『恋は汚く苦いモノ』

あかまロケ

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『恋は汚く苦いモノ』

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『恋は汚く苦いモノ』
――『恋は綺麗で甘いモノ』

 俺は、そう言うモノだと思ってる。

『恋は汚く苦いモノ』

 ――これは、俺の身近な大人の言葉。

 


―― 午後からの授業は移動教室。
 先に行った友人達を追いかける俺の行手に立ち憚る壁。
 
 ――廊下の真ん中に輪を作る、同じクラスの女子軍団!

「あの~、俺、通りたいんですが……」――って声に出せたらどんなにも良いものか!!
 
 ……シャイな俺にそんな大それた事はまず無理で、仕方なく隅の方で、その中の誰かが気付いてくれるのを待っているが、……女子達は噂話しに夢中で、全く俺に気付く気配は無い……。

 ……まぁ、目的の教室は目と鼻の先だし、行き先は同じだから遅れる事は無いと思うけど……。でも、それよりも、その会話内容が、……勝手にだよ!勝手に、耳に飛び込んで来て……。
 
「ねぇねぇ、知ってる?黄染きぞめの噂!」
「勿論、知ってるよ!黄染、“婚約者”が居るんでしょ?この前、3年1組の米澤さんが告白して、断られた時、しつこく理由聞いたら、そうゲロったって聞いたけど……」
「え!あの、米澤さんも振られたの?しかも“婚約者”って……」
「フカシじゃない?この前までは恋人の影さえ無かったのに……いきなり“婚約者”って……そう出せば、ガチ恋勢の牽制になるって考えたんじゃないの?」
「……多いよね、告白。……ここ最近特にじゃない?」
「だ・か・ら・、牽制だって!」
「……じゃあ、まだ、私にもチャンスあるのかな?」
「えーっ、ミサ、黄染狙いだったの?」
「私も狙ってるんだけどぉ~」「え、ミサもナナミも?私だって……」「え、マジ、私も……」
 

 ――「私も、私も」と声が上がる中、突然、真横から――よ~く知っている声。

「コラっ!お前等、廊下で道塞ぐな!通れないだろうが!」

 彼女達の視線が一斉にこちらに向く。

「あ、黄染!!!!!」

 ……が、誰も俺の存在には気付かず、視線は全て、真横の声の主、今し方―彼女達が噂をしてた、『黄染』の方に注がれている。

「おいコラ、アホ美山!『|』と呼べと、何度言ったら分かるんだ?」

 ―― 相変わらずこの人は…口が悪い。

「え~、だって黄染って『先生』っていう感じしないもーん!」
「そうだよぉ、黄染先生って、なんかぁ、『先生』より『男』……みたいなぁ?」
「やだぁ、『男』って、なんか生々しい~。ミサ、黄染の事『男』として見てるんだぁ~」
「ちっ、違うよぉ、変な意味じゃ無くて!」
「黄染、良かったじゃん!『女子高生』と付き合えるチャンスだよ!」
「そうだよ!ミサ…スタイル良いし、まだ処女だし「や、やだ、やめてよナナミィ~!!」」

 ―― ミサ……横入さんは顔を真っ赤にして、美山さんの肩をポカポカ叩いている。
 
 周りの女子達もキャッキャ、キャッキャと、「ミサ、さっき黄染の事狙ってるって言ってたじゃん」とか、「黄染、モテモテじゃん!ミサ…可愛し、付き合ってあげれば?」とか、楽し気に横入さんや黄染先生を揶揄う様な物言いをしているのだが……(女子達って怖い)。

「お前達なぁ~」
 わざとらしく大きなため息を吐き、女子達の楽し気な間を割って黄染先生が口を開く。
 
「俺をお前達の揶揄いの材料に使うなよ、……ったく、――それよりも、もうすぐ午後の授業が始まるぞ!お前達、次はそこの教室だろうが、早よ行けよ!」

「ほら、解散っ!」――と言い、パンッと手を叩く黄染先生に、女子達は――。
「でも、本当は満更でも無いでしょ?『女子高生』に好意持たれるの?」――と、まだ食い下がって来ている。

「あのなぁ、俺は未成年の「女子高生』クソガキには興味が無いの!興味があるのは大事な奴だけだから!――大体、『女子高生』って言葉だけで近付いて来る様な男なんて碌な奴居ねーから、お前等も、甘い言葉でホイホイと近付いて行かないよーに!」
 

「……っ!」―― 今……。



「はい、この話しは終わり、俺も途中まで付いて行ってやるから!早よ行くぞ!」
 ―― 黄染先生は真っ直ぐ歩き出し、女子達の輪の中に入って行くと、女子達も黄染先生を中心に動き出し、あっという間に、俺の前から壁が取り払われる。
 

 俺は―というと、その場で小指を押さえ、遠くなって行く黄染先生の広い背中を睨んでいる。

「あの人……これだけの為に?」

 ―― 黄染先生が女子達の輪に向かい歩き出した瞬間、俺の小指に――チョンと黄染先生の指が触れた。
 それは偶然では無く、『放課後、社会準備室に来い』―― と言う、俺と先生だけの合図。

 
 ―― 半年前、前任の社会講師が自分都合の為この学校を去った。その後に急遽、後任の臨時講師としてやって来たのが、黄染 しゅん27歳。
 赴任早々から、とにかく見目が良い!―との理由で女子達からの人気は絶大。面倒見が良く内面も良い!―事から兄貴分として男子達の信頼も勝ち得ている。
 
 ――そんな人気者の先生と、俺みたいな影の薄い生徒が、何故、あんな……こっ恥ずかしい合図で、放課後の人気が無い『社会科準備室』で、人目を避け、二人っきりで隠れる様にして会うのか……。
 

 ……って、何か、言い方が怪しくなってしまったが、俺と先生は、全然、別に何も無く、普通で。呼び出し内容も『社会科の先生のお手伝いの為』である。
 そもそも、先生の赴任当日に、放課後――たまたま職員室に出入りしてた俺が暇人に見えたのであろう、その場で声を掛けられ校内を案内したのが切っ掛けで、そこからちょくちょく声を掛けられ呼び出され、やる事は先生の仕事の手伝いなんだけど……、でも段々と放送を使っての呼び出しとかも頻繁になり、1年担当の先生が、何故3年の、先生の担当では無い生徒の俺ばかりが呼び出されるのかと――、女子達の視線が痛くなって来た頃、俺が先生を避けだした事から、先生の方から話し合いの場を設けられ、……今の、……この、―― 仕事を手伝って欲しい時は、人目につかず合図を送る。――と言うスタイルになったんだが……。


