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2:女のバトルと男のバトル
代官邸です。5
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「え?グリルの教育は母さんがするに決まってるでしょ?
ミリア?今更、何言ってるの?」
あらまぁ、ウールさんがお怒りのご様子かな?
何かしら企んでそうなスッゴク良い笑顔で、顔を真っ赤にして怒ってるお嫁さんを見てるよー。
え、怖っ!
「え...?む、息子の教育は、母である私の勤めですわ!」
「いやいや、君が予定通りに嫁いでくるって言い張ったときに、そのことはちゃーんと説明したよね?
グリルを出産する前にも、出産した後にも説明したはずだけど?
学園を中退している君には、代官夫人はさせられないよって。
もしかして、学園を中退してるのに夫人になれると本気で思ってたの?
いやいや、普通に考えれば分かることなんだから、そんなわけないよね?
後、君の要望で建てたあの別邸は、これからは君1人の家になるからね?
教育を始めないといけないくらいにはグリルも大きくなってるし、僕も本格的に代官の引き継ぎを視野に入れていかないといけないし、そろそろこっちに移る予定だったんだよねー。」
「ぇ...?そ、そんなこと聞いてませんわ?!
え?どういうことですの?」
「え、分からないの?
君は、僕の妻ではあるけど夫人にはなれないの。
あぁ、安心して?
引き継いだ後の代官夫人なら、ちゃんと用意してあるから。」
-何のために、本来ならば必要のない別邸を建てたと思っていたのかな?
ねぇ?クリスちゃん。どう思う?-
「あいじんか?」
-べっていに、およめさんをおしこめるのか?-
いやいや、ワタシは詳しく知らんし、急に話しをこっちに振るの止めてくれない?
てか、用意してあるらしい代官夫人が気になるんですけどー!
え、まさかだけど、愛人なの?!
ウールさん、代官夫人させるために愛人囲ってるの?!
「ん?囲うだけが目的の愛人ではないよ?
ちゃんと契約してる方のお妾さんだから。」
-クリスちゃんは知らないよね。
愛人はね?見目の良い若い娘や未亡人を金や権力で囲うヤツ。
で、お妾さんはね?ちゃんとした契約を結ぶ必要があって...妻が病気とかで夫人としての役目を果たせないときとかに呼ぶの。
ミリアは学園を中退してるから...教育不十分ってことで、妻としての役目を果たせないんだよねー。-
「おめかけさん...ほぅ、けいやくをむすばねばならぬとな?
しっかりしてるのだな!」
-そっか、およめさん、いまさらでも、まなべばよかったのに...。
あいじんとおめかけさん、むずかしいな。-
ほぇー、愛人とお妾さんは、結構違うのねー。
前世の価値観からいうと、言葉が違うだけで同じだと思ってた。
にしても、契約なんて面倒なことをするねぇー?
あー...でも、貴族だし大事なことではあるかな?
ちゃんと説明してくれて、ありがとう。
「そうなの。
しっかりしてないと、勘違いとか起こされたら大変でしょ?
お妾さんは、あくまでも代理の夫人なんだからさ。」
-クリスちゃんは賢いねぇ。-
そっかそっか、あくまでも代理なんだねー。
ウールさんの思いをちゃんと理解して、お嫁さんがこれから学んでくれると良いんだけどねぇ?
「妾を用意してあるですって?!!
アナタ、それは、最低の行いですわ!!
アナタには、私という立派な妻がおりますのに、酷すぎます!!」
「酷い?最低?何を言ってるのかな?
ちゃんと、君の了解も得ている筈だよ?
結婚前に、君は、これに署名したでしょ?」
「あ、え?.........確かに、署名いたしましたわ!」
「これは、結婚する条件を書き記してあるんだよ?
1、王家主催のものであっても、夜会やお茶会には参加出来ないこと。
2、子供を生んだとしても、一切の教育に携わることは出来ないこと。
3、代官夫人としてのお妾さんを契約することに同意すること。
これらは、君が代官夫人として必要なことを学び終えるまで、という条件付きで交わした筈なんだけどね?
君も、納得してから署名していたはずだよね?」
「そんな?!私、きちんと学園にて学びましたわ!
問題なんてある筈ございませんわ!」
「いや、君は学園を中退してるでしょ?
母からの教育も受ける素振りもないし、代官夫人として必要な知識が足りてないんだよ。」
-頭の中に、綿毛でも詰まってんのか??-
ウールさん、貴方の思い、全く伝わらなかったね...南ー無ー。
綿毛、沢山詰まってるのかもしれないね?
こう、ギッチギチに...あ、ギッチギチだと脳の居場所が無くなっちゃうね。
まるで自分だけが酷いことをされて被害者みたいに思ってるのかな?
