こいつ弟の彼女だから【R18】

まきします

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それぞれの過ごす冬

天道寺 志穂

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 どきん、どきん、どきん。
 ほとんどなにも見えないなかで、志穂は心臓を痛いくらい鳴らしていた。
 誰もが寝静まっている時刻。ただ、なにかが起こりそうな予感だけがあって、ぎゅうっと手を握りしめながらこう思う。

 私はさっき、なんと答えた?
 はい、とまるで娘のような返事をしてしまった。その結果、どうなるのかよく分からない。いや、分かっている。どうなるのか分かった上で……。

「あッ!」

 びぐっと痙攣した。たぶん胸の先端を撫でられたと思う。びっくりするあまり自分の声とは思えない艶かしい声が出てしまった。
 続いて、はーっ、はーっ、という己の呼吸音が響く。

 あるまじきことだけど、たぶん私はいま興奮している。まるで思春期の娘のように。ただ一度だけ胸を触られただけで……。

「触るね、茜ちゃん」

 ぽそっと耳にささやかれて、すごく優しい声だと気づいて、そっと脇から抱かれるのを拒めなかった。
 ぞくっとする。脇の下の段差に指が引っかかり、すりっと撫でられるだけで身が痺れるようだ。

 あ、触りかたが優しい。

 そう思っているあいだに胸がゆさっと揺れて呼吸が楽になる。下着が外れたんだなとぼんやり思い、鎖骨を撫でられる感触に熱い息をほうっと漏らす。

 変わった触りかただなと思う。ゆっくりだし、なかなか胸に手を伸ばさない。己の胸に魅力があることを知っているし、男たちの考えていることも少しは分かる。

 うっ、とうめく。鎖骨にキスを灯されて、温かさと共に産毛が逆立つ。彼の吐息が胸元に当たり、もうすぐ胸を触られるなと思ったときに……後ろ髪を撫でられた。なでなでとする優しい手つきに、ちょっとだけ驚いた。

 徹君、優しい……。

 ふ、ふ、と呼吸が早く浅くなる。
 なんでだろうと思ったとき、彼の指が背筋を伝ってゆっくりと下っていった。
 ああ、と堪えきれずに声が漏れる。指はどこまでも降りてゆき、そして尾てい骨にたどり着いたときお尻全体がびぐっと揺れた。

「ああぁ…………」

 正面から抱きすくめられたまま、きゅっきゅっとお尻を揉みしだかれる。やはりびっくりしたし、それよりも驚いたのはたらりと温かい湯のようなものが股間を流れてゆくことだ。

 あ、けっこう濡れているわ。
 たぶんこれは気持ち良さからではなく、期待し過ぎているせいだ。性に目覚めたての小娘のようだと思ったし、先ほどからどうも彼には調子を狂わされる。まだ若いし、もっと荒々しい性行為を想像していたというのに。
 しかしいまはゆっくりとお尻を揉みしだかれており、なんだかマッサージを受けている気分だった。

 ちゅ、ちゅ、とくすぐったいくらいのキスを首筋に受けながら、手助けするように腰を浮かす。するともう少し内側、お尻の下を撫でられて、そこ、いいわ、と気づいたら声を上げていた。

「ここ、好き?」

 ぬるぬるの粘液と一緒に腿の内側を撫でられて、こくこくと小刻みにうなずく。どろりと溢れるのを感じたし、気づいたら彼にしがみついていた。
 胸の谷間に絶えず温かい息が吹きかけられて、もうっとした熱気を感じた。

 冬なのに、熱い。
 カッと内側から熱が発せられるのを感じたし、うんんっ、と呻いてもいた。
 なぜか変な声が出たわ。ぼうっとした頭でそう思ったとき、股間を前後に撫でられていると気づいた。

 ひっ、ひっ、と声が漏れる。すごく弱いところを優しく優しく撫でられて、心臓がうるさいくらい鳴り始める。
 腰の中心からうずいて、ぐねっと腰を揺すった。

 ぐね、ぐね、と腰が勝手に揺れる。意識と関係なく、なにかに突き動かされるように。

「いッ、いいですッ、そこ、そこそこそこ……ッ!」

 いま恥ずかしいことを言った気がする。だけどもう身体が痙攣を始めてしまっている。指は膣の内側にぬっぽりと入り込み、おへそに向けてずりずりと撫でられて、う、う、とうめきながら……ビグゥッと揺れた。

 彼の肩に両手を置いた姿勢で、びぐ、びぐ、と小刻みになおも揺れる。いつの間に膝立ちになっていたんだろうと思ったとき、びゅうっと液体が流れた。

 え? と思う。
 なにいまの。そう疑問を浮かべるあいだに力が一気に抜けて、ぺたんっとベッドに腰から落ちた。
 はくはくと浅い息しかできず、戸惑っているときに……乳房の先端を舐められた。

「あんッ!」

 大きな声が出てしまい、戸惑っているあいだもねちねちと乳頭を舐められている。
 これ、すっごく気持ちいい……っ! 乱暴に舐められて、硬く尖った先端をコネられている!