 (……何だよ、『合図』って、小指をチョンって、連絡先教えてるんだから、スマホで良いのに……)

 

―― 放課後。

 鍵の掛かった『社会科準備室』のドアを、渡されている合鍵で開けて入ると、奥から「深水ふかみ」と、俺を呼ぶ先生の声。
 俺はいつもの様に鍵を閉め、たくさんの資料が並ぶ棚を横目に、奥の、先生の元へ向かう。
 そんなに広く無いここは、入り口から数歩で奥に在る机が2つ向き合う様に置かれた目的地に辿り着く。
 奥の席には、何やら真剣に書き物をしている先生の姿。――日誌……だろうか?
「先生」
 と、呼び掛ければ、目線だけをチラリと上げ、俺の顔を確認すると、赤ペンを握ったまま、前の机を指差して来る。――机に上には、ホッチキスと束ねられた藁半紙。――と、最近出来たばかりで話題の、駅前の有名店のカフェオレ!?
 
 (……確かに、昨日、「いつかは飲んでみたい」とは言ったけど……昨日の今日だぞ?平気で2時間待ちってSNSの記事になっていたんだぞ!)
 
 ―― そもそもどうやって手に入れたのか?……と、聞くのも恐ろしいが、それでも……と、先生の方を伺うと、既に書き物を終えたのか、俺を見る先生の視線とぶち当たる。
 ……うぅ、何だよその嬉しそうな顔はっ!……と、とりあえず、先ずは。
 持っていた鞄を机の横に置き、席に着き、「ありがとうございます、頂きます」と言いながら、カフェオレにストローを差し、一口――「美味っ!」……少しほろ苦で、ほんのり甘く、でもコーヒーのスッキリした味わいと、質の良いミルクの味わいがバランス良く、―― 思わず「美味っ」と、声が出てしう位自分好みのカフェオレで……。
 
「ちなみに、俺が今、飲んでいるのは、稀少なハチミツ入りカフェオレ!」
 ―― そう言うと先生は、手に持っている飲みかけのカフェオレのストローを、俺の口元に差し出して来る。
「……っ!?」―― こっ、これはっ!!!
 (……これは、1日3杯限定の超、超、超、レアカフェオレっ!!!)
 
「せっかくだから、味見交換しようぜ!ほら、深水のも俺に飲まさせて?」

 手を伸ばし、俺の方のカフェオレを先生の口元に差し出すと、先生はストローをチュッと吸い、「苦いな」と一言。
「そうかな?」と言いながら、俺も先生から差し出されたストローで、レアカフェオレを一口――チュッとした瞬間――。
 
「関節キス?」
 
 ――の、先生の言葉に盛大に咽せる俺。
 
 先生も、まさか俺が咽せるとは思わなかったのか、少々焦った様で、椅子をガタリと倒して立ち上がり、すぐに俺の背中を摩ってくれる。
「大丈夫か?」
 と、心配そうに俺の顔を覗き込んで来るけど、そんな先生を、俺は涙目で睨んでやる。
 
 ――そして、ようやく話せる様になると、
「あんたの所為で、レアカフェオレの味が分かんなかった!」
 恨み節だ。


―― 狭いこの部屋に2つのホッチキスのカチカチ音。
 俺の机の上には藁半紙で作られた資料―― 3箇所をホッチキスで留めた完成品と、未完成品。……あと、残り半分位。――と、二つの飲みかけのカフェオレ。
 チラリと覗く目の前の先生の机の上には、同じ位の仕事量の、――は?完成品はまだ5分の1!?
 
「ちょっと、先生!ペース遅過ぎです。これじゃ明日の朝になってしまう!」
 ―― だから早く手を動かしやがれ!の意味を込めて言い放ってやったのに、この人は――。

「お!深水くんは悪い子だな、「朝まで先生と個人レッスン」だなんて、丁度明日は土曜日。深水くんは俺に何を教えて貰いたいのかな?」
「あんたの頭の中は一体どうなっているんですか?そんな冗談言ってる暇あったら、早く手を動かせ!」
「じゃあ、こうしようか、俺の仕事分も深水がやって、俺はそんな深水を応援する!」
 ―― おい、イイこと思いついたってドヤ顔、やめぃ!
「あんたサボる気満々じゃないですか!」
「誠心誠意、心を込めての応援☆」
「はい先生、俺は受験生です。普通の教師なら、―― いち早く目の前の仕事を終わらせてあげて、家に帰らせ、机に向かわせてあげようって思うのが、教師って者じゃないんですか?」
「いやいや、普通の教師はそもそも受験生に手伝わさせないって!」
「じゃあ、あんたのやっていることは?」
 
「顔が見たい、声が聞きたい、毎晩抱き合って眠りたい、お前の味噌汁が飲みたい―― 一生幸せにする、俺と結婚しろ――さとる

「……っ!」

 
 ――おい、いきなりマジ顔・マジ声・プロポーズ・名呼び、やめぃ!
 
 思えばお手伝い初日から、毎回毎回、話しの途中でそーいうセリフ吐かれて、その度に心臓が―ヒュンってなる俺の身にもなって……イヤ、変な意味では無くて、ビックリする方で!!!
 先生は今まで色んな人に、こーいう……重いセリフ…を軽々しく吐いて来たから、……こんな戯言や冗談言い慣れているかもしれないけど、慣れない俺には毎回そー言うのは……って、イヤ、別にイイけど、気にしないし、揶揄われてるって分かっているんだし、最近は言われ過ぎて慣れて来たと言うか……。
 
 でも、こー言うセリフを、軽々しく他の人にも言っているから、皆勘違いするのであって、……俺だから良いものを……。

「な~に百面相してんの?――深水 悟くん、お返事は?」
 ――クソっ、ニヤニヤしやがって、完全に揶揄ってやがる!

