばし、そのスマホを取ろうとしました。けど、その寸前広川雫は手を引っ込めてしまいました。唖然とする真田希望のぞみ
「ええーっ!?」
 真田希望のぞみは広川雫をにらみました。
「何よ! そのスマホ、渡しなさいよーっ!」
「ごめん。ただで渡すことはできないんだ、これ」
 まさか、金の要求? いや、違うようです。広川雫はちょっともじもじして発言。
「わ、私と・・・ 私と友達になって欲しいんだ」
 思わぬ発言です。真田希望のぞみは唖然としてしまいました。私の無二の親友を殺しておいて、よくもそんなこと言えるわねぇ!
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