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神様との遭遇
神様の気紛れ?!2
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───ぱぁぁーん!!───
「フェンリルーー!!
さっきの子、そろそろ起きたー?」
「...あ、神だ。」
「...オネェさん?」
「あら、もう起きていたのね?
ワタシ、この世界で神様やってるサウルっていうの...よろしくね?」
優しい響きの音と共に現れたのは、なんか素晴らしく光り輝いている、体つきは男なオネェさん...。
キラッキラに光輝く肩に付かないくらいの癖のない銀髪。
うわぁ......キューティクル半端ないな。
天使の輪とか出来てる!!触りたいなぁ。
透き通った空色のつり気味な切れ長の瞳。
あれは...ガラス玉ってよりも宝石みたいで、綺麗だなぁ。
柔らかく弧を描いた真紅のポッテリとした唇。
うん...ふにふにしているのがここからでも分かる。
190は越えているだろう細身の長身。
あー...羨ましいなぁ...私は、150あるかないかですよーだ!
「私は、黒江 鈴です。
よろしくお願いします。」
「キャーッ!!はにかみつつの上目遣いとか何よ!
可愛いじゃない!!この子妹にしたい!!」
───ガバッ───
「んなぁー!!」
名乗り返すと、神様が飛び付いてきました。
体つきが男なだけあって、流石に抱き締める力が強くて痛い...。
フェンちゃんは伏せの体制でボーッとこっちを見ているだけ...助けろよ!!
「あら?!...ごめんなさい?
ワタシ、小さいモノと可愛いモノが大好きなの...。」
「...少し、力を弱めて下さると有り難いです......抱き付いたままでも良いので。」
「神を甘やかすと大変だぞ?リン。」
「フェンリルは黙ってなさい!」
───ゴッ───
「キャインッ!!」
力を緩めようともぞもぞ動いていると、シュンッと肩を落として神様が俯いてしまった...。
神様を見つめて訴えてみたら、フェンちゃんが顔を上げてボソッと...そう、ボソッと呟いた後神様に蹴られました。
「フェンちゃぁーん!!」
「ふんっ!!見た目を豆柴にしたから見た目は可愛いのに...中身は完璧男なのよねー。
ハァー......残念だわ。
フェンリルが女の子なら良かったのに...コッチの境地を開けなかったしね...仕方ないのかなぁー。」
私を抱き締めて頭に頬擦りしながら、苛立たし気に鼻を鳴らす神様。
って.....え?フェンちゃんのことオネェに引きずり込もうとしてたの?
オネェなフェンちゃん......想像するだけで破壊力満点ですね。
「鈴ちゃん?急に悟ったみたいな顔してどうしたの?」
心配そうに綺麗な顔を崩しながら頭を撫でているオネェさん。
アナタの所為ですよ...変な想像させるから......ハー。
「.....あ、何でもないです。
それより、私はどうして此処に?
多分ですけど...私、死にましたよね?」
...そう、私は死んだ筈。
よくある転生モノの主人公、勇者みたいな幼なじみのハーレム達によって...。
私が幼なじみを好きなのだというアホな勘違いから苛め抜かれたことで、16の頃には立派な人間不信になりました。
だって、学校の先生達・治療してくれたお医者さんや看護師さん達・自分の両親などの大人達を含め、友人にも助けを求めたにも関わらず、正義感の塊のような幼なじみの、
『彼女達は勘違いしているだけなんだ!
話せば分かってくれるよ!』
とか、
『彼女達は心の優しい人達ばかりなのに、鈴が嫌われるようなことをしたんじゃないの?
きっと、謝れば許してくれるよ?なんなら俺も一緒に謝るから!』
とか...。
勝手な、根拠のない言い分ばかりに賛同して、結局誰にも助けてもらえなくて、あぁ、こんなもんか...と、諦めて引きこもることにしたのよねー。
だって、その頃の私はまだ未成年。
私を信じずに一緒になって謝れコールをしていた両親も、何もせずに放置して私を死なせる...なんてことは出来ないもん!
世間から何て言われるか...ね?
だから、引きこもりながらも色々と調べて...ハーレム達が様々やらかしていたことの証拠を見付けておいたんだけど...私死んじゃったし、あれらはそのままなのかな?
神様に頼んだらさ?なんか不思議な力とかでPCの電源を入れて、いつでもボタン1つで拡散出来るように準備してあるから送信ボタンを押してくれないかな?
なんかさ?折角立ち直るためにって頑張ってきたのに、その頑張りが全て無駄になる気がするんだもん。
かち割った窓から、私のアレルギー物質である小麦粉入りのカプセルを投げ込んできた実行犯のハーレム達の信奉者達は顔を隠していなかったから直ぐに捕まるんだろう。
そう思う...けど、唆した本人達はのうのうと幸せに...どうせ、また気に入らないとかいう意味不明な理由で新しい人をターゲットにして、嫌がらせをしながら暮らすんでしょう?
自分はほのめかしただけで命じてはいないとか、そんなのおかしい。
嫌がらせをするように仕向けることも問題なんだから!ちゃんと報いを受けてほしい。
私以外にも、幼なじみと話しただけの女生徒数人に嫌がらせをしてたから...その人達の声も、拡散してほしい。
死んじゃったら何も言えないもの......出来るのかな?