「先生、ごめんなさい。――僕、『高生』で、なので、残念ながら先生とは結婚出来ません!」
 ―― はい、この話しは終わり。先生はフラれました。だから、早よ終わらす為に、手を動かしやがれ!
「ふーん、なんだ?――悟は来週、7月7日が誕生日だよな?18歳」
「は?」――何を言い出すんだ?この人。
「お前の誕生日…金曜日から日曜日までお前を予約する」
「はい?」
「悟、18歳は成人だ。勿論、結婚も出来る。最近は男同士でも出来るからな……結婚。――まさか悟が俺と結婚したくて些細な事で悩んでいたとは……。ごめんな悟、気付いてやれず、未来の夫として情け無いよな?」

 ―― イヤイヤイヤイヤ、何故そーなる!?
 この人、廊下で女子達に言ってた事忘れたのか?
「なぁ?さとるぅ~」
 
「!」―― おい!何その甘ったるい呼び方!やめぃ!
「式は絶対海外だな。海に囲まれた無人島に在る教会で、そこに併設された1日1組限定のコテージをハネムーン中貸し切って……」
 
「…………」―― おい!何その妄想……真顔で俺を見るな!やめぃ!
「式よりも先ず御両親に挨拶しないとな、指輪は二人で見に行って……」
 
 
「~っ!」―― おい!もうそろそろ、そのキモい戯言は……っ!
 
「けど……その前に婚前旅…っ」
 そう―― 言いかけた、先生の真顔が、一瞬、驚いた顔に―― と、思ったら、すぐに意地の悪い笑みを浮かべる。
 
 意地悪顔で、今度は笑いを堪えながら――、
「なーんてな!」
 と言い、大袈裟に、
「おいおい、深水、お前――まだ半分しか出来て無いのか?そんなペースじゃ、明日の朝になってしまうぞ」
 ―― と、どこかで聞いた様なセリフを言いながら、手に持った藁半紙を素早くカチカチカチッと3箇所留め、完成品の束の上にそれをフワリと乗せる。―― 先生の机の上の未完成品は、―もう、残って無い。

「……へ?」
 (いつの間にっ!)
 
「ほら、お前の分の未完成品を半分寄越せ、……終わったら家まで送ってやる」
 

 ―― そこからは、お互い無言。残った仕事を早く終わらす為に、2つのホッチキスのカチカチ音だけがこの狭い部屋に響いているだけ――。
 
「…………………………」
 
「…………………………」
 
 いつもなら、ここでまた会話が始まって、また先生の戯言や冗談で俺が揶揄われて、それは帰りの車の中でも同じで……。
 
 なのに、今日に限って―― 先生は無言。だから俺も無言で。
 
 俺の家の前のいつもの場所に車を停めると、先生はいつもの様に、素早く先に降りて、俺のドアを開けてくれる。
「ありがとうございます」
 と、お礼を、先生の方に向かい、視線を合わせて言おうとするのだが――、
「ん」
 と、一言―― 視線は合わず、会話はこれだけ。

 俺が、暗い家の中に入り、玄関の灯りを点けると、ようやく聞こえて来る車のエンジン音は変わらない――。

 (俺、……気に触る事した?)
 玄関で立ち尽くし、頭の中で『社会科準備室』での先生とのやり取りを思い出すけど、思い浮かばない。―― いつもと一緒だったから。

 階段を登り、自室に入り、鞄と、残った2杯のカフェオレが入った袋、持たされた晩飯(途中で寄った有名チェーン店の俺の大好物のハンバーガーセット)の袋を勉強机の上に置き、そのままベッドへとダイブする。

 (それとも、何か怒らす様な事を言ってしまった……とか?)
 別に、ただ無言なだけで、態度とかしてくれる事はいつもと一緒。
 

 ―― でも、いつもと違う事が有ったから、こうなった訳で……。
 再び頭の中をグルグルグルグル探してみても、一向に思い当たらず――。
 
「分から、ない……」
 溢れた言葉は、自分でも驚く位、情け無く――。
 

「……っふぐっ」
 
 ―― 少し、ほんの少しだけ目頭がジワって熱く―― って、

「~っ」

 違う、違うぞ!

 ―― ズズッ

 これは目にゴミが入っただけで、あのアホ先生の事なんてこれっぽっちも関係ねーし!

 考えてもねーし。
 考えないし。

 もー、気にしない!
 気にしない。
 ――気に、

「!」
 
 あっ、コラッ!顔っ!浮かぶなっ!!!

『――悟』

 声っ!

「!!」

 ―― あの人、勝手に呼び捨てしやがって…クソッ。
 俺だって――、

「しゅ……、春」
「春、春」
「春……」
 
 ………………。
 ………………………………。
 …………………………………………っ。
 
「!?」
 
 ―― 違う。
 違うんだ!
 こんなの、絶対違う!!!
 もう考えない、考えないからっ!

 
 

 「うるさい心臓、止まれっ!」




―― 結局、土曜・日曜と頭の中は先生一色で――、迎えた月曜日―― の帰り際。

 先生はいつもと一緒。何も変わらず。
 (ムカつく)
 ―― 今、壁一枚向こう側で、俺の担任の美人女性教師と楽しくお喋り中だ。
 (デレデレしやがって)

 ……多分、……きっと、絶対?
 ―― 俺を探しに来て、美人担任に捕まったんだと推測。
 近くには、先生狙いの女子達が、美人担任との会話に聞き耳を立てながら、会話終わりを狙い、誰が先に話し掛ける事が出来るのか、スタンバッているこの状況。
 
 (これを機に見付からない様に帰ろう)
 
 だって、俺、今日一日中、隠密活動。
 
 壁一枚向こう側にいる、あの色ボケ野郎の事避けてたから。
 
 おかげで様で、珍しい事に、俺のスマホは色ボケ野郎からのメッセージで一杯一杯。
 勿論、既読無視。
 俺との約束で、放送での呼び出しも出来ないからな……あの色ボケ野郎。
 
 
 ―― べっ、別に、金曜日の事気にしてるんじゃねーし。
 …唯、今日は顔も見たく無いと言うか、見せたく無いと言うか……。
 友人が驚く位、目腫れてて―― って、それは、土日に泣ける映画を観たから、関係無いけどっ!
 でも、でも、あの人の動向は気になるから、見付からない様に影からチラッと、俺は…………………………顔、見たい…し。―― って、違っ!あぁ、もう、考えるな!うるさい、心臓っ!

 俺は悪く無いから、罪悪感だって……わかない…もん。
 全部黄染先生あの人が悪いのっ!



