地球防衛チームテレストリアルガードの都合!? 10章

のどか

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第10章 侵略者を撃つな!

侵略者を撃つな! 130

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 片岡愛美の背後にもう1人少女がいます。ストレートヘアの長髪、キャップを目深まぶかに被ってます。実はこの少女は日向隊員です。日向隊員は片岡愛美を尾行してました。
 日向隊員はつぶやきます。
「なんだよ、こんな時間まで塾通いかよ? 私立の中学にでも行くつもりなの? くっ、こっちは死ぬ寸前まで追い詰められたというのに、いい身分じゃん!
 あなたのせいで弟は死んだ。お父さんとお母さんも死んだ。私は身体がバラバラになった。許せない、絶対許せない!」
 片岡愛美が鳥居の脇を通りました。続けて日向隊員も鳥居の前に。と、日向隊員はそこで立ち止まりました。そして鳥居の向こうを見ました。するとニヤッとし、その鳥居をくぐりました。
 境内の脇にはいくつもの巨木があります。日向隊員はその1本の陰に隠れ、腰を下ろしました。
 日向隊員は両手で自身の頭を挟み込むように持ちました。そのまま少し頭を捻ると、カチッという音が。日向隊員の首が胴体から離れました。日向隊員の頭部はニヤッと笑いました。

 片岡愛美は道の少し寂しい部分にさしかかりました。片側は公園。反対側は大きな建物。この建物、倉庫のようです。出入り口は反対側の道路なのか、片岡愛美がいる側は一面の壁。窓やドアはいっさいありません。
 これを上空から見てる何かがあります。その何かからの視点。片岡愛美の周りには人はいません。彼女1人です。視点が片岡愛美めがけ、すーっと下がってきました。
 ふと片岡愛美の眼の前を何かが通り過ぎました。はっとする片岡愛美。
「え?」
 片岡愛美は両手でそれぞれの耳のイヤホンを取り、
「何、今の?」
「まなちゃん」
 その突然の声に、片岡愛美ははっとしました。
「こ、この声は金目ひなた? ええ、そんなあ!? あいつ、飛行機事故で死んだはずじゃ!?・・・ だ、誰なのよ、いったい?」
「ここよ」
 片岡愛美はキョロキョロします。
「どこ? どこにいるの?」
「ここだって~」
 片岡愛美は視線を上げました。そこには長髪の生首が。金目ひなたの生首が空中に浮いてるのです。
「あなた、よくも私を売ったわね!」
「うぎゃーっ!」
 片岡愛美はあらん限りの大声をあげ、振り返りました。が、その眼の前に金目ひなたの生首がすーっと移動して来ました。生首は不気味な笑顔を浮かべ、
「どこに行く気?」
「やめてーっ!」
 片岡愛美は両耳をふさいでうずくまりました。ひなたの生首はその片岡愛美の耳元に近づき、
「私の身体は飛行機事故で細切れになっちゃったけど、見ての通り、首から上は無傷だったの。ふふ、一生あなたに憑りついてやるわ!」
 片岡愛美は号泣。ただただ叫ぶだけ。
「やめてーっ! やめてーっ! お願ーいっ! 許してーっ!」
 と、片岡愛美の股間から液体があふれ出てきました。おもらししてしまったのです。それを見てひなたは思わず吹き出しそうになりましたが、なんとか持ち堪えました。
「また来るわよ」
 と言うと、ひなたの生首は真上にふわーっと舞い上がって行きました。

 空中を散歩してる首だけの日向隊員。現在はどこに監視カメラがあるのかわかりません。こんな姿を見られたら大変です。
 監視カメラはたいてい道路に向いてます。日向隊員はそれを意識してか、家の屋根に隠れるように飛んでました。
 その顔を見ると、とっても上機嫌。
「あはは、愉快愉快!」
 と、日向隊員の顔が急にキッときつくなりました。
「飯島莉桜りお、広川雫。それに真田希望のぞみ。こいつらにも仕返ししないと! こいつらのせいで私は天涯孤独になったんだ! この恨み、絶対晴らしてやる!」
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