「き、気持ちいいっ、もっと……」

 舐めてと口にして、ビリッと身体の中心に電気が走るのを感じた。先端を重ねて舐められたのだ。

「あーーッ、あッ! ああッ!」

 徹の頭を思い切り抱きしめて、大きな声で私は喘ぐ。なんでこんなに肌が敏感になっているのか。甘い疼きがだんだん高まってしまうのか。ふううーっと熱しきった息を吐いて志穂は疑問を浮かべる。

 そのあいだも腰を優しく撫でられているし、頭がすごくぼうっとしている。
 でもはっきりと分かる。
 私のなかに欲があるということに。たくさんの場所を撫でられて、グイと己から衣服を脱ぎながらそう思う。

 脱ぎきる前に脇の下を舐められて、はうとうめき声を漏らす。
 そして…………唇に息が当たる。衣服を脱ぎきる前、両の脇の下を晒した格好で。

 正直、ドキドキする。
 いけないことだと分かっているし、これは酒に酔った末の行為だ。許されないし、痛いくらい心臓が鳴るのになぜか身体が痺れて動かない。

「だめ……」

 か細い声でそう言うと、彼の吐息は遠ざかった。
 一瞬、娘を思い出したのだ。彼と半ば婚約した仲であり、また彼は拒めば許してくれるのを知っている。
 ほっとするのと同時に、ふ、ふ、と息を吐く唇が……唾液がいつもと違うし、舐めてみるとヌルッとしていると気づく。

 またお腹の奥がきゅうっと鳴った。
 触って欲しい。疼きを止めて欲しい。胸がすごくドキドキするし、さっきみたいに、そう、舐めて欲しい。

「あ……」

 とさっとベッドに倒された。ほんの少し押されただけで、なんの抵抗もできない。足を開いた恥ずかしい格好をしているし、まだ上着をきちんと脱いでいないのに。

 ひんやりとした夜気が肌に触れて、あそこをじっと見られている気がしてゾクリとする。
 衣ずれの音がして、近づいてくる気配がある。彼の吐息が敏感になりきった胸に当たり、ぐねっと堪えきれずに腰を揺らした。

 そして闇夜に、ちゅっという音が下腹部から聞こえた。
 もうすぐエッチをする。脇の下に手をついて、ぎしりと鳴ったベッドにそう思う。だけど脚はまるで閉じようとしない。それどころかさらに開き、流れ出た愛液がお尻のあいだを流れ落ちていく。

 づ、と少しだけ入って、あそこと同じくらい志穂の唇は開く。喉をわななかせて、もしかしたらすごく気持ちいいかもと予感する。

 ぬ、ともう少し入る。彼に首筋をなでなでされて、ようやく息を忘れていたと気づく。
 気づかってくれることが嬉しくて「大丈夫よ」と志穂は優しい声で答えた。

 とはいえ、ぬるぬるのアレがわずかに挿っている。突起が太いなあと思っていると、ゆっくりと内側に潜り込んでくる。

 うぅー、と蚊の鳴くような声を漏らして、たらたらと汗を流しながら上向いた。
 みっちりと詰まっており、また内側の弱いところを擦ってきたせいで、首を左右にぶんぶんと振る。

「痛い?」
「…………気持ちいい」

 そう言ってから焦る。なぜか甘えるような声が出てしまったことに。子供みたいだったし、恥ずかしくて顔が熱くなる。
 ふっと彼は笑い、そしてさらに奥に入り込む。

 堅いなぁと思いながらもう少し脚を開いて受け入れる。みっちりと詰まっているし、身体に開いてゆくのに脚はかくかく震えてもいた。
 
 ここまでくると男性器の形がはっきり分かる。身体の内側であり、潜り込んだものは誰よりも分かるらしい。
 だけど終わりがなかなか訪れない。ぬ、ぬ、とゆっくり入り込んでゆくけど、なかなか彼の腰がお尻に触れない。

「もうちょっと」

 ぽそっと耳にささやかれて、汗を滴らせながら志穂は小刻みにうなずく。セックスってこういう感じだったっけ、と間抜けなことを思いながら。

「お、う゛……ッ!」

 思い切りのけ反って声を漏らす。身体の中心を触れられて、さらにぐっと押されたからだ。
 か、かなり大きい。入るときは愛液が多くて気づけなかったけど、みっちりとすべて触れ合い、ぎゅ、ぎゅ、と締めつけながらそう思う。