―― そんな感じで火曜・水曜と、俺の隠密活動は続き――。
 スマホのメッセージも、火曜まではまだ有ったものの、……水曜日には全然来なくなり、俺を探す―― 事も無くなり……。
 (寂しく……無いっ!……ぜっ、全然寂しくねーし!)
 ―― でも、普通にしている先生を見てると、先生は色んな人に囲まれてて――……、先生のいる場所は華やかで楽しそう。
 改めて、何故……俺みたいな目立たない生徒に声を掛けてくれていたのか?
 先生と俺、あまりにも世界が違い過ぎて……心臓が、
 ……少し、
 ……………………痛い。

 

―― 木曜日、―― 帰り際。
 
 俺は校舎裏にて、横入さんに呼び出されている――。
 
「……ごめんね、深水くん、帰る所で呼び留めてしまって……」
 目をウルウルさせ、俺を見上げて来る横入さん。
 (そうか!これが噂の上目遣い)
「いや、別に…………」
 (俺がやってもキモいだろうな……)
 正直、あの女子軍団の中で一番物静かな横入さんが、根暗代表の俺なんかに声を掛けてきた事に、驚きを隠せない。
 つーか、女子と面と向かって喋る事なんて……小学生ぶり?
 ―― 普通なら、(こんな所に呼び出して……もしかして告白?)―― と、思うかもしれないが、先日の件で横入さんの想い人は……あの人だって知ってるし。
 
 (俺、何かしたのだろうか?)

 頭の中で、俺と横入さんとの接点を探してみても、見つかる筈も無く……???状態。
 
 目の前の横入さんは、何か言いたげに、口を開いては閉じ、開いては閉じを繰り返し、ようやく決心が着いたのか、両手を胸の前でグッと握ると――、何故か一歩、俺の方に近づいて来て――。

「あのね、単刀直入に聞くけど、深水くんって黄染先生の事が好きだよね?」

「……え?」
 
 ――ちょっと待ってね~、今、処理するから~♪

『深水くんって、黄染先生の事が好きだよね?』~♪
 
『ふかみくんって、きぞめせんせいのことがすきだよね?』~♪
 
『fukamikuntte,kizomesenseinokotogasukidayone?』~♪
 

 ―― チーン!測定時間―― 0,02秒――測定結果『否』――
 

「違っ!無い無い無いっ!―― なっ、何で、お、俺が、せっ、黄染先生の事っ!?」
 
 驚きと全否定の為、手をバタつかせながら一歩下がる俺に、グイグイッと前のめって一歩近付いて来る何故か興奮気味の横入さん。
 
「え?自覚が無いの!?―― 最近の深水くん、黄染先生の事ずっと目で追ってるじゃない?―― その時の顔が、もうね、『愛しい』って滲み出てて――。あ、気付いているのは、きっと私だけだから、大丈夫!私、深水くんには興味無いから、誰にも言わないし!」
 
 フンッ――と、鼻息荒く詰め寄って来る横入さん。―― 横入さんって……実はパワフル?

「いや、待って、横入さんは何か勘違い…」
「恵まれた深水くんの事は正直どうでも良いの!!」
「……ハイ」(恵まれ?)
「私の目的は黄染先生!」
 (あ、やはり)
「隠してる様だけど、深水くん、黄染先生と仲が良いでしょ?―― 前まで毎日と言って良い程、放送で呼び出されてたから。仲が良い事は把握してたけど……。でも、ある日を境に呼び出しが無くなって、黄染先生のお気にが居なくなった事に喜んでいたら、―― あの日、先生の跡を付けていたら『社会科準備室』に、先生の後に鍵を使って入って行く深水くんを見てしまって……」
 (見られてたんだ!―― って、別にやましい事無いんだけど……)
「……それは先生の手伝いの為…」
「狡い!狡い!狡いよっ!!…私、先生を一目見た時から先生に恋して、誰よりも先生の事、ずっと、ずっと、ず~っと、見てたのに!先生の好みに近付く為に努力だってしてるし、先生の事なら何でも知ってるし、行動だって把握して――。…こんなに好きなのにっ!それなのにっ……」
 
 (……それって、いわゆる―スススス……) ストーカー。
 
「最近噂になっている先生の『婚約者』も大体目星はついたし」
「へぇ」(誰だろ?)
「ちょっと!何よその余裕っ!」
 
 ―― 横入さんにキッと睨まれ、小さくなる俺。
 
「……ゴメンナサイ」
 
「教頭からお見合いの話しも出ているみたい。……相手は教頭の姪っ子で、歳は25、美人って―― 断りにくい状況みたい」
「ほぉ」(さすがススス、ストーカー…凄い情報網)
「深水くん!君、もっと危機感持ちなさいよ!」
 (危機感?)「……はぁ」
「……とにかく、私、先生に明日告白するから、玉砕覚悟」
「え?」
「だから、深水くん協力してよね!」
「……俺?」
「そ、深水くん先生と仲良いし、良いでしょ?……それとも、『好き』だから無理?――とか?」
「はぁ?……べ、別にすすすすす、『好き』じゃねーし」
「何よ!ムカつく、その余裕―― どうせ駅まで一緒でしょ?その間に私の告白大作戦考えてよね!」

 横入さんはそう言うと、俺の腕に自らの腕を絡め、体をスリ寄せながら歩き出す。
 掴まれた腕に、横入さんの胸が当たるのだが、―― 全然嬉しく無い……。
 ―― と、言うかこの場面を……見られていたら……。
 何故かその事ばかりが気になって……、学校を出るまでは気が気じゃ無かったのだが、横入さんは校門を出た瞬間にパッと腕を放し、楽しそうに一言、「先生に見つかっちゃったね?」なーんて、うん、良い笑顔!―― って、何故か俺の心臓がヒュンって。

 しかも駅で去り際に、「私と先生が付き合う未来を想像してね!」などと―― 何故?

 ―― でも、何故か俺は言われた通り想像。
 部屋のベッドにダイブして、横入さんと先生が付き合う事を想像。
 
 (うーん、しっくりしない)
 
 (………………………………じゃあ、……お、俺と先生なら?)

