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第10章 侵略者を撃つな!
侵略者を撃つな! 85
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ああ、この娘、尾崎豊を理解しようとしている。寒川隊員は舞い上がりたい気分になりました。
「ああ、いいよ!」
そう言うと、寒川隊員はジャーンとギターを鳴らし、またこの曲を頭から歌い始めました。
勝ち続けなきゃならない。その歌詞は1番にもありました。なるほど、確かに「自分自身に勝ち続けなきゃならない」と解釈すれば、すべてがしっくりします。
自分が自分であり続けるために、自分に勝ち続けなきゃならない・・・
私は・・・ 私は山際怜子の兄を醜いと感じた。しかもそれをネタに山際怜子を強請って自殺にまで追い込んでしまった。私は私に負けた。大惨敗した。とても弱い女・・・
日向隊員の眼から涙があふれてきました。寒川隊員はそれに気づきました。
「ふふ、感動してるな」
寒川隊員は大満足です。ま、寒川隊員はちょっと勘違いしてるようですが・・・
寒川隊員が歌い終わりました。で、泣いてる日向隊員に声をかけました。
「どうした?」
日向隊員は両手の指で両眼の涙をぬぐってます。で、自嘲か、苦笑いか、
「あは・・・」
と笑いました。それを見た寒川隊員は、
「ふふ、マジで感動してんな、この娘。さすが尾崎豊!」
と思い、日向隊員に話しかけました。
「今日はここまでにしよう。さあ、お帰り」
「はい・・・ あ、りょ、了解」
日向隊員はとぼとぼと部屋を出ていきました。
地下廊下を歩く日向隊員。もう涙は止まってますが、しょんぼりとしてます。日向隊員は思いました。
「尾崎豊か。どんな人だったんだろう・・・」
日向隊員はピアノを習ってました。そのせいで日本のポピュラーミュージックもかなり知ってました。けど、尾崎豊は本当に知らないアーティストだったのです。
尾崎豊の歌詞は日向隊員の心にグサリと刺さりました。日向隊員はメロディーに反応したことは何度かありましたが、歌詞に反応したのは初めて。日向隊員は一気に尾崎豊に興味を持ちました。
よーし、部屋に帰ったら今の曲を電子ピアノで弾いてみよう。日向隊員は強く思いました。
日向隊員の部屋が近づいてきました。と、日向隊員の足がぱたりと止まりました。日向隊員の部屋の自動ドアが開いてるのです。
「あ、あれ? ドアが開いてる・・・?」
日向隊員は慌てて自分の部屋の中に入りました。そこには1つの人影が。隊長です。
「こらっ、日向! どこに行ってた!?」
日向隊員は応えに窮します。
「あ、あの~ ちょっと見学に・・・」
「何が見学だよ。勉強しろって言ったろ!」
「ええ~・・・・」
「仕方がないなあ。教科書持ってオレについて来いよ!」
まるで教育ママ。日向隊員は苦笑いするしかありませんでした。
サブオペレーションルーム。引き分けの自動ドアが開き、隊長が入ってきました。奥のイスに座り、レーダーなどをモニターしてた上溝隊員が振り返りました。
「あ、隊長、お帰りなさい・・・」
と、上溝隊員は隊長の背後に日向隊員を確認しました。とたんに上溝隊員の眼はきびしくなり、視線をはずしました。上溝隊員はまだ日向隊員を許してないようです。
隊長は卵型のテーブルのイスの1つを見て、次に日向隊員を見ました。
「ここに座れ!」
「了解!」
日向隊員はそのイスに座りました。隊長もその隣のイスに座りました。
「オレが教えてやんよ、勉強を!」
「ええ~ 隊長、大丈夫ですか?」
「ふっ、オレを誰だと思ってるんだ? テレストリアルガードの隊長だぞ!」
というわけで、個人授業が始まりました。が、隊長はすぐに自分の限界に気づいてしまいました。
「ああ、いいよ!」
そう言うと、寒川隊員はジャーンとギターを鳴らし、またこの曲を頭から歌い始めました。
勝ち続けなきゃならない。その歌詞は1番にもありました。なるほど、確かに「自分自身に勝ち続けなきゃならない」と解釈すれば、すべてがしっくりします。
自分が自分であり続けるために、自分に勝ち続けなきゃならない・・・
私は・・・ 私は山際怜子の兄を醜いと感じた。しかもそれをネタに山際怜子を強請って自殺にまで追い込んでしまった。私は私に負けた。大惨敗した。とても弱い女・・・
日向隊員の眼から涙があふれてきました。寒川隊員はそれに気づきました。
「ふふ、感動してるな」
寒川隊員は大満足です。ま、寒川隊員はちょっと勘違いしてるようですが・・・
寒川隊員が歌い終わりました。で、泣いてる日向隊員に声をかけました。
「どうした?」
日向隊員は両手の指で両眼の涙をぬぐってます。で、自嘲か、苦笑いか、
「あは・・・」
と笑いました。それを見た寒川隊員は、
「ふふ、マジで感動してんな、この娘。さすが尾崎豊!」
と思い、日向隊員に話しかけました。
「今日はここまでにしよう。さあ、お帰り」
「はい・・・ あ、りょ、了解」
日向隊員はとぼとぼと部屋を出ていきました。
地下廊下を歩く日向隊員。もう涙は止まってますが、しょんぼりとしてます。日向隊員は思いました。
「尾崎豊か。どんな人だったんだろう・・・」
日向隊員はピアノを習ってました。そのせいで日本のポピュラーミュージックもかなり知ってました。けど、尾崎豊は本当に知らないアーティストだったのです。
尾崎豊の歌詞は日向隊員の心にグサリと刺さりました。日向隊員はメロディーに反応したことは何度かありましたが、歌詞に反応したのは初めて。日向隊員は一気に尾崎豊に興味を持ちました。
よーし、部屋に帰ったら今の曲を電子ピアノで弾いてみよう。日向隊員は強く思いました。
日向隊員の部屋が近づいてきました。と、日向隊員の足がぱたりと止まりました。日向隊員の部屋の自動ドアが開いてるのです。
「あ、あれ? ドアが開いてる・・・?」
日向隊員は慌てて自分の部屋の中に入りました。そこには1つの人影が。隊長です。
「こらっ、日向! どこに行ってた!?」
日向隊員は応えに窮します。
「あ、あの~ ちょっと見学に・・・」
「何が見学だよ。勉強しろって言ったろ!」
「ええ~・・・・」
「仕方がないなあ。教科書持ってオレについて来いよ!」
まるで教育ママ。日向隊員は苦笑いするしかありませんでした。
サブオペレーションルーム。引き分けの自動ドアが開き、隊長が入ってきました。奥のイスに座り、レーダーなどをモニターしてた上溝隊員が振り返りました。
「あ、隊長、お帰りなさい・・・」
と、上溝隊員は隊長の背後に日向隊員を確認しました。とたんに上溝隊員の眼はきびしくなり、視線をはずしました。上溝隊員はまだ日向隊員を許してないようです。
隊長は卵型のテーブルのイスの1つを見て、次に日向隊員を見ました。
「ここに座れ!」
「了解!」
日向隊員はそのイスに座りました。隊長もその隣のイスに座りました。
「オレが教えてやんよ、勉強を!」
「ええ~ 隊長、大丈夫ですか?」
「ふっ、オレを誰だと思ってるんだ? テレストリアルガードの隊長だぞ!」
というわけで、個人授業が始まりました。が、隊長はすぐに自分の限界に気づいてしまいました。
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