 朦朧としているのを悟られたのか、一番奥に挿ったまま彼は私の上着を脱がし始めた。
 両腕が解放されて息苦しさは収まり、ひんやりとした夜気がお風呂上がりのようにすごく気持ち良かった。

 汗に濡れた前髪を指先で弄ばれながら、お腹を密着した彼が話しかけてくる。

「すごく気持ちいいね。今夜が冬で助かったよ。でないと汗で大変だった」
「え、ええ……」
「無理して話さないで。久しぶりなんだから、ゆっくりして焦らずに過ごそう」

 あ、私が慣れるまで待ってくれていたのかしら。やっぱり優しいんだなと思い、1段階ほど彼の評価を上げた。
 この年頃ならガツガツとむさぼるように抱くものだと聞く。なのに車中で話しているときのように声が穏やかで、セックスしている最中とはあまり思えない。
 くすりと志穂は笑った。

「え、おかしいかな。でも急いだっていいことはないんだよ。大人になるとわかるけど、仕事の3分の1くらいは忍耐だ。営業マンはさらにノルマが厳しくてさ」
「営業って大変?」
「ううん、そんなことはないよ。結果を示せば誰でも優しくしてくれるし、でもたまに上司が利用しようとする。ノルマを増やそうとしたりね」

 くすりと再び笑う。今度は2人一緒に。

「それともうひとつ分かっていることもあるよ。実は女性というのはゆっくりが好きなんだ」

 ぬ゛るるぅっとアレが離れていって、全体が舐められている気がして志穂は仰け反る。ぶるっと乳房が震えて、引っかかりがすごいと彼女は思う。

 ゆっくり、ゆっくり、汗が一筋ずつ垂れてゆき、そのたびに体温が高まってゆく。待ってと口にすると、再び彼は一番奥をずんっと触れた。

「痛い?」
「…………ううん、気持ちいい」

 さっきとまったく同じ会話のやり取りをして、またも笑ってしまう。
 彼にはどうも調子が狂うし、夜気で冷えないように肌を撫でてくる。とことん優しくて、思考がとろんと溶けそうだ。

 優しい。そう、彼の一番良いところはそれだろう。女の子なら中学生のころからそんな相手を理想とするし、さらにもうひとつかふたつほど理想を求める。見た目や勉学、それに運動などだ。

 大人になると収入も条件に加わって、さらに家族構成と欲を言えばキリがない。だからもう少し歳をとると理想がひとつふたつと消えてゆく。

 余裕ができたぶん考えもはっきりする。
 志穂が気づいたのは身体の変化だった。意思と関係なく動いている気がしたし、どろっと粘り気のある愛液が垂れる。

 ゆーっくり動き出した。
 離れていくときは唇が「お」の形になり乳房ごと身がわななく。イキそうだと考えているうちにまたペニスが挿入されて、思い切りのけ反った。

 馴染んだ。はっきりとそう分かる。会話をしているうちに身体が馴染み、彼の大きなアレを受け入れてしまっている。
 ゾリゾリとひだを擦り、内側のつぶつぶが彼を刺激する。

 たぱん、たぱん、と粘液の音とともに腰が鳴る。
 乳房のあいだを汗が流れて、ぐうっとのけ反ったままシーツを掴む。
 あー、とだらしない声を上げたあと、志穂はとろりと唾液を流した。

 あ、あ、すごい。一番好きなゾリゾリがずっとクル。顎先を震わせて、すごいのが来そうな予感があって志穂は大きく唇を開いた。

「あッ…………あーー、あウッ! おウッ! おウウッ!」

 大きな喘ぎ声が口から漏れて、はしたないという思いは雄々しい肉棒に掻き消された。
 密着してきた彼を感じて、ぱっとシーツから手を離すと抱きついた。

 あ、すごい汗。こんなにたくさん落ちてくるものなのね。
 まるで動物のようだった。もうっとした湿度に包まれて、あう、おう、と呻いて彼自身をただ感じる。

 たぱんとお尻が鳴って、もう少し、彼の腕が腰の角度を変えるとビリッと下腹部が痺れた。

「あ、だめ、だめ、そこだめ……!」

 ねちねちねちッと細かく擦られて「おンンンッ!」と鳴いた。視界がチカチカするし、気づいたら視界が白くなっていって、気絶するのかなと思ったとき、ビビグンッと全身が揺れた。

「あ、あああーーーッ!!」

 しっかと汗だくの肩を抱いて、志穂は絶頂した。ビグゥ、ビグという痙攣は尚も収まらず、腰が勝手に前後に揺れる。
 そのあいだも一番奥をアレがコネくり回しているものだから、痙攣がなかなか収まらない。