 目を瞑って想像してみる。
 
 ………海辺で先生と追いかけっこの俺。
 ………逃げる先生の腕を掴み、引き寄せて―― キ……背が届かない。
 ………ならばとベッドに押し倒し、シャツ脱がして、肌に触れ……同じ男の体……おぇ、気色悪い。
 
 結果―― 『無理』。

 でも、何か頭の中がモヤモヤするので、その後も色んなシチュで、先生と俺とのお付き合いの想像を膨らますけど、分かった事は、―― 俺は、先生と一緒に居るのは楽しいけど、その先の先生との想像は……正直、……無理。
 俺の性的対象は女の子であって、男とのそんな事は嫌悪感が出て……。
 つまり、……俺は先生を抱けない。

 これって、恋での好きでは無く、唯の友達の好きで……それで良いって事で……。
 
 今度は心がモヤモヤしてしまった俺は、いつの間にか眠ってしまい、そんな想像を夢にまで持ち込み、見てしまい。

 ___先生の相手は横入さんでは無く、勿論、俺でも無く。美人な25歳の女の人。
 
 場面は綺麗な無人島。青い空、爽やかな風、エメラルドグリーンな海、白い砂浜。先生は白いスーツ姿で、その女の人にプロポーズをしている。
 それはいつかのあの日、黄染先生が俺を揶揄った戯言で、
『顔が見たい、声が聞きたい、毎晩抱き合って眠りたい、お前の味噌汁が飲みたい―― 一生幸せにする、俺と結婚しろ――…………』
 ―― その言葉に女の人は涙を流しながら頷き、先生と抱き合い、キスを交わす――。

 物語のハッピーエンドの綺麗な場面なのに、俺の心臓はズキズキと痛く、悲しくて涙も止まらず、こんな俺に気付いて欲しくて、手を伸ばし「先生」って叫んだ場面で、―― 現実でも泣きながら目が覚め、涙と一緒に溢れ出た言葉は――「先生が好き」。

 ―― 心臓がドキドキした。


 ―――――― これが『恋』だと気付いた俺の「好き」は、先生の心は欲しいけど、体は欲しく無い。―― でも、独占欲は人一倍強くて、他の人には絶対渡したくは無い。―― と言う、物凄く厄介で汚いモノ。

 けど、今更「好き」と気付いた所で、状況は最悪で。
 そもそも先生が俺の事……『恋愛』で「好き」とは思えず。
 勿論、今までの先生の俺に対する態度に「好き」は有ったって自惚れてはいるものの、それは『恋愛』の「好き」では無く、……先生のそれはペットを可愛がる様な……。


 
 ―― ペット。


―― 金曜日、帰り際。
 俺は横入さんと教室に二人きり。今
 からの告白大作戦に備えている。

 作戦、『社会科準備室』に先生が居る事を確認。
 横入さんに鍵を渡す。
 →俺は何故か『社会科準備室』横の校舎出入り口にて待機。
 →横入さんはその鍵で『社会科準備室』の中へ。
 →横入さん先生に告白。
 →勿論、OK。
 →俺失恋。
 ―― の流れ、らしい。
 [横入さんの計画より]
 
 いや、待て、それ――俺の状況益々悪くなる一方では?

 ついつい思った事が口から出てしまった俺の言葉に、横入さんは冷ややかな目線を俺に送って――、
 
「別に良いのよ、深水くんだから、でも、やっと先生の事「好き」って、自分の気持ちに気が付いたんだ?」
 ―― と、言い放ち、
「す、すすすすす「好き」じゃねーし」
 と、否定する俺に、
「先生と私が付き合う想像で泣いたんだね……可哀想に、目、薄ら腫らして……ザマぁ見ろ」
「なっ!ななななな泣いて、ねーし」
「深水くんって、嫌味な奴だよね?アホだし、天邪鬼で可愛く無いし。私、深水くんの良さ全然分からないけど」
 (何それ、いきなり酷っ!)
「……でも、深水くんって嗜虐心や加虐心を与える天才と言うか……。確かに無理矢理押さえつけて、泣かせてみたいと思わせる所が、深水くんの優れている所なのかもしれない。・・・まぁ、私、深水くんには興味が一切無いけど」
 横入さんの俺を見る目が、冷ややかから、虫ケラを見る目に変わっている。
 
 
「……え?俺、今悪口言われてるの?」
 
 

 ―― 教室の時計を見ると、いつも先生が『社会科準備室』に居る時間。
 俺と横入さんは、『社会科準備室』の横に在る校舎の出入り口付近にそっと移動し、手を差し出して来た横入さんに、俺は先生から預かった、大事な『社会科準備室』の合鍵を渡す。

「行って来る」―― と言い、『社会科準備室』の鍵を開け、入っていく横入さんを見送る。

 当たり前の事だが、合鍵の事は罪悪感増し増しだ。
 これから先生との関係が、もっと悪くなる事だけは想像出来る。
 
 ―― 俺は『社会科準備室』から目を逸らし、夕方なのに、まだ明るく、夏らしい青い空を眺める。
 
 ……なら、横入さんに合鍵を渡さず、横入さんの計画を手伝わなければ良い事なんだろうけど……。
 あの横入さんの、先生を想う気持ちの強さに心を打たれたと言うか、でも、たまに垣間見える不安感が、応援心を擽ると言うか、……素直に告白出来る事が羨ましいと言うか。

 ……じゃ、どうせ嫌われてるのなら、俺も、告白……してみちゃう?………………なーんて☆

 などと思っていたら、いきなり、バーンッと轟音。
 (え?爆発?)
「逃げ……、あ、先生と横入さんが、まだ中に!」
 と、『社会科準備室』の方を振り返ると、……目の前に、鬼。――じゃ無く、怒り顔の黄染先生。
「来いっ!」―― と言われ、強く腕を掴まれると、有無を言わさず引っ張られ、先生は俺を車の助手席に押し込めると、何処かに向かい車を走らせる。
 
 外の景色を見ると、知らない大きな街が流れてて、車はその中の、大きなマンションに入って行く。
 駐車場に車を停めた先生に、また腕を強く掴まれ、乗り込んだエレベーターは上階で止まり、ホテルみたいな絨毯を敷き詰めた、長い廊下の突き当たりの大きなドアの前で、取り出したカードキーで鍵を解除し、中に入って行く先生に、連れられて入って行く俺。
 