*
「フェンリルーー!!
さっきの子、そろそろ起きたー?」
「...あ、神だ。」
「...オネェさん?」
「あら、もう起きていたのね?
ワタシ、この世界で神様やってるサウルっていうの...よろしくね?」
優しい響きの音と共に現れたのは、なんか素晴らしく光り輝いている、体つきは男なオネェさん...。
キラッキラに光輝く肩に付かないくらいの癖のない銀髪。
うわぁ......キューティクル半端ないな。
天使の輪とか出来てる!!触りたいなぁ。
透き通った空色のつり気味な切れ長の瞳。
あれは...ガラス玉ってよりも宝石みたいで、綺麗だなぁ。
柔らかく弧を描いた真紅のポッテリとした唇。
うん...ふにふにしているのがここからでも分かる。
190は越えているだろう細身の長身。
あー...羨ましいなぁ...私は、150あるかないかですよーだ!
「私は、黒江 鈴です。
よろしくお願いします。」
「キャーッ!!はにかみつつの上目遣いとか何よ!
可愛いじゃない!!この子妹にしたい!!」
───ガバッ───
「んなぁー!!」
名乗り返すと、神様が飛び付いてきました。
体つきが男なだけあって、流石に抱き締める力が強くて痛い...。
フェンちゃんは伏せの体制でボーッとこっちを見ているだけ...助けろよ!!
「あら?!...ごめんなさい?
ワタシ、小さいモノと可愛いモノが大好きなの...。」
「...少し、力を弱めて下さると有り難いです......抱き付いたままでも良いので。」
「神を甘やかすと大変だぞ?リン。」
「フェンリルは黙ってなさい!」
───ゴッ───
「キャインッ!!」
力を緩めようともぞもぞ動いていると、シュンッと肩を落として神様が俯いてしまった...。
神様を見つめて訴えてみたら、フェンちゃんが顔を上げてボソッと...そう、ボソッと呟いた後神様に蹴られました。
「フェンちゃぁーん!!」
「ふんっ!!見た目を豆柴にしたから見た目は可愛いのに...中身は完璧男なのよねー。
ハァー......残念だわ。
フェンリルが女の子なら良かったのに...コッチの境地を開けなかったしね...仕方ないのかなぁー。」
私を抱き締めて頭に頬擦りしながら、苛立たし気に鼻を鳴らす神様。
って.....え?フェンちゃんのことオネェに引きずり込もうとしてたの?
オネェなフェンちゃん......想像するだけで破壊力満点ですね。
「鈴ちゃん?急に悟ったみたいな顔してどうしたの?」
心配そうに綺麗な顔を崩しながら頭を撫でているオネェさん。
アナタの所為ですよ...変な想像させるから......ハー。
「.....あ、何でもないです。
それより、私はどうして此処に?
多分ですけど...私、死にましたよね?」
...そう、私は死んだ筈。
よくある転生モノの主人公、勇者みたいな幼なじみのハーレム達によって...。
私が幼なじみを好きなのだというアホな勘違いから苛め抜かれたことで、16の頃には立派な人間不信になりました。
だって、学校の先生達・治療してくれたお医者さんや看護師さん達・自分の両親などの大人達を含め、友人にも助けを求めたにも関わらず、正義感の塊のような幼なじみの、
『彼女達は勘違いしているだけなんだ!
話せば分かってくれるよ!』
とか、
『彼女達は心の優しい人達ばかりなのに、鈴が嫌われるようなことをしたんじゃないの?
きっと、謝れば許してくれるよ?なんなら俺も一緒に謝るから!』
とか...。
勝手な、根拠のない言い分ばかりに賛同して、結局誰にも助けてもらえなくて、あぁ、こんなもんか...と、諦めて引きこもることにしたのよねー。
だって、その頃の私はまだ未成年。
私を信じずに一緒になって謝れコールをしていた両親も、何もせずに放置して私を死なせる...なんてことは出来ないもん!
世間から何て言われるか...ね?
だから、引きこもりながらも色々と調べて...ハーレム達が様々やらかしていたことの証拠を見付けておいたんだけど...私死んじゃったし、あれらはそのままなのかな?
神様に頼んだらさ?なんか不思議な力とかでPCの電源を入れて、いつでもボタン1つで拡散出来るように準備してあるから送信ボタンを押してくれないかな?
なんかさ?折角立ち直るためにって頑張ってきたのに、その頑張りが全て無駄になる気がするんだもん。
かち割った窓から、私のアレルギー物質である小麦粉入りのカプセルを投げ込んできた実行犯のハーレム達の信奉者達は顔を隠していなかったから直ぐに捕まるんだろう。
そう思う...けど、唆した本人達はのうのうと幸せに...どうせ、また気に入らないとかいう意味不明な理由で新しい人をターゲットにして、嫌がらせをしながら暮らすんでしょう?
自分はほのめかしただけで命じてはいないとか、そんなのおかしい。
嫌がらせをするように仕向けることも問題なんだから!ちゃんと報いを受けてほしい。
私以外にも、幼なじみと話しただけの女生徒数人に嫌がらせをしてたから...その人達の声も、拡散してほしい。
死んじゃったら何も言えないもの......出来るのかな?
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