 どっと大量の汗が流れるのを感じた。


 お尻を抱えられて、タンタンと一定のリズムで肌の重なる音がする。
 可愛らしいくらいの音だが、内側はまったくの別物だ。

 後背位は想像よりもかなり良かった。お尻と乳房がぶるぶる揺れ続けるのは下品だったし、それがひときわ己の興奮を誘う。
 彼は大きなお尻を気に入ったのかずっと撫で回しており、おうおうと喉がずっと声を上げている。

 ゾリゾリの角度が変わり、背中側がずっと静電気に包まれているみたいだ。絶え間なく細かな痙攣をしているし、たぱんとお尻が鳴って弓なりに志穂はのけ反った。

「あーー、もっ、イッ、イッ……!」

 腕を後ろに伸ばすと彼がしっかりと掴んでくれる。もう片方の手を差し出すと、彼との接着面は性器だけになった。
 胸、すごく揺れる……。
 ぼうっとした頭でそう思い、直後、美しい顔をくしゃりと歪ませた。

「うーーっ、イッく、イクイクイクッ!!」

 布団に突っ伏して、びぐんとお尻が大きくわななく。視界がチカチカして、またたくさんの汗が滑り落ちてゆくのをただ感じた。



 ああ、こんな自分もいたんだな。
 性欲に飲まれて、彼にまたがった姿勢でタンタンとお尻を鳴らしながらそう思う。

 髪はぐっしょりと濡れており、下腹部はそれ以上だ。しとどに濡れており、じゅわっと溢れるのを、そしてゾリゾリと肉壁を擦るのをただ感じる。

 もう何度オーガズムを迎えたか分からない。
 最初のうちはゆっくりだったのに、気づいたらごく短時間で達してしまう身体になった。
 しかし疑問を浮かべることはなく、グネグネと腰を艶めかしく前後に揺すり、気持ち良さそうな彼の声にうっとりする。

 そう、責める方が強いんだ。
 気持ち良くなる角度で責めると、攻守は逆転して彼は気持ち良さそうな声を出す。ちうと乳首を吸うと徹の肌はビクと震えて、おう、とたまらなそうに呻く。

 そのとき、そっと後頭部を触れられた。弱い力で引き寄せられて、気づけば唇に彼の吐息が届いていた。
 は、は、は、と呼吸が早く浅くなる。密着した互いの下半身はどちらも小さな痙攣を繰り返していて、終わりが近いと分かっている。なぜか身体の奥がカッと熱くなった志穂は、たまらず唇を開いた。

 はあーー、という呼吸を互いにして、直後、むぢゅっと唇を重ね合う。
 懸命に舌を動かして、こちらもまた交尾のような卑猥な動きをする。しっかと首の後ろをを支えられながら、唾液が垂れるのも構わずに舐めて、タンタンタンと腰を鳴らす。

 乳房ごと彼を抱きすくめて、早く早く、と焦るような動きを繰り返していると、彼もしっかと抱き返す。
 もう互いの隙間はぜんぜんないし、ぬるぬるの舌がすごく気持ちいい。

 視界がまたチカチカし始めたとき、唇を離して「あんッ!」と鳴く。股間が触れ合うたびに女の声で鳴いて、苦しそうなのに腰の動きだけがなぜか止まらない。

「あッ! あッ! イキますッ! イキ……」

 ぢゅっと唇を吸いあって、同時に下腹部からはビューッという音が響く。射精は驚くほど長く、女は腰を小刻みに前後させてゴクゴクと飲むような動きで受け入れる。

 下腹部が重いとさえ思える量であり、しかし絡み合った舌は離れない。
 どっく、どっく、という射精感をただ味わって、ようやく唇を離した志穂は、ほおおと震える吐息をした。

 繋がり合ったまま彼らは再び抱擁を交わす。これは「気持ち良かったね」という意味だろう。
 すっかり汗で濡れた志穂は周囲を見回して「こんなに静かな夜だったのね」と思った。

 シンと静まり返った部屋に、ただ呼吸音と互いの体温だけがある。シーツに触れるとだいぶ濡れていて、驚くほど汗をかいたのだとようやく気付いた。

 疲れているけど妙に気分がいい。すっきりしているし、なにかを成し遂げた気さえする。
 はあっと最後に大きな息を吐くと、緩慢な動きで志穂は上半身を起こした。

 しかし、始まりがあれば終わりがある。
 窓から吹き込んできた風を志穂は気持ちいいと思い、そして同時に徹はゆっくりと目を見開く。
 月明かりの差し込むそこには見とれるほど美しい乳房があり、またひどく性的に硬く尖らせてもいる。

 再び触れたいと全ての男性が望むだろう。手を伸ばせば届くのだから当然だ。
 しかしその向こう、汗にまみれた顔もまた徹と同じように瞳を見開いていた。
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