 静かにドアの閉まるカチャリっという音と共に、振り向き、俺を見下ろす先生。
 先生は表情は無表情で―― 俺に怒ってる?
 伸ばされた先生の手が俺の顎を掴み、グイッと上向かせられ、近付いて来る先生の顔。
 俺の体はドアに押し付けられ、逃げる事は出来ない。
 先生の瞳の中に映る俺は、不安気な顔をしていて、ボーッと、大きくなって行くそれを眺めていると、口に何かが押し付けられ、チュッと少し吸われると、何か、ぬるりとした熱いモノが唇を割って入って来る。
 その熱いモノは、俺の舌に触れようとして来るのだけれど、俺は触れられるのが怖くて逃げてしまい……。
 その途端、俺の顎を掴む先生の手の力が強くなり、俺はギュッと目を瞑り、大きく口を開くと、角度を変えた熱いモノが、口中に縦横無尽に触れて来て、待ってましたとばかりに、俺の舌に絡み付き、舌裏をなぞられ、終いには舌をチュウっと吸われ……。
 しかも、ワザと音を立てる様にピチャピチャクチュクチュ。
 何度も何度も角度を変えてはその繰り返し。
 頭はジーンと痺れて来るし、口で息できないから、鼻から変な声?音?出るし。
 涎が喉を流れて行くし。
 きっ、ききききき気持ち悪――い筈、無ーじゃん。スゲェ、イイ。
 しかも、俺のアソコ――ギンギンに反応してるし。

 これってさ、これって、キキキキキスだよね?
 先生って俺とキスできるんだ?
 ―― けど、何故いきなりキス?
 (こー言うのは、両想い同士の行為であって、俺、今、先生と険悪中じゃ無かったっけ?)
 (ん~、でも気持ちイイし、相手先生だし、難しい事は後でイイか~)
 (あ~でも、俺、先生で勃ってるから、先生抱けるのかな~?)

 フワフワ痺れる頭でそんな事を思っていると、先生のもう一つの手が、俺のギンギンになったそこに触れ、優しく撫で――。
 
「んっ、ひゃあっ!」


 (……おい、変な声と共に、………………出ちまったぞ!)

 この早漏さに、普段冷静沈着な先生様も非常に驚いた様子で、キスを止め、俺を凝視―― の雰囲気。
 恥ずかし過ぎて、目が、目が合わせられないから、あくまで想像だけど。
 
 (ちっ、沈黙が痛い。……なっ、何か言った方が……)

「あは、俺も、男だからね☆」―― なーんて。

「…………………………」
 
 おいおい、黙んなよ!ここは忖度で笑う所だろ!?―― って、見上げた先生の顔は、凄く真剣で。
 
 その顔に、俺は、何も言えなくなり――。

 重苦しい空気の中、口を開いたのは――。
 
「悟、――お前、俺に言う事あるだろ?」
 (あ、鍵!)
「ご、ごめんなさい」
「謝りが聞きたいんじゃ無い、今のお前の気持ちは?」
「……早漏、恥ずかしいです」
「あー可愛っ~って、違う。お前の俺に対する気持ち!」
「先生は俺とキス出来るんだ?って思った」
「そんな当たり前の事――って、何でそーなる?」
「?」
 先生の問題の答えが、難し過ぎて何が正解なのか分からない。
 それでも先生は問題を出して来て――、
 
「……悟は、俺の事が?」
「何とか抱ける!」
 (うん、さっき勃ったし)
 俺の答えに先生の表情が、もの凄く嫌そうな表情に変わる。
「気持ち悪い想像するな!逆、逆だ、俺が悟を抱く方!」
 (!?)
「……は?先生が俺を抱くの?……うーん、それは考え付かなかったけど」
「……けど?」
 ―― これは俺にとって、大事な問題だから、答えて貰わないと。
「問題!先生は、俺の事、……どう、思っているの?」
「…………………………どうって」
「俺の問題に先生が正解したら、……俺、先生の事、どう思っているのか言うよ?」
「ばっ!違うだろ?俺が先にお前に問題提起してただろうが!お前が先に俺の事どう思っているのか答えろ!」
「先生は大人でしょ?子供の俺の質問に先に答えるのが大人の役目です!」
「なら悟だって、今日から18歳。成人だ。もう子供じゃないだろ?」
 
 ―― そう言うと先生は意地の悪い顔でニヤリと笑い、まだ靴も脱いでない俺をいきなり軽々と抱き上げ、大きなベッドの置かれた部屋に運ぶと、俺をベッドの上に投げ出し、その俺の上に覆い被さると、俺の履いてた靴と靴下を脱がし床に投げ、制服のシャツを剥ぎ取り、ズボンと、さっきので汚れてドロドロのパンツも取られ、俺はあっという間に全裸。
 そして何故かいつの間にか先生も上半身裸で――。

 

 部屋には、二つの荒い息遣いと、俺の……、俺の……、止められない恥ずかしい変な声。
 
 両手は先生のシャツによってベッドに繋がれ、自由を奪われている。
 先生は、今、俺の耳の穴を舐めながら、一方の手は俺の乳首をこねくり回し、もう一方の手は俺のアソコの根元をギュッと強く握っている。
 俺の体はさっきから、出したくて出したくてビクビク震えているのに、先生の手がそれを許してくれなくて―― 。
 
 (うぅ、触りたい、扱きたい、早く出したくて苦しい)
 
「なぁ~悟ぅ、気持ち良さそうな声出しやがって、もうお前、限界だろぉ?」
 (うぅぅ、耳元で、声~っ)
 ―― 今、声を出してしまうと変な声を出しそうで、なので、必死にコクコクと頷く俺。
 
 この人悪魔かよ!
 
