モブが最高!!!なのに...

神谷 絵馬

文字の大きさ
4 / 38
学園までの僕です。

産まれました。

しおりを挟む
魔法陣?の光に包まれた後、真っ暗なところにいました。
なんか、ぎゅうぎゅう締め付けられてる?!
いや?これって押し出されてるのか?!
もしかして...出産真っ只中?!
うーん痛いし狭いし、今だけは神様恨んでいいですか?

「ミリアー!!もう頭が見えてきたぞ?
もう少しだ!!俺も側にいるからな?
頑張れ!子供!頑張れ!ミリア!」

「旦那様?何度も言いますが、五月蝿いです。
部屋を出て行きますか?」

「うぅ...」

「あまり...怒らないで.........あげて?.........初め...ての.......子供なの......ね?」

「もう少しですよ?奥様。」

あのさ?父?本当に五月蝿いです。
だからって、お医者さん?の言葉で意気消沈しないでよ...なんか不安になるじゃないですか。
思考に没頭してたら痛みって、忘れられ..........ないんだね。
ああーマジで痛いよー。
まだ出られないの?!?!

「ふえーんふえーん(やっと出たー!!)」

「...だっ旦那様!!男の子です。
ほら、ちゃんと見てください?
貴方様のお子ですよ?」

「........ミリアー!!良く頑張ったな!!
もう、涙が止まらん。」

「おぉー!!(マジで泣いてる...)」

顔を覆って泣いてるから、顔が見えない。
けど、この反応は本当に子供が欲しかったんだなーって感じる。

「旦那様?...お子様が驚いていらっしゃいます。」

「...ズビッえ?ミリアー!!家の子天才かもしれないぞ?
産まれて直ぐなのに、俺を見てる!!
それに超可愛い!!」

天才って...!!
あっ、普通はまだ目とか見えないか...こう、ぼんやりしてるよな?赤ちゃんって。
んー、まっいっか。
顔を上げた父は、マッチョで見た目ダンディーなオジサマで、明るい茶髪に青っぽい黒い目は泣いてるからか少し赤い。

「あぁーーぁー!(そろそろ母が見たい。)」

「ん?奥様はこちらです。
さあ、奥様?お子様ですよ。」

「まぁ...可愛らしい.....。
でも、男の子なのよね...いずれ、大きくなったら...。
あぁ、このまま可愛らしいままならよろしいのに。」

とりあえず、母が見たかったので声を出しながらジタバタしてみるとお医者さん?がなんか豪華なベッドに近付いた。
 母は、可愛い系な不思議ちゃんっぽい感じで、輝く金髪に情熱的な赤い目。
ちなみにお医者さん?は、スマートできっちりした執事みたいな雰囲気で、漆黒の髪にキラキラした紫色の目。 
お産でかなり疲れ切ってるみたいなのに、今からそんなこと考えなくても...。
一桁の年齢位までは、可愛らしい子でいますから.....多分。
一応、誓っとくべき?

「あぁーーぁーあ?(約束するよ、多分?)」

「まぁ...本当に可愛らしい!
早く貴方と沢山お喋りしたいわ!!」

「ミリアー!!我が子よー!!超可愛い!!」

「旦那様?五月蝿いですよ?」

神様曰わく貴族らしいけど、なんだか楽しそうな家族で良かった。

「名前を...決めなきゃだな。」

「...うーん......アリステアは?」

「奥様?男の子ですよ?」

「じゃあアイリスは?」

「旦那様?男の子ですよ?」

「「.........もぅ...オレイアス...考えて...?」」

「ハァー、女の子のしか考えてなかったのですか?」

「「うん。」」

えぇー.....貴族なら普通は男を欲しがるんじゃねーの?
女の子の名前しか考えてないってどういうこと?!

「...ノアールはどうですか?
この、綺麗な漆黒の瞳からとったのですが...?」

「えぇ、確かに、綺麗な瞳ね!!」

「ノアールか...いいな、それにしよう。
流石はオレイアスだ。
それにしても、ノアールは先祖帰りというやつか...?
髪も目も漆黒なんて、お祖父様と同じ色だな。」

俺って黒髪に黒い目なんだ...前と変わらないな...顔は流石に変わってるかな?
てか、曾じいさまってどんな人?
めっちゃ気になるー!

「おーぅう。(ヤバい、眠くなってきた。)」

「どうやらお眠いようですね。
ノアール様?どうぞぐっすりお眠りください。
明日以降にお祖父様方とも会えますよ?」

「ん?眠いのか?あぁ、可愛いなあ。」

「まぁ、本当に...。
ノアール?おやすみなさい。」

「ぅぅぅー。(おやすみなさい。)」

父、デレデレしすぎです。
母、なでなで気持ち良いです。
おじいちゃんとかおばあちゃんとか楽しみ!!
そういえば...オレイアスさんって執事なの?
あれ、お医者さんじゃないの??








*
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

いまさら謝罪など

あかね
ファンタジー
殿下。謝罪したところでもう遅いのです。

神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

どうぞ、おかまいなく

こだま。
恋愛
婚約者が他の女性と付き合っていたのを目撃してしまった。 婚約者が好きだった主人公の話。

お嬢様はお亡くなりになりました。

豆狸
恋愛
「お嬢様は……十日前にお亡くなりになりました」 「な……なにを言っている?」

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

処理中です...