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第1話 社内のいじめ問題解決 秘儀一点突破の法則とは
しおりを挟む相原愛はかなり人を引きつけるルックスのパワフルな26歳の女の子である。愛はこの度、令和商社に再就職を果たした。前の会社は大学を出てから3年程努めたが、女上司のパワハラが原因で辞める事になった。令和商社に再就職を果たして、愛はホッとしていたが、早速、愛はこの会社で色々な事態に巻き込まれていく事となる。
愛「ここでもこんな事ってあるんだな」
愛は会社の女の子の一人が同僚の女性達にイジメを受けている事を知ってしまったのだ。それはよくある話だが給湯室で女性達が話していたのを聞いてしまったからだ。奈緒は以前会社でイジメにあったことがあった。だからこそ今回この会社ではイジメは自分に降り掛かって来なくても、他人の事であっても見過ごさないようにしようと心に決めた。愛はまずイジメられている女の子のもとへ訪れた。
愛「あなたが池田優さん?」
優「そうですがあなたは?」
愛「私は相原愛です。この度この会社に中途採用されました人間です。突然ですが、優ちゃんはイジメにあってないかな?」
優「なんで知ってるんですか?」
愛「横田さん達が給湯室で話している所を聞いてしまったのよ」
優「そうですか。私は半年前から横田さん達からイジメを受けてて、それを上司の甲斐田さんに相談したんですけど、気にするなの一点張りで甲斐田さんはそれを機に奥さんいるけど浮気しようと言われるので困ってるんです」
愛「そうなのね。あなたは何故イジメられているか分かる?」
優「わかりません」
愛「それはね、あなたはスケープゴートにされているのよ。女性の社会というのは住みにくくてね、数の優位性を使っているのよ」
優「数の優位性?集団が強いって事ですよね。それはわかりますよ。でも私には信頼できる人が会社にいませんから、立ち向かう事が出来ないんです」
愛「この馬鹿」
優「すっすいません。馬鹿ですね私」
愛「あなたは知らないだけよ一人で立ち向かう方法はあるのよ、ここまで嫌われてたらもう言ってやらなきゃ」
優「でもどうやって」
愛「こうやるのよ。数の優位性使ったなぁ~横田ぁ~」
優「出来ません。出来ません。私には無理です」
愛「あっそ。じゃ~勝手にしな。このオッパイデカ子がぁ~」
優「……」
愛は捨て台詞を吐いてその場を去った。愛には勝算があった。優は必ず自分の元にやってくると。愛は今度は横田達の所に行ってみた。
横田「はぁ~これでよし」
吉沢「汚ねぇなぁ~」
坂本「いつも甲斐田にも飲ませてるよ。ウヘヘヘ」
矢田「雑巾絞ってあげましょうですな。悪い事するねぇ~うちらは」
愛は横田達を見て、コイツらもまた女性の社会で生きているんだと辟易とした。あくまで会社は人間社会で成り立つ場。女の子社会でも男の子社会でもないんだと心に言い聞かせてその日は帰る事にした。
次の日、愛は出社すると給湯室へ行ってみた。すると、優が横田達に何か言っているのが聞こえてきた。
優「だから数の優位性使ったって言っているんですよ」
横田「何を言っているのかさっぱり分からないわ」
吉沢「そうそう。何も私達していないし、うへへへ」
優「私に大変な仕事押し付けたり、私と喋らないように周りに仕向けたりしてるじゃないですか」
坂本「変な言いがかりはよしてよ」
矢田「それにこんな事言われると私達が傷つくわ。証拠があるの、証拠が」
そこまで聞いていた愛は給湯室へ飛び出した。
愛「はいはい。皆さん落ち着いて」
横田「誰?アンタ」
愛「初めまして、私は最近中途採用で会社に入りました総務課の相原愛です」
横田「それで、何か用?」
愛「横田さんあなた数の優位性使ってるなぁ~」
___バシィ~
愛「決まったんじゃないでしょうか」
横田「あんた意味が分からない。池田さんに訳わからない事教えたのあんたね」
愛「数に頼らなきゃ何もできないのって意味よ分からない?」
吉沢「私達は数に頼ってなんかいないし」
愛「はいはい、あなたは良いの、とっても素敵」
吉沢「私は良いの?なんでよ」
坂本「私はまじめに話して」
愛「あなたも良い。素敵なお声ね」
坂本「あっ、そう。それはどうも」
矢田「え、わたしは?」
愛「……」
矢田「私悪くないよ。今回の事だって」
愛「あなたは何も悪くないわ。良い人だもん」
矢田「わっ、分かってるわよ。早く言いなさいよ」
愛「……」
横田「…ってなによ。私は関係ない」
愛「あんたが悪いのよ。全ての責任はあんたにある。数の優位性使ってね。最低。死ね」
横田「何が死ねよ。会って間もないあんたに何が分かるのよ。ねぇ、みんな?」
3人「……」
横田「どうしたのよ。私、死ねとまで言われているのよ、ちょっと助けなさいよ」