「ほら、言えよ!言わないと永遠にこのままだぞ?……な、楽になりたいだろ?――ほら、悟は俺の事?」
 そう言って、根元を握る力を緩め、先走りでヌルヌルの俺のモノを、上下にユルユル扱き出し、――あともう少しっ!―― の所で、またギュッと根元を強く握られる。

 ―― 俺は本当に限界で。
 
「な、悟は、俺の事……」
 
「……だ、れのこ、と?」
 俺の言葉に先生は、耳元から顔を上げ、俺の視界に入る様に、顔を近付けて来て――、俺の唇を舐めたり噛んだり。

 ―― 勿論、股間を握る手はそのままで。
 
「……あ、先生?」

「そうだよ。なぁ、悟は俺の事どう思ってる?」
 緩めてスルッとひと撫で――。
「あっ出――」
 そしてまた根元を強く握られ。
「やっ」
「言って、悟」

 イヤ、もうね、こんな事何回もされてたら、俺の頭バカになってしまって、とうとう俺は泣きながら――。
「好き、先生が好きっ!」
 などと――。
「そうだな、『先生』は背徳感が有って良いけど、今は違うだろ?俺の名前を呼ばないと…当然知ってるだろ?俺の名前」

 ――「おい、良い気になるなよ!」って、頭の片隅に浮かぶけど、今の俺の頭はバグってて。

 バグった超絶素直な俺は――。

 (……名前?先生の名前は)

「……しゅ、ん?……春、春が好き!」
 
 ―― あぁ、穴が有ったら入りたい。

 なのに、こんな可哀想な俺に、この悪魔は、まだ恥ずかし気な要求をして来て。

「正解だよ、悟。今、出させてやるから。…でも、出す時は俺の名前を呼びながら出さないと駄目だ。気持ちイイ時も俺の名前で俺に教えろよ?――ほら」
 そう言うと先生は俺のモノを優しく扱き出し、と同時に、さっきまでこねくり回していたジンジンと痺れる乳首に舌を這わせて来る。
 
 「あっ、やっ、しゅ……ん、」
 もうね、ヤバいくらいに凄く気持ち良くて、限界なんてもう既に超えているから、俺は呆気なく――、
「やっ、もっ、春、春、春春、春~っ!」
 
 と、大声で叫びながら、大量に・・・
 (え、ちょっと待て、待て待て、これまだ止まらない!!)
 
 やっと出るモノが止まり、疲労でハァハァしてる俺。
 先生は呑気に、
「悟、お前可愛いな、初めてで潮吹けるなんて!」
 などと申して、ベッドから離れて行く。
 
 あー、うん、今、俺、賢者タイム。
 
 イヤイヤイヤ、ベッド、ビシャビシャだよ?下半身冷たいし。
 それなのに「可愛い」って、この人頭おかしいの?
 それに出すときに名前呼べって――、いや、呼んだけど、なんつー恥ずかしい事させるんだ?―あ、待って、この人、どさくさ紛れに、俺に「好き」って言わせて、しかもダメ出しって。
 
 うん、まぁ、それは後で詰めるとして、今はシャワーを借りたい。
 先生が戻って来たら手を解いて貰って――って、考えていたら、いつの間に戻って来たのか、先生は俺の両足の間に入り込むと、俺の尻にクッションを敷き、浮いた足の膝裏を掴み、ぐいっと膝がベッドに着いてしまうくらいに左右に広げると、その真ん中に顔を近付けて来て、―― 穴に、濡れた感触。
 
「……は?……え?」
 
 (この人、俺の尻穴を舐めている!?)
 体を折り曲げられ、苦しい状態の俺の目の前で、俺に見せつける様に俺の尻穴を舐めている変態教師。

 俺はパニックで、思考が停止。
 でも、その光景から目が離せず、尻穴の感覚もハッキリと伝わって来て、―― 今は縁をチロチロ。
 まるでキスする様に、チュウと穴全体を吸われ、舐めたり吸ったりを何回か繰り返した後、尻穴に――、
「あ、駄目、汚なっ」
 舌を突っ込まれる。

 クチュクチュ音で耳が犯され、潜り込んだ舌で尻穴が犯され、俺を見詰めるその視線で目が犯される。

 どれだけの時間が経ったのか、俺の尻穴がパクパクと先生の舌を食べ出した頃、ようやく舌は抜かれ、ホッとしたのも束の間、今度は太い指を入れられる。
 舌で舐められて柔らかくなった事と、透明なドロっとした液体のおかげて痛みは無いが、その指は、何かを探っているのか、狭い壁をグイッと押し上げる様に動いていて、ある一点を押し上げた時、瞬間――。

「~~~~~~~~っ!!!!」
 
 体を雷に打たれた様な、強い衝撃を受け、体は仰け反り、声にならない悲鳴を上げる。
 
 その衝撃で俺のモノは再びギンギンに勃ち上がり、いつの間にか増やされていた、二本の指で何度もそこを執拗に押される度に、俺の体はビクビクと快感に包まれ、ギンギンに勃ち上がった俺のモノはゆらゆら揺れながら先走りを垂れ流し、俺の腹を汚している。

 ようやくその指も抜かれ、俺の体勢も折り曲げられた苦しい体勢から、尻にクッションを轢かれただけのM字開脚へと変わると、俺の股間と腹の上に、重たい何かがドシンッと乗せられる。
 それは、疲労でボーッとしていた俺の目を覚まさせる位、大きい、大人の男の見事に反り返ったブツで。
 そのブツの繋がる先は、ゴムが入った袋を口で咥えてる――色気ムンムンの先生の顔。
 
 先生は慣れた風に、歯で袋を開け、中からゴムを取り出すと、これまた慣れた風に大きなブツに装着。
 そして、そのゴムを被せたブツに、ドロっとした液体を掛けると、それを手の輪でなじませ、先端を俺の尻穴へ。
 
「あっ、……せ、先生、待って、それは、無理」
 
 入り口にツンと当たる先生のブツに、物理的に無理なモノを入れられる恐怖に震える俺の体。
 
「大丈夫、悟は初めてだから、今日は全部は入れない。浅い所で気持ちよくしてやるから、諦めて俺を受け入れろ」
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 ――それに、
 
「こう言う事は、好きな人同士がする事で、……俺と先生、好き同士じゃないもん」
 
 俺は先生から気持ちを聞いてない!

 先生は少し考えると、俺の縛られた手を解放し、ギュッと俺を抱き締めると、耳元で、

「愛してるよ、悟――絶対、幸せにするから俺の事受け止めて?」
 と、囁きながらゆっくりとブツを俺の尻穴に擦り付けて来る。

 何その「愛してるよ」って?
 何そのセリフ?
 何その可愛いおねだり?
 