特に考えずにヒステリックに叫ぶだけのお嫁さん。
アァーア、アホラシ!
*
ミリア?今更、何言ってるの?」
あらまぁ、ウールさんがお怒りのご様子かな?
何かしら企んでそうなスッゴク良い笑顔で、顔を真っ赤にして怒ってるお嫁さんを見てるよー。
え、怖っ!
「え...?む、息子の教育は、母である私の勤めですわ!」
「いやいや、君が予定通りに嫁いでくるって言い張ったときに、そのことはちゃーんと説明したよね?
グリルを出産する前にも、出産した後にも説明したはずだけど?
学園を中退している君には、代官夫人はさせられないよって。
もしかして、学園を中退してるのに夫人になれると本気で思ってたの?
いやいや、普通に考えれば分かることなんだから、そんなわけないよね?
後、君の要望で建てたあの別邸は、これからは君1人の家になるからね?
教育を始めないといけないくらいにはグリルも大きくなってるし、僕も本格的に代官の引き継ぎを視野に入れていかないといけないし、そろそろこっちに移る予定だったんだよねー。」
「ぇ...?そ、そんなこと聞いてませんわ?!
え?どういうことですの?」
「え、分からないの?
君は、僕の妻ではあるけど夫人にはなれないの。
あぁ、安心して?
引き継いだ後の代官夫人なら、ちゃんと用意してあるから。」
-何のために、本来ならば必要のない別邸を建てたと思っていたのかな?
ねぇ?クリスちゃん。どう思う?-
「あいじんか?」
-べっていに、およめさんをおしこめるのか?-
いやいや、ワタシは詳しく知らんし、急に話しをこっちに振るの止めてくれない?
てか、用意してあるらしい代官夫人が気になるんですけどー!
え、まさかだけど、愛人なの?!
ウールさん、代官夫人させるために愛人囲ってるの?!
「ん?囲うだけが目的の愛人ではないよ?
ちゃんと契約してる方のお妾さんだから。」
-クリスちゃんは知らないよね。
愛人はね?見目の良い若い娘や未亡人を金や権力で囲うヤツ。
で、お妾さんはね?ちゃんとした契約を結ぶ必要があって...妻が病気とかで夫人としての役目を果たせないときとかに呼ぶの。
ミリアは学園を中退してるから...教育不十分ってことで、妻としての役目を果たせないんだよねー。-
「おめかけさん...ほぅ、けいやくをむすばねばならぬとな?
しっかりしてるのだな!」
-そっか、およめさん、いまさらでも、まなべばよかったのに...。
あいじんとおめかけさん、むずかしいな。-
ほぇー、愛人とお妾さんは、結構違うのねー。
前世の価値観からいうと、言葉が違うだけで同じだと思ってた。
にしても、契約なんて面倒なことをするねぇー?
あー...でも、貴族だし大事なことではあるかな?
ちゃんと説明してくれて、ありがとう。
「そうなの。
しっかりしてないと、勘違いとか起こされたら大変でしょ?
お妾さんは、あくまでも代理の夫人なんだからさ。」
-クリスちゃんは賢いねぇ。-
そっかそっか、あくまでも代理なんだねー。
ウールさんの思いをちゃんと理解して、お嫁さんがこれから学んでくれると良いんだけどねぇ?
「妾を用意してあるですって?!!
アナタ、それは、最低の行いですわ!!
アナタには、私という立派な妻がおりますのに、酷すぎます!!」
「酷い?最低?何を言ってるのかな?
ちゃんと、君の了解も得ている筈だよ?
結婚前に、君は、これに署名したでしょ?」
「あ、え?.........確かに、署名いたしましたわ!」
「これは、結婚する条件を書き記してあるんだよ?
1、王家主催のものであっても、夜会やお茶会には参加出来ないこと。
2、子供を生んだとしても、一切の教育に携わることは出来ないこと。
3、代官夫人としてのお妾さんを契約することに同意すること。
これらは、君が代官夫人として必要なことを学び終えるまで、という条件付きで交わした筈なんだけどね?
君も、納得してから署名していたはずだよね?」
「そんな?!私、きちんと学園にて学びましたわ!
問題なんてある筈ございませんわ!」
「いや、君は学園を中退してるでしょ?
母からの教育も受ける素振りもないし、代官夫人として必要な知識が足りてないんだよ。」
-頭の中に、綿毛でも詰まってんのか??-
ウールさん、貴方の思い、全く伝わらなかったね...南ー無ー。
綿毛、沢山詰まってるのかもしれないね?
こう、ギッチギチに...あ、ギッチギチだと脳の居場所が無くなっちゃうね。
まるで自分だけが酷いことをされて被害者みたいに思ってるのかな?
特に考えずにヒステリックに叫ぶだけのお嫁さん。
アァーア、アホラシ!
*
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