愛「これが一点突破の法則!分かった優ちゃん?」
優「はい、分かりました。うふふ、愛さん凄いです」
愛「まぁね。これぐらいはね。あなたを助けたのはあなたが120%の決死の覚悟で飛び込んだからよ。この人達はあなたに10%の興味しか持ってない。その出力差があって初めてこの技は使えるのよ。さっ、行こうか優ちゃん」
優「はい、もう苛めないでくださいね、先輩方。それでは」
横田「まっ、待ちなさいよ。どうして苛めていたか理由聞かないの?」
2人「別にいいです」
そういうと2人は給湯室を後にした。優が嬉しそうにしているのを見て、愛も嬉しくなったのだった。
優「最高ですね。悪人をやっつけるのってスカッとしますね」
愛「この世に理解できない悪なんてないと思うわ。善人ばかりでもないでしょうけど」
優「はい。すいません。調子に乗ってしましました」
愛「今は良いわよ。解放感に浸ったらね。でも、あの人達と仲良くするにはどうしたらいいと思うか、これ大事」
優「仲良くするんですか?それは難しいですね」
愛「いじめというものは双方納得して終わらせるのがベストなの。その後は悪意じゃなく好意が残ってしまうものなのよ」
優「私があの人達を許せても、あの人達が謝ったりするでしょうか?」
愛「謝るわ、必ず。あんなに関係性を切り刻んでやったもの。元に戻るためにはあなたに謝るイベントが必要なの」
優「謝るイベント?誰の為です」
愛「それはリーダーの横田さんのリーダーとしての裁量を3人に見せつける為よ」
優「私に謝るんじゃないんですね、ちょっとショックです」
愛「そこで優ちゃんがどう振る舞うのかのよって今後あなたと横田さん達との関係が決まるんじゃない?」
優「私やってみます。本当は良い人なんじゃないかなって思う所もあったんです」
愛「と言うと?」
優「横田さん、仕事熱心な方ですから遅くまで残業する事もあるみたいですし」
愛「ようは嫌いな人のいいとこ探しをするのもイジメをなくすのに必要になるわ。後々ね」
2人はその日一緒に飲みに行き意気投合して帰って行った。
次の日、早速事態は動きだした。横田達が早くも優と愛の元に来て謝り始めたのだ。優は驚いて声を上げた。
横田「池田さん、相原さん」
優「はい。ってあっ横田さん。どうしましたか」
愛「あっ、昨日はどうも」
横田「怒らないで。昨日ねあの後皆で話し合ったの。それで、今までの事を許して貰いたいと思うようになってここへ来たのよ」
愛「それは許せませんね。大体どう話したっていうんです。嘘くさいわ」
横田「あの後、3人が全然フォローしてくれない事を怒ったの」
吉沢「私達もあの時まずい事しちゃった感があったから、すぐ謝ったんですよね」
坂本「そうそう。横田さん怖いから自分らだけ善人になっちゃった事をさ後悔したんだ」
矢田「そしたら、横田さん泣いて出て行ってめっちゃ悪い事したなぁって思ったのよね」
横田「もう私はこのメンバーと二度と口聞いてやるもんかっておもったんだ。だけど、結局この子達しか心許せるメンバーはいないって気づいてその後一緒に飲みに行ったのよ。私、皆にまた悪いけど着いてきてって頼んだのよ」
吉沢「私達もやっぱり横田さんしか頼りにできる人いないしってなってね」
坂本「そしたら横田さんがお酒も入る前なのに号泣してねぇ」
矢田「私達一丸になってやって行こうって決めたの、でもね」
横田「そうなのよ。このままじゃダサいでしょ?私達。それに池田さんの気持ち考えたらこれ以上強がって生きていく事がしんどくなったのよ。それに私達をこんな目に合わせた相原さんってどんな女か知りたくなってね。凄く相原さんに興味があるの」
愛「私は興味ないです」
横田「そんな事を言わずにね、優ちゃんからも愛ちゃんに興味を持ってもらえるように言って、優ちゃん今までの事御免ね」
優「私はもう気にしてませんし先輩たちと仲良くなりたいです」
愛「よく言ったね。優ちゃん」
優「はい、愛さん。わたしお茶汲みに行ってきます。愛さんも横田さん達と仲良くして下さいね」
横田「優ちゃん有難う。いい子ねぇ」
愛「横田さん名前はなんて言うの」
横田「私、君子。君子危うきに近寄らずの君子っていう字よ」
愛「じゃあ、君ちゃんでよろしくね」
吉沢「私は舞子」
坂本「祥子」
矢田「説子」
愛「じゃあ舞ちゃんに祥ちゃんに説っちゃんね。私は愛だからねよろしくね」
4人「よろしく愛ちゃん」
愛「お近づきと言ってはなんですがご贈答のハムは如何ですか?」
君子「愛ちゃんハム好きなの、私イベリコ豚。ブー」
愛「ワタシハムスキデス、ニホンジンデスカラ」
優「なんで日本人はハムが好きなんですか、うふふ」
こうして、愛は優と新たに君子達とも仲良くなっていくのだった。
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