 (……こんな事言われたら)

 返事の代わりに、両腕を先生の首に回し、両足は先生を受け入れやすい様に大きく左右に開いて、先生の腰に乗せる。

「悟、応えてくれてありがとう、ずっと悟の事だけが好きだから」

 先生はそう言うと、先端を俺の尻穴に当てて、ゆっくりと腰を進めて来た。

「あぅ、ぐぅぅぅ~」
 
 メリメリと尻穴を一杯一杯に広げ、入って来るその硬い鉄棒は、尻穴の中が焼けるかと思う程熱く、ピリリとした痛みを少し感じるのだが、―― それよりも、とにかく苦しみの方が大きくて――。
 
 俺の口から呻き声が漏れてしまう。

 舌や指で溶かされたそこは、透明な液体を纏った先生のブツをズズズッと飲み込んで行き、その先端が、あの気持ちイイ場所をグリッと押し上げた瞬間、―― 俺の中がギュギュッと蠢き、先生のブツを思いっきり締め上げると、先生の口から「くっ」と言う呻き声と共に、中の先生のブツが膨らんで、ゴム越しでも出されていると分かる熱い精液を感じ、―― それが凄く良くて、俺も我慢出来ずに、「あっ、イイ、春っ!」と、恥ずかしい叫び声を上げながら、俺のモノで、先生の腹を汚してしまった。

 先生は俺の唇にキスを1つ落とすと、「ヤバい、悟の中気持ち良過ぎて、我慢出来なかった」と。
 ――ん?先生の顔真っ赤・・・もしかして照れてる?
 
「もう一度良い?」
 と聞くからコクンと頷くと、頭を撫でられ、俺の中からゆっくりとブツを抜いて行く。
 
 ―― いや、待て、俺はバカになったのか?その抜くのも凄く気持ちイイぞ!

 先生は俺の中からブツを抜き終わると、ブツからゴムを外し、その口を縛り、ベッドの下にポイッと。

 ――ムムッ!後で説教だな。
 
 そして箱の中から新たにゴムを取り出し、装着すると、また透明な液体をブツに塗り込み、それを俺の中に。
 今度は少しスムーズに入って行き、舌を絡め合いながら第2ラウンド開始。


 ―― うん、何とか第6ラウンドまでは覚えていたんだけど、途中で俺、意識無くしたみたいで、そこから先は覚えて無く、気付くと部屋は明るくなっていた。
 ベッドのシーツは取り替えられたのか、スベスベで綺麗になっていて、汗とかでドロドロだった俺の体も綺麗サッパリ。
 隣には先生が居て、俺の頭を撫でている。
 俺が目覚めたのが分かると、「体、大丈夫か?」「痛い所はあるか?」「腹減ったか?」と質問責め。
 少し掠れた声で、「起き上がりたい」と言えば、背中にたくさんのクッションを敷き詰めてくれて、上半身を起こしてくれる。
「腹が減った」と言えば、「先ずは軽めな」と、パンとコーンスープを持って来て食べさせてくれる。
 先生はキスが好きなのか、事あるごとに俺にチュッチュチュッチュ。
 軽めなモノから、舌が絡む重めなモノまで。

 ―― うーん甘々。……甘々? あれ、俺、昨日―― 何か、忘れて。

 …………………………。
 …………………………?
 …………………………!

「あ“ーーーーーーーーーーーー!!!横”入“さん!」

 先生はその名前を出すと、もの凄く不機嫌になり、俺と横入さんが腕を組んで帰った事から、俺の浮気を疑い――って、その時は俺と先生付き合ってないんだけど。(浮気って・・・)
 それで嫉妬に狂っていたらしい。
 なのに、『社会科準備室』に鍵を開けて入って来たのが俺では無く、俺と腕を組んで歩いていた横入さんで、その横入さんが告白して来たモノだから、勿論キチンと断りを入れた上で、俺の居場所を聞いて飛び出して来て、今に至るって……。

「横入さんに悪い事をしてしまったんじゃ……」
 ―― 今頃―泣いてる筈。
「横入はこうなる事は分かってた筈だ、……それよりも、俺の前で、女の話しはするな」
 少し拗ねた物言いで、俺の肩を抱き寄せて来る。
 ―― うーむ、コレが嫉妬かい?
 でもさ、俺と先生がくっ付いたのって――、
「横入さんのおかげで、俺、先生への気持ちに気付けたし。…… 25歳の美人と先生のキス」
 ―― あの夢は、今思い出しても辛い。
「は?何だそれは」
「先生のお見合い相手」

 先生は首を傾げ、何やら考え事。
 (……怪しい)
 
 少しの時間の後、ようやく思い出したのか、
 
「…………『婚約者』が居るから断った話か!」
 と。
「『婚約者』って女子達の噂の……」
 (あ!それ気になってた事)
 
「ん?それ、悟の事」
 
 (は?)
 それって大分前から噂になってるって……女子達が。

 ―― ふと思いついた事を聞いてみる。
「……先生って、いつから俺の事?」
「出会った時からずっとだ」

「赴任初日?」
 
「……さあな」
 (ん?「さあな」って何?)

「悟は、横入に俺への想いに気付かされたと言ったが、俺がプロポーズした日の事、覚えているか?」
 
「……!あ、先生が無言になった日」

「……先に謝っておく。―― あの日、俺のプロポーズの言葉で、お前の顔が真っ赤に染まって、俺を見る目が恋してる顔に変わったから、自惚れて、自覚させようと突き放した」
「んん?」
「あと、その顔が可愛い過ぎて、約束破って、手を出しそうで怖かったって事もある」
「んんん?」
「お前の両親に、「成人までは手を出すな」と、釘刺されてたからな。成人まで長かったが、ようやく手を出せて……しかも、親公認、体の相性は最高!」
「んんんん?」
「俺、悟との将来の事本気で考えているから、これから死ぬまで……イヤ、死んでもずっと離さないから、永遠に一緒に居ような!」

 そう言うと先生は、俺の唇をブッチュっと塞ぐと、舌を絡め……俺の体に手を這わせて来る。

 (イヤイヤ待て待て、俺、聞きたい事一杯あるんですけど!)

 ……いわゆる、そー言う流れ?に流されて、もっともっと、と求める俺もどうかと思うけど、永遠に一緒なら、ゆっくりじっくり洗いざらい聞き出せば良い。
 

―― どうやら俺の恋愛観は先生の所為で変わりそうだ。
 確かに、『恋は綺麗で甘いモノ』では無く、先生の言う通り、『恋は汚く苦いモノ』だ。



―― 月曜日。
 
 廊下ですれ違う、俺と先生。

 すれ違いざま、俺の小指にチョン―― っと触れる先生の小指。

 二人だけの合図。

 今日も帰り際、渡された合鍵で『社会科準備室』の鍵を開け、愛しい先生の元へ。
 


 

 終わり。
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